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公開日 2018/08/10 21:41
VR世界の光と色が、ドルビービジョンで良く映える。『レディ・プレイヤー1』UHD BD視聴会レポート
発売直前の4K UHD映像を見た
古今東西の映画、アニメ、ゲームの有名キャラクターが多数登場することで話題を呼んだ、スティーブン・スピルバーグ監督の映画『レディ・プレイヤー1』。7月25日よりデジタル配信が先行スタートしているが、8月22日にはいよいよディスクメディアの発売/レンタルが開始される。
発売される7,000セット限定の「4K ULTRA HD BD&3D&2D&特典BDセット」(品番:1000725881、9,990円/税抜)をはじめ、ブックレット付き「初回仕様3D&2D BDセット」(品番:1000725882、6,990円/税抜)、ブックレット付き「初回仕様BD&DVDセット」(品番:1000726043、4,990円/税抜)、「BD&DVDセット」(品番:1000726044、3,990円/税抜)の4セットが用意されている。
この度、Ultra HD Blu-rayに収録されるドルビービジョン/ドルビーアトモスを体験できる視聴会が開催された。本記事では視聴会担当者がおすすめする5つのチャプターを通じ、その見どころを紹介する。なお、序盤から終盤にかけてのネタバレを含むので、未視聴の方はご注意願いたい。
■ドルビービジョンがVR世界の鮮やかな色彩を引き出す
視聴会で使用された機材は、プレーヤーがOPPO Digital「UDP-203」、AVアンプがドルビーアトモス対応のDENON「AVC-X8500H」、テレビがLGの4K HDR対応有機ELテレビ「OLED55C7P」。スピーカーは7.1.6chの構成だ。
ドルビービジョン採用タイトルの視聴会はPHILE WEBでも何度か取り上げているが、いま一度その特徴を述べると、最大10,000nitsまで表示できる輝度の幅と、拡大された色域だ。例えば逆光の強い場面では、従来のSDRでは太陽光が白飛びするか、背景が影で潰れるか、どちらか一方を選択しなければならなかった。輝度の上限が高いドルビービジョンならば、両方を描ききることができる。
物語はパーシヴァルこと主人公ウェイドらが住む荒廃しかけた2045年の現実世界と、 “誰もがなりたいものになれる” VR世界「オアシス」を行き来しながら進行するが、その対照的な色彩が非常に印象的。本作に採用されるドルビービジョンは、その「オアシス」の鮮やかさを表現し切るのに適している。
“スタック” というプレハブめいた集合住宅が乱立し、曇り空や錆が目立つ褪せた現実世界に比べ、「オアシス」の色使いは非常に鮮やかで光源の量も段違い。現実世界の閉塞感と「オアシス」の開放感の差がよく表されている。
ウェイドが作中はじめてVRゴーグルをかぶり「オアシス」にログインする冒頭チャプター1から、その効果は遺憾なく発揮される。たとえばVR世界のインターフェイスには蛍光色で光るワイヤーフレームが多用されるが、けっして白飛びせず鮮やかな赤や緑を見せてくれる。
物語のキーアイテムを巡ってカーレースが行われるチャプター2でも、HDRの色彩と輝度を享受できる。レースではマシンの追い抜きやクラッシュが頻発するため、火花や破片がひっきりなしに飛び交う。この火花や破片の光沢によるきらめきも、一瞬だがとても鮮烈に表示される。
チャプター5はヒロイン・アルテミスと「オアシス」内のダンスフロアを訪れるシーン。ダンスフロアは蛍光色の照明や強いスポットライトが飛び交っており、全体的な輝度が高い。しかし、輝度や色の濃淡が細かく描写されているため混ざってしまうことはなく、むしろ光の濃さ/淡さを活かして奥行きを演出することに成功している。
そしてクライマックスとなるチャプター9、10では、「オアシス」の支配を目論む企業の軍勢と、ウェイドら「オアシス」の自由を愛するプレーヤー達の間で決戦が行われる。画面のあらゆる部分で銃弾やビームが輪郭も明瞭に飛び交い、予告編に使われ一躍有名となったガンダム登場シーンも、バーニアやビームサーベルの放つ閃光が鋭く大迫力で楽しめる。
◇
鮮やかな光や色使いの魅力が、ドルビービジョンによって伸び伸びと引き出される『レディ・プレイヤー1』のUltra HD Blu-ray。
ドルビービジョン・ドルビーアトモスを収録する、7,000セット限定生産の4枚組「4K ULTRA HD&3D&2D&特典ブルーレイセット」は8月22日発売。特典として、オリジナルブックレット、キーチェーン、ポストカードセット、日本版オリジナルポスター/差し替えジャケットカードなどが付属する。
発売される7,000セット限定の「4K ULTRA HD BD&3D&2D&特典BDセット」(品番:1000725881、9,990円/税抜)をはじめ、ブックレット付き「初回仕様3D&2D BDセット」(品番:1000725882、6,990円/税抜)、ブックレット付き「初回仕様BD&DVDセット」(品番:1000726043、4,990円/税抜)、「BD&DVDセット」(品番:1000726044、3,990円/税抜)の4セットが用意されている。
この度、Ultra HD Blu-rayに収録されるドルビービジョン/ドルビーアトモスを体験できる視聴会が開催された。本記事では視聴会担当者がおすすめする5つのチャプターを通じ、その見どころを紹介する。なお、序盤から終盤にかけてのネタバレを含むので、未視聴の方はご注意願いたい。
■ドルビービジョンがVR世界の鮮やかな色彩を引き出す
視聴会で使用された機材は、プレーヤーがOPPO Digital「UDP-203」、AVアンプがドルビーアトモス対応のDENON「AVC-X8500H」、テレビがLGの4K HDR対応有機ELテレビ「OLED55C7P」。スピーカーは7.1.6chの構成だ。
ドルビービジョン採用タイトルの視聴会はPHILE WEBでも何度か取り上げているが、いま一度その特徴を述べると、最大10,000nitsまで表示できる輝度の幅と、拡大された色域だ。例えば逆光の強い場面では、従来のSDRでは太陽光が白飛びするか、背景が影で潰れるか、どちらか一方を選択しなければならなかった。輝度の上限が高いドルビービジョンならば、両方を描ききることができる。
物語はパーシヴァルこと主人公ウェイドらが住む荒廃しかけた2045年の現実世界と、 “誰もがなりたいものになれる” VR世界「オアシス」を行き来しながら進行するが、その対照的な色彩が非常に印象的。本作に採用されるドルビービジョンは、その「オアシス」の鮮やかさを表現し切るのに適している。
“スタック” というプレハブめいた集合住宅が乱立し、曇り空や錆が目立つ褪せた現実世界に比べ、「オアシス」の色使いは非常に鮮やかで光源の量も段違い。現実世界の閉塞感と「オアシス」の開放感の差がよく表されている。
ウェイドが作中はじめてVRゴーグルをかぶり「オアシス」にログインする冒頭チャプター1から、その効果は遺憾なく発揮される。たとえばVR世界のインターフェイスには蛍光色で光るワイヤーフレームが多用されるが、けっして白飛びせず鮮やかな赤や緑を見せてくれる。
物語のキーアイテムを巡ってカーレースが行われるチャプター2でも、HDRの色彩と輝度を享受できる。レースではマシンの追い抜きやクラッシュが頻発するため、火花や破片がひっきりなしに飛び交う。この火花や破片の光沢によるきらめきも、一瞬だがとても鮮烈に表示される。
チャプター5はヒロイン・アルテミスと「オアシス」内のダンスフロアを訪れるシーン。ダンスフロアは蛍光色の照明や強いスポットライトが飛び交っており、全体的な輝度が高い。しかし、輝度や色の濃淡が細かく描写されているため混ざってしまうことはなく、むしろ光の濃さ/淡さを活かして奥行きを演出することに成功している。
そしてクライマックスとなるチャプター9、10では、「オアシス」の支配を目論む企業の軍勢と、ウェイドら「オアシス」の自由を愛するプレーヤー達の間で決戦が行われる。画面のあらゆる部分で銃弾やビームが輪郭も明瞭に飛び交い、予告編に使われ一躍有名となったガンダム登場シーンも、バーニアやビームサーベルの放つ閃光が鋭く大迫力で楽しめる。
鮮やかな光や色使いの魅力が、ドルビービジョンによって伸び伸びと引き出される『レディ・プレイヤー1』のUltra HD Blu-ray。
ドルビービジョン・ドルビーアトモスを収録する、7,000セット限定生産の4枚組「4K ULTRA HD&3D&2D&特典ブルーレイセット」は8月22日発売。特典として、オリジナルブックレット、キーチェーン、ポストカードセット、日本版オリジナルポスター/差し替えジャケットカードなどが付属する。