HOME > ニュース > AV&ホームシアターニュース
公開日 2013/12/18 19:20
NHK、ソチ五輪でHybridcastを使った見逃し配信を実施 − 新サービス説明会を開催
12/21日放送のクイズ番組でセカンドスクリーンサービスを実施
NHKは、Hybridcast(ハイブリッドキャスト)でのセカンドスクリーンサービスを開始したことについての説明会を実施。12月21日(土)0時10分(20日深夜)に放送する「双方向クイズ天下統一」にてサービスを利用できるようにすること、ソチ五輪での見逃し配信を予定していることなどを明かした。
■スマホ上でオリジナルキャラがナビゲートする視聴者参加型クイズ番組
ハイブリッドキャストは、放送波と通信(インターネット)を融合させたサービス。放送の電波で送られてくる番組とインターネット経由で提供される情報を連携させることで、新たなテレビの楽しみ方/使い方が可能となる(関連ニュース)。
セカンドスクリーンサービスは、スマートフォン/タブレットをテレビのセカンドスクリーンとして利用するというもの。スマホ/タブレットから双方向番組への参加ができるほか、番組に関する多彩な情報を取得できるようになる(関連ニュース)。
利用には、各社からのハイブリッドキャスト対応テレビと、NHKが提供する専用アプリ「Hybridcast ランチャー」、そしてテレビメーカーの提供するリモコンアプリが必要。現在ハイブリッドキャスト対応テレビとしては、、東芝“REGZA” Z8X/Z7/J7/Z8/J8シリーズ、パナソニック“VIERA” WT600/VT60/FT60シリーズ、シャープ“AQUOS” XL10シリーズの各機種が発売されている。
「双方向クイズ天下統一」では、アプリを起動すると戦国時代の姫のようなキャラクターがスマホ/タブレットに登場。キャラクターのナビゲートに従ってクイズに解答していく。スマホ/タブレット側で解答の選択肢(※データ放送でも解答可能な番組のため、データ放送ボタンの色に対応した4択)を選ぶと、テレビの画面にキャラがジャンプ。自分が選んだ選択肢をテレビ画面上で指し示してくれる。また、クイズに正解すると褒めてくれるなど、解答結果によってキャラの行動が変化する。
サービスの利用についてNHKとテレビメーカーという2本のアプリが必要になる点については、「テレビ側がスマホ/タブレット端末を見つけるための仕組みというのは各テレビメーカーそれぞれ独自の技術であるため」だと説明。「どのテレビリモコンアプリをダウンロードすればいいか分からないという場合、NHKのHybridcast ランチャーを先にインストールしておけば、どのアプリを追加でダウンロードするべきかなどをナビゲートする」という。
■番組関連情報をより簡単にネット検索できる「キーワードコネクト」
セカンドスクリーンサービスとしては、上記以外にも「キーワードコネクト」と「番組サイト閲覧サービス」も利用可能。
「キーワードコネクト」は、人物名や地名など番組に関連したキーワードをスマホ/タブレット端末へ次々に表示し、そのなかから気になる語句があればタップでネット検索できるというもの。「今までも普通にネットを検索するということをやっているかと思うが、今回はキーワードを選ぶだけと簡単に検索できるようになった」(桑原氏)点が特徴。
表示されるキーワードは字幕放送の原稿やEPG情報からデータを抽出。番組が進行するにつれて関連するキーワードが次々と表示されるという仕組みになっている。
「番組サイト閲覧サービス」は、その名の通り、放送中の番組のホームページをスマホ/タブレット上に表示するというもの。より手軽に番組情報を得られる。
■テレビ向けVODサービス「みのがしなつかし」
セカンドスクリーン以外にも、現在視聴中の番組に関連した過去のニュースやドラマなどを調べ、1〜3分程度のダイジェスト映像などをハイブリッドキャストで見られる「みのがしなつかし」を提供。
同サービスでは、過去のニュースや番組ダイジェストなどのビデオクリップ約800本をテレビにVOD配信。データ放送用のデータやEPG情報などから抽出した人物名などのキーワードを基に、アーカイブに用意している約800本から関連番組を表示する。例えば大阪万博の舞台裏を探るバラエティ番組が現在放送されているとしたら、万博が開幕した当時のニュース映像や、岡本太郎をテーマにして過去に放送したドラマのダイジェスト映像などが表示されるといった具合だ、
番組はキーワードによる自動抽出のほか、放送年、番組ジャンル、地域など様々な条件から検索可能。ユーザー自身が好みの番組を探すこともできるようになっている。「過去番組の動画はネット経由の配信だが、動画再生の際の切り替えもかなり早く、ストレスなく操作できるようになっていると思っている」という。
なお、本サービスで用意されている番組は、NHKオンデマンドで配信しているものとは別の番組。「NHKオンデマンドは有料でフルに視聴できるというサービスだが、こちらは完全無料。基本的にどれもショートクリップで、このサービスによって60年という長いテレビ放送史を改めて実感していただけたらと思っている」と桑原氏は狙いを説明した。
また、将来的にはNHKオンデマンドとの連携も検討しており「もう少しインフラをバージョンアップして、やがてNHKオンデマンドを見てもらうきっかけにしたい」とも語られた。
■ソチ五輪で新たなサービスを提供予定 − 4K8Kへの将来展望も
来年2月に控えるソチでの冬期オリンピックにおいて、ハイブリッドキャストの新サービスを実施する予定があることも発表。競技の映像をVODでも用意し、例えば競技の途中からテレビを見始めたような場合にハイブリッドキャストに切り替え、VODで競技開始時から映像をチェックするといったようなことを行えるようにするという。
「いくつかの競技で実施する予定」とのことで、詳細はまだ未定。もちろん早送りや巻き戻しにも対応する予定で、詳細が決定次第改めてアナウンスするとしている。
また、将来的な4K8Kとの連動については、「マルチメディア放送についても議論が進んでいる。NHKとしてはHTML5のブラウザをその時代にも使うという前提で提案している」とコメント。「4K8Kのテレビにおいてもハイブリッドキャストと同様のサービスが可能になると考えているし、画面が高精細になるということで、マルチウィンドウなど、より多機能なことも実現可能になると思っている」とした。
そのほか、W3Cに対しても提案したりITUでも動きがあるなど、世界的な標準化の動きも行っていることも紹介。「タブレット連携などの技術は最近、ヨーロッパなどでも関心が高い」と、世界的な機運もあることを紹介した。
■スマホ上でオリジナルキャラがナビゲートする視聴者参加型クイズ番組
ハイブリッドキャストは、放送波と通信(インターネット)を融合させたサービス。放送の電波で送られてくる番組とインターネット経由で提供される情報を連携させることで、新たなテレビの楽しみ方/使い方が可能となる(関連ニュース)。
セカンドスクリーンサービスは、スマートフォン/タブレットをテレビのセカンドスクリーンとして利用するというもの。スマホ/タブレットから双方向番組への参加ができるほか、番組に関する多彩な情報を取得できるようになる(関連ニュース)。
利用には、各社からのハイブリッドキャスト対応テレビと、NHKが提供する専用アプリ「Hybridcast ランチャー」、そしてテレビメーカーの提供するリモコンアプリが必要。現在ハイブリッドキャスト対応テレビとしては、、東芝“REGZA” Z8X/Z7/J7/Z8/J8シリーズ、パナソニック“VIERA” WT600/VT60/FT60シリーズ、シャープ“AQUOS” XL10シリーズの各機種が発売されている。
「双方向クイズ天下統一」では、アプリを起動すると戦国時代の姫のようなキャラクターがスマホ/タブレットに登場。キャラクターのナビゲートに従ってクイズに解答していく。スマホ/タブレット側で解答の選択肢(※データ放送でも解答可能な番組のため、データ放送ボタンの色に対応した4択)を選ぶと、テレビの画面にキャラがジャンプ。自分が選んだ選択肢をテレビ画面上で指し示してくれる。また、クイズに正解すると褒めてくれるなど、解答結果によってキャラの行動が変化する。
サービスの利用についてNHKとテレビメーカーという2本のアプリが必要になる点については、「テレビ側がスマホ/タブレット端末を見つけるための仕組みというのは各テレビメーカーそれぞれ独自の技術であるため」だと説明。「どのテレビリモコンアプリをダウンロードすればいいか分からないという場合、NHKのHybridcast ランチャーを先にインストールしておけば、どのアプリを追加でダウンロードするべきかなどをナビゲートする」という。
■番組関連情報をより簡単にネット検索できる「キーワードコネクト」
セカンドスクリーンサービスとしては、上記以外にも「キーワードコネクト」と「番組サイト閲覧サービス」も利用可能。
「キーワードコネクト」は、人物名や地名など番組に関連したキーワードをスマホ/タブレット端末へ次々に表示し、そのなかから気になる語句があればタップでネット検索できるというもの。「今までも普通にネットを検索するということをやっているかと思うが、今回はキーワードを選ぶだけと簡単に検索できるようになった」(桑原氏)点が特徴。
表示されるキーワードは字幕放送の原稿やEPG情報からデータを抽出。番組が進行するにつれて関連するキーワードが次々と表示されるという仕組みになっている。
「番組サイト閲覧サービス」は、その名の通り、放送中の番組のホームページをスマホ/タブレット上に表示するというもの。より手軽に番組情報を得られる。
■テレビ向けVODサービス「みのがしなつかし」
セカンドスクリーン以外にも、現在視聴中の番組に関連した過去のニュースやドラマなどを調べ、1〜3分程度のダイジェスト映像などをハイブリッドキャストで見られる「みのがしなつかし」を提供。
同サービスでは、過去のニュースや番組ダイジェストなどのビデオクリップ約800本をテレビにVOD配信。データ放送用のデータやEPG情報などから抽出した人物名などのキーワードを基に、アーカイブに用意している約800本から関連番組を表示する。例えば大阪万博の舞台裏を探るバラエティ番組が現在放送されているとしたら、万博が開幕した当時のニュース映像や、岡本太郎をテーマにして過去に放送したドラマのダイジェスト映像などが表示されるといった具合だ、
番組はキーワードによる自動抽出のほか、放送年、番組ジャンル、地域など様々な条件から検索可能。ユーザー自身が好みの番組を探すこともできるようになっている。「過去番組の動画はネット経由の配信だが、動画再生の際の切り替えもかなり早く、ストレスなく操作できるようになっていると思っている」という。
なお、本サービスで用意されている番組は、NHKオンデマンドで配信しているものとは別の番組。「NHKオンデマンドは有料でフルに視聴できるというサービスだが、こちらは完全無料。基本的にどれもショートクリップで、このサービスによって60年という長いテレビ放送史を改めて実感していただけたらと思っている」と桑原氏は狙いを説明した。
また、将来的にはNHKオンデマンドとの連携も検討しており「もう少しインフラをバージョンアップして、やがてNHKオンデマンドを見てもらうきっかけにしたい」とも語られた。
■ソチ五輪で新たなサービスを提供予定 − 4K8Kへの将来展望も
来年2月に控えるソチでの冬期オリンピックにおいて、ハイブリッドキャストの新サービスを実施する予定があることも発表。競技の映像をVODでも用意し、例えば競技の途中からテレビを見始めたような場合にハイブリッドキャストに切り替え、VODで競技開始時から映像をチェックするといったようなことを行えるようにするという。
「いくつかの競技で実施する予定」とのことで、詳細はまだ未定。もちろん早送りや巻き戻しにも対応する予定で、詳細が決定次第改めてアナウンスするとしている。
また、将来的な4K8Kとの連動については、「マルチメディア放送についても議論が進んでいる。NHKとしてはHTML5のブラウザをその時代にも使うという前提で提案している」とコメント。「4K8Kのテレビにおいてもハイブリッドキャストと同様のサービスが可能になると考えているし、画面が高精細になるということで、マルチウィンドウなど、より多機能なことも実現可能になると思っている」とした。
そのほか、W3Cに対しても提案したりITUでも動きがあるなど、世界的な標準化の動きも行っていることも紹介。「タブレット連携などの技術は最近、ヨーロッパなどでも関心が高い」と、世界的な機運もあることを紹介した。