• ブランド
    特設サイト
公開日 2010/06/09 19:43

パナソニック、152V型3Dプラズマディスプレイの受注を開始 − 価格は「戸建て住宅一軒分」

103V/85V型も
鴻池賢三
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
パナソニック(株)は、世界初となる152V型、103V型、85V型のフルHD対応3D対応プラズマディスプレイを発表。業務用として7月1日に受注を開始、2010年秋より順次納入を始める。

152V型「TH-152UX1」は4,096×2,160画素、103V型「TH-103VX200」と85V型「TH-85VX200」はともに1,980×1,080画素。コントラスト比は3機種とも500万対1。

152V型「TH-152UX1」

103V型「TH-103VX200」と85V型「TH-85VX200」

業務用のため定価の設定は無いが、85V型が500万円(従来の2D対応85V型の3割アップ)、103V型が750万円(従来の2D対応103V型の3割アップ)、152V型は「40〜50坪の戸建て住宅一軒分」という目安が示された。なお152V型モデルは、最大で年間1,000台弱の生産が行えるという。

製品発表会は、パナソニックプラズマディスプレイ株式会社尼崎工場で行われ、実物の展示とデモも披露された。

発表が行われたパナソニックの尼崎工場

製品の技術内容については、パナソニックプラズマディスプレイ(株)代表取締役の長野寛之氏がプレゼンテーションを行い、152V型の3Dディスプレイにふさわしい画質性能をアピールした。

登壇した長野氏。今回の3製品について「パナソニックの技術力の結晶」とアピール

今回の新製品では「プロ仕様エンジン」と呼ぶ、従来の20bit処理から30bit処理に引き上げた画像処理技術により、色の再現性と精細度を高めたと説明。また画素の発光時間を従来の1/4に低減したほか、高精度のベクトル予測処理を組み合わせる事で高速駆動を実現し、3D表示により適した特性を備えているという。

発光時間の低減で、超大画面でも動画ブレが無いとする

30bit処理で色再現能力を高めた

続いて3D事業の拡大・発展を加速するために新設された「パナソニック3Dイノベーションセンター」の藤井正義所長が、大画面3Dディスプレイの用途を紹介した。

パナソニック3Dイノベーションセンターを通じて、パナソニックの総力を結集し、積極的に3Dビジネスの推進にあたると言う

センター所長の藤井氏は、152V型の3D映像が、いろいろな分野で革命を起こすとアピール

藤井氏は、開発品が152V型(画面有効寸法3,416mm×1,801mm)という大画面実現した事により、様々なものを原寸大で3D表示することが可能になったと説明。開発企業にとっては、精度の高いシミュレーションや設計期間の短縮が期待できるほか、店舗では実寸大で住宅や車などをプレゼンし、その場で色を変えてみせることも可能になると述べた。ほかにもアミューズメントや教育現場などでの応用が行え、152V型3Dディスプレイの登場によって、様々な革命が起きるという考えを強調した。

152V型3Dディスプレイの登場で開発現場が変わると説明

3D立体視による疑似体験で、専門教育をより効果的に行えると説明

またプロジェクターと比較した際の優位点として、設置の容易性、色再現の正確さをアピールした。

鴻池賢三が見た152V型3Dプラズマディスプレイ
152V型と聞いて大味なものかと思ったが、4K2Kの解像度に加え、画像の処理も良好で、既に完成の域に達している民生用50V型と遜色のないレベル。3D映像はチラツキが皆無で、立体感も高い。2Dの4K2K映像も完成度が高い。大型でもアラが目立たないのは「プロ仕様エンジン」によるものだろう。なお、これらの業務用技術は民生機にもフィードバックされるとの事だが、コスト面から、全くそのまま転用できるものではないそうだ。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードプレーヤーは “2強” テクニクス「SL-1500C」&デノン「DP-3000NE」がつばぜり合い<ハイファイオーディオ売れ筋ランキング10月>
2 評論家も驚く実力派サウンドバーがこの価格? JBL「BAR 1000/800」がAmazonブラックフライデーで激安!
3 【プロレビュー有】老舗デノンの技術が結集! “音が良いサウンドバー”代表選手「DHT-S218」の魅力に迫る!
4 Amazonブラックフライデー、Shanlingの多機能プレーヤー・iBassoのUSB-DAC/アンプも狙い目
5 Hey! Say! JUMP、全曲サブスク解禁。最新アルバム「H+」含む全349曲が聴き放題に
6 独自技術を結集したPolk Audioの最高峰「R700」に迫る徹底レビュー
7 Bang & Olufsen、ANCを強化した完全ワイヤレスイヤホン「Beoplay Eleven」
8 【レビューあり】「ビクター史上、最高傑作」から高コスパ機まで。どれを買うべき?ビクター製イヤホン2024年モデル総まとめ
9 「Sonos Ace」レビュー。美しいデザインに高いノイキャン性能、そして音質…完成度の高さにVGP審査員が唸った
10 「今、売れているオーディオアクセサリー」<売れ筋ランキング10月 番外編>
11/28 10:35 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.195
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX