公開日 2012/09/01 09:51
<IFA>ゼンハイザー、新ヘッドホン「MOMENTUM」とヘッドホンアンプ「HDVA600」を発表
ヘッドホンファン必見のモデルが続々登場
現在、ドイツ・ベルリンで開催されている世界最大級のコンシューマーエレクトロニクスショウ、IFA。本日より一般ブースが開幕し、早くも多くの来場者で賑わいを見せている。
ここドイツに本拠を構えるヘッドホン/マイクロフォン・ブランドのゼンハイザーのブースでは、大きな注目を集める新製品を始め、あの注目モデルの最新型もお目見えした。
●オーバーヘッド型ヘッドホン、MOMENTUM
新製品となる「MOMENTUM」は、都会的で洗練された外観を持つ質量190gのヘッドホン。随所に上質な素材を投入し、高い質感を実現したモデルだ。
イヤーカップはつや消し仕上げの金属を採用した一方で、ヘッドバンドとイヤーパッドにはしなやかな革を採用。デザイン面でも絶妙なバランスとしていることが特徴だ。ヘッドバンドの調整機構は高級ステンレスを採用している。
音に大きな影響を及ぼすドライバーはもちろんダイナミック型で、HD25シリーズと同様密閉型を採用。16Hz〜22kHzという周波数帯域を確保したことに加え、インピーダンスが18Ωと低い値に設定されていることも注目だ。現在、スマートフォンやポータブルデバイスはさまざまな製品が登場しているが、いずれの製品でも安心して鳴らすことのできるヘッドホンといえるだろう。
プラグは3.5mmのステレオミニとし、iPhone/iPodなどのiOSデバイスでは付属リモコンマイク付きのケーブルを使用することも可能だ。一見レトロなデザインのMOMENTUMだが、現代人がヘッドホンに求める機能を盛り込んだ一台といえるだろう。
なお、本機はまだプロトタイプ。そのため仕様は変更の場合もあるとのことだが、現時点では299ユーロ前後での販売が予定されており、今年9月の市場投入を検討しているとのことだ。
●超注目のヘッドホンアンプが2機種に
ゼンハイザーはかねてよりヘッドホンアンプ「HDVD800」の登場をアナウンスしていたが、ここにきてもう一台、「HDVA600」の登場がアナウンスされた。
本機は同社のHD800、HD700、HD650などハイインピーダンス機との組み合わせも十分に想定して開発されたモデル。
この2機種のヘッドホンアンプはいずれも左右対象の内部レイアウトを持っているが、その違いは主に入力系統だ。
まず、以前よりアナウンスされていたHDVD800は、入力系統としてRCA、XLRのアナログ入力に加え、RCA同軸デジタル、光TOS、AES/EBU、そしてUSB(タイプB)のデジタル入力を備えている。これにより、日本でも大きな盛り上がりを見せるネットオーディオ環境を始めとしたさまざまなオーディオスタイルに対応できることが注目点だ。
本機のDAコンバーター部には、バーブラウン製の高品位DACチップを採用し、192kHz/24bitへアップコンバートして再生するという仕組みを採っている。さらにUSB入力は最大で192kHz/24bitに対応している点も見逃せない。
一方のHDVA600は、 入力をRCAとXLRのアナログ接続にのみに絞ったものとなっている。それ以外の仕様は両機ともに共通だ。
出力端子は通常の6.3mmステレオ出力の他、いまヘッドホンファンの間で大きな注目を集めている4pinのバランス駆動端子も用意。開発者のアクセル・グレル氏(HD800等の開発者でもある)は「ハイファイ機器の理想は完全に左右対象であることです。この左右対象の原則が効果的に双方の歪みを抑制します。つまり全高調波歪みを最小化することができるんです」と語る。なお、純正のケーブル等についてはまだアナウンスされていない。
本体の背面にはロータリーゲインスイッチが採用され、さまざまな機器に対応するようにしている点も気が利いている。
アルミ筐体にはガラスパネルが埋めこまれ、ボリューム部を始めとした内部が俯瞰できるようになっているが、そこから見えるボリューム部にはアルプスRK27Quadを採用した他、信号の干渉の抑制と内部信号経路の短縮化のためにシャフトを非常に長くとっていることも見逃せない。
さらにノブなどもアルミ削り出しとするなど、実際のハンドリングの際の質感にもこだわっている点も高級機の風格を漂わせている。
気になる発売日はHDVD800が11月、HDVA600が10月で、ヨーロッパを皮切りに発売される予定だ。価格はHDVD800が1700ユーロ、HDVA600が1300ユーロを予定している。
ここドイツに本拠を構えるヘッドホン/マイクロフォン・ブランドのゼンハイザーのブースでは、大きな注目を集める新製品を始め、あの注目モデルの最新型もお目見えした。
●オーバーヘッド型ヘッドホン、MOMENTUM
新製品となる「MOMENTUM」は、都会的で洗練された外観を持つ質量190gのヘッドホン。随所に上質な素材を投入し、高い質感を実現したモデルだ。
イヤーカップはつや消し仕上げの金属を採用した一方で、ヘッドバンドとイヤーパッドにはしなやかな革を採用。デザイン面でも絶妙なバランスとしていることが特徴だ。ヘッドバンドの調整機構は高級ステンレスを採用している。
音に大きな影響を及ぼすドライバーはもちろんダイナミック型で、HD25シリーズと同様密閉型を採用。16Hz〜22kHzという周波数帯域を確保したことに加え、インピーダンスが18Ωと低い値に設定されていることも注目だ。現在、スマートフォンやポータブルデバイスはさまざまな製品が登場しているが、いずれの製品でも安心して鳴らすことのできるヘッドホンといえるだろう。
プラグは3.5mmのステレオミニとし、iPhone/iPodなどのiOSデバイスでは付属リモコンマイク付きのケーブルを使用することも可能だ。一見レトロなデザインのMOMENTUMだが、現代人がヘッドホンに求める機能を盛り込んだ一台といえるだろう。
なお、本機はまだプロトタイプ。そのため仕様は変更の場合もあるとのことだが、現時点では299ユーロ前後での販売が予定されており、今年9月の市場投入を検討しているとのことだ。
●超注目のヘッドホンアンプが2機種に
ゼンハイザーはかねてよりヘッドホンアンプ「HDVD800」の登場をアナウンスしていたが、ここにきてもう一台、「HDVA600」の登場がアナウンスされた。
本機は同社のHD800、HD700、HD650などハイインピーダンス機との組み合わせも十分に想定して開発されたモデル。
この2機種のヘッドホンアンプはいずれも左右対象の内部レイアウトを持っているが、その違いは主に入力系統だ。
まず、以前よりアナウンスされていたHDVD800は、入力系統としてRCA、XLRのアナログ入力に加え、RCA同軸デジタル、光TOS、AES/EBU、そしてUSB(タイプB)のデジタル入力を備えている。これにより、日本でも大きな盛り上がりを見せるネットオーディオ環境を始めとしたさまざまなオーディオスタイルに対応できることが注目点だ。
本機のDAコンバーター部には、バーブラウン製の高品位DACチップを採用し、192kHz/24bitへアップコンバートして再生するという仕組みを採っている。さらにUSB入力は最大で192kHz/24bitに対応している点も見逃せない。
一方のHDVA600は、 入力をRCAとXLRのアナログ接続にのみに絞ったものとなっている。それ以外の仕様は両機ともに共通だ。
出力端子は通常の6.3mmステレオ出力の他、いまヘッドホンファンの間で大きな注目を集めている4pinのバランス駆動端子も用意。開発者のアクセル・グレル氏(HD800等の開発者でもある)は「ハイファイ機器の理想は完全に左右対象であることです。この左右対象の原則が効果的に双方の歪みを抑制します。つまり全高調波歪みを最小化することができるんです」と語る。なお、純正のケーブル等についてはまだアナウンスされていない。
本体の背面にはロータリーゲインスイッチが採用され、さまざまな機器に対応するようにしている点も気が利いている。
アルミ筐体にはガラスパネルが埋めこまれ、ボリューム部を始めとした内部が俯瞰できるようになっているが、そこから見えるボリューム部にはアルプスRK27Quadを採用した他、信号の干渉の抑制と内部信号経路の短縮化のためにシャフトを非常に長くとっていることも見逃せない。
さらにノブなどもアルミ削り出しとするなど、実際のハンドリングの際の質感にもこだわっている点も高級機の風格を漂わせている。
気になる発売日はHDVD800が11月、HDVA600が10月で、ヨーロッパを皮切りに発売される予定だ。価格はHDVD800が1700ユーロ、HDVA600が1300ユーロを予定している。