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公開日 2018/04/04 18:02
オンキヨーが独自AI搭載のウェアラブルデバイス「VC-NX01」を国内初披露、車載用AI端末も
「第2回AI・人工知能EXPO」にて
オンキヨーは、東京ビックサイトで本日4日から6日まで開催されている「第2回AI・人工知能EXPO」に出展。独自のAI「Onkyo AI」を採用したウェアラブルデバイスや車載端末を国内初披露した。
スマートウェアデバイス「VC-NX01」は、今年1月開催のCES 2018で初披露され、その後MWCにも出展されていたもの。国内で披露されるのは今回が初という。
VC-NX01は“装着するスマートスピーカー”とも呼ぶべきウェアラブル端末だ。本体にセンサーが搭載されており、首元に装着するだけで電源がオンになる。音声操作のウェイクワードを発話する際にも、わざわざボタンを押してから発話する必要がなく、作業などを妨げずに利用できるとのこと。
本体には特許技術によるアレイスピーカーが搭載されており、音をピンポイントで耳に集中させることで、騒音や音楽再生中でもAIアシスタントが聴き取りやすいという。また、周囲に騒音がある中でも快適に音楽が楽しめるとしている。マイクについても騒音や本体で再生する音楽の中でも音声認識しやすくしたとのこと。
AIについては、オンキヨー独自のAI「Onkyo AI」が搭載されている。現時点ではスタンドアローンではなく、スマートフォンに一度音声を送って音声認識を行う。SIMを搭載してスタンドアローンでクラウドとやり取りする方式も検討中だが、SIMを搭載する場合はサイズの制約などの別の課題もあるという。
Onkyo AIは、自然会話のような対話型の音声検索が行えること、各種AIを統合するなどしてカスタマイズが行えることを特徴とする。また音声通知については、同社の読み上げアプリ「Notification App」にも採用されたNAIN(ネイン)社の技術が応用されている。
対話型の音声検索については、HOUNDIFYの技術を採用。AIが前の会話を記憶しているため、そのたびごとにウェイクワードを発話する必要なく、自然に会話するように音声検索ができるとのこと。
コンシェルジュの声が変更できる「Onkyo VOICE」機能を備えることも特徴だ。今回のデモでは「ユキノ」「ツトム」「モエ」と3種類の声が用意されていて、例えば「声をユキノに変更して」と話しかければ声が変更される。
BtoB向けに、提供する製品などに応じて音声が変更できることに加え、「Onkyo VOICE Store」のようなサイトを設け、消費者が好きな声を選んで購入できる仕組みも、将来的には視野に入れているという。また家族などパートナーの声を録音し、コンシェルジュの音声にすることも想定しているという。
こうした取り組みは、音声に対してより共感してもらい、音声操作を身近にすることがねらいとのことだ。
出展された「VC-NX01」はまだ開発中のプロトタイプとのことで、マイクの精度やスピーカーの音質、Onkyo AIの仕様など含めて現在チューニングを追い込んでいる。発売時期については今年度内を目指しているとのことだ。
車載用AIデバイス「VC-AX02」は、スピーカーやバッテリー、SIMカードスロットを内蔵。大手自動車メーカーも採用するSDL(SmartDeviceLink)機能に対応することで、車載ディスプレイと連携した操作が可能になる。
ノイズが多い自動車内でも音声検索などの発話を認識できるよう、マイクの精度を高めている。またコンパクトでも本格的なサウンドを鳴らせるよう、スピーカーにも注力している。SDカードおよびBluetoothからの音楽再生が可能だ。
こちらも出展されたのは開発中のプロトタイプで、車載モデルとしてスピーカーを搭載するかどうかなどコンセプトも含めて検討を行っていくとのこと。
同社ブースでは、加振器ユニット「Vibtone」を使った音楽再生のソリューション提案も行われた。加振器は取り付けたもの(壁や天井など)を振動させて音を出す装置で、昨年同社がその取り組みについて発表を行っていた(関連ニュース)。
具体的な利用イメージとしては、浴室や洗面所の壁に加振器やマイクを埋め込み、あたかも壁に話しかけるようにして音声検索を行い、壁や天井が発音してのガイダンスや音楽再生ができるようになる。ブース内では実際に壁面に加振器とマイクを埋め込み、音声検索や音楽再生が行える環境を用意していた。
このシーリングオーディオシステムについては、壁が振動するなかでマイクが音声を拾えるよう、同社のスマートスピーカー「G3」で開発した技術を応用した。G3はコンパクトな筐体で大きな音量を再生できることが特徴だが、本体の音がマイクに悪影響を与えないよう、本体に対してマイクがフローティング設置されている。ブースでは、それを示すG3の分解モデルも展示されていた。
スマートスピーカーを完成形とは捉えず、上述のようなアプローチのもと、より生活導線にスマート機能を溶け込ませていく取り組みも行っていく。すでに加振器を用いたバスルーム向けシーリングオーディオシステムも発売。河合楽器のデジタルピアノやタイガー魔法瓶の炊飯器にも採用されるなどの実績も重ねている。
ブースでは同社のスマートスピーカー、Googleアシスタント対応「G3」やAmazon Alexa対応「P3」のデモも実施。また、Siriに対応したパイオニアブランドのRAYZも用意されていた。同社はユーザーのメリットを考えて、今後も独自AIも含めて全方位的なAI対応に取り組んでいくという。
スマートウェアデバイス「VC-NX01」は、今年1月開催のCES 2018で初披露され、その後MWCにも出展されていたもの。国内で披露されるのは今回が初という。
VC-NX01は“装着するスマートスピーカー”とも呼ぶべきウェアラブル端末だ。本体にセンサーが搭載されており、首元に装着するだけで電源がオンになる。音声操作のウェイクワードを発話する際にも、わざわざボタンを押してから発話する必要がなく、作業などを妨げずに利用できるとのこと。
本体には特許技術によるアレイスピーカーが搭載されており、音をピンポイントで耳に集中させることで、騒音や音楽再生中でもAIアシスタントが聴き取りやすいという。また、周囲に騒音がある中でも快適に音楽が楽しめるとしている。マイクについても騒音や本体で再生する音楽の中でも音声認識しやすくしたとのこと。
AIについては、オンキヨー独自のAI「Onkyo AI」が搭載されている。現時点ではスタンドアローンではなく、スマートフォンに一度音声を送って音声認識を行う。SIMを搭載してスタンドアローンでクラウドとやり取りする方式も検討中だが、SIMを搭載する場合はサイズの制約などの別の課題もあるという。
Onkyo AIは、自然会話のような対話型の音声検索が行えること、各種AIを統合するなどしてカスタマイズが行えることを特徴とする。また音声通知については、同社の読み上げアプリ「Notification App」にも採用されたNAIN(ネイン)社の技術が応用されている。
対話型の音声検索については、HOUNDIFYの技術を採用。AIが前の会話を記憶しているため、そのたびごとにウェイクワードを発話する必要なく、自然に会話するように音声検索ができるとのこと。
コンシェルジュの声が変更できる「Onkyo VOICE」機能を備えることも特徴だ。今回のデモでは「ユキノ」「ツトム」「モエ」と3種類の声が用意されていて、例えば「声をユキノに変更して」と話しかければ声が変更される。
BtoB向けに、提供する製品などに応じて音声が変更できることに加え、「Onkyo VOICE Store」のようなサイトを設け、消費者が好きな声を選んで購入できる仕組みも、将来的には視野に入れているという。また家族などパートナーの声を録音し、コンシェルジュの音声にすることも想定しているという。
こうした取り組みは、音声に対してより共感してもらい、音声操作を身近にすることがねらいとのことだ。
出展された「VC-NX01」はまだ開発中のプロトタイプとのことで、マイクの精度やスピーカーの音質、Onkyo AIの仕様など含めて現在チューニングを追い込んでいる。発売時期については今年度内を目指しているとのことだ。
車載用AIデバイス「VC-AX02」は、スピーカーやバッテリー、SIMカードスロットを内蔵。大手自動車メーカーも採用するSDL(SmartDeviceLink)機能に対応することで、車載ディスプレイと連携した操作が可能になる。
ノイズが多い自動車内でも音声検索などの発話を認識できるよう、マイクの精度を高めている。またコンパクトでも本格的なサウンドを鳴らせるよう、スピーカーにも注力している。SDカードおよびBluetoothからの音楽再生が可能だ。
こちらも出展されたのは開発中のプロトタイプで、車載モデルとしてスピーカーを搭載するかどうかなどコンセプトも含めて検討を行っていくとのこと。
同社ブースでは、加振器ユニット「Vibtone」を使った音楽再生のソリューション提案も行われた。加振器は取り付けたもの(壁や天井など)を振動させて音を出す装置で、昨年同社がその取り組みについて発表を行っていた(関連ニュース)。
具体的な利用イメージとしては、浴室や洗面所の壁に加振器やマイクを埋め込み、あたかも壁に話しかけるようにして音声検索を行い、壁や天井が発音してのガイダンスや音楽再生ができるようになる。ブース内では実際に壁面に加振器とマイクを埋め込み、音声検索や音楽再生が行える環境を用意していた。
このシーリングオーディオシステムについては、壁が振動するなかでマイクが音声を拾えるよう、同社のスマートスピーカー「G3」で開発した技術を応用した。G3はコンパクトな筐体で大きな音量を再生できることが特徴だが、本体の音がマイクに悪影響を与えないよう、本体に対してマイクがフローティング設置されている。ブースでは、それを示すG3の分解モデルも展示されていた。
スマートスピーカーを完成形とは捉えず、上述のようなアプローチのもと、より生活導線にスマート機能を溶け込ませていく取り組みも行っていく。すでに加振器を用いたバスルーム向けシーリングオーディオシステムも発売。河合楽器のデジタルピアノやタイガー魔法瓶の炊飯器にも採用されるなどの実績も重ねている。
ブースでは同社のスマートスピーカー、Googleアシスタント対応「G3」やAmazon Alexa対応「P3」のデモも実施。また、Siriに対応したパイオニアブランドのRAYZも用意されていた。同社はユーザーのメリットを考えて、今後も独自AIも含めて全方位的なAI対応に取り組んでいくという。