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公開日 2009/07/07 15:49

ビクター、JVCブランドのセキュリティカメラ“Value Jシリーズ”を発表

ビジネス・ソリューション事業の展示会も開催
Phile-web編集部
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本日7日は、セキュリティ新製品の記者説明会のほか、トレーダー向けのビジネス・ソリューション製品を中心とした展示会「JVCソリューションフェア2009」も合わせて開催された。始めに“Value Jシリーズ”の内容からお伝えしていこう。

■ビクターの約50年に渡るセキュリティカメラのノウハウが生きる“Value Jシリーズ”

アナログ方式のセキュリティ用カラービデオカメラとして、ビクターが約半世紀にわたって培ってきた技術を投入したという新製品“Value Jシリーズ”が発表された。今回のモデルはグローバル展開が図られることからも、JVCブランドを冠して発売される。

新製品には5種類のカメラタイプ、3段階のグレード、3種類のレンズ、3種類の電源供給方式により構成される全32モデルがラインナップする。

セキュリティカメラ“Value Jシリーズ”

カメラタイプは「CSレンズマウント型」「レンズ一体型」「レンズ一体型(屋外)」「ドーム型」「耐衝撃ドーム型(屋外)」の5種類。導入目的や設置場所に合わせて選ぶことができる。それぞれ従来機から性能を落とすことなく、本体のダウンサイズと軽量化を実現している点が特徴。ドーム型カメラ用に天井埋め込みブラケットをオプションで用意するなど、設置性能も高められている。

ドーム型モデル

CSレンズマウント型(左)/レンズ一体型


屋外用レンズ一体型モデル
搭載機能によって3段階のグレードを用意。ベーシック・ミドルでは580TV本、ハイグレードでは650TV本の水平解像度を持たせ、高精細な撮影を実現している。ミドル以上のモデルにはワイドダイナミックレンジ機能や動き検知機能が備わるほか、ハイグレードモデルのみにカメラ遠隔調整機能や内蔵マイクが搭載されている。他にもダミーカメラも用意されている。レンズは「標準変倍(2.8〜10.5mm)、「超広角変倍(2.4〜6mm)」、「望遠変倍(5〜50mm)」をラインナップする。


従来機(写真右手)と比べ、新製品(左手)では本体の小型軽量化を実現
電源の供給は、映像と電源を1本のケーブルで伝送する同軸多重方式のほか、AC24V/DC12V駆動、AC100V駆動の3つが選択可能。電源投入前に基本設定が行える「Dipスイッチ」を搭載するほか、カメラの延長可能距離を800mとするなど、設置性と運用性を向上させている。全機種は消費電力を3.5Wに抑え、連続運用時のコスト低減も可能にしている。

また欧米・アジア向けなど全世界共通のモジュール設計を採用し、パーツの共有化を実現したことにより、グローバル単位での発注量確保と生産コストの大幅削減が実現されるという。

本日の記者説明会に登壇した同社ビジネス・ソリューション事業部 プロAVソリューション統括部長の吹田隆氏は“Value Jシリーズ”の商品展開を説明。新シリーズにJVCのブランドネームを冠した狙いについて「販売地域の拡大効果が図れるほか、グローバルモデルにすることによるコスト面など、競争力の強化が期待できる」と述べた。

元々は欧州など海外地域におけるニーズに応えながら商品力を磨き上げてきた同社のセキュリティカメラだが、「昨今は日本国内もセキュリティへの関心が高まり、ユーザーニーズも多様化してきている」と吹田氏は語る。今後は“世界が認めた品質と信頼性”をアピールしながら、JVCのセキュリティ・ソリューションを訴求していくという。また“Value Jシリーズ”など、アナログカメラ製品の市場については「今後も継続的な成長が見込める分野」と位置づけ、国内シェアについても現在の10%から15%へ拡大を目指していくという目標を吹田氏は示した。

日本ビクター(株)吹田隆氏

また同社ビジネス・ソリューション事業部長の吉川圭介氏も壇上に立ち、今年6月に発表された日本ビクターの組織再編に伴う「ビジネス・ソリューション事業部」の活動について説明を行った。

ビジネス・ソリューション系の製品についてグローバルブランドで展開する意義を説明

国内におけるシェア拡大を狙う

JVC・ケンウッド・ホールディングス(株)が発表した組織再編に伴い、日本ビクターでは同社従来の事業部体制から5事業部体制に集約する。新設される5つの事業部より、吉川氏が指揮する「ビジネス・ソリューション事業部」では、今回発表の“Value Jシリーズ”をはじめとしたセキュリティ製品などを扱う「プロAVソリューション統括部」と、デジタルサイネージを中心としたディスプレイ関連製品を扱う「プレゼンテーション統括部」が配置され、それぞれにビクターならではの独自技術を活かした製品とサービスが提案される。吉川氏は、「他の事業部同様、市場環境の変化にも迅速に対応しながら、ビクター独自の価値創造をユーザーに提供していきたい」と意気込みを語った。

日本ビクター(株)吉川圭介氏

■「JVCソリューションフェア2009」が全国で開催

本日の記者説明会会場となった「テピア(http://www.tepia.jp/)」では、7月7日(火)、8日(水)の2日間に渡って、同社のビジネス・ソリューション製品を中心としたトレーダー向け展示会「JVCソリューションフェア2009」が開催されている。

会場にはセキュリティカメラ“Value Jシリーズ”のほか、プロオーディオ商品、デジタルサイネージ用途のディスプレイ商品、業務用カムコーダーなどの商品が展示され、それぞれデモンストレーションを交えた紹介が行われている。7月中には東京以外にも、京都/大阪/名古屋/札幌/仙台で同じイベントが開催される。また東京、大阪、仙台の会場では防犯セミナーも同時開催される予定だ。



3D液晶モニター「GD-463D10」によるリアルタイム3D映像の表示デモ

42V型液晶モニター“XIVIEW”「GD-42X1」


厚さ6.4mmの業務用32V型フルHD液晶ディスプレイ「GD-32X1」

「GD-32X1」のカラーバリエーションも紹介


32V型液晶モニターに防塵・防滴加工を施したモデルも参考出展

電子POPなどへの用途を提案するメモリーカードプレーヤー“Publioシリーズ”


コンシューマー用ビデオカメラ“Everio”「GZ-X900」も展示

業務用ビデオカメラ「GY-HM100」


BDプレーヤー「XV-BP1」

業務用サラウンドアンプ(写真左)とオーディオレコーダー(写真右)


iPodドック/USB端子搭載のマイクロコンポ「UX-LP5」

文教用途などを想定し本体を強化、マイクミキシング端子やスピードコントロール機能も搭載した業務用ミニコンポ


シーリングモデルなど、業務用スピーカー製品も充実する


【問い合わせ先】
ビクター コーポレート・コミュニケーショングループ
TEL/045-444-5310

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