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公開日 2019/05/12 14:16

<HIGH END>マークレビンソンから新SACDプレーヤー「No.5101」。ネットワーク再生機能も内蔵

Lexiconの計66基ユニット搭載スピーカーも
編集部:小澤貴信
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独ミュンヘンで開催中のオーディオ見本市「HIGH END MUNICH 2019」にて、Mark Levinson(マークレビンソン)はネットワーク機能を搭載したSACDプレーヤー「No.5101」を世界初披露。同ブランドのアンプや同じHARMAN傘下のJBLのスピーカーと組み合わせてデモを行った。

「No.5101」

HARMANのブースでは、ラグジュアリーオーディオ・ブランドであるJBL、マークレビンソン、Revel、Lexiconなどの製品が登場。最新製品の展示やデモンストレーションを行っていた。

マークレビンソンが現在、デジタルプレーヤー製品としてラインナップしているのは、ネットワークプレーヤー/USB-DAC機能に対応したCDプレーヤー「No.519」のみ。従って、同ブランドの現行製品ではSACD対応モデルがないという状況だった。ここに今回、SACD再生に対応したNo.5101が登場したかたちだ。

HARMANのブースの模様

No.5101はスロットローディング式ドライブを採用。SACDやCDに加え、DVD-Audio、CD-R/RWなどの再生にも対応する。ドライブ部はPVCとスチレン・ブタジエンゴムによって、スチール製シャーシにフローティング配置。さらにスチール製カバーで保護されている。

DAC部については、今年1月に正式発表された同じ “5000シリーズ” のDAC内蔵プリメインアンプ「No.5802/No.5805」で開発された “PrecisionLink II DAC” を継承。ESS Technology最新のESS PRO Sabre 32bit DACチップを搭載し、これにフルバランス構成のI/V変換回路やジッター除去回路を組み合わせて、D/A変換の中枢を形成している。

同時にネットワーク再生機能を備えたことも特徴。NASなどサーバーに保存した音楽ファイルをUPnP/DLNAによるネットワーク再生可能。USB-A端子経由でUSBストレージに保存した音楽ファイルの再生も行える。対応フォーマットはWAV、AIFF、FLACなど。

「No.5101」の公式カット

同軸/光のデジタル入力も搭載しており、単体DACとして用いられることもアピール。さらには同軸/光のデジタル出力も搭載している。

電源部には、トロイダルトランスおよび13,600μFのキャパシターを用意。さらには各チャンネル用に、デュアルモノラル動作する個別の電源レギュレーターを備える。アナログオーディオ回路には、同ブランドの代表的な技術のひとつであるクラスA方式の “PurePath” 回路が採用されている。発売時期は2019年の秋から冬を予定しており、価格は5,500ドルとなる。

今回のHIGH ENDでは、他にもテクニクスやパイオニア、エソテリックがSACDプレーヤー/トランスポートを披露。ドイツは欧州の中でもディスクメディアの人気が高いとされるが、ここ数年のHIGH ENDの出展を見る限り、デジタルのディスクプレーヤーの存在感はそれでも年を追って小さくなる印象があった。しかし今年は、このマークレビンソンのSACDプレーヤーも合わせて、ディスクプレーヤーに改めて脚光が当たっている。

マークレビンソンからは他にも、上述のプリメインアンプ「No.5802/No.5805」の最終製品版が登場。いずれの製品もDACおよびアンプ部は共通だが、No.5805はヘッドホンアンプ専用に特別設計されたプリ段や、MM/MC対応のフォノアンプも備えている。

「No.5802/No.5805」

筐体内部

また、Lexiconブランドからは本イベントに合わせて、左右合計で66基のスピーカーユニットを360度配置して搭載、部屋中のあらゆるリスニングポジションへ最適なサウンドを届けることを目指したアクティブスピーカー「SL-1」が発表された。

「SL-1」

66基のユニットを、46個のディスクリートアンプで駆動。出力は1,300Wを誇る。DSPアレイ処理によって、リスニングポジションの位置や範囲をリアルタイムで調整しながら各ユニットから放出する音を制御。最適なサウンドを各ポジションへ提供する。

設置イメージ

専用のワイヤレスコントローラー「SLX-1」と組み合わせて、ネットワークやHDMIを含む様々なソースをワイヤレス再生することが可能だ。価格は40,000ドルを予定している。


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