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公開日 2017/12/06 11:55
クアルコム、次世代旗艦SoC「Snapdragon 845」 − ASUSとHPは“Always Connected PC”を発表
「Qualcomm Snapdragon Technology Summit」で発表
米クアルコムが世界27カ国から300を超えるジャーナリストをハワイ・マウイ島に集めて、第2回目の「Qualcomm Snapdragon Technology Summit」を現地時間12月5日から開催している。
■モバイルの領域を超えて広がるSnapdragonシリーズ
イベントの初日に行われた記者発表会では、クアルコムのモバイル向けチップセットのフラグシップシリーズである「Snapdragon 835」や、eSIMの機能を内蔵してモバイルネットワークに常時接続できるWindows 10搭載の“Always Connected PC”がASUSとHP(ヒューレット・パッカード)の両社から発表された。
発表会の壇上にはクアルコムのEVP、およびクアルコムCDMAテクノロジーズのプレジデントを兼務するCristiano Amon氏が登り、モバイル端末の枠組みを超えて次世代を視野に入れたSnapdragonの展開戦略を語った。
CPUにGPU、モデムなどスマートフォンやタブレットが必要とする複数の機能をワンチップに集積したクアルコムのSoC「Snapdragonシリーズ」は、今年出荷開始から10周年を迎えた。Amon氏はスマートフォンについてはこれからも堅調な成長が期待できる分野であり、2017年から2021年までの間に86億台のデバイスが出荷されるとの見通しを示し、「モバイルエンターテインメントは高度化と多様化が進む。電子決済やモバイルバンキング、ヘルスケアのために必要なパーソナルデータは今後スマートフォンに集約されていく。企業の生産効率を高めるデバイスとしても不可欠なものになっていくだろう」との見解を述べた。
Amon氏はクアルコムがモバイルの分野で確立してきたネットワーク通信の技術を、今後はスマートフォンを超えてスマートホームIoTやモバイルコンピューティング(PC)、オートモーティブなど他の領域にも拡大していくことで、2020年までにおよそ800億ドルを超える規模の市場が創出できると見解を示した。またそのためには「これまで人々のコミュニケーションの進化を支えてきたSnapdragonシリーズの価値を、より広範なデバイスとつないでいくことが私たちの使命」であると説いている。
クアルコムでは、現行の4G LTEをさらに進化させた次世代5Gモバイルネットワーク通信の商用化を、2019年に実現するための技術開発にも力を入れて取り組んでいる。5Gの高速通信を実現する新しい周波数帯域である5G New Radio(5G NR)の相互運用のための互換性テストは、2017年の第2四半期から世界各国の通信事業者、メーカーが参加する形で既にスタートしている。
また今年の10月にクアルコムが開催したイベントでは、5G通信対応のモデムチップセット「Snapdragon X50」による5Gデータ接続が成功したことも伝えられているが、Amon氏は5G NR対応のスマートフォンのリファレンスデザインも、商用化に向けたロードマップに沿って順調に開発が進んでいると壇上でアピールした。
■ASUSとHPがSnapdragon 835を搭載するWindows PCを発表
今回開催されているSnapdragonテクノロジーサミットの初日には、Snapdragon 835シリーズを搭載するWindows 10 PCがASUSとHPの両社から発表され注目を浴びた。
これまで“スマホ向けのSoC”として認知を広げてきたSnapdragonシリーズを搭載するWindows 10 PCのコンセプトは、マイクロソフトが“Always Connected PC”として、今年の6月に開催された「Computex Taipei 2017」などのイベントでも伝えられてきたが、今回いよいよ正式に製品が発表された格好だ。
ASUS、HPの製品発表に先立って壇上には米マイクロソフトのWindows and Devices GroupのEVP Terry Myerson氏が登り、「Snapdragon 835シリーズはPC上でWindows 10のフル機能を動かせるだけでなく、高速LTEモバイルネットワークへの常時接続、スタンバイ時の超低消費電力駆動とスマートフォンのような待機状態からの高速起動(Instantly On)が実現できる」と、そのメリットを紹介した。
特にバッテリーについては起動した状態で20時間以上、スタンバイ状態であれば数週間の駆動時間が実現できることから「ユーザーにとっては電源ケーブルが不要になるほどPC体験が変わる。ビジネスの生産性やクリエイティビティの向上にもつながるだろう」と期待感を語った。また個々の端末がLTEの技術によってモバイルネットワークにつなぐことができるため、より高い安全性も確保されるとした。
■モバイルの領域を超えて広がるSnapdragonシリーズ
イベントの初日に行われた記者発表会では、クアルコムのモバイル向けチップセットのフラグシップシリーズである「Snapdragon 835」や、eSIMの機能を内蔵してモバイルネットワークに常時接続できるWindows 10搭載の“Always Connected PC”がASUSとHP(ヒューレット・パッカード)の両社から発表された。
発表会の壇上にはクアルコムのEVP、およびクアルコムCDMAテクノロジーズのプレジデントを兼務するCristiano Amon氏が登り、モバイル端末の枠組みを超えて次世代を視野に入れたSnapdragonの展開戦略を語った。
CPUにGPU、モデムなどスマートフォンやタブレットが必要とする複数の機能をワンチップに集積したクアルコムのSoC「Snapdragonシリーズ」は、今年出荷開始から10周年を迎えた。Amon氏はスマートフォンについてはこれからも堅調な成長が期待できる分野であり、2017年から2021年までの間に86億台のデバイスが出荷されるとの見通しを示し、「モバイルエンターテインメントは高度化と多様化が進む。電子決済やモバイルバンキング、ヘルスケアのために必要なパーソナルデータは今後スマートフォンに集約されていく。企業の生産効率を高めるデバイスとしても不可欠なものになっていくだろう」との見解を述べた。
Amon氏はクアルコムがモバイルの分野で確立してきたネットワーク通信の技術を、今後はスマートフォンを超えてスマートホームIoTやモバイルコンピューティング(PC)、オートモーティブなど他の領域にも拡大していくことで、2020年までにおよそ800億ドルを超える規模の市場が創出できると見解を示した。またそのためには「これまで人々のコミュニケーションの進化を支えてきたSnapdragonシリーズの価値を、より広範なデバイスとつないでいくことが私たちの使命」であると説いている。
クアルコムでは、現行の4G LTEをさらに進化させた次世代5Gモバイルネットワーク通信の商用化を、2019年に実現するための技術開発にも力を入れて取り組んでいる。5Gの高速通信を実現する新しい周波数帯域である5G New Radio(5G NR)の相互運用のための互換性テストは、2017年の第2四半期から世界各国の通信事業者、メーカーが参加する形で既にスタートしている。
また今年の10月にクアルコムが開催したイベントでは、5G通信対応のモデムチップセット「Snapdragon X50」による5Gデータ接続が成功したことも伝えられているが、Amon氏は5G NR対応のスマートフォンのリファレンスデザインも、商用化に向けたロードマップに沿って順調に開発が進んでいると壇上でアピールした。
■ASUSとHPがSnapdragon 835を搭載するWindows PCを発表
今回開催されているSnapdragonテクノロジーサミットの初日には、Snapdragon 835シリーズを搭載するWindows 10 PCがASUSとHPの両社から発表され注目を浴びた。
これまで“スマホ向けのSoC”として認知を広げてきたSnapdragonシリーズを搭載するWindows 10 PCのコンセプトは、マイクロソフトが“Always Connected PC”として、今年の6月に開催された「Computex Taipei 2017」などのイベントでも伝えられてきたが、今回いよいよ正式に製品が発表された格好だ。
ASUS、HPの製品発表に先立って壇上には米マイクロソフトのWindows and Devices GroupのEVP Terry Myerson氏が登り、「Snapdragon 835シリーズはPC上でWindows 10のフル機能を動かせるだけでなく、高速LTEモバイルネットワークへの常時接続、スタンバイ時の超低消費電力駆動とスマートフォンのような待機状態からの高速起動(Instantly On)が実現できる」と、そのメリットを紹介した。
特にバッテリーについては起動した状態で20時間以上、スタンバイ状態であれば数週間の駆動時間が実現できることから「ユーザーにとっては電源ケーブルが不要になるほどPC体験が変わる。ビジネスの生産性やクリエイティビティの向上にもつながるだろう」と期待感を語った。また個々の端末がLTEの技術によってモバイルネットワークにつなぐことができるため、より高い安全性も確保されるとした。