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公開日 2005/07/26 16:22

レッツ、ハイビジョン3D映像に対応したノンリニア編集ソフト「StereoEdit HD 」

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「StereoEdit HD 」のパッケージ内容

発表会場ではHDVで撮影した立体映像が表示された。偏光メガネで見ると飛び出して見える
(株)レッツ・コーポレーションは、ハイビジョン3D映像コンテンツに対応したノンリニア編集ソフト「StereoEdit HD 」を7月27日より発売する。価格は21万円(税込)。

同社では、約9年前から3D関連事業をスタートさせた。「当初はハードウェアの開発をメインに行っていたが、3Dのコンテンツが少ないため、これを増やすためにソフトウェアの開発に着手した」(同社新規事業部課長の坂口裕介氏)。

坂口氏には、「 従来の3Dコンテンツ制作は、左右映像をフレーム毎に各々編集するため、2倍以上の設備や時間が必要で、非効率的かつ高コストだった」と指摘。3D映像に特化した「StereoEdit HD 」により、コストと労力が大幅に下がるという。

これまで同社では、SD映像に対応した「StereoEdit」をリリースしていたが、新製品ではHD映像に対応したほか、細かな機能がブラッシュアップされている。台形歪みの補正機能を実装したほか、再生時の画面サイズと視聴距離を入力すると、最適な飛び出し量を計算することもできる。

編集画面。左右の画面を並べて編集できる

再生時の画面サイズ、視聴距離に合わせて立体感を調整することも可能

パッケージ内容は、CD、専用ドングルケーブル、有線液晶シャッターメガネ、紙フレームアナグリフメガネ、USB IDキー、取扱説明書。対応OSはWindows XP Home/XP Pro/2000。CPUはPentium4以上、メインメモリーは512MB以上に対応。ほかにIEEE1394など動画取り込み環境も必要となる。


早稲田大学大学院国際情報通信研究科の河合隆史助教授
開発は、早稲田大学大学院国際情報通信研究科の河合隆史助教授と共同で行った。人間工学が専門の河合助教授は、「StereoEdit」の開発にも携わっており、授業に3Dコンテンツの制作実習も取り入れているという。河合助教授は「2007年にはスターウォーズが3Dで公開されるなど、この分野はいま注目を浴びている」としながらも、「まだ、無理矢理3Dにしたような映像が多く、立体であることが必然のコンテンツが少ない。コンテンツが少ないということは、作り出すツールにも問題があったのではないか」と分析。「いまはまだ『コンテンツの作り方を作り出している』段階」とした。

河合教授は、3D映像技術を実際の生活に役立てる研究をいくつも行っており、その中でも大きな成果を上げたのが、アーヘン工科大学と行った耳鼻咽喉科の施術イメージに3D映像を役立てる研究だ。「耳、鼻、のどはいずれも人間に空いた穴であり、奥行きの情報が重要になってくる。3D映像のメリットが生きる分野だ。内視鏡の映像も徐々に解像度が上がっており、今後はHD化が見込まれる。『StereoEdit HD 』でもこの分野の研究を続けたい」(河合助教授)。

「StereoEdit HD 」の変更点

HDR-HC1ならハイビジョンの3D映像を安価かつ手軽に撮影できる

同社では「StereoEdit HD」を、映像制作の大学/専門学校、プロダクション、放送事業者などへ販売していく計画。初年度は1,000ライセンスの販売を見込む。また英語版の開発も予定しており、欧米市場でも販売を行う考えだ。

(Phile-web編集部)

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  • 型番StereoEdit HD
  • 発売日2005年7月27日
  • 価格¥210,000(税込)
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