• ブランド
    特設サイト
公開日 2014/05/16 14:02

ELAC、JET V搭載の新スピーカー「FS267」「BS263」− 240BE LINEの後継モデル

ラウンドするキャビネットを初採用
ファイル・ウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ユキムは、ELACのスピーカーシステム「FS26」「BS263」を6月上旬より発売する。価格はFS267が420,000円(税抜)、BS263が220,000円(税抜)となる。

「FS267」

「BS263」

両モデルは新たに登場する「260LINE」にラインナップされたスピーカーシステムで、「240BE LINE」の後継シリーズとなる。最大の特徴は、同社最新のトゥイーター「JET V」の採用となる。

同社の他のラインナップは順次、JET V搭載機へのモデルチェンジが行われてきたが、240LINEへの採用は一番最後となった。その理由を同社は「JETIIIを搭載した240 BE LINEが非常に高い完成度を誇ったこと、そして依然として大きなセールス記録していることを背景に、モデルチェンジに万全を期したため」としている。

フロア型「FS267」、ブックシェルフ型「BS263」共に、上位機300/400LINEでも採用されたJET Vトゥイーターを搭載。ウーファーユニットは240 BE LINEと同じ仕様となるが、JET Vとの組み合わせを考慮してネットワークが刷新された。また、デザインも刷新され、ラウンドしたキャビネットが同社スピーカーとして初めて採用された。

FS267は、2.5ウェイ・バスレフ型のフロアスタンディング・スピーカーで、FS247の後継モデルとなる。ユニット構成はJET Vトゥイーター×1、パルプ/アルミ・ハイブリッドAS XR CONE×2となる。BS263は、2ウェイ・バスレフ型のブックシェルフ・スピーカーで、BS243の後継となる。ユニット構成はJET Vトゥイーター×1、パルプ/アルミ・ハイブリッドAS XR CONE×2。専用スタンド「LS30HB」(¥60,000/ペア・税込)が用意されている。

JET Vはトゥイーターは、開口部をJET IIIの5ギャップから4ギャップのデザインに変更。放射特性が改善されている。振動板に使用される素材は従来に引き続きカプトンだが、アルミ電極パターンを改良。その結果、実効面積がJET III比で20%拡大し、パワーハンドリングを大きく向上させた。

JET Vトゥイーター

振動板を保持する機構も改良され、面積アップに合わせ磁気回路もより強力なネオジウムマグネットへと変更。アルミ電極パターンの改良は、振動板自体の軽量化にも繋がったとのこと。これらの改良により、共振周波数を非常に低い値に抑えている。

240 BE LINEから引き続き搭載された「AS XR CONE」ウーファーは、クルトミューラーから供給をうけるセルロース・パルプと、ELACと同社が共同開発したアルミによるハイブリッド振動板となる。アルミ表面にはクリスタルラインのパターンが施され、固有の音色付けの排除しつつ強度も高めている。

「AS XR CONE」ウーファーは240 BE LINEに引き続き採用

ネットワークには、同社の「BS243LTD」「FS247SE」といった限定モデルにも実装されてきた空芯コイル(ハイパワー・エアー・コイル)を搭載。スピーカーユニットを設計できるメリットを活かしてネットワークのシンプル化を図り、各パーツにもELAC特注の高品質品を多数採用している。特に、トゥイーター部分に採用されたMPT(ポリプロピレン・フィルム・コンデンサー)、ウーファー部分のMKT(金属処理されたポリエステル・フィルム・コンデンサー)は、260LINEの高音質化に大きく貢献しているという。

空芯コイルなど、ネットワーク部のパーツも専用の高級品を惜しみなく投入

キャビネットは、ラウンドするフォルムを新採用。カーブを持ったサイドバッフルにより内部のQ値(共振の度合い)を従来機に比べて大きく下げることが可能になった。これにより、余分な響きを排除すると共に、内部補強を最小限に抑えつつ空間容積を確保することが可能になった。

ラウンドするフォルムの採用はELAC初とのこと

同社によれば、通常スピーカーのキャビネットは強度が高いほうが良いとされるが、そのためにキャビネットが厚くなると、内部の空間容積が減少してしまう。すると、ウーファーのピストンモーションがキャビネット内に放出するエネルギーをノイズにせずに処理するための設計手法が、限定されてしまうとのこと。ELACではこの問題を解決するために、強度、内部空間容積、筐体サイズの3つの要素をバランスさせることを目指した結果、今回のラウンドしたキャビネットというかたちにたどり着いたとのことだ。

スピーカーターミナルについても、400LINEから採用されている「ソリッド・メカニカル・バインディング・ポスト」を採用。また、従来の240 BELINEはバイワイヤであったが、260LINEでは400/300LINEにならいネットワークをシンプル化することを最優先して、シングルワイヤを採用している。

上位機に引き続きシングルワイヤ方式を採用

フロア型のFS267については、底面のプレートに向けてバスレフポートを配置する「ボトム・エミッション・テクノロジー」を採用し、セッティングの自由度を確保している。従来のシリーズでは別売りオプションであったスパイク「ULTIMATE SPIKE」がFS247には標準で付属する。FS267、BS263共に、サランネットが240LINEのはめ込み式から変更され、マグネットタイプが採用された。

FS267は「ULTIMATE SPIKE」を標準で搭載

FS267の主な仕様については以下の通り。クロスオーバー周波数が500/2.5kHz、定格入力/最大入力が120/160W、周波数特性が30〜50kHz、能率が88.5dB、インピーダンスが4Ωとなる。外形寸法は240W×1,021H×320Dmm、質量は19.8kg。

BS263の主な仕様は以下の通り。クロスオーバー周波数が2.5kHz、定格入力/最大入力が60/80W、周波数特性が41〜50kHz、能率が87dB、インピーダンスが4Ωとなる。外形寸法は192W×285H×285Dmm、質量は6.6kg。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

製品スペックを見る
  • ジャンルスピーカーシステム
  • ブランドELAC
  • 型番FS267
  • 発売日2014年6月下旬
  • 価格¥420,000(税抜)
【SPEC】●形式:2.5ウェイ・バスレフ型 ●使用ユニット:JET V ×1、150mm パルプ/アルミ・ハイブリッドAS XR CONE×2 ●能率:88.5dB ●インピーダンス:4Ω ●周波数特性:30〜50,000Hz ●クロスオーバー周波数:500/2,500Hz ●入力:定格120W/最大160W ●外形寸法:240W×1021H×320Dmm(ベース部、突起部含む) ●質量:19.8kg(1台)
  • ジャンルスピーカーシステム
  • ブランドELAC
  • 型番BS263
  • 発売日2014年6月下旬
  • 価格¥220,000(税抜)
【SPEC】●形式:2ウェイ・バスレフ型 ●使用ユニット:JET V ×1、150mm パルプ/アルミ・ハイブリッドAS XR CONE×2 ●能率:87dB ●インピーダンス:4Ω ●周波数特性:41〜50,000Hz ●クロスオーバー周波数:2,500Hz ●入力:定格60W/最大80W ●外形寸法:192W×285H×285Dmm(突起部含む) ●質量:6.6kg(1台)
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 ヤマダデンキ、「ブラックフライデー」セールを11/16より開始。ベスト電器、マツヤデンキでも開催
2 iPhone買い換え、手持ちモデルを手放す際に必ずやっておくべきこととは?
3 ケーブル接続の「バランス/アンバランス」ってつまり何?
4 「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ」11月23日・24日開催。出展メーカーや連続試聴イベントの内容はコチラ!
5 <Inter BEE>ゼンハイザー、国内未発売製品を初お披露目/NHK、“自由に変形する”ディスプレイ/コルグ「Live Extreme」試聴デモ
6 THIEAUDIO「Origin」は低音好き垂涎!骨伝導搭載・クアッドハイブリッド構成のイヤホンを聴く
7 B&Wの人気シリーズ、トゥイーター・オン・トップ式ブックシェルフ3機種の魅力を探る
8 ビクター“nearphones”「HA-NP1T」速攻レビュー! イヤーカフ型ながら聴きイヤホンを女性ライターが使ってみた
9 MUSE HiFi、真空管搭載ポータブルDAC/AMP「M5 ULTRA」。ESS社と独自回路を共同開発
10 スピーカーの“原音再生”をデジタルフィルターで解決!テレビや車に搭載広がるEilex PRISMの秘密に迫る
11/15 10:43 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX