公開日 2022/06/11 21:22
<OTOTEN>ハイレゾと立体音響体験を追求するソニー/NHK、22.2ch音響のドルビーアトモス変換試聴デモを展開
ソニーの新ホームシアターシステム「HT-A9」による立体音響体験も
国内最大級のオーディオ/ホームシアターイベント「OTOTEN2022」が、本日6月11日(土)、12日(日)にかけて東京国際フォーラムにて開催されている。本項では、ガラス棟6階G610に展開するソニーと、ガラス棟B1に展開するNHKの出展内容をレポートする。
■ソニー
ソニーはブースではいくつかのセミナーを展開。まず「ハイレゾリューションの追及」と題して、同社のシグニチャーシリーズであるウォークマン「NW-WM1ZM2」「NW-WM1AM2」と、ニアフィールドスピーカー「SA-Z1」の開発者によるセミナーを開催した。
ブースでは実際にNW-WM1ZM2/WM1AM2の試聴も行える。発売以降にユーザーから寄せられた反応については、「音を聴くのが楽しい!」という声が多く挙がっているのが印象的とのこと。「売れ行きも非常に好調で、久々に設けられたリアルイベントで多くの方に聞いてもらいたい」と担当者は笑顔を見せる。ほか、SA-Z1の実機も展開されていた。
また同室にて、立体音響の歴史やその技術について語るセミナーも開催。4個のスピーカーで最大12個の仮想スピーカーを生成する新ホームシアターシステム「HT-A9」による、立体音響体験「360 Spatial Sound Mapping」の試聴デモが行われた。
さらに、Bluetoothヘッドホン「WH-1000XM5」を使用して、同社の立体音響技術「360 Reality Audio」を体感できる試聴展示も行われていた。なお、本展示では、専用アプリと連携して音場を最適化する個人最適化技術「360 Spatial Sound Personalaizer」を取り扱う。
専用アプリ内の指示通りに顔の正面、および耳の画像を撮影。この撮影画像から、同社が独自開発した推定アルゴリズムによって個人の聴感特性を解析し最適化することで、より臨場感のある体験が味わえるのだという。
そのほか、ネックスピーカー「SRS-NS7」の試聴も可能。試聴時には同社の4Kテレビ「BRAVIA XR」と接続することで、前後左右を中心とした従来のサウンド音場に高さ方向を加えた立体音響コンテンツを堪能できる。加えて、「360 Spatial Sound Personalaizer」による最適化で効果を高めたり、「360 Reality Audio」コンテンツも臨場感豊かな音場で楽しめるとのこと。
■NHK
NHKのブースでは、8Kリビングシアターが用意され、8Kディスプレイと22.2chサラウンドスピーカーによる8K+22.2ch音響コンテンツのデモ上映が実施されていた。22.2ch音響は8K放送の音声規格で、ドルビーアトモスやソニーの360 Reality Audioと同じく高さ方向がある上方向のサラウンドが特徴と担当者はアピールする。
デモの前半部では、フルスペックによる22.2ch音響の試聴として、BS 8K番組の「ウィーン・フィル演奏会」や、長岡花火大会の映像コンテンツなどを上映。続いて、8K・22.2ch制作の番組を、4.1.4chドルビーアトモスに変換した場合での比較試聴も実施された。
ドルビーアトモスの変換システムでは、全て一般販売されているヤマハのAVアンプ・スピーカーに加え、ドルビーアトモスへの変換機能を備えたパナソニックの4Kディーガ「DMR-ZR1」を使用していた。なお、映像はテレビにて4Kから8Kに変換されている。
また、8K・22.2chの音声をフル・デコードして再生できるマルチチャンネルアンプ「PA-1853」が、この度初めて開発されたとのこと。仕切られた隣の空間では22.2ch対応チェアスピーカーも試聴展示されており、こちらは実際にPA-1853を使用して駆動している。
試聴してみると、チェアの中で包み込まれるように感じられる22.2chの音が体感できた。なお、同展示では合わせて、11.2ch対応チェアスピーカーも試聴が可能だ。
そのほか、NHK放送技術研究所から「テレビの枠を超えた新しい体験」として、演者や楽器などのオブジェクトをAR技術を活用して投影する、3次元空間情報のストリーミング伝送技術が紹介されている。これにより、体操番組のトレーナーの動きを自由な視点で確認できたり、ライブ映像で好きなダンサーの演技を確認することが可能となるという。
また、各オブジェクトの視点位置や視点方向の情報に応じた音声を再生する「オブジェクトベース音響技術」も採用しており、これによって、映像と音が連動し、視点位置や方向に応じた音の聞こえ方を再現するのだという。
■ソニー
ソニーはブースではいくつかのセミナーを展開。まず「ハイレゾリューションの追及」と題して、同社のシグニチャーシリーズであるウォークマン「NW-WM1ZM2」「NW-WM1AM2」と、ニアフィールドスピーカー「SA-Z1」の開発者によるセミナーを開催した。
ブースでは実際にNW-WM1ZM2/WM1AM2の試聴も行える。発売以降にユーザーから寄せられた反応については、「音を聴くのが楽しい!」という声が多く挙がっているのが印象的とのこと。「売れ行きも非常に好調で、久々に設けられたリアルイベントで多くの方に聞いてもらいたい」と担当者は笑顔を見せる。ほか、SA-Z1の実機も展開されていた。
また同室にて、立体音響の歴史やその技術について語るセミナーも開催。4個のスピーカーで最大12個の仮想スピーカーを生成する新ホームシアターシステム「HT-A9」による、立体音響体験「360 Spatial Sound Mapping」の試聴デモが行われた。
さらに、Bluetoothヘッドホン「WH-1000XM5」を使用して、同社の立体音響技術「360 Reality Audio」を体感できる試聴展示も行われていた。なお、本展示では、専用アプリと連携して音場を最適化する個人最適化技術「360 Spatial Sound Personalaizer」を取り扱う。
専用アプリ内の指示通りに顔の正面、および耳の画像を撮影。この撮影画像から、同社が独自開発した推定アルゴリズムによって個人の聴感特性を解析し最適化することで、より臨場感のある体験が味わえるのだという。
そのほか、ネックスピーカー「SRS-NS7」の試聴も可能。試聴時には同社の4Kテレビ「BRAVIA XR」と接続することで、前後左右を中心とした従来のサウンド音場に高さ方向を加えた立体音響コンテンツを堪能できる。加えて、「360 Spatial Sound Personalaizer」による最適化で効果を高めたり、「360 Reality Audio」コンテンツも臨場感豊かな音場で楽しめるとのこと。
■NHK
NHKのブースでは、8Kリビングシアターが用意され、8Kディスプレイと22.2chサラウンドスピーカーによる8K+22.2ch音響コンテンツのデモ上映が実施されていた。22.2ch音響は8K放送の音声規格で、ドルビーアトモスやソニーの360 Reality Audioと同じく高さ方向がある上方向のサラウンドが特徴と担当者はアピールする。
デモの前半部では、フルスペックによる22.2ch音響の試聴として、BS 8K番組の「ウィーン・フィル演奏会」や、長岡花火大会の映像コンテンツなどを上映。続いて、8K・22.2ch制作の番組を、4.1.4chドルビーアトモスに変換した場合での比較試聴も実施された。
ドルビーアトモスの変換システムでは、全て一般販売されているヤマハのAVアンプ・スピーカーに加え、ドルビーアトモスへの変換機能を備えたパナソニックの4Kディーガ「DMR-ZR1」を使用していた。なお、映像はテレビにて4Kから8Kに変換されている。
また、8K・22.2chの音声をフル・デコードして再生できるマルチチャンネルアンプ「PA-1853」が、この度初めて開発されたとのこと。仕切られた隣の空間では22.2ch対応チェアスピーカーも試聴展示されており、こちらは実際にPA-1853を使用して駆動している。
試聴してみると、チェアの中で包み込まれるように感じられる22.2chの音が体感できた。なお、同展示では合わせて、11.2ch対応チェアスピーカーも試聴が可能だ。
そのほか、NHK放送技術研究所から「テレビの枠を超えた新しい体験」として、演者や楽器などのオブジェクトをAR技術を活用して投影する、3次元空間情報のストリーミング伝送技術が紹介されている。これにより、体操番組のトレーナーの動きを自由な視点で確認できたり、ライブ映像で好きなダンサーの演技を確認することが可能となるという。
また、各オブジェクトの視点位置や視点方向の情報に応じた音声を再生する「オブジェクトベース音響技術」も採用しており、これによって、映像と音が連動し、視点位置や方向に応じた音の聞こえ方を再現するのだという。