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公開日 2007/09/14 16:03
【一条真人の体当たり実験室】「月刊 ほしのあき」を75%OFFでゲット! − DVDのDLサイト「iDVDt.com」を使ってみた
最近ではブロードバンド回線を利用したビデオ・オン・デマンド サービスが普及してきており、目的のビデオをすぐに見られるのが普通になりつつある。そのため、DVDなどの物理メディアはやや利便性が低く感じられるが、DVDは現状のところ、ビデオ・オン・デマンドよりも高画質なものが多く、さらにオフラインでも視聴できたり、ディスクを持ち運んだり友人に貸したりすることができるなど、多くのメリットを持っている。
■「iDVDt.com」とは?
そんななか、イーエントリー社が「iDVDt.com」というDVDダウンロード販売サービスを開始した。これはDVDビデオそのものをダウンロードして記録型DVDメディアにライティングするというサービスで、オンラインメディアの即時性とDVDビデオの画質、使い勝手の両方のメリットを享受できる。
現在のDVDビデオは著作権保護にCSS暗号を使っているが、CSS復号を利用したリッピングツールでリッピングできてしまう。これに対し、iDVDtでは著作権保護に「RipGuard」と「ACP」を使用しており、CSS復号リッピングツールではリッピングできなくなっている。ダウンロードタイプなのに、市販DVDビデオよりも強力な著作権保護機能を備えているのだ。
■流通をなくして半額以下でDVD販売を実現
ダウンロードで購入するサービスのため、当然、パッケージは付属しないが、逆にパッケージも流通もないため、市販パッケージよりも低価格な点が魅力だ。作品によっては通常のDVDパッケージの半額以下の価格を実現しているのだ。たとえば、「月刊 ほしのあき」などのいわゆる“月刊シリーズ”は、パッケージ価格が3,990円なのに対して、9月14日現在で、iDVDtでは1,000〜1,500円で販売されている。なお、現時点のラインアップはアイドル物が主なのだが、近い将来に普通の映画、ドラマ、バラエティなどが追加される予定のようだ。
■利用に必要なものは?
iDVDtはDVD-Rにだけ対応しているため、DVD-Rに対応した記録型DVDドライブとDVD-Rのブランクメディアが必要になる。当然、メディアはCPRM対応ではないメディアを使用することができる。ソフトは専用のActiveXアプリケーションを使うので、ユーザーがライティングソフトなどを用意する必要はない。
ライティングにActiveXアプリを使うため、PC環境はWindows XPやVistaに限られ、IE6あるいはIE7が必要になる。CPUはペンティアムIII以上、メモリ128MB以上だが、Vistaでは、そもそもこのメモリ容量ではまともに動かない。Vistaでは、Vista自体が普通に動く環境が最低限必要と考えればいいだろう。
DVDそのもののデータをダウンロードするので、回線は当然、ブロードバンド回線が必須となる。速ければ速いほどいいのは確かだが、ダウンロードよりもライティングに時間がかかるので、ADSLでも対応できるだろう。
■購入作業はオンラインショップと変わらない
購入方法は通常のオンラインショップと変わらない。作品を選択してカートに入れ、クレジットカード情報を入力するなどの作業をするだけだ。ただし、このサービスの特性として、ダウンロードのトラブル時などにアフターサービスを行う必要があるため、購入にはユーザー登録が必要になる。PCや回線環境によっては対応できない可能性もあるため、用心深い人は、購入前に無料のお試し無料サンプルでテストしてみるといいだろう。
■ダウンロード&書き込みは約30分程度で終了
「DVDを焼く」をクリックすると、ダウンロード&書き込みモードになる。この処理はActiveXアプリ「DVD Toaster」が受け持っている。はじめて利用する場合はこのソフトをインストールする必要があるが、通常のActiveXアプリのインストールと変わらないので、メッセージに従って作業していけばいい。
ちなみに、今回は「月刊 ほしのあき」を1,000円で購入。容量は3.28GBで、ダウンロード開始から書き込み終了まで約30分程度と、意外に短時間で終了した。当然、作成したディスクはDVDプレイヤーで普通に再生できた。なお、回線速度と使用したPCのハードウェアは以下のようになる。
【回線速度】
下り方向約10Mbps
【PCスペック】
OS:Windows XP Home Edition
メモリ:2GB(DDR2 667)
CPU:AMD AthronX2 3800+
HDD:SeaGate ST3250620AS(シリアルATA:250GB)
光学ドライブ:松下 SW-9585S(DVD-R 16倍速)
メディア:8倍速DVD-R
■今後に期待できるダウンロードDVDサービス
当然だが、このサービスで作成したDVDビデオは、オリジナルと同等の画質であり、その高画質さが多くのオンラインビデオサービスとの違いとなっている。オンデマンドで高画質なコンテンツが手に入るダウンロードDVDサービスは、タイトル数などが揃えば、将来的に人気を集める可能性がある。
今回、紹介したiDVDtは現時点ではベータ版による商用実験中なので、価格が安く設定されているそうだ。将来、どの程度価格が上がるのかは不明だが、現時点ではお買い得なのは確かだ。ダウンロードDVDとグラビアアイドルに興味のある人は今の内にぜひ利用してみて欲しい。無料サンプル版も、正規運営になるとなくなる可能性があるので、これだけでも試してみてはいかがだろうか。
(一条真人)
執筆者プロフィール
デジタルAV関連、コンピュータ関連などをおもに執筆するライター。PC開発を経て、パソコン雑誌「ハッカー」編集長、「PCプラスワン」編集長を経てフリーランスに。All Aboutの「DVD ・HDDレコーダー」ガイドも務める。趣味はジョギング、水泳、自転車、映画鑑賞など。
■「iDVDt.com」とは?
そんななか、イーエントリー社が「iDVDt.com」というDVDダウンロード販売サービスを開始した。これはDVDビデオそのものをダウンロードして記録型DVDメディアにライティングするというサービスで、オンラインメディアの即時性とDVDビデオの画質、使い勝手の両方のメリットを享受できる。
現在のDVDビデオは著作権保護にCSS暗号を使っているが、CSS復号を利用したリッピングツールでリッピングできてしまう。これに対し、iDVDtでは著作権保護に「RipGuard」と「ACP」を使用しており、CSS復号リッピングツールではリッピングできなくなっている。ダウンロードタイプなのに、市販DVDビデオよりも強力な著作権保護機能を備えているのだ。
■流通をなくして半額以下でDVD販売を実現
ダウンロードで購入するサービスのため、当然、パッケージは付属しないが、逆にパッケージも流通もないため、市販パッケージよりも低価格な点が魅力だ。作品によっては通常のDVDパッケージの半額以下の価格を実現しているのだ。たとえば、「月刊 ほしのあき」などのいわゆる“月刊シリーズ”は、パッケージ価格が3,990円なのに対して、9月14日現在で、iDVDtでは1,000〜1,500円で販売されている。なお、現時点のラインアップはアイドル物が主なのだが、近い将来に普通の映画、ドラマ、バラエティなどが追加される予定のようだ。
■利用に必要なものは?
iDVDtはDVD-Rにだけ対応しているため、DVD-Rに対応した記録型DVDドライブとDVD-Rのブランクメディアが必要になる。当然、メディアはCPRM対応ではないメディアを使用することができる。ソフトは専用のActiveXアプリケーションを使うので、ユーザーがライティングソフトなどを用意する必要はない。
ライティングにActiveXアプリを使うため、PC環境はWindows XPやVistaに限られ、IE6あるいはIE7が必要になる。CPUはペンティアムIII以上、メモリ128MB以上だが、Vistaでは、そもそもこのメモリ容量ではまともに動かない。Vistaでは、Vista自体が普通に動く環境が最低限必要と考えればいいだろう。
DVDそのもののデータをダウンロードするので、回線は当然、ブロードバンド回線が必須となる。速ければ速いほどいいのは確かだが、ダウンロードよりもライティングに時間がかかるので、ADSLでも対応できるだろう。
■購入作業はオンラインショップと変わらない
購入方法は通常のオンラインショップと変わらない。作品を選択してカートに入れ、クレジットカード情報を入力するなどの作業をするだけだ。ただし、このサービスの特性として、ダウンロードのトラブル時などにアフターサービスを行う必要があるため、購入にはユーザー登録が必要になる。PCや回線環境によっては対応できない可能性もあるため、用心深い人は、購入前に無料のお試し無料サンプルでテストしてみるといいだろう。
■ダウンロード&書き込みは約30分程度で終了
「DVDを焼く」をクリックすると、ダウンロード&書き込みモードになる。この処理はActiveXアプリ「DVD Toaster」が受け持っている。はじめて利用する場合はこのソフトをインストールする必要があるが、通常のActiveXアプリのインストールと変わらないので、メッセージに従って作業していけばいい。
ちなみに、今回は「月刊 ほしのあき」を1,000円で購入。容量は3.28GBで、ダウンロード開始から書き込み終了まで約30分程度と、意外に短時間で終了した。当然、作成したディスクはDVDプレイヤーで普通に再生できた。なお、回線速度と使用したPCのハードウェアは以下のようになる。
【回線速度】
下り方向約10Mbps
【PCスペック】
OS:Windows XP Home Edition
メモリ:2GB(DDR2 667)
CPU:AMD AthronX2 3800+
HDD:SeaGate ST3250620AS(シリアルATA:250GB)
光学ドライブ:松下 SW-9585S(DVD-R 16倍速)
メディア:8倍速DVD-R
■今後に期待できるダウンロードDVDサービス
当然だが、このサービスで作成したDVDビデオは、オリジナルと同等の画質であり、その高画質さが多くのオンラインビデオサービスとの違いとなっている。オンデマンドで高画質なコンテンツが手に入るダウンロードDVDサービスは、タイトル数などが揃えば、将来的に人気を集める可能性がある。
今回、紹介したiDVDtは現時点ではベータ版による商用実験中なので、価格が安く設定されているそうだ。将来、どの程度価格が上がるのかは不明だが、現時点ではお買い得なのは確かだ。ダウンロードDVDとグラビアアイドルに興味のある人は今の内にぜひ利用してみて欲しい。無料サンプル版も、正規運営になるとなくなる可能性があるので、これだけでも試してみてはいかがだろうか。
(一条真人)
執筆者プロフィール
デジタルAV関連、コンピュータ関連などをおもに執筆するライター。PC開発を経て、パソコン雑誌「ハッカー」編集長、「PCプラスワン」編集長を経てフリーランスに。All Aboutの「DVD ・HDDレコーダー」ガイドも務める。趣味はジョギング、水泳、自転車、映画鑑賞など。