公開日 2020/10/16 17:17

クリプトン、ペア5万円でaptX HD対応のアクティブスピーカー「KS-11」。192kHz/24bitのハイレゾ再生が可能

「KS-1HQM」の後継モデル
編集部:杉山康介
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クリプトンは、Bluetooth/ハイレゾ対応のアクティブスピーカー新製品「KS-11」を11月下旬より発売する。価格は49,800円(税抜)で、同社オンラインストア専売となる。

KS-11

同社のオーディオ事業部事業部長の渡邉 勝氏は、本機のコンセプトを「手頃な価格で手軽に高音質再生を楽しめる」ことだと説明。2010年に発売したアクティブスピーカー「KS-1HQM」のボディ形状やフルデジタル処理といった設計思想を継承しつつ、最大192kHz/24bitのハイレゾフォーマットやaptX HDまでのBluetoothコーデックに対応。それでいてコストを極限まで見直し、KS-1HQMとほぼ同等の5万円弱という価格を実現したという。

オーディオ事業部事業部長の渡邉 勝氏

前モデルのデジタルアンプは25W+25Wだったが、本機では35W+35Wのものを搭載し、出力を強化。フルレンジの63.5mm径スピーカーユニットは、これまでの“KSシリーズ”でも採用し続けてきたデンマーク・Tumphany社製のコンケーブ・メタルコーンを引き続き搭載。軽量ながら剛性が高く、迫力ある重低音や全帯域にわたってフラットな再生特性を有するという。再生周波数帯域は70Hz-20kHz。

対応フォーマットは最大192kHz/24bitまで拡充。加えて前モデルは44.1/48/96kHzのみに対応していたところ、新たに88.2kHzの再生にも対応している。

また、Bluetooth.Ver.4.2でのワイヤレス再生にも新たに対応。コーデックはSBC/AAC/aptXに加え、高音質コーデックaptX HDに対応する。本機の上位モデルにあたる、KSシリーズ初のBluetooth対応モデル「KS-55」と同レベルのワイヤレス再生が可能で、またKS-55ではアンテナが筐体の外部に伸びていたが、本機は内部に格納されている。

エンクロージャーは高剛性アルミ押し出しフレームを採用しており、バスレフ方式で小型ながら豊かな低音再生を実現したという。加えて前モデルは高音質化のために1台約700gの専用スピーカーベースを用意していたが、代わりにピュア・オーディオのノウハウを活かしたネオフェード・カーボンマトリックス3層材のインシュレーターを底面に装備。インシュレーターの周りには滑り止めのOリングが付属されており、高音質をキープしたままコンパクトさや取り回しの良さを実現したという。

エンクロージャーは高剛性アルミ押し出しフレーム

スピーカーベースを廃止し、カーボンマトリックスのインシュレーターを底面に装備

背面にはUSB2.0/光デジタル/3.5mmアナログ入力端子を1系統ずつ装備。外径寸法は89.5W×176.5H×105Dmmで、質量は1.15kg。ブラックとホワイトの2カラーをラインナップする。

背面端子部

前モデルは側面のネジ穴が露出していたが、本モデルでは隠されている

渡邉氏は本機について「コンパクトなので音楽再生だけでなく、テレビや昨今増えてきているライブ配信の視聴、ビデオ会議など幅広い場面で使用可能。フルレンジユニットで横向きに置いても指向性が変わらないため、テレビの下部にサウンドバーのような感覚で設置するのもおすすめ」だとアピール。

また、「今はスマホからワイヤレスで接続して音楽を聴く方が多いかと思う。KS-11はコンパクトかつワイヤレス再生も可能で、価格も5万円を切れるよう頑張ったので、是非とも若い方々にも本機で高音質なステレオ再生を楽しんでいただきたい」と語った。

ブラックカラーもラインナップ。フロント下部のロゴはホワイトモデルがシルバー、ブラックモデルがゴールドになっている

フロントのライトで接続を確認可能。中央のブルーライトはBluetooth接続時に点滅するという

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 BRAVIAが空飛ぶ時代? 動画コンテンツの楽しみ方に押し寄せた大きな変化を指摘するソニーショップ店長。超大画面はさらに身近に
2 ネットワークオーディオに、新たな扉を開く。オーディオ銘機賞の栄えある“金賞”、エソテリック「Grandioso N1」の実力に迫る
3 Nothing、最大40%オフのウィンターセール開催
4 LG、世界初のDolby Atmos FlexConnect対応サウンドバー「H7」。オーディオシステム「LG Sound Suite」をCESで発表へ
5 「ゴジラAR ゴジラ VS 東京ドーム」を体験。目の前に実物大で現れる“圧倒的ゴジラ”の臨場感
6 衝撃のハイコスパ、サンシャインの純マグネシウム製3重構造インシュレーター「T-SPENCER」を試す
7 AVIOT、“業界最小クラス”のANC完全ワイヤレス「TE-Q3R」。LDAC、立体音響にも対応
8 ソニー「WH-1000XM5」に“2.5.1”アップデート。Quick AccessがApple Music/YouTube Musicに対応
9 「HDR10+ ADVANCED」が正式発表。全体的な輝度向上、ローカルトーンマッピングなど新機能も
10 クリプトン、左右独立バイアンプ機構のハイレゾ対応アクティブスピーカー「KS-55HG」新色 “RED”
12/19 11:02 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX