JET Vトゥイーターを採用し、ミッド/ウーファーも新設計

ELAC、400LINEの最上位スピーカー「FS409」

公開日 2013/07/02 12:07 ファイル・ウェブ編集部
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(株)ユキムは、ELACの“400LINE”のトップエンド機となるフロアスタンディングスピーカー「FS409」を7月末より発売する。価格は924,000円(税込・ペア)。

「FS409」

本機は5月に独ミュンヘンで開催された「HIGH END」で発表されたモデルで(関連ニュース)、3.5ウェイ・バスレフ型のスピーカーシステムとなる。

ユニットには、トゥイーターにJET V、ミッドレンジに150mmパルプ/アルミ・ハイブリッドAS XR コーンを1基、ウーファーに180mmミッドレンジにパルプ/アルミ・ハイブリッドAS XR コーンを2基搭載する。

JET Vは、先行して登場したFS407、BS403などにも搭載された同社の新世代トゥイーターで、従来のJET IIIから多くの進化を遂げている。リング部やバッフル面は従来のアルミ+樹脂製から全てをアルミ・ダイキャスト製に変更。開口部も5ギャップから4ギャップへ変更し、放射特性を改善した。振動板素材のカプトンについては、アルミ電極パターンをより細かくすることで振動面積を約20%拡大している。これに合わせて、磁気回路もより強力なものへと変更された。

トゥイーターは最新のJET Vを搭載

ミッドレンジの150mmドライバーはFS409専用に新規開発されたもので、再生帯域に合わせて設計されたフラットスパイダーとラバーサラウンド(スムース/ダンピング・ラバー・サラウンド)を搭載する。また、ミッドレンジドライバーとして初めてネオジウムマグネットが採用された。

ウーファーの180mmドライバーも、本機のために新たに設計された。クルトミューラー製のセルロース・パルプとアルミのハイブリッド振動版を採用し、クリスタルラインのパターンも本機に最適化されている。バッフル面はアルミ・ダイキャストに変更され、裏側へと続くバスケットまでを一体成形とすることで強度を高めている。

ミッドレンジ/ウーファーはバッフル面の素材をアルミ・ダイキャストに変更すると共に、裏側に続くバスケットまでを一体成形

ミッドレンジ、ウーファーには、近年のELACのスピーカー上位機に共通する特徴である空芯コイルが用いられている。また、400LINE用に開発されたネットワークを保持する「マッシブ・マウンティング・プレート」も採用。トゥイーター部のMPT(ポリプロピレン・フィルム・コンデンサー)や、ウーファー部のMKT(金属処理されたポリエステル・フィルム・コンデンサー)など、高品質パーツも多数採用されている、

近年のエラックの上位スピーカーの共通の特徴である空芯コイルももちろん採用する

スピーカーターミナルについても、先行する400LINEの各モデルと同様に「ソリッド・メカニカル・バインディング・ポスト」と名づけられた、アルミプレートに取り付けられたスクリューキャップ型の端子を採用。ケーブルやアンプ、ジャンパー線といった複数要素の影響を受けやすいバイワイヤ方式を廃して、シングルワイヤ方式を採用した点も400LINEの特徴である。

本機のベース部に向けて筐体底面にバスレフポートを配置する「ボトム・エミッション・テクノロジー」も採用。この点はFS407と同様で、バスレフポートと壁の距離による音質への影響を避け、セッティングの自由度を高めている。MDF/アルミプレート/MDF/スチールの3種4層構造からなるベース部、ベース部を支えるクロスバーもFS407から踏襲されている。

FS407やBS403では各ドライバーには共通のシルバーラインが入っていたが、FS409ではボトム部にもラインが新たに入っているなど、デザイン面についても細部で変更が行われた。サランネットについても、新たにマグネットタイプが採用されている。カラーは400LINE共通としてハイグロス・ブラックとハイグロスウォールナットを用意する。

その他スペックは、クロスオーバー周波数が140Hz/360Hz/2.7kHz、周波数特性が28Hz~50kHz、能率が89dB、インピーダンスが4Ωとなる。外形寸法は290W×1180H×380Dmm、質量は32.5kg(1本)。

【問い合わせ先】
(株)ユキム
TEL/03-5743-6202

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