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公開日 2018/05/30 15:28
Nuhearaの完全ワイヤレスイヤホン「IQbuds」6月末発売。“聴こえ”をサポートする独自技術搭載
聴覚に最適化する「IQbuds BOOST」は8月末登場
バリュートレードは、オーストリアのウェアラブルオーディオブランドNuhearaの完全ワイヤレスイヤホン「IQbuds」「IQbuds BOOST」の2モデルを発売する。
・「IQbuds」¥39,880(税抜)6月末発売
・「IQbuds BOOST」¥58,800(税抜)8月末発売
■環境に合わせた “聴こえ” を提供するSINC技術搭載の「IQbuds」
IQbudsは独自のスーパーインテリジェントノイズコントロール(SINC)技術により、周囲の環境音から騒音だけを低減することを実現したという完全ワイヤレスイヤホン。GREEN FUNDINGにてクラウドファンディングが実施されていたモデルの一般販売がアナウンスされた格好だ(関連ニュース)。
SINC技術は、iOS/Android OS用に提供される無料アプリにてカスタマイズ可能。外音取り込み機能や取り込んだい音や声の調整、環境音と人の声のバランス調整などが行えるほか、機能自体をオフにすることもできる。
あらかじめ7種類のプリセットを用意。ジムなどでのエクササイズ時に周囲の音を意識しやすい「Workout」、街中の喧騒を低減する「Street」、家などで会話しやすくする「Home」、職場で人の声を聴き取りやすくする「Office」、レストランなどで騒音を抑えつつも会話はスムーズに行える「Restaurant」、車や電車内で騒音を低減する「Driving」、航空機内での残響音やエンジン音を抑える「Plane」と、使用環境に合わせて選択可能となっている。
イヤホンは左右どちらもタッチ操作が可能。タップ、ダブルタップ、ロングタップの操作を左右それぞれに設定でき、Siriの起動や再生/一時停止、曲送り/戻し、ボリューム調整を割り当てられる。
アプリにはペアリングサポート機能も装備。その設定をどのようにすればよいか、またどういった機能であるかの説明が表示されるため、分かりやすく設定・調整を行うことが可能だ。
ドライバーはバランスド・アーマチュア型を1基搭載。BluetoothはVer.4.2を搭載、プロファイルはA2DP/HFP v1.6/HSP/AVRCPに、コーデックはSBCに対応している。
連続再生時間は最大4時間。ケースで3回分のフル充電が行えるため、最大16時間の連続使用ができるほか、聴覚補助機能だけであれば最大32時間の使用が可能となっている。質量は片側あたり約8g、チャージケースは約72g。イヤーチップは2種4サイズを同梱する。
■個人に合わせた最適化が行えるEar ID技術を採用した「IQbuds BOOST」
シリーズの上位モデルとなるIQbuds BOOSTは、SINC技術に加え、より自分の聴覚に近い、パーソナライズ可能な「Ear ID」技術を搭載していることが特徴。こちらは2018 International CESにて出店されていたモデルの日本発売が決定した格好となる(関連ニュース)。
Ear IDはアプリケーション内で聴力の「測定」、どの程度の聴力の最適化が適切かを「分析」、自身の聴力プロファイルを反映させる「キャリブレーション」を実施することで、ユーザーそれぞれが独自に調節することが可能となっている。
そのほかの違いとして、BluetoothはコーデックはSBCに加え、aptXおよびaptX Low latencyにも対応する。イヤーチップは上述の2種4サイズとコンプライ製のS/M/L3サイズも付属する。バランスド・アーマチュア型ドライバー1基の搭載や駆動時間、質量などはIQbudsと同等の性能となっている。
■補聴器ではない“聴こえ”をサポートするデバイス
本日5月30日、蔦屋家電 二子玉川店にて製品の発表会が開催された。会場にはNuheara社CEOのJUSTIN MILLER(ジャステン・ミラー)氏が来日。Nuhearaというブランドについて「業務用ヘッドセットを作っていた会社で、3年前にNuearaブランドを立ち上げ、段々とスケールが大きくなってきた。製品の開発には博士号を持っているスタッフが携わっている。家電量販店だけでなく、補聴器を取り扱う店、薬局、メガネ屋などもターゲットにして販路を拡大している」と紹介した。日本での販売についても、蔦屋家電をはじめ幅広く行われる予定とのこと。
また同氏はIQbudsについて、音楽を楽しむために作られた完全ワイヤレスイヤホンとは違う、ゲームチェンジャーとしてのモデルであると説明。その理由について「補聴器は高額だ。IQbudsは補聴器ではないが、それに近い効果が得られる機器として安価に提供したかった。完全ワイヤレスイヤホンとしては高価だと思うが、補聴器を求める方には非常に求めやすい価格になっていると思う。そこが従来の完全ワイヤレスイヤホンとの決定的な違いだ」と説明された。
「一般的には35歳を過ぎると、聴覚と脳の問題で音が聴こえにくくなってくる。だが日本では特に顕著だが、補聴器をつけるということに抵抗がある方が多い。補聴器ではないが、それに近く “聴こえ” をサポートする。音楽を聴かないときにも使ってもらいたい」(ジャステン・ミラー氏)。
IQbudsとIQbuds BOOSTの違いについては「Ear IDではどの周波数が聴こえにくいのか、ということを測定して、音質をユーザーにアジャストする。ハード的な仕様は両モデルにほぼ違いはないが、Ear IDの効果は非常に大きい」という。
また同社製品の特徴として「ノイズキャンセリングではなく、サウンドアイソレーションに近い。自分の耳にあったイヤーチップでノイズをアイソレートし、自分の聴きたい音をマイクを通して拾う」と機能を解説。「聴覚が弱ってきたことで音楽を聴くことを諦めている方に、音楽を楽しんでいただけるイヤホンになるのでは」とアピールした。
なお、2018 CESでIQbuds BOOSTと同じく展示されていた、世界初のハイブリッド型アクティブノイズキャンセリング機能を搭載する完全ワイヤレスイヤホン「IQ LIVE」については、アメリカでは199ドル程度で2018年第4四半期頃の発売を予定しており、日本での発売も計画されているとのこと。
・「IQbuds」¥39,880(税抜)6月末発売
・「IQbuds BOOST」¥58,800(税抜)8月末発売
■環境に合わせた “聴こえ” を提供するSINC技術搭載の「IQbuds」
IQbudsは独自のスーパーインテリジェントノイズコントロール(SINC)技術により、周囲の環境音から騒音だけを低減することを実現したという完全ワイヤレスイヤホン。GREEN FUNDINGにてクラウドファンディングが実施されていたモデルの一般販売がアナウンスされた格好だ(関連ニュース)。
SINC技術は、iOS/Android OS用に提供される無料アプリにてカスタマイズ可能。外音取り込み機能や取り込んだい音や声の調整、環境音と人の声のバランス調整などが行えるほか、機能自体をオフにすることもできる。
あらかじめ7種類のプリセットを用意。ジムなどでのエクササイズ時に周囲の音を意識しやすい「Workout」、街中の喧騒を低減する「Street」、家などで会話しやすくする「Home」、職場で人の声を聴き取りやすくする「Office」、レストランなどで騒音を抑えつつも会話はスムーズに行える「Restaurant」、車や電車内で騒音を低減する「Driving」、航空機内での残響音やエンジン音を抑える「Plane」と、使用環境に合わせて選択可能となっている。
イヤホンは左右どちらもタッチ操作が可能。タップ、ダブルタップ、ロングタップの操作を左右それぞれに設定でき、Siriの起動や再生/一時停止、曲送り/戻し、ボリューム調整を割り当てられる。
アプリにはペアリングサポート機能も装備。その設定をどのようにすればよいか、またどういった機能であるかの説明が表示されるため、分かりやすく設定・調整を行うことが可能だ。
ドライバーはバランスド・アーマチュア型を1基搭載。BluetoothはVer.4.2を搭載、プロファイルはA2DP/HFP v1.6/HSP/AVRCPに、コーデックはSBCに対応している。
連続再生時間は最大4時間。ケースで3回分のフル充電が行えるため、最大16時間の連続使用ができるほか、聴覚補助機能だけであれば最大32時間の使用が可能となっている。質量は片側あたり約8g、チャージケースは約72g。イヤーチップは2種4サイズを同梱する。
■個人に合わせた最適化が行えるEar ID技術を採用した「IQbuds BOOST」
シリーズの上位モデルとなるIQbuds BOOSTは、SINC技術に加え、より自分の聴覚に近い、パーソナライズ可能な「Ear ID」技術を搭載していることが特徴。こちらは2018 International CESにて出店されていたモデルの日本発売が決定した格好となる(関連ニュース)。
Ear IDはアプリケーション内で聴力の「測定」、どの程度の聴力の最適化が適切かを「分析」、自身の聴力プロファイルを反映させる「キャリブレーション」を実施することで、ユーザーそれぞれが独自に調節することが可能となっている。
そのほかの違いとして、BluetoothはコーデックはSBCに加え、aptXおよびaptX Low latencyにも対応する。イヤーチップは上述の2種4サイズとコンプライ製のS/M/L3サイズも付属する。バランスド・アーマチュア型ドライバー1基の搭載や駆動時間、質量などはIQbudsと同等の性能となっている。
■補聴器ではない“聴こえ”をサポートするデバイス
本日5月30日、蔦屋家電 二子玉川店にて製品の発表会が開催された。会場にはNuheara社CEOのJUSTIN MILLER(ジャステン・ミラー)氏が来日。Nuhearaというブランドについて「業務用ヘッドセットを作っていた会社で、3年前にNuearaブランドを立ち上げ、段々とスケールが大きくなってきた。製品の開発には博士号を持っているスタッフが携わっている。家電量販店だけでなく、補聴器を取り扱う店、薬局、メガネ屋などもターゲットにして販路を拡大している」と紹介した。日本での販売についても、蔦屋家電をはじめ幅広く行われる予定とのこと。
また同氏はIQbudsについて、音楽を楽しむために作られた完全ワイヤレスイヤホンとは違う、ゲームチェンジャーとしてのモデルであると説明。その理由について「補聴器は高額だ。IQbudsは補聴器ではないが、それに近い効果が得られる機器として安価に提供したかった。完全ワイヤレスイヤホンとしては高価だと思うが、補聴器を求める方には非常に求めやすい価格になっていると思う。そこが従来の完全ワイヤレスイヤホンとの決定的な違いだ」と説明された。
「一般的には35歳を過ぎると、聴覚と脳の問題で音が聴こえにくくなってくる。だが日本では特に顕著だが、補聴器をつけるということに抵抗がある方が多い。補聴器ではないが、それに近く “聴こえ” をサポートする。音楽を聴かないときにも使ってもらいたい」(ジャステン・ミラー氏)。
IQbudsとIQbuds BOOSTの違いについては「Ear IDではどの周波数が聴こえにくいのか、ということを測定して、音質をユーザーにアジャストする。ハード的な仕様は両モデルにほぼ違いはないが、Ear IDの効果は非常に大きい」という。
また同社製品の特徴として「ノイズキャンセリングではなく、サウンドアイソレーションに近い。自分の耳にあったイヤーチップでノイズをアイソレートし、自分の聴きたい音をマイクを通して拾う」と機能を解説。「聴覚が弱ってきたことで音楽を聴くことを諦めている方に、音楽を楽しんでいただけるイヤホンになるのでは」とアピールした。
なお、2018 CESでIQbuds BOOSTと同じく展示されていた、世界初のハイブリッド型アクティブノイズキャンセリング機能を搭載する完全ワイヤレスイヤホン「IQ LIVE」については、アメリカでは199ドル程度で2018年第4四半期頃の発売を予定しており、日本での発売も計画されているとのこと。