公開日 2024/11/23 18:55
<AAショウ>KOJO/サエク/ゾノトーンのオーディオアクセサリーを由紀精密アナログプレーヤーとTADシステムで体験
11/23・24浅草橋で開催
2024年11月23日(土)・24日(日)の2日間、音元出版の主催による試聴イベント「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ2024」が浅草橋ヒューリックホール&カンファレンスにて開催。本稿では、光城精工(KOJO TECHNOLOGY)/サエクコマース(SAEC)/前園サウンドラボ(Zonotone)/由紀精密による試聴会が実施されている、「ROOM4」のようすをお届けする。
ROOM4には、TADブランド “Evolutionシリーズ” のブックシェルフ型スピーカー「TAD-CE1TX」、パワーアンプ「TAD-M1000TX」、プリアンプ「TAD-C1000」、ディスクプレーヤー「TAD-D1000TX」によるフルシステムを設置。それぞれのブランドが展開するケーブルやオーディオアクセサリー、アナログプレーヤーなどを交換しつつデモンストレーションが行われる。TADのシステムは癖のないピュアなサウンドを特長とするといい、「アクセサリーなどの交換によって、音が変化するのをわかりやすく感じていただけると思う」とのこと。また、プログラムの最後には4社合同での実演も行われる。
由紀精密はアナログプレーヤー「AP-01」による試聴デモを実施。オリジナル設計のピュアストレート型トーンアーム、水平方向に磁力を働かせた非接触の軸受け、表面加工に導電性のアルマイトを採用したアルミ削り出しのターンテーブルなど、宇宙や航空産業、医療分野で培った金属加工の技術を活かして、独自の設計を結集させたモデル。会場では、ひとつひとつの技術に対して、ブランド担当者による解説を受けながら、その特長に沿ってチョイスされたレコード、楽曲を試聴できる。
軸受け部は、水平にマグネットの反発力を利用し、回転方向をマグネットで浮かせて非接触としている。これによって「静かな音を再生できる」ようになったといい、『SERA UNA NOCHE(セラ・ウナ・ノーチェ)』のレコードを再生して実演。荒涼とした録音環境で、環境音も含めて収録されている作品だが、音が聴こえる部分と、聴こえない部分の明確な差がくっきり聴こえるようになるとアピールした。
サエクコマースは、SAECブランドから8月に発売されたMC型カートリッジ「XC-11」と、来春の発売を予定しているというトーンアーム「WE-709」を、由紀精密「AP-01」のアームレスモデル「AP-01EM」と組み合わせて実演。2モデルの試聴をメインに、DS Audioの光カートリッジ用フォノケーブル「SCX-05 Serendipity」をはじめ、ケーブルや電源タップなどを交換した際の音質の変化をデモンストレーションする。
WE-709は完全新設計となるダブルナイフエッジ方式のトーンアームを導入。インサイドフォース・キャンセラーは糸かけおもりが振動しないよう、メカニズムを刷新することで、同じダブルナイフエッジ方式の「WE-4700」の音質から、より高めている。さらに、カートリッジの重量に合わせて負荷の微調整ができるシステムを採用。これによって組み立て工数を減らし、併せて共用パーツの採用が可能な設計を施すことで、「音質が進化しているにもかかわらず、よりリーズナブルなモデル」として開発できたようだ。詳しい製品情報は年内の発表を目指していると明かした。
光城精工は、KOJO TECHNOLOGYブランドコンセント型「Crystal Eop-G」、スティック型「Crystal Ep-G」、ボックス型「Crystal E-G」といった、3モデルの仮想アースをデモンストレーション。仮想アースは、導体の表面積を広げることでノイズを抑制し、音質を向上させるというオーディオアクセサリー。クリーン電源にルーツを持つ同ブランドは、オーディオシステムに対して電源周りのケアを行うことで、システム全体のグレードアップを図ることをコンセプトに製品の開発を続けているという。
コンセント型は80,000,000cm2の導体表面積を確保しているといい、システム全体に対して1基で使用。スティック型は10,000,000cm2、ボックス型は68,000cm2の導体表面積を確保し、1つのコンポーネントごと1基を使用する。デモでは3モデルがすべて用いられ、最大の効果を発揮する状態を試聴できるとのこと。また、各モデルが基づく電気的な理論や、どのようにノイズを抑制しているかも解説される。いずれのモデルもパーツごとに解体できる設計となっており、同製品を2基連結させて仮想アースの面積を増やしたり、プラグカバーやコネクターの変換用アダプターとして用いることができる。紛失を防止できるとともに、使わずに置いてのではなく、アクセサリーとして活用できる合理的な設計を施しているとアピールした。
前園サウンドラボは、Zonotoneブランド・“Gransterシリーズ” のスピーカーケーブル「SP-8800」、インターコネクトケーブル(RCA/XLR)ケーブル「AC-3000」、“Grandioシリーズ” の電源ケーブル「PS-10」といった新製品3モデルを、それぞれ製品ジャンルの現行モデルや、異なるグレードのモデルと比較試聴するデモを実施。リアルタイムでケーブルを交換しながら、音の変化を体験できる。ブランド担当者は「アクセサリーによる音の違いを聴いていただきたい」と語ってくれた。
注目はバイワイヤリング接続に適したスピーカーケーブルという「SP-8800」。前モデルから芯の構造を刷新し、4芯同一構造ではなく、高域側と低域側の芯線を分離させた設計としている。また導体素材には超高純度6NCu、高純度無酸素銅線PCUHD、高純度無酸素銅OFCに加えて、JIS規格による品質基準に準拠した電子管用無酸素銅「C1011」を採用し、4種素材を独自の比率でハイブリッドして搭載している。従来から高域の伸びやかさ、優れたS/N感、解像度感を高めるとともに、迫力のあるエネルギー感や中低域の力感、音場のスケール感の描出にも優れるとした。
同イベントではその他の試聴ブースの展開や、ピュアオーディオ関連のコンポーネントやオーディオアクセサリー等を取り扱うメーカーを中心に展開する展示ブース、そして豪華プレゼントが当たる抽選会なども実施している。入場無料となっているので、お時間のある方はぜひお気軽に足を運んでみて欲しい。
「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ2024」
■開催日時:
11月23日(土・祝)12時00分 - 19時00分
11月24日(日)10時00分 - 18時00分
※来場者の方々へのプレゼントや特別抽選会も予定。入場は無料で出入りも自由
■開催地:浅草橋ヒューリックホール&カンファレンス 3階(ROOM1 - ROOM4)
東京都台東区浅草橋1丁目22 - 16ヒューリック浅草橋ビル
・JR総武線「浅草橋」駅(西口)より徒歩1分
・都営浅草線「浅草橋」駅(A3出口)より徒歩2分
■ROOM4 試聴スケジュール
11月24日(日)
10時15分 – 11時00分 サエク・コマース「新製品のアームとカートリッジで聴くアクセサリーの世界」
11時15分 – 12時00分 光城精工「最新仮想アースがステレオ未踏の地を魅せる(音の可視化)」
12時15分 – 13時00分 由紀精密「AP-01」による瑞々しい音楽体験」
13時15分 – 14時00分 前園サウンドラボ「Zonotoneの新素材・新世代ケーブル比較試聴」
14時15分 – 14時45分 サエク・コマース「新製品のアームとカートリッジで聴くアクセサリーの世界」
15時00分 – 15時30分 光城精工「最新仮想アースがステレオ未踏の地を魅せる(音の可視化)」
15時45分 – 16時15分 由紀精密「AP-01」による瑞々しい音楽体験」
16時30分 – 17時00分 前園サウンドラボ「Zonotoneの新素材・新世代ケーブル比較試聴」
17時15分 – 18時00分 4社合同「4社競演 各社のリコメンドソングを聴く(フリー)」
※以下TADのフルシステムが設置予定
・スピーカー「TAD-CE1TX」
・ディスクプレーヤー「TAD-D1000TX」
・プリアンプ「TAD-C1000」
・パワーアンプ「TAD-M1000TX」
■主催:株式会社音元出版
■関連メディア:
AV、オーディオ、デジタルガジェットの情報サイト「ファイルウェブ」
ピュアオーディオとアクセサリーの専門誌「季刊 オーディオアクセサリー」
ROOM4には、TADブランド “Evolutionシリーズ” のブックシェルフ型スピーカー「TAD-CE1TX」、パワーアンプ「TAD-M1000TX」、プリアンプ「TAD-C1000」、ディスクプレーヤー「TAD-D1000TX」によるフルシステムを設置。それぞれのブランドが展開するケーブルやオーディオアクセサリー、アナログプレーヤーなどを交換しつつデモンストレーションが行われる。TADのシステムは癖のないピュアなサウンドを特長とするといい、「アクセサリーなどの交換によって、音が変化するのをわかりやすく感じていただけると思う」とのこと。また、プログラムの最後には4社合同での実演も行われる。
■由紀精密試聴会「アナログプレーヤー『AP-01』による瑞々しい音楽体験」
由紀精密はアナログプレーヤー「AP-01」による試聴デモを実施。オリジナル設計のピュアストレート型トーンアーム、水平方向に磁力を働かせた非接触の軸受け、表面加工に導電性のアルマイトを採用したアルミ削り出しのターンテーブルなど、宇宙や航空産業、医療分野で培った金属加工の技術を活かして、独自の設計を結集させたモデル。会場では、ひとつひとつの技術に対して、ブランド担当者による解説を受けながら、その特長に沿ってチョイスされたレコード、楽曲を試聴できる。
軸受け部は、水平にマグネットの反発力を利用し、回転方向をマグネットで浮かせて非接触としている。これによって「静かな音を再生できる」ようになったといい、『SERA UNA NOCHE(セラ・ウナ・ノーチェ)』のレコードを再生して実演。荒涼とした録音環境で、環境音も含めて収録されている作品だが、音が聴こえる部分と、聴こえない部分の明確な差がくっきり聴こえるようになるとアピールした。
■サエクコマース試聴会「新製品のアームとカートリッジで聴くアクセサリーの世界」
サエクコマースは、SAECブランドから8月に発売されたMC型カートリッジ「XC-11」と、来春の発売を予定しているというトーンアーム「WE-709」を、由紀精密「AP-01」のアームレスモデル「AP-01EM」と組み合わせて実演。2モデルの試聴をメインに、DS Audioの光カートリッジ用フォノケーブル「SCX-05 Serendipity」をはじめ、ケーブルや電源タップなどを交換した際の音質の変化をデモンストレーションする。
WE-709は完全新設計となるダブルナイフエッジ方式のトーンアームを導入。インサイドフォース・キャンセラーは糸かけおもりが振動しないよう、メカニズムを刷新することで、同じダブルナイフエッジ方式の「WE-4700」の音質から、より高めている。さらに、カートリッジの重量に合わせて負荷の微調整ができるシステムを採用。これによって組み立て工数を減らし、併せて共用パーツの採用が可能な設計を施すことで、「音質が進化しているにもかかわらず、よりリーズナブルなモデル」として開発できたようだ。詳しい製品情報は年内の発表を目指していると明かした。
■光城精工試聴会「最新仮想アースがステレオ未踏の地を魅せる(音の可視化)」
光城精工は、KOJO TECHNOLOGYブランドコンセント型「Crystal Eop-G」、スティック型「Crystal Ep-G」、ボックス型「Crystal E-G」といった、3モデルの仮想アースをデモンストレーション。仮想アースは、導体の表面積を広げることでノイズを抑制し、音質を向上させるというオーディオアクセサリー。クリーン電源にルーツを持つ同ブランドは、オーディオシステムに対して電源周りのケアを行うことで、システム全体のグレードアップを図ることをコンセプトに製品の開発を続けているという。
コンセント型は80,000,000cm2の導体表面積を確保しているといい、システム全体に対して1基で使用。スティック型は10,000,000cm2、ボックス型は68,000cm2の導体表面積を確保し、1つのコンポーネントごと1基を使用する。デモでは3モデルがすべて用いられ、最大の効果を発揮する状態を試聴できるとのこと。また、各モデルが基づく電気的な理論や、どのようにノイズを抑制しているかも解説される。いずれのモデルもパーツごとに解体できる設計となっており、同製品を2基連結させて仮想アースの面積を増やしたり、プラグカバーやコネクターの変換用アダプターとして用いることができる。紛失を防止できるとともに、使わずに置いてのではなく、アクセサリーとして活用できる合理的な設計を施しているとアピールした。
■前園サウンドラボ試聴会「新素材・新世代ケーブル比較試聴」
前園サウンドラボは、Zonotoneブランド・“Gransterシリーズ” のスピーカーケーブル「SP-8800」、インターコネクトケーブル(RCA/XLR)ケーブル「AC-3000」、“Grandioシリーズ” の電源ケーブル「PS-10」といった新製品3モデルを、それぞれ製品ジャンルの現行モデルや、異なるグレードのモデルと比較試聴するデモを実施。リアルタイムでケーブルを交換しながら、音の変化を体験できる。ブランド担当者は「アクセサリーによる音の違いを聴いていただきたい」と語ってくれた。
注目はバイワイヤリング接続に適したスピーカーケーブルという「SP-8800」。前モデルから芯の構造を刷新し、4芯同一構造ではなく、高域側と低域側の芯線を分離させた設計としている。また導体素材には超高純度6NCu、高純度無酸素銅線PCUHD、高純度無酸素銅OFCに加えて、JIS規格による品質基準に準拠した電子管用無酸素銅「C1011」を採用し、4種素材を独自の比率でハイブリッドして搭載している。従来から高域の伸びやかさ、優れたS/N感、解像度感を高めるとともに、迫力のあるエネルギー感や中低域の力感、音場のスケール感の描出にも優れるとした。
同イベントではその他の試聴ブースの展開や、ピュアオーディオ関連のコンポーネントやオーディオアクセサリー等を取り扱うメーカーを中心に展開する展示ブース、そして豪華プレゼントが当たる抽選会なども実施している。入場無料となっているので、お時間のある方はぜひお気軽に足を運んでみて欲しい。
「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ2024」
■開催日時:
11月23日(土・祝)12時00分 - 19時00分
11月24日(日)10時00分 - 18時00分
※来場者の方々へのプレゼントや特別抽選会も予定。入場は無料で出入りも自由
■開催地:浅草橋ヒューリックホール&カンファレンス 3階(ROOM1 - ROOM4)
東京都台東区浅草橋1丁目22 - 16ヒューリック浅草橋ビル
・JR総武線「浅草橋」駅(西口)より徒歩1分
・都営浅草線「浅草橋」駅(A3出口)より徒歩2分
■ROOM4 試聴スケジュール
11月24日(日)
10時15分 – 11時00分 サエク・コマース「新製品のアームとカートリッジで聴くアクセサリーの世界」
11時15分 – 12時00分 光城精工「最新仮想アースがステレオ未踏の地を魅せる(音の可視化)」
12時15分 – 13時00分 由紀精密「AP-01」による瑞々しい音楽体験」
13時15分 – 14時00分 前園サウンドラボ「Zonotoneの新素材・新世代ケーブル比較試聴」
14時15分 – 14時45分 サエク・コマース「新製品のアームとカートリッジで聴くアクセサリーの世界」
15時00分 – 15時30分 光城精工「最新仮想アースがステレオ未踏の地を魅せる(音の可視化)」
15時45分 – 16時15分 由紀精密「AP-01」による瑞々しい音楽体験」
16時30分 – 17時00分 前園サウンドラボ「Zonotoneの新素材・新世代ケーブル比較試聴」
17時15分 – 18時00分 4社合同「4社競演 各社のリコメンドソングを聴く(フリー)」
※以下TADのフルシステムが設置予定
・スピーカー「TAD-CE1TX」
・ディスクプレーヤー「TAD-D1000TX」
・プリアンプ「TAD-C1000」
・パワーアンプ「TAD-M1000TX」
■主催:株式会社音元出版
■関連メディア:
AV、オーディオ、デジタルガジェットの情報サイト「ファイルウェブ」
ピュアオーディオとアクセサリーの専門誌「季刊 オーディオアクセサリー」