高音質ワイヤレス機「RS220」も発売へ
【ヘッドホン祭】ゼンハイザージャパン、ハイエンドヘッドホン「HD700」の国内発売を正式発表
フジヤエービック主催のイベント「春のヘッドホン祭2012」にて、ゼンハイザージャパン(株)が新商品発表会を開催し、ハイエンドヘッドホン「HD700」や、高音質ワイヤレス機「RS220」の国内発売を正式にアナウンスした。
新しいオーディオファイルヘッドホン「HD700」は近日国内発売予定
ゼンハイザーの新しいハイエンドモデルに位置づけられるヘッドホン「HD700」は、今年初に、アメリカ・ラスベガスで開催された2012 International CESに出展したゼンハイザーのブースで発表された新製品だ(関連ニュース)。このほど日本国内でもゼンハイザージャパンで販売を取り扱うことが正式に発表された。発売時期や価格については、本日の時点で具体的な発表はなかったものの、発売時期は近日中とされた。また価格については、同社のスタッフより「アメリカでは約10万円程度の販売価格も示されているようだが、日本国内ではそこまでいかないぐらいに頑張りたい」と説明された。
本機は多くのヘッドホンファン、並びにオーディオファイルから高い人気を博してきたハイエンドモデルの「HD800」と「HD650」の中間に位置づけられるモデル。ハウジングの構造はオープン型を採用し、解像感の高いサウンドを実現しながら、中低位機にも芯のしっかりとした音を再現する力を持たせた点が特長であるという。
ユニットには新開発のSYS 40mm トランスデューサーを採用。強力なネオジムマグネットを採用し、振動板の上下運動によりマグネットシステムの内部で発生する空気の流れをコントロールするための「Ventilated Magnet System」機構を搭載する。マグネットの下側に4つの孔を配置することで、空気の流れを制御し、ドライバーの不要共振を極限まで抑え、内部に発生する雑音を逃がす構造としている。これにより通常のトランスデューサーでは高周波の帯域付近で発生しがちな音のブレが、本機では最小限に抑えられ、サウンド全体のバランスを高める効果が得られる。孔の配置や形状、設ける個数などは幾度ものシュミレーションを重ねて決定されたものであるという。
トランスデューサーの周囲には、ダイヤフラムの正確な動作をサポートするため、ステンレスをメッシュ状に加工したダンピングを配置。再生周波数帯域は15Hz〜40kHz(-3dB)/8Hz〜44kHz(-10dB)をカバーする。インピーダンスは150Ω。感度は105dB。
イヤーカップには、装着したユーザーの耳内へダイレクトに音が届けられるよう角度が付けられている。これにより、いっそうナチュラルなリスニング体験が得られると説明されている。
本体のフレームには軽量・高剛性を特長とした独自のプラスチック系素材をメインに採用し、約365gという本体の軽さを実現。金属素材と比べて“鳴き”が抑えられるメリットもあるという。「HD800」には軽量・堅牢性に優れる特殊プラスチック素材の「Leona」が使われていたが、ゼンハイザージャパンのスタッフによれば「HD700に使われている素材も、これに特性が近いもの」であるという。
イヤーパッドには質感の高いベロア素材を採用。ヘッドバンドにはシリコン加工されたレザー素材が使われている。ケーブルは左右両出し3mの着脱式。素材はシルバー加工の無酸素銅。プラグは6.3mm径の標準プラグ仕様としている。
なお、本機はデザインをドイツで、生産はアイルランドでそれぞれ行っているという。
本日の発表会には、ゼンハイザージャパン(株)代表取締役社長の久保省三氏が登壇した。久保氏は「HD700は、ゼンハイザーの最先端ヘッドホン技術を集めて完成した最新モデル」としながら、多くのオーディオファイルに楽しんでもらいたいとコメント。さらに「今年は続けてハイエンド商品を出す予定。既に海外の展示会でもお披露目されている、ゼンハイザー初のヘッドホンアンプにもご期待いただきたい」(関連ニュース)と述べた。
高音質ワイヤレスヘッドホン「RS220」
ゼンハイザーが展開するワイヤレスヘッドホンのフラグシップモデル「RS220」も国内発売が決まった。価格は約5万円程度で、6月からの発売が予定されている。
本機はワイヤレス伝送に2.4GHz帯のデジタル方式が採用されており、非圧縮の信号伝送を実現。ゼンハイザージャパンのスタッフによれば「ワイヤレスながら、オーディオファイルヘッドホンのHD650に肩を並べるほどの優れた音質を実現した」モデルであるという。
通信距離は室内で最大30m、室外で最大100m。約16時間の充電で、約6〜8時間の連続再生が行える。再生周波数は16Hz〜22kHz、インピーダンスは150Ω、感度は106dB。
ヘッドホン部はオープン型の構造を採用。トランスミッターには同軸/光デジタル、アナログなど多彩な入力端子を備え、最適化されたアンプを内蔵し、高品位なオーディオ再生を可能にしている。同社のワイヤレスヘッドホン「RS180」ではレイテンシーが45msだったが、本機はさらに20msと高性能化した。
ヘッドホン部の電源は単4乾電池2本を使用。質量は約330g。トランスミッターとともに、グロスブラックのスタイリッシュな外観に仕上げている。
ゼンハイザージャパンの出展するブースには、これらの新製品のほかに、イヤーモニターの「IE80」「IE60」や、「HD800」「HD500シリーズ」「HD400シリーズ」など人気モデルが並べられ、試聴を楽しむことができた。
新しいオーディオファイルヘッドホン「HD700」は近日国内発売予定
ゼンハイザーの新しいハイエンドモデルに位置づけられるヘッドホン「HD700」は、今年初に、アメリカ・ラスベガスで開催された2012 International CESに出展したゼンハイザーのブースで発表された新製品だ(関連ニュース)。このほど日本国内でもゼンハイザージャパンで販売を取り扱うことが正式に発表された。発売時期や価格については、本日の時点で具体的な発表はなかったものの、発売時期は近日中とされた。また価格については、同社のスタッフより「アメリカでは約10万円程度の販売価格も示されているようだが、日本国内ではそこまでいかないぐらいに頑張りたい」と説明された。
本機は多くのヘッドホンファン、並びにオーディオファイルから高い人気を博してきたハイエンドモデルの「HD800」と「HD650」の中間に位置づけられるモデル。ハウジングの構造はオープン型を採用し、解像感の高いサウンドを実現しながら、中低位機にも芯のしっかりとした音を再現する力を持たせた点が特長であるという。
ユニットには新開発のSYS 40mm トランスデューサーを採用。強力なネオジムマグネットを採用し、振動板の上下運動によりマグネットシステムの内部で発生する空気の流れをコントロールするための「Ventilated Magnet System」機構を搭載する。マグネットの下側に4つの孔を配置することで、空気の流れを制御し、ドライバーの不要共振を極限まで抑え、内部に発生する雑音を逃がす構造としている。これにより通常のトランスデューサーでは高周波の帯域付近で発生しがちな音のブレが、本機では最小限に抑えられ、サウンド全体のバランスを高める効果が得られる。孔の配置や形状、設ける個数などは幾度ものシュミレーションを重ねて決定されたものであるという。
トランスデューサーの周囲には、ダイヤフラムの正確な動作をサポートするため、ステンレスをメッシュ状に加工したダンピングを配置。再生周波数帯域は15Hz〜40kHz(-3dB)/8Hz〜44kHz(-10dB)をカバーする。インピーダンスは150Ω。感度は105dB。
イヤーカップには、装着したユーザーの耳内へダイレクトに音が届けられるよう角度が付けられている。これにより、いっそうナチュラルなリスニング体験が得られると説明されている。
本体のフレームには軽量・高剛性を特長とした独自のプラスチック系素材をメインに採用し、約365gという本体の軽さを実現。金属素材と比べて“鳴き”が抑えられるメリットもあるという。「HD800」には軽量・堅牢性に優れる特殊プラスチック素材の「Leona」が使われていたが、ゼンハイザージャパンのスタッフによれば「HD700に使われている素材も、これに特性が近いもの」であるという。
イヤーパッドには質感の高いベロア素材を採用。ヘッドバンドにはシリコン加工されたレザー素材が使われている。ケーブルは左右両出し3mの着脱式。素材はシルバー加工の無酸素銅。プラグは6.3mm径の標準プラグ仕様としている。
なお、本機はデザインをドイツで、生産はアイルランドでそれぞれ行っているという。
本日の発表会には、ゼンハイザージャパン(株)代表取締役社長の久保省三氏が登壇した。久保氏は「HD700は、ゼンハイザーの最先端ヘッドホン技術を集めて完成した最新モデル」としながら、多くのオーディオファイルに楽しんでもらいたいとコメント。さらに「今年は続けてハイエンド商品を出す予定。既に海外の展示会でもお披露目されている、ゼンハイザー初のヘッドホンアンプにもご期待いただきたい」(関連ニュース)と述べた。
高音質ワイヤレスヘッドホン「RS220」
ゼンハイザーが展開するワイヤレスヘッドホンのフラグシップモデル「RS220」も国内発売が決まった。価格は約5万円程度で、6月からの発売が予定されている。
本機はワイヤレス伝送に2.4GHz帯のデジタル方式が採用されており、非圧縮の信号伝送を実現。ゼンハイザージャパンのスタッフによれば「ワイヤレスながら、オーディオファイルヘッドホンのHD650に肩を並べるほどの優れた音質を実現した」モデルであるという。
通信距離は室内で最大30m、室外で最大100m。約16時間の充電で、約6〜8時間の連続再生が行える。再生周波数は16Hz〜22kHz、インピーダンスは150Ω、感度は106dB。
ヘッドホン部はオープン型の構造を採用。トランスミッターには同軸/光デジタル、アナログなど多彩な入力端子を備え、最適化されたアンプを内蔵し、高品位なオーディオ再生を可能にしている。同社のワイヤレスヘッドホン「RS180」ではレイテンシーが45msだったが、本機はさらに20msと高性能化した。
ヘッドホン部の電源は単4乾電池2本を使用。質量は約330g。トランスミッターとともに、グロスブラックのスタイリッシュな外観に仕上げている。
ゼンハイザージャパンの出展するブースには、これらの新製品のほかに、イヤーモニターの「IE80」「IE60」や、「HD800」「HD500シリーズ」「HD400シリーズ」など人気モデルが並べられ、試聴を楽しむことができた。
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