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公開日 2017/01/07 10:10
<CES>ソニーらしい画質・音質にこだわったUHD BDプレーヤー。「UBP-X800」開発者インタビュー
新製品誕生の背景を訊く
2017年、ソニーのCES出展は平井一夫氏がプレスカンファレンスで「HDR」への全力投球を宣言して幕を開けた。会場には4K対応の有機ELテレビ、液晶テレビ、SXRDプロジェクターなどHDR対応の新製品がところ狭しと並ぶ。コンシューマー向けとしては初めてとなるUltra HD Blu-rayプレーヤー「UBP-X800」(関連ニュース)も注目を惹きつける製品の一つだ。
今回はソニービデオ&サウンドプロダクツ(株)でUBP-X800の開発を担当する植木 亨氏に、新製品誕生の背景をインタビューした。
UBP-X800の詳しい情報は速報レポートの通りだ。いくつかの要点をリピートしておくと、UHD BDディスクのほかにもSACDやBD-ROM、DVD/CDといったレガシーの多彩な光学ディスクを読み取れるマルチディスクプレーヤーであること、Netflixなど4K/HDRのOTTサービスを単体で受けて楽しめること、USBやDLNA経由でのハイレゾ再生が可能な点をチェックしておきたい。DSDは11.2MHzまでサポートすることをスペックにうたっているが、こちらはファームアップデートによる追加を予定している機能のようだ。
今回のイベントの時点では2017年春に米国で発売を予定している製品であることだけが明らかにされており、価格に関するアナウンスはなかったが、植木氏はソニー初のコンシューマー向けUHD BDプレーヤーの特徴について「ベスト・イン・クラスを誇る音質」であると語っている。
光学ドライブにはディスクの再生精度を高めた「Precision HD Drive」を搭載。専用開発のメタルシャーシにより、ドライブなどが発生させる微細な振動を抑制し、電気的なノイズも効果的にシャットアウトする設計として画質・音質のクオリティアップを導いている。
UHD BD再生については、画質のチューニングを米ソニーピクチャーズ エンタテインメントのスタジオエンジニアとともにハリウッドで徹底したチューニングを練り上げたという。狙っている画質の方向性について、植木氏は「UHD BDの時代はプレーヤーで画づくりをするという考え方よりも、クリエイターの意図した原画をいかにそのまま忠実に再現できるかというポイントこそが重要になる」とし、余計な手を一切加えていないことを強調している。
一方で、SDR画質のテレビにつないでHDR映像を再生した場合にも高画質を担保できるよう、HDR to SDRのコンバージョン機能も作り込んだ。「ユーザーがテレビの画面で映像をプレビューしながら、好みの画質をマニュアルで5段階に切り替えて微調整ができる機能を設けた」と植木氏が説く。
CESに出展するブースでは、4K/HDRのHDMIパススルー機能を搭載するAVアンプ「STR-DN1080」や、サウンドバー「HT-ST5000」など、同じく北米で今春に発売を予定するホームシアター製品と組み合わせて、鮮やかで切れ味のよい映像を披露していた。
プレーヤーの外形寸法は430W×54H×270Dmmと、テレビラックにもコンパクトに収納しやすい。Phile-web読者の中には上位モデル「UBP-X1000ES」の日本上陸が気になるという方も少なくないだろうが、まずはUBP-X800の国内リリースの吉報を心待ちにすることにしよう。
今回はソニービデオ&サウンドプロダクツ(株)でUBP-X800の開発を担当する植木 亨氏に、新製品誕生の背景をインタビューした。
UBP-X800の詳しい情報は速報レポートの通りだ。いくつかの要点をリピートしておくと、UHD BDディスクのほかにもSACDやBD-ROM、DVD/CDといったレガシーの多彩な光学ディスクを読み取れるマルチディスクプレーヤーであること、Netflixなど4K/HDRのOTTサービスを単体で受けて楽しめること、USBやDLNA経由でのハイレゾ再生が可能な点をチェックしておきたい。DSDは11.2MHzまでサポートすることをスペックにうたっているが、こちらはファームアップデートによる追加を予定している機能のようだ。
今回のイベントの時点では2017年春に米国で発売を予定している製品であることだけが明らかにされており、価格に関するアナウンスはなかったが、植木氏はソニー初のコンシューマー向けUHD BDプレーヤーの特徴について「ベスト・イン・クラスを誇る音質」であると語っている。
光学ドライブにはディスクの再生精度を高めた「Precision HD Drive」を搭載。専用開発のメタルシャーシにより、ドライブなどが発生させる微細な振動を抑制し、電気的なノイズも効果的にシャットアウトする設計として画質・音質のクオリティアップを導いている。
UHD BD再生については、画質のチューニングを米ソニーピクチャーズ エンタテインメントのスタジオエンジニアとともにハリウッドで徹底したチューニングを練り上げたという。狙っている画質の方向性について、植木氏は「UHD BDの時代はプレーヤーで画づくりをするという考え方よりも、クリエイターの意図した原画をいかにそのまま忠実に再現できるかというポイントこそが重要になる」とし、余計な手を一切加えていないことを強調している。
一方で、SDR画質のテレビにつないでHDR映像を再生した場合にも高画質を担保できるよう、HDR to SDRのコンバージョン機能も作り込んだ。「ユーザーがテレビの画面で映像をプレビューしながら、好みの画質をマニュアルで5段階に切り替えて微調整ができる機能を設けた」と植木氏が説く。
CESに出展するブースでは、4K/HDRのHDMIパススルー機能を搭載するAVアンプ「STR-DN1080」や、サウンドバー「HT-ST5000」など、同じく北米で今春に発売を予定するホームシアター製品と組み合わせて、鮮やかで切れ味のよい映像を披露していた。
プレーヤーの外形寸法は430W×54H×270Dmmと、テレビラックにもコンパクトに収納しやすい。Phile-web読者の中には上位モデル「UBP-X1000ES」の日本上陸が気になるという方も少なくないだろうが、まずはUBP-X800の国内リリースの吉報を心待ちにすることにしよう。