• ブランド
    特設サイト
公開日 2017/11/15 18:33

<Inter BEE>ソニーは8KカメラとCineAlta最上位“VENICE”出展。HDRマスモニ高画質化も

セミプロ向けの4K/HDRカメラも人気
編集部:風間雄介
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
Inter BEE 2017(2017年国際放送機器展)が、幕張メッセで11月15日から17日まで開催されている。主催はJEITA(一般社団法人 電子情報技術産業協会)で、入場は無料。いくつかの記事に分けてInter BEEの模様をお伝えしていこう。

ソニーは8Kカメラ「UHC-8300」やCineAlta最上位機など披露

ソニーは、今年10月に受注を開始したばかりの8K対応カメラ「UHC-8300」の展示を行っていた。システム価格は4,800万円程度。新たに開発した1.25型の8K(7,680×4,320)CMOSセンサーを3板搭載するという豪華な構成を採用しており、最大8K/120pの撮影ができる。またBT.2020やHDR制作にも対応している。

ブース中央には巨大なCrystal LEDディスプレイを設置。その高画質ぶりをアピールしていた

8K対応カメラ「UHC-8300」

さらにUHC-8300は、8K/4K/HD信号の同時出力に対応しており、しかもそれぞれ違う色域やOETFを設定できる。「まだまだ現場ではHDが使われることも多い。ダウンコンバートで対応してください、では現場に負担がかかる。同時に出力できることは重要と考えた」(同社説明員)。またレンズも、アダプターを介することで2/3型B4マウント4K用レンズを使用することができる。

また同社は、2018年2月上旬の発売を予定している映画撮影用カメラ“CineAlta”最上位機「VENICE」も展示。実機を触ることもできる。デジタルシネマ用に開発したフルフレームセンサーを搭載し、最大キャプチャーサイズ 6K 3:2での撮影などが行える。

“CineAlta”最上位機「VENICE」

トータルラチチュードは15ストップ+で、8ポジションの光学式NDフィルターを内蔵している。色域はBT.2020やDCI-P3を大幅に上回る。会場では、本機に取り付けられる0.7型の有機EL採用EVFも見ることができた。

0.7型の有機EL採用EVF

PMW-F55をEFPスタイルで使用するという提案も

超小型デジカメ「RX0」の複数連携が可能に

さらにソニーでは、10月末に発売した1.0型センサー搭載の超小型デジカメ「DSC-RX0」も展示。新アクセサリーとして、複数台のRX0をコントロールする「カメラコントロールボックス」を参考出展した。2018年1月発売予定で、価格は未定。

複数の「DSC-RX0」をコントロールボックスで接続

RX0とコントロールボックスを専用ケーブルで接続し、さらにコントロールボックスをイーサネットケーブルでつなぐ。すると最大数十台規模のRX0で、フレームやタイムコードを揃えて同時撮影できる。

RX0の近くには、「超高感度4K多目的カメラ」という提案を行っていた。UMC-S3CAはISO409600での撮影が行えるカメラで、星明かりでもカラーで鮮明な4K映像や静止画の撮影が行える。

ISO409600での撮影ができる超高感度4Kカメラ「UMC-S3CA」

そのほか、有線ドローンシステムの参考出展も目を引いた。エアロセンス社とともに構築したシステムで、有線で給電するためバッテリー切れの心配がないほか、映像を光ファイバーで伝送するため、非圧縮・高画質なリアルタイム映像伝送を行えるという利点がある。

有線ドローンシステムの参考出展

セミプロ向けの業務用ビデオカメラも人気

セミプロ/ハイアマチュア向けの4K/HDR対応ビデオカメラも人気を集めていた。PXW-Z90とHXR-NX80はともに12月上旬発売予定で、イメージセンサーには1.0型CMOS「Exmor RS」を搭載。HLG方式による4K撮影が可能なほか、S-Log2/S-Log3による撮影にも対応する。さらにファストハイブリッドAFシステムも備えている。

PXW-Z90

HXR-NX80

外観はとても似ているが、Z90はXAVC、NX80はXAVC-Sに対応するという違いがある。なお上位機種のZ90は、別売りアップグレードでMPEGHD422/420に対応するほか、3G-SDI出力端子も搭載する。

有機ELマスモニがさらに高画質にアップデート

マスターモニターは、新機種の展示こそなかったものの、ファームウェアのアップデートで高画質化を実現するデモが行われていた。

HDR対応の有機ELモニターでは、業界の基準器として使われている30型の「BVM-X300」に加え、17型の「BVM-E171」と55型の「PVM-X550」もHDRサポートを強化していることがアピールされていた。

左がHDRモニターの定番機「BVM-X300」、右が55型の「PVM-X550」

BVM-E171は2017年7月に発売したオプションHDRライセンスでHDRに対応。また55型のPVM-X550は、2018年3月リリース予定のサービスバージョンアップで、高輝度モードに対応する。

PVM-X550の輝度はこれまで400カンデラだったところ、650カンデラ以上になるという。それでもBVM-X300の輝度には及ばないことから、高輝度部分を自然にロールオフする「Roll-off LUT」を用意。同機能を利用することでBVM-X300の表現に近づくとのことだ。実際にデモを見ると、たしかに高輝度部の表現がBVM-X300に似ていた。

高輝度モードと「Roll-off LUT」を使用することで、PVM-X550(右)の高輝度部の表現が、かなりBVM-X300(左)に近づいた

非HDR対応機ではあるが、ピクチャーモニターPVM-A/LMD-Aシリーズの無償バージョンアップもアピールされていた。バージョン2.0が無償提供され、これを適用することで、BT.2020やDCI-P3などの色域に対応する。また、同期が取れていない映像の2画面表示(サイドバイサイド)が可能になったり、フォルスカラーモードも搭載された。

非HDRのピクチャーモニターPVM-A/LMD-Aシリーズもバージョン2.0でBT.2020への対応などが行われた。右がBT.2020の映像

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 ソニー、第2世代フラグシップ・ミラーレス一眼「α1 II」。画質、操作性を着実に強化
2 オーディオファイル待望の物量投入型プリメインアンプ!デノン「PMA-3000NE」をクオリティチェック
3 目黒蓮を“もっとそばに”感じられる特別イベント。「レグザミュージアム〜The 6 STORIES〜」11/21から原宿で開催
4 ボーズ、McIntosh Groupを買収。マッキントッシュ、ソナス・ファベールが傘下に
5 ビックカメラ.com、「2025年新春福箱」の抽選申し込み開始。全66種類、iPadやPS5も登場
6 覚えておくと絶対便利!iPhoneの「計測」アプリでできる、あんなことこんなこと
7 ビクター「HA-A6T」レビュー!5000円切り完全ワイヤレスイヤホンは「価格を上回るクオリティ」
8 高音質と機能性を両立する新たなスタンダード機!AVIOTのANC完全ワイヤレス「TE-V1R」レビュー
9 Meze Audioが打ち出す待望の入門モデル。開放型ヘッドホン「105 AER」&イヤホン「ALBA」の音質に迫る
10 新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
11/21 10:37 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX