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公開日 2006/07/19 17:44
ビエラがテレビの文化革命を実現する − 松下・牛丸氏が最高峰PZ600シリーズを語る
松下電器産業(株)パナソニックマーケティング本部は、薄型テレビ「VIERA」シリーズの新しいラインナップとして、フルHDパネルを搭載したプラズマテレビの最高峰となる「PZ600」シリーズの発表会を開催した。発表会には松下電器産業(株)より代表取締役専務 パナソニックマーケティング本部 本部長の牛丸俊三氏が出席し、新製品の魅力について語った。
牛丸氏ははじめに、同社が今年の春に発表したVIERA Link(関連ニュース)がユーザーニーズを掴み、関連商品も大変好調と説明。その証として、VIERA Linkの各機器をつなぐHDMIケーブルが、同社の予想を遙かに上回る勢いで販売を伸ばし、現在30万本を記録する「隠れたヒット商品」となっていることを明らかにした。
VIERA Linkの提案がこれほどまでユーザーに受け入れられたのには、「テレビの大画面化」がいま着実に進んでいることが背景にあると牛丸氏は指摘した。牛丸氏はさらに大画面テレビの中でも、特にPDPの人気が高いことをいくつかのデータで示しながら、「薄型大画面の中心はプラズマと言えるだろう」と力強く宣言した。
今後は地上デジタル放送の普及にともない、2011年のアナログ放送終了に向けて、テレビ市場はより巨大なマーケットに成長すると同社は予測している。その規模について牛丸氏は「06年には1兆円産業に成長するとともに、11年までには11兆8,000億円の需要を創出するだろう」と語り、今後の日本経済をテレビ産業が大きく押し上げていくだろうとした。
テレビ市場では、今後も薄型化・大型化が急速に進み、06年は37V型以上の世帯普及率が10%に成長すると同社は予測する。同社としては、今後50V型以上のモデルについてさらに注力するとともに、VIERAシリーズのラインナップを拡大し幅広いターゲット層へのリーチを試みる。今回発表されたPZ600シリーズにおいても、キーコンセプトとなった「さらなる大画面化」「さらなる高画質化」を、今後の商品にも徹底していく考えだ。
またVIERA Linkでは「簡単操作革命」をさらに訴求するとともに、大画面テレビで高画質なデジタル写真をみて楽しむ「テレ写」のエンターテインメントも定着させていきたいと牛丸氏は意気込む。VIERA Linkにより、様々なジャンルのデジタル機器をつなぎ「テレビの文化を変革していく」ことと、それを実現できるのは「パナソニックの強い技術力と商品力のみである」と牛丸氏は強調し、今後も「同時開発と垂直統合による圧倒的な商品力」をパナソニックとして徹底していく構えを再度明らかにした。
本日の発表会にはPZ600シリーズでも引き続きVIERAのイメージキャラクターをつとめることとなって女優の小雪さんが駆け付けた。
103V型プラズマテレビに映し出された等身大の自分の姿に驚いた小雪さんは「まるで画面の向こうにもう一人、私がいるみたいでこわいくらいに綺麗な画質ですね」とコメントした。
以下に本日の発表会会場で執り行われた質疑応答の模様を紹介する。
Q:50インチ以上のテレビについて、2008年以降の市場規模はどれくらいと予測しているか?
A:全世界のことをひとつにまとめて評価するのは難しい。北米は50インチ以上が既にマジョリティーとなっているので、今後それ以上のサイズが加速することもありえる。ヨーロッパは日本同等に家が小さい場合も多いので、北米ほどの大画面化は見込んでいない。日本では37インチを買っている人が、次のステップとして40インチ、50インチ以上へ買い換えようとする動きもみられる。国内については将来、全体の3割くらいにもなりうると期待している。
Q:PZ600シリーズは海外でも展開されるのか?
A:順次海外展開を考えている。基本的には地域ごとに要望されるサイズを見極めて投入したい。
Q:42インチのプラズマについて、フルHD化の予定はあるのか?
A:基本的にはフルHDパネルの性能が認識いただけるのは50インチ以上と考えている。コスト面からも50インチ台が適当だ。42インチについては市場の要望を見ながら考えたい。当社では42インチのフルHDプラズマの開発にも、既に目処がたっていることはお伝えしておきたい。
Q:御社は今年の春の時点で、大画面サイズのフルHD液晶テレビと比較しながら、「プラズマはいたずらにフルハイビジョン化する必要はない」という旨のコメントをされていたと思うが、今回フルHDの商品を投入するきっかけとなったものは何か。
A:当社としては現時点でもプラズマテレビの可能性を最大限に引き出すことに成功しており、ハイビジョン対応のPDPでもフルHD液晶テレビの画質に対抗できる性能を持っていると考えている。一方で、PZ600シリーズでは50インチ以上のプラズマテレビでは、その可能性をより高めフルHDの商品化が可能と判断した結果、ユーザーから強まっていた要望にもお応えするかたちで実現させる運びとなった。
Q:フルHDの魅力をわかりやすくユーザーに伝えるコンテンツへの期待はどの程度か。
A:今後デジタル放送の進展で、高精細なフルHDクオリティの映像がより一層増えるだろう。また、Blu-rayなどパッケージメディアにも期待している。
Q:ワールドカップは薄型大画面テレビの販売促進に貢献したか。
A:日本国内については、ワールドカップによるものか否かを判断するのは難しいが、確かに今年の売上げは前年比で倍を記録している。イベントも大いに盛り上がったようなので、影響はあるのではないかと思う。現在大画面テレビはユーザーにとってとても身近なものになり、かつ高画質とコストパフォーマンスが訴求できる商品となったから、これほどまでにヒットしているのだと思う。
Q:薄型テレビについては現在店頭での値下がりが早いが、今後どう対応していくのか。
A:町中で販売される商品の値段をメーカーがコントロールすることはできない。しかしながら当社もメーカーとして、大切につくった商品が町中で安売りされるのは気持ちの良いものではない。今後は商品の「使いやすさ」も訴求しながら、関連商品なども一緒に提案していくことでトータルの売り上げ金額を増やすことを考えていきたい。流通関係者の皆様とは一緒になってデフレをなくす商品の売り方を研究したい。トータルで魅力的なデジタルライフスタイルが提案できれば、消費者の皆様にとってもお役に立てるはずだ。ユーザー・流通・メーカーの「三方良し」を実現できるよう努力していきたい。
【問い合わせ先】
松下電器産業(株)
お客様ご相談センター
TEL/0120-878-365
(Phile-web編集部)
牛丸氏ははじめに、同社が今年の春に発表したVIERA Link(関連ニュース)がユーザーニーズを掴み、関連商品も大変好調と説明。その証として、VIERA Linkの各機器をつなぐHDMIケーブルが、同社の予想を遙かに上回る勢いで販売を伸ばし、現在30万本を記録する「隠れたヒット商品」となっていることを明らかにした。
VIERA Linkの提案がこれほどまでユーザーに受け入れられたのには、「テレビの大画面化」がいま着実に進んでいることが背景にあると牛丸氏は指摘した。牛丸氏はさらに大画面テレビの中でも、特にPDPの人気が高いことをいくつかのデータで示しながら、「薄型大画面の中心はプラズマと言えるだろう」と力強く宣言した。
今後は地上デジタル放送の普及にともない、2011年のアナログ放送終了に向けて、テレビ市場はより巨大なマーケットに成長すると同社は予測している。その規模について牛丸氏は「06年には1兆円産業に成長するとともに、11年までには11兆8,000億円の需要を創出するだろう」と語り、今後の日本経済をテレビ産業が大きく押し上げていくだろうとした。
テレビ市場では、今後も薄型化・大型化が急速に進み、06年は37V型以上の世帯普及率が10%に成長すると同社は予測する。同社としては、今後50V型以上のモデルについてさらに注力するとともに、VIERAシリーズのラインナップを拡大し幅広いターゲット層へのリーチを試みる。今回発表されたPZ600シリーズにおいても、キーコンセプトとなった「さらなる大画面化」「さらなる高画質化」を、今後の商品にも徹底していく考えだ。
またVIERA Linkでは「簡単操作革命」をさらに訴求するとともに、大画面テレビで高画質なデジタル写真をみて楽しむ「テレ写」のエンターテインメントも定着させていきたいと牛丸氏は意気込む。VIERA Linkにより、様々なジャンルのデジタル機器をつなぎ「テレビの文化を変革していく」ことと、それを実現できるのは「パナソニックの強い技術力と商品力のみである」と牛丸氏は強調し、今後も「同時開発と垂直統合による圧倒的な商品力」をパナソニックとして徹底していく構えを再度明らかにした。
本日の発表会にはPZ600シリーズでも引き続きVIERAのイメージキャラクターをつとめることとなって女優の小雪さんが駆け付けた。
103V型プラズマテレビに映し出された等身大の自分の姿に驚いた小雪さんは「まるで画面の向こうにもう一人、私がいるみたいでこわいくらいに綺麗な画質ですね」とコメントした。
以下に本日の発表会会場で執り行われた質疑応答の模様を紹介する。
Q:50インチ以上のテレビについて、2008年以降の市場規模はどれくらいと予測しているか?
A:全世界のことをひとつにまとめて評価するのは難しい。北米は50インチ以上が既にマジョリティーとなっているので、今後それ以上のサイズが加速することもありえる。ヨーロッパは日本同等に家が小さい場合も多いので、北米ほどの大画面化は見込んでいない。日本では37インチを買っている人が、次のステップとして40インチ、50インチ以上へ買い換えようとする動きもみられる。国内については将来、全体の3割くらいにもなりうると期待している。
Q:PZ600シリーズは海外でも展開されるのか?
A:順次海外展開を考えている。基本的には地域ごとに要望されるサイズを見極めて投入したい。
Q:42インチのプラズマについて、フルHD化の予定はあるのか?
A:基本的にはフルHDパネルの性能が認識いただけるのは50インチ以上と考えている。コスト面からも50インチ台が適当だ。42インチについては市場の要望を見ながら考えたい。当社では42インチのフルHDプラズマの開発にも、既に目処がたっていることはお伝えしておきたい。
Q:御社は今年の春の時点で、大画面サイズのフルHD液晶テレビと比較しながら、「プラズマはいたずらにフルハイビジョン化する必要はない」という旨のコメントをされていたと思うが、今回フルHDの商品を投入するきっかけとなったものは何か。
A:当社としては現時点でもプラズマテレビの可能性を最大限に引き出すことに成功しており、ハイビジョン対応のPDPでもフルHD液晶テレビの画質に対抗できる性能を持っていると考えている。一方で、PZ600シリーズでは50インチ以上のプラズマテレビでは、その可能性をより高めフルHDの商品化が可能と判断した結果、ユーザーから強まっていた要望にもお応えするかたちで実現させる運びとなった。
Q:フルHDの魅力をわかりやすくユーザーに伝えるコンテンツへの期待はどの程度か。
A:今後デジタル放送の進展で、高精細なフルHDクオリティの映像がより一層増えるだろう。また、Blu-rayなどパッケージメディアにも期待している。
Q:ワールドカップは薄型大画面テレビの販売促進に貢献したか。
A:日本国内については、ワールドカップによるものか否かを判断するのは難しいが、確かに今年の売上げは前年比で倍を記録している。イベントも大いに盛り上がったようなので、影響はあるのではないかと思う。現在大画面テレビはユーザーにとってとても身近なものになり、かつ高画質とコストパフォーマンスが訴求できる商品となったから、これほどまでにヒットしているのだと思う。
Q:薄型テレビについては現在店頭での値下がりが早いが、今後どう対応していくのか。
A:町中で販売される商品の値段をメーカーがコントロールすることはできない。しかしながら当社もメーカーとして、大切につくった商品が町中で安売りされるのは気持ちの良いものではない。今後は商品の「使いやすさ」も訴求しながら、関連商品なども一緒に提案していくことでトータルの売り上げ金額を増やすことを考えていきたい。流通関係者の皆様とは一緒になってデフレをなくす商品の売り方を研究したい。トータルで魅力的なデジタルライフスタイルが提案できれば、消費者の皆様にとってもお役に立てるはずだ。ユーザー・流通・メーカーの「三方良し」を実現できるよう努力していきたい。
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