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公開日 2006/10/04 15:03
<CEATEC2006:マクセル>最新録画用次世代ディスクを含む多彩な大容量記録アプリケーションを参考展示
日立マクセルのブースでは、最新の録画用Blu-ray、HD DVDディスクの参考出展のほかに、リムーバブルハードディスク「iVDR」や、同社独自のSVODに関する技術展示も行われている。
■録画用BD、HD DVDを参考展示
同社は既に7月より録画用HD DVD-R(片面1層)ディスク、BD-R/-REディスク(いずれも片面1層)を発売しているが(関連ニュース)、今回のイベントには録画用のBlu-rayディスクや書換型のHD DVD-RWディスクの参考出展を行っている。
Blu-rayディスクのラインナップについては録画用メディアとして、追記型のBD-R、BD-R DL、書換型のBD-RE、BD-RE DLを出品。ディスクとともに、商品のパッケージイメージを紹介している。それぞれの導入時期については、「パナソニックにつづいて、ソニーからも対応する録画機が発表されたので、各モデルの市場投入時期になるべく合わせるかたちで発売したい(展示説明員)」としている。価格についても今のところ未定とされている。
HD DVDディスクについては、既に発表が行われている追記型2層タイプのHD DVD-R DLを参考出品の形で展示。他にも書換型のHD DVD-RWの1層・2層ディスクが紹介されているが、こちらの発売時期については「現在対応するハード機器がないので、来春以降、HD DVDレコーダーの新製品発売時期に合わせて投入できるよう開発を進めていく」考えであるという。
■iVDRカートリッジと対応機器のプロトタイプを展示
持ち運び可能な次世代のリムーバブルハードディスクドライブとして、近い将来に実用化が期待されている「iVDR」(>>関連ニュース)の参考出展も行われている。
今回の展示では著作権保護されたデジタル放送コンテンツの記録が可能なSAFIA(Security Architecture for Intelligent Attachment device)を採用した、「iVDR-Secure」タイプの160GB/80GBメディアを紹介。こちらを記録媒体として活用するAV機器の参考事例について、モバイルプレーヤー、デスクトップPC、録画機能搭載テレビのかたちでプロトタイプをつくり出展している。
■数100GBから数TBのポテンシャルを持つホログラムディスク
2つの波長の揃ったレーザー光を媒体中で重ね合わせ、この時に発生する光の干渉パターン(ホログラム)を屈折率の強弱によって、媒体となる感光性記録材料中に3次元的に大容量データを記録するホログラムディスクの参考展示も行われている。
現在同社が米InPhase Technologies社と共同開発を行うディスク仕様については、転送速度160Mbpsで1枚のディスクに300GBのデータを記録できる。ディスク径は5.25"/130mm。遮光性のカートリッジに収納されたライトワンスのディスクとなる。アーカイバル寿命は30年以上とし、現時点では業務用のデータバックアップ用途への展開を提案している。
■92ミクロンの薄型光ディスク「SVOD」
同社が本年4月に発表した体積記録型光ストレージ技術「SVOD(Stacked Volumetric Optical Discs)」(>>マクセルのニュースリリース)を採用した記録システムが参考出展された。
SVODは同社が独自開発した次世代の光ストレージシステムであり、6.5cm厚のカートリッジにDVDサイズの92ミクロンという超薄型光ディスクを100枚搭載することで、940GBの記録容量を実現するというものだ。記録の際には、同社が「ディスクトレー」と呼ぶ白色のカバーに収納されたディスクがカートリッジの中から任意に取り出され、ドライブにマウントすることで記録・再生を行うことができる。DVDの約13分の1の薄さを実現した薄型ディスクには、DVDと同等の4.7GBのデータが記録できる。これを両面貼合せることにより、100枚カートリッジに搭載して940GBの記録容量を実現している。
この技術を青色レーザーに対応した次世代光ディスクの密度で応用することも可能であり、この際のカートリッジ当たりの記録容量は最大5TBまで可能となる。今回の展示ではカートリッジのサンプルも出展されていた。
同社では今回のイベントで、ディスクとともに記録用ドライブの試作機も出展した。こちらはUSB端子経由でPCの外付けドライブとして使うことができ、ランダムアクセスの特長を活かし、必要なデータを即時に記録再生することができる大容量ライブラリとして提案されている。
本システムの将来的な用途として、同社は大型ラックタイプの記録システムで1,000TB(1ペタバイト)の巨大容量を実現する業務用ライブラリーを提案していく考えであるという。
(Phile-web編集部)
ceatec2006report
■録画用BD、HD DVDを参考展示
同社は既に7月より録画用HD DVD-R(片面1層)ディスク、BD-R/-REディスク(いずれも片面1層)を発売しているが(関連ニュース)、今回のイベントには録画用のBlu-rayディスクや書換型のHD DVD-RWディスクの参考出展を行っている。
Blu-rayディスクのラインナップについては録画用メディアとして、追記型のBD-R、BD-R DL、書換型のBD-RE、BD-RE DLを出品。ディスクとともに、商品のパッケージイメージを紹介している。それぞれの導入時期については、「パナソニックにつづいて、ソニーからも対応する録画機が発表されたので、各モデルの市場投入時期になるべく合わせるかたちで発売したい(展示説明員)」としている。価格についても今のところ未定とされている。
HD DVDディスクについては、既に発表が行われている追記型2層タイプのHD DVD-R DLを参考出品の形で展示。他にも書換型のHD DVD-RWの1層・2層ディスクが紹介されているが、こちらの発売時期については「現在対応するハード機器がないので、来春以降、HD DVDレコーダーの新製品発売時期に合わせて投入できるよう開発を進めていく」考えであるという。
■iVDRカートリッジと対応機器のプロトタイプを展示
持ち運び可能な次世代のリムーバブルハードディスクドライブとして、近い将来に実用化が期待されている「iVDR」(>>関連ニュース)の参考出展も行われている。
今回の展示では著作権保護されたデジタル放送コンテンツの記録が可能なSAFIA(Security Architecture for Intelligent Attachment device)を採用した、「iVDR-Secure」タイプの160GB/80GBメディアを紹介。こちらを記録媒体として活用するAV機器の参考事例について、モバイルプレーヤー、デスクトップPC、録画機能搭載テレビのかたちでプロトタイプをつくり出展している。
■数100GBから数TBのポテンシャルを持つホログラムディスク
2つの波長の揃ったレーザー光を媒体中で重ね合わせ、この時に発生する光の干渉パターン(ホログラム)を屈折率の強弱によって、媒体となる感光性記録材料中に3次元的に大容量データを記録するホログラムディスクの参考展示も行われている。
現在同社が米InPhase Technologies社と共同開発を行うディスク仕様については、転送速度160Mbpsで1枚のディスクに300GBのデータを記録できる。ディスク径は5.25"/130mm。遮光性のカートリッジに収納されたライトワンスのディスクとなる。アーカイバル寿命は30年以上とし、現時点では業務用のデータバックアップ用途への展開を提案している。
■92ミクロンの薄型光ディスク「SVOD」
同社が本年4月に発表した体積記録型光ストレージ技術「SVOD(Stacked Volumetric Optical Discs)」(>>マクセルのニュースリリース)を採用した記録システムが参考出展された。
SVODは同社が独自開発した次世代の光ストレージシステムであり、6.5cm厚のカートリッジにDVDサイズの92ミクロンという超薄型光ディスクを100枚搭載することで、940GBの記録容量を実現するというものだ。記録の際には、同社が「ディスクトレー」と呼ぶ白色のカバーに収納されたディスクがカートリッジの中から任意に取り出され、ドライブにマウントすることで記録・再生を行うことができる。DVDの約13分の1の薄さを実現した薄型ディスクには、DVDと同等の4.7GBのデータが記録できる。これを両面貼合せることにより、100枚カートリッジに搭載して940GBの記録容量を実現している。
この技術を青色レーザーに対応した次世代光ディスクの密度で応用することも可能であり、この際のカートリッジ当たりの記録容量は最大5TBまで可能となる。今回の展示ではカートリッジのサンプルも出展されていた。
同社では今回のイベントで、ディスクとともに記録用ドライブの試作機も出展した。こちらはUSB端子経由でPCの外付けドライブとして使うことができ、ランダムアクセスの特長を活かし、必要なデータを即時に記録再生することができる大容量ライブラリとして提案されている。
本システムの将来的な用途として、同社は大型ラックタイプの記録システムで1,000TB(1ペタバイト)の巨大容量を実現する業務用ライブラリーを提案していく考えであるという。
(Phile-web編集部)
ceatec2006report