公開日 2017/03/21 17:33

iFI-Audio、Blutoothにも対応のDAC「nano iONE」。4月上旬発売、27,000円

USBの音質向上図る「iGalvanic3.0」も
編集部:小野佳希
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
トップウイングサイバーサウンドグループは、iFI-Audioの“nanoシリーズ”として初となるBluetooth対応機となるDAC「nano iONE」と、USB機器をガルバニック絶縁することで音質向上を図る「iGalvanic3.0」を4月上旬に発売する。予価は「nano iONE」が27,000円、「iGalvanic3.0」が45,000円(ともに税抜)。

nano iONE

■“nanoシリーズ”初のBluetooth対応機「nano iONE」

「nano iONE」は、USB、SPDIF、そしてBluetoothで各種デバイスと接続できるDAC。上記のように同社“nanoシリーズ”として初めてBluetoothに対応した。BluetoothはAACとaptXコーデックに対応している。オーディオ機器間だけでなくSPDIF経由でゲーム機やBDプレーヤーなどにも使えるため、iFI-Audioのスタッフは「デジタルハブ」と呼んでいるのだという。

各種端末との接続イメージ

端子部

最大でPCM 192kHz、DSD 11.2MHz/12.4MHz、384kHz DXDにまで対応。S/PDIF出力は、異なる2つの金属を接触した際に生じるガルバニック電流による影響を排除するためのガルバニック絶縁処理を施している。「この価格帯の製品できちんとガルバニック絶縁を施したものはあまりないのではないか」(発表会で説明を担当した同グループ嶋田氏。以下、コメントはすべて嶋田氏のもの)という。

SPDIF端子はガルバニック絶縁しReclockとREgenerateを搭載

nano iONEの仕様

DACチップはバーブラウン製のものを採用。「バーブラウンのチップはソニーのSACDプレーヤー第一号機『SCD-1』から使われてきた。スペック的にはほぼ限界まできているが、他社製チップと違ってバーブラウンのものだけがPCMもマルチビットで処理し、DSDも1bit信号をそのまま処理する」とし、あえてバーブラウン製チップを使い続けているのだとしている。

PCM再生時の信号処理イメージ

DSD再生時の信号処理イメージ

■USBオーディオでのガルバニック電流を絶縁する「iGalvanic3.0」

「iGalvanic3.0」は、上記「nano iONE」で触れたガルバニック絶縁を行うための製品。USB-DAC専用のガルバニックアイソレーターとして、PCとUSB-DACの間に本機を介して使用する。

iGalvanic3.0


「USB伝送は手軽だが、オーディオ的には弱点も多い。ガルバニック電流も音質に悪影響を及ぼすものの一つという考えだ」とし、本機でUSBオーディオの音質向上を図るという。

USB 3.0に対応している点も特徴のひとつ。「工業製品も含めて、USB3.0に対応したガルバニックアイソレーターはおそらく世界でも初めてではないか」という。

USB 3.0に対応

USB 3.0はUSB Audio Class 2.0と互換性を持つため、USB 3.0非対応機器にも本機を接続可能。またUSB 3.0対応により、RMEなど各社が採用しているUSB 3.0をベースにした独自オーディオインターフェースにも対応できる。

そのほかUSB接続の外付けブルーレイドライブなどにも対応。また、USBバスパワーも絶縁する。

USB 3.0に対応するためにゼロから設計したと同社は説明。サファイア基板のキャパシティブ・アイソレーターを採用し、USB3.0のストリームはキャパシティブ&マグネティック・アイソレーションシステムをミックスモードで使用している。また各アイソレーションシステムは、処理を追加することなくデータストリームを直接絶縁しているという。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 オーディオ銘機賞「ベストバリュー大賞」受賞! DALIの技術と美学を凝縮した「KUPID」の実力に迫る
2 “スイング式”インシュレーターに薄型モデルが登場!セレニティ 静寂-Shijima-の「SWI-10」使いこなしレポート
3 トップクラスのながら聴きイヤホンにさらなる機能性がプラス!Shokz「OpenFit 2+」レビュー
4 <ポタフェス>SHANLING、水月雨監修のポータブルCDプレーヤー「Crossover」世界初公開/ONIX、超小型DAC「Tocata XM2」初展示
5 <ポタフェス>見た目も音もこだわった、HiBy Digitalの「初音ミク」コラボアイテム展示/FAudio「Major」に後継機か
6 大好きな車とバイクを眺める6畳空間に、4K/100型のホームシアターを実現
7 SHANLING、サブミニチュア真空管をデュアル搭載したポータブルDAC/アンプ「UA7」
8 Oriolus、落ち着いた音色と現代的な機能性を両立したBluetoothアンプ「1795MKII」
9 ピクセラ、テレビを見るとポイントが貯まるワイヤレスチューナー「ポイテレ」
10 <ポタフェス>オーディオテクニカ、フラグシップ機「ATH-ADX7000」「ATH-TWX9M2」を堪能
12/15 11:02 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX