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公開日 2017/10/25 13:10

【レポート】KEFの2,100万円スピーカー「MUON」をライブハウス Zepp Tokyoで鳴らしたら?

KEF JAPAN 淺井新社長も登壇
編集部:成藤正宣
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KEF JAPANは10月24日、東京・お台場のライブハウス「Zepp Tokyo」にて、同社スピーカーの特別試聴体験会「KEF Special Sound Lab」を開催した。

Zepp Tokyoで試聴会を開催

イベントでは、10月1日より同社代表取締役社長に就任した淺井 信行氏もステージに立ち、集まった観客に同社の歴史や製品の特徴、またこのようなイベントを開催するに至った理由について解説した。

今月より就任したKEF JAPAN代表取締役社長 淺井氏

会場の「Zepp Tokyo」は、床面積が約2,000m2、高さおよそ15mのライブハウス。一般家庭のひと部屋を広さ12畳、高さ2.4mとした場合、面積は約100倍、容積にして約600倍もの空間となる。音の反響に関わる壁面や天井のデザイン/材質も大きく異なるため、淺井氏は「(Zepp Tokyoは)家庭用スピーカーにとって異次元空間」と説明した。

ライブハウスは家庭と全く環境の違う「異次元空間」だという

そのような環境であえて試聴会を行うに至った理由に、淺井氏は「コンサートやライブの音響は、観客全員に聴こえるよう音圧は充分とってあるが、音質に関しては少し上げられないかと考えていた」とチャレンジ精神が根底にあると発言。同社は過去、Zepp Tokyoで開催されたギタリスト・ポール=ギルバート氏のライブに協賛し、会場にフラグシップスピーカー「MUON」などを展示した事がある。Zepp Tokyoを会場としたのは、そういった縁があったからだという(関連ニュース)。

また同社は今年7月21日に、東京・丸の内で「KEF MUSIC GALLERY」をオープン。同社製品へ実際に触れ、試すことができるショールームで、ここを訪れた客から「ぜひフラグシップスピーカーの音も聴いてみたい」と数多く要望があり、大型スピーカーであるMUONを試聴できる機会を設けたかった事も理由のひとつに挙げていた(関連ニュース)。

会場に用意されたスピーカーは、4ウェイ・9ドライバー構成、ボディーはアストンマーティンの工場で整形されるフラグシップスピーカー「MUON」が2本。左右に4基のウーファーを取り付けた中核シリーズのフロア型スピーカー「BLADE」「BLADE2」が2本ずつの計4本。そしてBluetoothスピーカーとしても使用できる、230Wのアンプを内蔵したブックシェルフ型「LS50 Wireless」が2台1組で計8台。

3種類のスピーカーが使われた

いずれも同社独自技術である、ウーファーの中心にトゥイーターを配置する同軸方式のスピーカーユニット「Uni-Q」を搭載し、低音と高音が同じ位置から自然に聴こえる「点音源」思想に基づいた製品となっている。再生される音源は、洋楽ポップスからクラシックまで幅広いジャンルから選ばれた。

フラグシップ「MUON」は人の身長程もある大型スピーカー

LS50Wirelessに搭載されている「Uni-Q」ドライバーのイメージ

いざ試聴が開始されると、大型スピーカーのMUONは深い余韻と歯切れの良さを両立した低音を発揮。BLADE/BLADE2に関しても、低音が広い空間に拡散してぼやけてしまうといったこともなく、レスポンスの良い音を鳴らすことに成功していた。コンパクトのLS50Wirelessでも、230Wの高出力アンプを活かし、小型スピーカーにも関わらず充分な音質を披露。いずれも本来は書斎やリビングなど、家庭内の一室を想定して設計されているスピーカーだが、想定以上に広大な環境でも充分な音質を発揮するポテンシャルがあることをアピールした。

イベント終了後、淺井氏は「正直に申し上げれば、実際にどこまで鳴らすことができるか予想がつかなかったが、終わってみれば満足できる結果を出すことができた。今後も同様のイベントを予定しており、スピーカーの配置や音源をさらに突き詰め、多くの人に音楽を聴く楽しみを体験してもらいたい」と語っていた。

体験会の後は、日本刀による剣舞や三味線を演奏に取り入れたロックバンド「KAO=S」のライブや、同社製Bluetoothスピーカー「MUO」が当たる抽選会が開催。同社小型スピーカーやヘッドホンなどの販売も行われた。

ライブ後に展示された「MUON」と「BLADE」

Bluetoothスピーカーやヘッドホンの現地販売も開催

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