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公開日 2011/09/01 10:00
ソニー、Androidタブレット “Sony Tablet” S/Pシリーズを国内発表 − 9月17日から発売
ドコモ回線で3Gモデルも展開
ソニーは、Androidタブレット端末 “Sony Tablet” SシリーズとPシリーズを9月17日から国内で順次発売する。
同社は今年4月、秋以降にタブレット端末を発売すると発表(関連ニュース)。一枚板タイプのコードネーム「S1」と、2画面折りたたみタイプのコードネーム「S2」を発表していた。すでにIFA2011で海外の発売はアナウンスされているが、国内での正式な型番や仕様、発売日が発表された格好だ。
従来「S1」と呼ばれていた製品は「Sシリーズ」、同じく「S2」は「Pシリーズ」が正式なシリーズ名。SシリーズはWi-FiモデルとWi-Fi+3Gモデル、PシリーズはWi-Fi+3Gモデルのみの展開となる。3G回線は(株)NTTドコモとのFOMA回線および対応プロバイダとの契約が必要となる。3GモデルはNTTドコモの取り扱い販売店で購入・契約が可能。なお、ソニーストア(オンライン、銀座・名古屋・大阪)でも3Gモデルを直接購入できるが、3G契約は行えない。
それぞれの製品の概要と価格は以下の通り。
■Sシリーズ/Pシリーズの概要
Sシリーズは9.4型、1,280×800ピクセルのIPS液晶ディスプレイを装備した製品で、iPadに似たフォームファクターと言える。パネルの駆動速度は60Hz。
Pシリーズは5.5型の1,024×480ピクセルの液晶ディスプレイを上下に2つ装備した製品。2画面表示に最適化したアプリがあらかじめ用意されているほか、縦位置表示にした場合、左右に別の項目を表示することができ、これにより使いやすさを高めた。
またPシリーズでは、通常のAndroid向けアプリを使用する際、アプリを1画面(854×480ピクセル)で表示する「シングルスクリーン」モードと、2画面をいっぱいに使った「フルスクリーン」(1,024×768×2)モードの2種類を用意している。
両機ともプロセッサーはNVIDIAのTegra 2(1GHz)。OSはSシリーズがAndroid 3.1、Pシリーズが3.2だが、これはPシリーズの発売時期が若干後になるためで、Sシリーズも後日3.2へアップデートする予定。またWi-Fiは全機種がIEEE802.11b/g/nに対応。Bluetoothも全機種が2.1+EDRに対押している。
カメラも共通で、フロントは有効30万画素、リアは有効511万画素。フロントカメラはVGAで、主にテレビ電話など向けのものだ。
リアカメラは撮像素子に"Exmor for mobile" CMOS センサーを採用している。リアカメラでは、1,280×720ピクセル/30fps、640×480ピクセル/30fpsの動画撮影に対応している。
またリアカメラではデジタルズームやオートフォーカス、シーンセレクション、ホワイトバランス、露出補正といった機能が利用できる。
センサーはSシリーズ/Pシリーズともに、3軸加速度センサー、ジャイロ、デジタルコンパス、照度センサーを備えている。
Sシリーズのバッテリー駆動時間は音楽再生時で約31時間、動画再生時で約6時間。Wi-Fi環境でのウェブ閲覧は約6.2時間。
Pシリーズのバッテリー持続時間は、音楽再生で約16.8時間、動画再生時で約6.5時間、Wi-Fi環境でのウェブ閲覧が約6.1時間となる。
Sシリーズの外形寸法約241.2W×174.3H×10.1(最厚部は20.6)Dmm。質量はWi-Fiモデルが約598g、Wi-Fi+3Gモデルが約625g。雑誌を折り返した形状をモチーフとした、片側が厚く、もう片側が薄い偏重心デザインを採用したことにより、実際の質量よりも軽く感じ、またに馴染むフォルムを目指した。さらに片側が厚いため置いたときに角度が付き、机の上で使いやすいという利点も備えている。
またSシリーズの背面には特殊な素材とドットパターンを採用。滑りにくさと指紋に配慮した。
Pシリーズの外形寸法はディスプレイを開いた状態が約180W×14H×158mm、閉じた状態が約180W×26H×79Dmm。折り畳むことで半分の形状にすることができる。折り畳んだ際の形状がラウンドフォルムとなっていることで、持ったときに手に馴染み、持ち運びやすくした。また開いた状態でも、上画面の角度を自由に変えられるので、自由なスタイルで楽しめる。質量は約372g。
■SシリーズとPシリーズのストレージ構成の違い
ストレージは内蔵フラッシュメモリーとSDカードの2種類が利用できるが、SシリーズとPシリーズでストレージの構成が異なっている。
Sシリーズは、内蔵フラッシュメモリーが、アプリインストール領域の「内部ストレージ」とデータ領域の「内部ストレージ(USBストレージ)」に分かれている。ほかにSDカードスロットも備えているが、SDカードの内部はMusic、Gallery、Videoアプリから直接参照することができない。参照するためには、File Transferアプリで内蔵メモリーにファイルコピーする必要がある。
PシリーズはAndroidスマートフォンと同じような考え方で、内蔵メモリーは4GBと少なめで、ここにアプリをインストールする。本体にはmicroSDカードスロットを備え、ここに様々なデータを置いておける。もちろんmicroSDの中のデータは、Music、Gallery、Videoアプリなどからも参照できる。物理的にカードを入れ替えることで、データ容量を増やすことができる。なおPシリーズには、2GBのmicroSDカードが付属している。
そのほかの仕様では、Sシリーズはステレオスピーカーを搭載。またヘッドホン出力やマイク、Micro USB端子、DCジャックを装備している。Pシリーズもヘッドホン出力やマイク、Micro USB端子、DCジャックは変わらず搭載。ただしスピーカーはモノラルとなる。
■キビキビした動作を実現「サクサク・エクスペリエンス」
両機種とも、キビキビとした操作感覚を実現するために「サクサク・エクスペリエンス」を搭載。
ブラウザーには「クイック・ビュー」技術を搭載。一般的なAndroidタブレットのブラウザーでは、ページ内の情報をすべて読み込んでから表示を行うのに対し、クイック・ビューではJavaScriptの処理を後回しにし、テキストや画像などの情報から表示を開始するので、待たされる感覚を少なくできるという。ただし、最終的にすべてのコンテンツが表示されるまでの時間は、一般的なブラウザーと変わらない。特に3G回線など、ネットワーク速度が遅い場合に効果が大きい。もちろん、JavaScriptを使っていないサイトでは効果がない。
また「サクサク・エクスペリエンス」の一環として、ソフトウェアキーボードも工夫。キートップは大きめのQWERTYフルキーボードとし、用途によって配列を変化させる。また予測変換やオートコンプリート、学習辞書なども備えている。
ワークスペース画面間の移動も簡便に行えるよう、「クイックスクロール」機能を搭載した。少し指をずらすだけで5つのワークスペースを移動できるのだが、長押しすると通常の5倍の速さで画面をスクロールでき、画面上部に現在の画面位置が確認できる「クイックスクロールガイド」が表示される。
■「Video Unlimited」で動画のダウンロードが可能
アプリは、ソニーのオーディオビジュアルサービスやゲーム、電子ブックなどと連携するものを数多く用意した。
VODでは「Video Unlimited」アプリを用意。映画やテレビ番組のダウンロードが可能だ。なおSシリーズの発売時にはプレオープンという形態で、発売以降にグランドオープンする予定。
Video UnlimitedのコンテンツのラインナップはPSP向けのビデオサービスと同じで、画質はSD。ダウンロードレンタルとダウンロードセルスルーの2種類が用意され、ダウンロードしながら再生を開始できるプログレッシブダウンロードにも対応している。なおアプリにはストアからのリコメンデーション機能やMedia Goを使ったコンテンツ共有機能も備えている。
■独自の音楽/動画再生アプリを搭載
音楽プレーヤーアプリは「ミュージックプレーヤー」。ソニー独自の12音解析技術を利用し、楽曲内の様々なメタデータを活用することが可能。
またソニー独自の高音質技術「xLOUDテクノロジー」や「クリアフェーズテクノロジー」も備えている。
動画再生アプリは「ビデオプレーヤー」という名称。Video Unlimitedに対応しているほか、「xLOUDテクノロジ−」や「クリアフェーズテクノロジー」にも対応している。レジューム再生も行える。そのほか、静止画ビューワーアプリ「ギャラリー」も用意されている。
■テレビなどの対応機器にDLNAでコンテンツを「Throw」
DLNAにも対応し、「DLNA」アプリを用意する。それだけでなく、DLNA機能は専用アプリ以外にも搭載されており、コンテンツを他機器で再生させることを「Throw」と呼び、その新しい操作感をアピールしている。
上述の「ミュージックプレーヤー」や「ビデオプレーヤー」「ギャラリー」など、様々なアプリに「Throw」ボタンを用意。Throwボタンを押すと再生先の機器選択画面が現れ、選択すると、タブレット内やサーバー内のコンテンツをDLNAのレンダラー機器に表示させることができる。
なおDLNAは、DRMのかかった音楽コンテンツや、DTCP-IPには非対応。DRMフリーのコンテンツのみに対応する。ただしハードウェア構成ではDTCP-IPにも対応可能となっており、将来的に対応させる計画があるという。これが実現すると、BDレコーダーで録画したデジタル放送の録画番組を、Sony Tabletで視聴するという使い方が可能になる。
■Sシリーズには赤外線リモコン機能を内蔵
そのほか、Sシリーズには赤外線リモコン機能を内蔵。アプリ「リモコン」機能を利用することで、赤外線で様々なAV機器を操作することができる。主要なメーカーや機器のリモコンコードがあらかじめプリセットされているほか、学習リモコン機能も搭載している。Pシリーズには赤外線リモコン機能は搭載していない。
リモコンアプリは、数字キーやカーソル、カラーボタン、再生系ボタンなど、通常のリモコンのボタンをシミュレートした「フルリモコンモード」と、ジェスチャー操作で再生操作やボリュームのアップダウンなどが可能な「ジェスチャーモード」の2モードが利用できる。
またSシリーズ/Pシリーズともに、操作アプリ「Media Remote」を使用可能。最新のソニー製対応AV機器をWi-Fi経由で操作することができる。
■PlayStation Certifiedを取得
SシリーズとPシリーズは、タブレットとして初めて「PlayStation Certified」プログラムの認証を取得。初代プレイステーションのタイトルなどが楽しめる。
プリインストールしているゲームは「みんなのGOLF2」「Pinball Heroes」の2タイトルで、これはSシリーズとPシリーズで共通。
操作は基本的にソフトウェアボタンで行う仕様で、コントローラーの位置やサイズなどを変更することが可能。またタブレット上で閲覧できる電子マニュアルも用意されている。
■「Reader」など多彩なアプリを搭載
そのほか「Reader」アプリも用意し、「Reader Store」に対応を予定。SシリーズWi-Fiモデルの発売時にはReader Storeの利用は行えないが、準備ができ次第、アプリがアップデートされ、Reader Storeへ接続可能になる。それまではPDFリーダーとして利用できる。
また「ソーシャルフィードリーダー」アプリも用意。TwitterとFacebookのマッシュアップアプリで、マルチポストが可能。つぶやきやコメントに添えられた写真やリンクは横にサムネイルを表示するほか、画像添付フィードのみをソートして表示する機能なども備える。
さらに、Sony Tabletからのみ閲覧可能な、ソニーがリコメンドするアプリを表示するウェブサイト「Select App」も用意。Sシリーズで専用アプリとして、Select Appからネット対応のフォトフレーム「ネットフォトフレーム by Life-X」(仮称)がダウンロードできる用になる予定。
なおPシリーズ専用のアプリも開発中で、2画面に特化した地図アプリ「PetaMapアプリ by ペタマップ」をSelect Appから提供する予定だ。
加えて1GBまで無料で利用でき、Sony Tabletで撮影した動画や写真をアップロードできるオンラインストレージサービス「Personal Space」も利用できる。
もちろん、スマホ/タブレット向けにすでに用意されている「Chan-Toru」も使用することができ、タブレット用の2ペインUIが利用できる。
そのほかサードパーティー製アプリでは、Skypeと連動するビデオチャットアプリ「Video chat plugged into Skype」をPシリーズ向けに用意される。
また位置情報を利用したSNS「Foursquare」については、Sシリーズは発売後1ヶ月程度で、Honeycom版がSony Tablet用に先行リリースされるほか、Pシリーズの2画面に最適化したアプリも登場する予定だ。
さらにUstreamやEvernoteについても、Pシリーズ用の2画面カスタマイズが行われる。
Sシリーズでは、クレードルに挿入した際にアプリが起動し、1,500以上のウィジェットが利用できる「Chumby」も利用可能。通常は4.99ドル(385円)だが、Sシリーズのユーザー向けには無料で提供される。
そのほか、Gameloftとも協業。Gameloftのフリーミアムゲームやトライアルゲームがすぐに入手できるほか、Pシリーズ向けに2画面カスタマイズしたものも用意される。
■ユーザーインターフェースにも工夫
ユーザーインターフェースでは、プリインストールしているアプリの多くにソニー独自のアイコンデザインを採用し、統一感を高めた。
またアプリランチャー画面もオリジナルのもので、リストビュー表示は、位置変更やグループ化が自由にできる「リストビュー(カスタム)」のほか、アプリ名で並べ替える「リストビュー(A to Z)」、登録した日時順で並ぶ「リストビュー(新しい順)」も選択できる。
さらに、自分の好みのコンテンツに直接アクセスできる「Favorites」を用意。ホーム画面をタップするだけでビデオや写真、音楽、ゲーム、電子ブックなどのコンテンツが表示される。これにより、ホーム画面からアプリを選び、そこからコンテンツを選択し、再生するという通常の使い方に比べ、かんたんに目的のコンテンツへ辿り着けるとしている。
Favoritesの画面モードは、好みのアイテムをタイル上に表示する「タイルビュー」と、タイルビューからアイテムやカテゴリを選択すると、そのアイテムまたはカテゴリのコンテンツを表示する「フィーチャービュー」から構成される。
編集モードには、Sシリーズの場合9つ、Pシリーズの場合8つのアイテムを登録することができる。
■専用クレードルやキーボード、カバー/ケースなどアクセサリーが多数
Sシリーズは、専用クレードル「SGPDS1」をオプションで用意。9月17日に発売する。価格はオープンだが4,000円前後での販売が予想される。
クレードルにSシリーズを最初に置くと、起動するアプリを選択するダイアログが表示され、一度選ぶと次回からそのアプリが自動的に起動する。なお時計に表示される背景色は時間に合わせて変化する。
クレードルは画面角度を15度、25度の2段階に調整可能。15度はS-Frameと同じ角度で、フォトフレームとして扱いやすいモードだ。25度は一般的にノートPCの液晶を開いたときと同じ角度で、キーボードでタイピングが行いやすいよう工夫した。
Sシリーズ/Pシリーズ両対応のBluetoothキーボード「SGPWKB1」は10月8日に発売予定。オープン価格だが7,000円前後での販売が予想される。アイソレーションキーボードで、キーピッチは19.05mm。Android専用キーも用意されている。なお、Windows PCと接続することもできる。
また、片側がSシリーズのUSBマイクロA端子、もう片側がUSB標準A端子のUSBケーブルも用意した。
ケース関連では、Sシリーズは本皮を使った専用のキャリングケース「SGPCK1」を用意。またSシリーズ用のキャリングカバーは本革製がブラック/ブラウンの2色展開で、ほかにファブリック製も用意する。本カバーは粘着テープで本体と接続するもので、カバー部を折り畳むことでスタンドとしても利用可能。また、カバーを付けたままでもクレードルとの接続が行える。
Pシリーズも本革製のキャリングケース「SGPCK2」を用意。また薄く軽いキャリングポーチ「SGPCP1」もラインナップする。
ほかにPシリーズは、本体表面の色を変えられる着せ替えパネルも用意。ブラックとホワイトの2色展開で、オープン価格だが約6,000円での販売が予想される。
【問い合わせ先】
ソニーマーケティング(株)
買い物相談窓口
TEL/0120-777-886
同社は今年4月、秋以降にタブレット端末を発売すると発表(関連ニュース)。一枚板タイプのコードネーム「S1」と、2画面折りたたみタイプのコードネーム「S2」を発表していた。すでにIFA2011で海外の発売はアナウンスされているが、国内での正式な型番や仕様、発売日が発表された格好だ。
従来「S1」と呼ばれていた製品は「Sシリーズ」、同じく「S2」は「Pシリーズ」が正式なシリーズ名。SシリーズはWi-FiモデルとWi-Fi+3Gモデル、PシリーズはWi-Fi+3Gモデルのみの展開となる。3G回線は(株)NTTドコモとのFOMA回線および対応プロバイダとの契約が必要となる。3GモデルはNTTドコモの取り扱い販売店で購入・契約が可能。なお、ソニーストア(オンライン、銀座・名古屋・大阪)でも3Gモデルを直接購入できるが、3G契約は行えない。
それぞれの製品の概要と価格は以下の通り。
シリーズ名 | 型番 | 内蔵ストレージ | 通信機能 | 発売日 | 予想実売価格 |
Sシリーズ | SGPT111JP/S | 16GB | Wi-Fi | 9月17日 | 45,000円前後 |
SGPT112JP/S | 32GB | Wi-Fi | 9月17日 | 53,000円前後 | |
SGPT113JP/S | 16GB | Wi-Fi+3G | 10〜11月 | - | |
Pシリーズ | SGPT211JP/S | 4GB | Wi-Fi+3G | 10〜11月 | - |
■Sシリーズ/Pシリーズの概要
Sシリーズは9.4型、1,280×800ピクセルのIPS液晶ディスプレイを装備した製品で、iPadに似たフォームファクターと言える。パネルの駆動速度は60Hz。
Pシリーズは5.5型の1,024×480ピクセルの液晶ディスプレイを上下に2つ装備した製品。2画面表示に最適化したアプリがあらかじめ用意されているほか、縦位置表示にした場合、左右に別の項目を表示することができ、これにより使いやすさを高めた。
またPシリーズでは、通常のAndroid向けアプリを使用する際、アプリを1画面(854×480ピクセル)で表示する「シングルスクリーン」モードと、2画面をいっぱいに使った「フルスクリーン」(1,024×768×2)モードの2種類を用意している。
両機ともプロセッサーはNVIDIAのTegra 2(1GHz)。OSはSシリーズがAndroid 3.1、Pシリーズが3.2だが、これはPシリーズの発売時期が若干後になるためで、Sシリーズも後日3.2へアップデートする予定。またWi-Fiは全機種がIEEE802.11b/g/nに対応。Bluetoothも全機種が2.1+EDRに対押している。
カメラも共通で、フロントは有効30万画素、リアは有効511万画素。フロントカメラはVGAで、主にテレビ電話など向けのものだ。
リアカメラは撮像素子に"Exmor for mobile" CMOS センサーを採用している。リアカメラでは、1,280×720ピクセル/30fps、640×480ピクセル/30fpsの動画撮影に対応している。
またリアカメラではデジタルズームやオートフォーカス、シーンセレクション、ホワイトバランス、露出補正といった機能が利用できる。
センサーはSシリーズ/Pシリーズともに、3軸加速度センサー、ジャイロ、デジタルコンパス、照度センサーを備えている。
Sシリーズのバッテリー駆動時間は音楽再生時で約31時間、動画再生時で約6時間。Wi-Fi環境でのウェブ閲覧は約6.2時間。
Pシリーズのバッテリー持続時間は、音楽再生で約16.8時間、動画再生時で約6.5時間、Wi-Fi環境でのウェブ閲覧が約6.1時間となる。
Sシリーズの外形寸法約241.2W×174.3H×10.1(最厚部は20.6)Dmm。質量はWi-Fiモデルが約598g、Wi-Fi+3Gモデルが約625g。雑誌を折り返した形状をモチーフとした、片側が厚く、もう片側が薄い偏重心デザインを採用したことにより、実際の質量よりも軽く感じ、またに馴染むフォルムを目指した。さらに片側が厚いため置いたときに角度が付き、机の上で使いやすいという利点も備えている。
またSシリーズの背面には特殊な素材とドットパターンを採用。滑りにくさと指紋に配慮した。
Pシリーズの外形寸法はディスプレイを開いた状態が約180W×14H×158mm、閉じた状態が約180W×26H×79Dmm。折り畳むことで半分の形状にすることができる。折り畳んだ際の形状がラウンドフォルムとなっていることで、持ったときに手に馴染み、持ち運びやすくした。また開いた状態でも、上画面の角度を自由に変えられるので、自由なスタイルで楽しめる。質量は約372g。
■SシリーズとPシリーズのストレージ構成の違い
ストレージは内蔵フラッシュメモリーとSDカードの2種類が利用できるが、SシリーズとPシリーズでストレージの構成が異なっている。
Sシリーズは、内蔵フラッシュメモリーが、アプリインストール領域の「内部ストレージ」とデータ領域の「内部ストレージ(USBストレージ)」に分かれている。ほかにSDカードスロットも備えているが、SDカードの内部はMusic、Gallery、Videoアプリから直接参照することができない。参照するためには、File Transferアプリで内蔵メモリーにファイルコピーする必要がある。
PシリーズはAndroidスマートフォンと同じような考え方で、内蔵メモリーは4GBと少なめで、ここにアプリをインストールする。本体にはmicroSDカードスロットを備え、ここに様々なデータを置いておける。もちろんmicroSDの中のデータは、Music、Gallery、Videoアプリなどからも参照できる。物理的にカードを入れ替えることで、データ容量を増やすことができる。なおPシリーズには、2GBのmicroSDカードが付属している。
そのほかの仕様では、Sシリーズはステレオスピーカーを搭載。またヘッドホン出力やマイク、Micro USB端子、DCジャックを装備している。Pシリーズもヘッドホン出力やマイク、Micro USB端子、DCジャックは変わらず搭載。ただしスピーカーはモノラルとなる。
■キビキビした動作を実現「サクサク・エクスペリエンス」
両機種とも、キビキビとした操作感覚を実現するために「サクサク・エクスペリエンス」を搭載。
ブラウザーには「クイック・ビュー」技術を搭載。一般的なAndroidタブレットのブラウザーでは、ページ内の情報をすべて読み込んでから表示を行うのに対し、クイック・ビューではJavaScriptの処理を後回しにし、テキストや画像などの情報から表示を開始するので、待たされる感覚を少なくできるという。ただし、最終的にすべてのコンテンツが表示されるまでの時間は、一般的なブラウザーと変わらない。特に3G回線など、ネットワーク速度が遅い場合に効果が大きい。もちろん、JavaScriptを使っていないサイトでは効果がない。
また「サクサク・エクスペリエンス」の一環として、ソフトウェアキーボードも工夫。キートップは大きめのQWERTYフルキーボードとし、用途によって配列を変化させる。また予測変換やオートコンプリート、学習辞書なども備えている。
ワークスペース画面間の移動も簡便に行えるよう、「クイックスクロール」機能を搭載した。少し指をずらすだけで5つのワークスペースを移動できるのだが、長押しすると通常の5倍の速さで画面をスクロールでき、画面上部に現在の画面位置が確認できる「クイックスクロールガイド」が表示される。
■「Video Unlimited」で動画のダウンロードが可能
アプリは、ソニーのオーディオビジュアルサービスやゲーム、電子ブックなどと連携するものを数多く用意した。
VODでは「Video Unlimited」アプリを用意。映画やテレビ番組のダウンロードが可能だ。なおSシリーズの発売時にはプレオープンという形態で、発売以降にグランドオープンする予定。
Video UnlimitedのコンテンツのラインナップはPSP向けのビデオサービスと同じで、画質はSD。ダウンロードレンタルとダウンロードセルスルーの2種類が用意され、ダウンロードしながら再生を開始できるプログレッシブダウンロードにも対応している。なおアプリにはストアからのリコメンデーション機能やMedia Goを使ったコンテンツ共有機能も備えている。
■独自の音楽/動画再生アプリを搭載
音楽プレーヤーアプリは「ミュージックプレーヤー」。ソニー独自の12音解析技術を利用し、楽曲内の様々なメタデータを活用することが可能。
またソニー独自の高音質技術「xLOUDテクノロジー」や「クリアフェーズテクノロジー」も備えている。
動画再生アプリは「ビデオプレーヤー」という名称。Video Unlimitedに対応しているほか、「xLOUDテクノロジ−」や「クリアフェーズテクノロジー」にも対応している。レジューム再生も行える。そのほか、静止画ビューワーアプリ「ギャラリー」も用意されている。
■テレビなどの対応機器にDLNAでコンテンツを「Throw」
DLNAにも対応し、「DLNA」アプリを用意する。それだけでなく、DLNA機能は専用アプリ以外にも搭載されており、コンテンツを他機器で再生させることを「Throw」と呼び、その新しい操作感をアピールしている。
上述の「ミュージックプレーヤー」や「ビデオプレーヤー」「ギャラリー」など、様々なアプリに「Throw」ボタンを用意。Throwボタンを押すと再生先の機器選択画面が現れ、選択すると、タブレット内やサーバー内のコンテンツをDLNAのレンダラー機器に表示させることができる。
なおDLNAは、DRMのかかった音楽コンテンツや、DTCP-IPには非対応。DRMフリーのコンテンツのみに対応する。ただしハードウェア構成ではDTCP-IPにも対応可能となっており、将来的に対応させる計画があるという。これが実現すると、BDレコーダーで録画したデジタル放送の録画番組を、Sony Tabletで視聴するという使い方が可能になる。
■Sシリーズには赤外線リモコン機能を内蔵
そのほか、Sシリーズには赤外線リモコン機能を内蔵。アプリ「リモコン」機能を利用することで、赤外線で様々なAV機器を操作することができる。主要なメーカーや機器のリモコンコードがあらかじめプリセットされているほか、学習リモコン機能も搭載している。Pシリーズには赤外線リモコン機能は搭載していない。
リモコンアプリは、数字キーやカーソル、カラーボタン、再生系ボタンなど、通常のリモコンのボタンをシミュレートした「フルリモコンモード」と、ジェスチャー操作で再生操作やボリュームのアップダウンなどが可能な「ジェスチャーモード」の2モードが利用できる。
またSシリーズ/Pシリーズともに、操作アプリ「Media Remote」を使用可能。最新のソニー製対応AV機器をWi-Fi経由で操作することができる。
■PlayStation Certifiedを取得
SシリーズとPシリーズは、タブレットとして初めて「PlayStation Certified」プログラムの認証を取得。初代プレイステーションのタイトルなどが楽しめる。
プリインストールしているゲームは「みんなのGOLF2」「Pinball Heroes」の2タイトルで、これはSシリーズとPシリーズで共通。
操作は基本的にソフトウェアボタンで行う仕様で、コントローラーの位置やサイズなどを変更することが可能。またタブレット上で閲覧できる電子マニュアルも用意されている。
■「Reader」など多彩なアプリを搭載
そのほか「Reader」アプリも用意し、「Reader Store」に対応を予定。SシリーズWi-Fiモデルの発売時にはReader Storeの利用は行えないが、準備ができ次第、アプリがアップデートされ、Reader Storeへ接続可能になる。それまではPDFリーダーとして利用できる。
また「ソーシャルフィードリーダー」アプリも用意。TwitterとFacebookのマッシュアップアプリで、マルチポストが可能。つぶやきやコメントに添えられた写真やリンクは横にサムネイルを表示するほか、画像添付フィードのみをソートして表示する機能なども備える。
さらに、Sony Tabletからのみ閲覧可能な、ソニーがリコメンドするアプリを表示するウェブサイト「Select App」も用意。Sシリーズで専用アプリとして、Select Appからネット対応のフォトフレーム「ネットフォトフレーム by Life-X」(仮称)がダウンロードできる用になる予定。
なおPシリーズ専用のアプリも開発中で、2画面に特化した地図アプリ「PetaMapアプリ by ペタマップ」をSelect Appから提供する予定だ。
加えて1GBまで無料で利用でき、Sony Tabletで撮影した動画や写真をアップロードできるオンラインストレージサービス「Personal Space」も利用できる。
もちろん、スマホ/タブレット向けにすでに用意されている「Chan-Toru」も使用することができ、タブレット用の2ペインUIが利用できる。
そのほかサードパーティー製アプリでは、Skypeと連動するビデオチャットアプリ「Video chat plugged into Skype」をPシリーズ向けに用意される。
また位置情報を利用したSNS「Foursquare」については、Sシリーズは発売後1ヶ月程度で、Honeycom版がSony Tablet用に先行リリースされるほか、Pシリーズの2画面に最適化したアプリも登場する予定だ。
さらにUstreamやEvernoteについても、Pシリーズ用の2画面カスタマイズが行われる。
Sシリーズでは、クレードルに挿入した際にアプリが起動し、1,500以上のウィジェットが利用できる「Chumby」も利用可能。通常は4.99ドル(385円)だが、Sシリーズのユーザー向けには無料で提供される。
そのほか、Gameloftとも協業。Gameloftのフリーミアムゲームやトライアルゲームがすぐに入手できるほか、Pシリーズ向けに2画面カスタマイズしたものも用意される。
■ユーザーインターフェースにも工夫
ユーザーインターフェースでは、プリインストールしているアプリの多くにソニー独自のアイコンデザインを採用し、統一感を高めた。
またアプリランチャー画面もオリジナルのもので、リストビュー表示は、位置変更やグループ化が自由にできる「リストビュー(カスタム)」のほか、アプリ名で並べ替える「リストビュー(A to Z)」、登録した日時順で並ぶ「リストビュー(新しい順)」も選択できる。
さらに、自分の好みのコンテンツに直接アクセスできる「Favorites」を用意。ホーム画面をタップするだけでビデオや写真、音楽、ゲーム、電子ブックなどのコンテンツが表示される。これにより、ホーム画面からアプリを選び、そこからコンテンツを選択し、再生するという通常の使い方に比べ、かんたんに目的のコンテンツへ辿り着けるとしている。
Favoritesの画面モードは、好みのアイテムをタイル上に表示する「タイルビュー」と、タイルビューからアイテムやカテゴリを選択すると、そのアイテムまたはカテゴリのコンテンツを表示する「フィーチャービュー」から構成される。
編集モードには、Sシリーズの場合9つ、Pシリーズの場合8つのアイテムを登録することができる。
■専用クレードルやキーボード、カバー/ケースなどアクセサリーが多数
Sシリーズは、専用クレードル「SGPDS1」をオプションで用意。9月17日に発売する。価格はオープンだが4,000円前後での販売が予想される。
クレードルにSシリーズを最初に置くと、起動するアプリを選択するダイアログが表示され、一度選ぶと次回からそのアプリが自動的に起動する。なお時計に表示される背景色は時間に合わせて変化する。
クレードルは画面角度を15度、25度の2段階に調整可能。15度はS-Frameと同じ角度で、フォトフレームとして扱いやすいモードだ。25度は一般的にノートPCの液晶を開いたときと同じ角度で、キーボードでタイピングが行いやすいよう工夫した。
Sシリーズ/Pシリーズ両対応のBluetoothキーボード「SGPWKB1」は10月8日に発売予定。オープン価格だが7,000円前後での販売が予想される。アイソレーションキーボードで、キーピッチは19.05mm。Android専用キーも用意されている。なお、Windows PCと接続することもできる。
また、片側がSシリーズのUSBマイクロA端子、もう片側がUSB標準A端子のUSBケーブルも用意した。
ケース関連では、Sシリーズは本皮を使った専用のキャリングケース「SGPCK1」を用意。またSシリーズ用のキャリングカバーは本革製がブラック/ブラウンの2色展開で、ほかにファブリック製も用意する。本カバーは粘着テープで本体と接続するもので、カバー部を折り畳むことでスタンドとしても利用可能。また、カバーを付けたままでもクレードルとの接続が行える。
Pシリーズも本革製のキャリングケース「SGPCK2」を用意。また薄く軽いキャリングポーチ「SGPCP1」もラインナップする。
ほかにPシリーズは、本体表面の色を変えられる着せ替えパネルも用意。ブラックとホワイトの2色展開で、オープン価格だが約6,000円での販売が予想される。
【問い合わせ先】
ソニーマーケティング(株)
買い物相談窓口
TEL/0120-777-886