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公開日 2012/10/28 12:02

【ヘッドホン祭】Cypher Labsの192/24b対応USB-DAC/オペアンプもディスクリート回路も使わないアンプ/アニソン向けIEMなども

豪BURSON AUDIO製品などその他にも参考出展多数
ファイル・ウェブ編集部
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フジヤエービック主催のヘッドホン総合イベント「秋のヘッドフォン祭2012」が開幕した。本項ではミックスウェーブ、メース、トップウィングなどのブースをレポートする。

■ミックスウェーブ

ミックスウェーブは、Cypher Labsの192kHz/24bit対応USB-DAC/DDC「AlgoRhythm Solo -dB」と「AlgoRhythm Solo -R」などを参考出展。両機種とも11月の発売を予定しており、価格は「AlgoRhythm Solo -dB」が75,000円程度、「AlgoRhythm Solo -R」が5万円程度になる見込み。

AlgoRhythm Solo -dB

Made for iPod/iPhone認証を取得しており、両機ともiPhone/iPodとのデジタル接続に対応。「AlgoRhythm Solo -dB」はバランス出力も備えるほか、パソコンとの接続にも対応するなどの違いがある。

端子部


また、同社ブースではポートランドに本拠を置く1964Earsのカスタムインイヤーモニターも参考展示。ハイ・ミッド・ローに各2基ずつの6ドライバー搭載機「1964-V6」など各モデルを体験できる。

1964-V6

発売時期や価格は未定で「取り扱いを開始するかどうかを検討している段階」(同社スタッフ)とのことだった。

■メース

メースのブースでは、豪BURSON AUDIOのプリアンプ出力とヘッドホン出力を併せ持つ「Soloist」を展示。11月21日から 110,250円(税込・予価)で発売することを明らかにしていた。

Soloist

入力にRCAを3系統、出力にプリ(RCA)とヘッドホンを1系統ずつ備えた製品で、回路をより少ない高品位パーツで一枚の基板上にディスクリートに組むことにより、高解像度でダイナミックレンジの広い音を実現させたのだという。音声回路に使用されている部品は21点でシグナルパスも短くなったほか、トランスもトロイダルに変更した。

抵抗切り替え式アッテネーターは高音質化に有利な反面でステップ数を増やすと大型化せざるを得ず、より高価になるという問題もあるが、本機ではボリューム調整の前にアンプのゲインを三段階に切り替えるという方法でこの問題をクリア。アッテネーターのポジションは24ステップだが、実際にはその3倍のポジションから好みの音量を選べるという。

ゲインはプリ部が7.7dB/13.7dB/18.2dB、ヘッドホン部が0.18W/0.7W/2W。周波数特性は0Hz〜50kHz(±1dB)、SN比が96dB。全高調波歪率は0.03%未満(30Ω/1W)で、チャンネルセパレーションは73dB以上(10kHz)。

■トップウィング

トップウィングでは、年末に発表を予定しているというEXSのBAドライバー搭載イヤホン「X20J」(Wドライバー・予価約2万円)、「X10J」(シングルドライバー・予価約8,000円)に加え、同ブランドでは、シングルドライバーでケーブル着脱式の「X15」も参考出展。こちらの発売時期は未定だが「発売するとすれば15,000円くらいの価格になるのではないか」(同社スタッフ)とのことだった。

X15

また、イヤホンでは「スタートしたばかりでまだ公式サイトもない新しいブランド」という「ルームギア」製品も参考展示。デュアルBAドライバー機「2D」とシングルBAドライバー機「1D」を用意しており、「詳細は未定だが2Dが4万円くらい、1Dが3万円くらいになるのではないか」という。「元々は補聴器からスタートしたメーカーなので、長時間つけていても痛くないのにフィット感があるという点が特徴」とのことだった。

ルームギアブランドのイヤホンも参考出展

加えて、JL Acoustic Labsブランドから純銀製イヤホンも参考出展。さらに同ブランドからは「オペアンプもディスクリート回路も使っていない」というユニークなアンプ「BAB3」「BAB1」も参考展示している。

JL Acoustic Labsブランドから純銀製イヤホン。4万円程度の価格になる見込み

BAB3

CPUにあたるMCU(Memory Control Unit)で主な処理を行うという製品で、両機の違いはチップのグレード。「BAB3」はデュアルコアで「3〜4万円くらい」、「BAB1」はシングルコアで「1〜2万円くらい」になる見込みだという。

内部構造

そのほか同社ブースには、192kHz/24bitに対応したUSB-DAC搭載小型ヘッドホンアンプのカスタムオーダーモデル「izmo M1-z」から、ヘッドホンアンプ部のみを抜き出した「izmo S1」も参考出展。「年内発売を予定しているが、アンプとしてのグレードをもっとアップさせたものにするかなど仕様を検討中のため、価格は未定」とのことだった。

izmo S1

■須山歯研の“アニソン用イヤモニ”やコンプライイヤーチップなども

須山歯研のブースでは、アニソン再生に最適化したカスタムイヤーモニター「萌音(Monet)」の試聴待ちで列ができるなどしていた。そのほか、エントリージャパンのブースではコンプライのイヤーチップを試せるようになっている。

コンプライのイヤーチップ

シンタックスジャパンはRMEの「babyface」などを展示。深町純や加藤訓子など同社製品を使って制作された作品を試聴できる


萌音(Monet)

資料の入ったクリアファイルも配布

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