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公開日 2009/07/14 18:44
KDDI研究所、USB接続のワイヤレス化に成功
高速赤外線通信でUSB 2.0をワイヤレス化
今回、開発した技術ではUSB 2.0の電気信号を赤外線信号に変換し、高速赤外線通信によりワイヤレス化。その際、電気信号と赤外線信号の変換器にUSBの通信を模擬する機能を持たせることによって、これまでに市販されているモバイル機器やUSB周辺機器のハードウェアとソフトウェアには一切変更を与えずワイヤレス化を可能とした。
赤外線通信の高いセキュリティ性により、事前の接続認証を必要としない瞬時のワイヤレス接続が可能。また、USB周辺機器の接続後に再起動が必要ない「ホットスワップ」動作にも対応する。これにより、ユーザーは接続したいUSB周辺機器上の赤外線通信インターフェースとモバイル機器の赤外線通信インターフェースを向き合わせるだけでUSB周辺機器が利用できる。
開発した赤外線ワイヤレス通信システムは、USBの電気信号を赤外線信号に変換するUSB-赤外線変換装置をUSBホストとUSBデバイスに取り付け、USB-赤外線変換装置の間で赤外線により通信を行う。今回のシステムではUSB-赤外線変換装置を外付けにしてるが、将来的には機器に内蔵することも可能だという。
現在、関連技術はIrDA(Infrared Data Association)のIrUSB SIG(Special Interest Group)において、標準化作業が進められている。なお、今回開発した技術は7月22日〜24日の期間に東京ビッグサイトで開催される「Wireless Japan 2009」で展示される。