【第122回】ミヤザキタケルの気軽にホームシネマ
小栗旬×山田孝之×殺しの軍団!拳で交わる滾る青春、第二幕
サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2009年公開の『クローズZEROII』をご紹介します!
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『クローズZEROII』(2009年・日本)
(配信:Amazon Prime Video / Netflix / Hulu / U-NEXT)
高橋ヒロシ(※高ははしごだか/以下同)原作の人気コミック「クローズ」をベースに、完全オリジナルストーリーで三池崇史監督が映画化した『クローズZERO』の続編。県内随一の不良校・鈴蘭男子高校にて繰り広げられた滝谷源治(小栗旬)と芹沢多摩雄(山田孝之)の激闘から数ヶ月、鈴蘭と因縁を持つ軍隊さながらの武闘派軍団・鳳仙学園との抗争が勃発。一丸となって立ち向かわなければ勝機のない決戦に備え、鈴蘭をまとめ上げようとする源治であったが……。
拳と拳をぶつけ合い、鈴蘭の頂点を巡って争うシンプルで分かりやすい構造であった前作とは異なり、ライバル校との対立や源治の精神的成長にも重きを置き、物語に深みが増した本作。とは言え、相変わらず粗い部分はありもするのだが、それを補って余りある熱量や、若き日の小栗旬、山田孝之、桐谷健太ら俳優陣が放つ魅力は続編でも健在。また、鳳仙側のキャストとして、金子ノブアキや三浦春馬が新たに参戦しているほか、ブレイク前の綾野剛、『ウルトラマンブレーザー』のヒルマ ゲント役が記憶に新しい蕨野友也などが出演している点も要チェック。
劇中、放送室から源治が仲間たちに語りかけるシーンのセリフは脚本にはなく、小栗によるアドリブ。源治として役を生きる小栗の口から発せられる“生”の言葉にも注目していただきたい。小栗旬や山田孝之らが出演する『クローズZERO』はこれにて終了となるが、世代交代した3作目『クローズEXPLODE』もあるので、不良《ワル》たちの青春をもう少しだけ浴びていたいという方は、こちらも是非。
(C)2009 高橋ヒロシ/「クローズZEROII」製作委員会
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。
『クローズZEROII』(2009年・日本)
(配信:Amazon Prime Video / Netflix / Hulu / U-NEXT)
高橋ヒロシ(※高ははしごだか/以下同)原作の人気コミック「クローズ」をベースに、完全オリジナルストーリーで三池崇史監督が映画化した『クローズZERO』の続編。県内随一の不良校・鈴蘭男子高校にて繰り広げられた滝谷源治(小栗旬)と芹沢多摩雄(山田孝之)の激闘から数ヶ月、鈴蘭と因縁を持つ軍隊さながらの武闘派軍団・鳳仙学園との抗争が勃発。一丸となって立ち向かわなければ勝機のない決戦に備え、鈴蘭をまとめ上げようとする源治であったが……。
拳と拳をぶつけ合い、鈴蘭の頂点を巡って争うシンプルで分かりやすい構造であった前作とは異なり、ライバル校との対立や源治の精神的成長にも重きを置き、物語に深みが増した本作。とは言え、相変わらず粗い部分はありもするのだが、それを補って余りある熱量や、若き日の小栗旬、山田孝之、桐谷健太ら俳優陣が放つ魅力は続編でも健在。また、鳳仙側のキャストとして、金子ノブアキや三浦春馬が新たに参戦しているほか、ブレイク前の綾野剛、『ウルトラマンブレーザー』のヒルマ ゲント役が記憶に新しい蕨野友也などが出演している点も要チェック。
劇中、放送室から源治が仲間たちに語りかけるシーンのセリフは脚本にはなく、小栗によるアドリブ。源治として役を生きる小栗の口から発せられる“生”の言葉にも注目していただきたい。小栗旬や山田孝之らが出演する『クローズZERO』はこれにて終了となるが、世代交代した3作目『クローズEXPLODE』もあるので、不良《ワル》たちの青春をもう少しだけ浴びていたいという方は、こちらも是非。
(C)2009 高橋ヒロシ/「クローズZEROII」製作委員会
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。
ミヤザキタケル 1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 WOWOW・宝島社sweet・DOKUSOマガジンでの連載のほか、ラジオ・配信番組・雑誌などで映画を紹介。イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」など幅広く活動中。 |