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公開日 2018/08/22 11:00
東芝、“全部入り”の新フラグシップ4K液晶テレビ「レグザ Z720X」。4Kチューナーや全録機能内蔵
新開発バックライトや「重低音BAZOOKA」で画音質の両面追求
東芝は、映像エンジン「レグザエンジンEvolution PRO」や新開発のバックライト、「重低音BAZOOKA」サウンドシステムなどで画質・音質の両面を追求し、新4K衛星放送チューナーも内蔵する同社フラグシップ4K/HDR対応液晶テレビ“REGZA”(レグザ)「Z720Xシリーズ」を9月下旬に発売する。価格はオープンだが、55型の「55Z720X」が24万円前後、49型の「49Z720X」が20万円前後での実売が予想される。
■「超絶スペック・全部入り」の同社4K液晶テレビ最上位機
Z720Xシリーズは、REGZA液晶モデルの最上位機。同社が“全面直下型”と呼ぶLEDバックライトをさらに改良したほか、全録機能「タイムシフトマシン」、「重低音バズーカオーディオシステムPRO」、BS・110度CS4Kチューナーを内蔵している。レグザの企画開発に長く携わる東芝映像ソリューション 本村氏は「超絶スペック・全部入り」の製品だとし、価格面でもコストパフォーマンスの高さをアピールしている。
映像エンジンには、有機ELモデル「X920シリーズ」で採用した「レグザエンジンEvolution PRO」を液晶用に最適化して搭載。先行して展開中の4K液晶テレビ「BM620X」や「M520X」よりもハイエンドな映像エンジンを採用している。
なお、これまで同社液晶モデルのラインナップは、ハイエンドモデル「Z810X」、その下に「BZ710X」という展開であったが、今回これを統合。前述の本村氏は「キャビネットがZ710XをベースにしているのでZ720Xという型番になった。しかしZ810XとBZ710Xの“いいとこどり”をした機種であり、“820X”の型番にしてもいいくらいのスペックにしている」とアピールした。
バックライトは、BZ710XからLED配置を見直した新開発のもの。「リアルブラックエリアコントロール」によりLEDの点滅を高精度に制御し、黒が引き締まった表現が可能だという。
また、今回は液晶パネルに新型の「高コントラストIPS液晶パネル」を採用。
IPSパネルは視野角の広さと引き換えに、VAパネルに比べコントラストが弱いという弱点がある。これは、RGBのセルにある電極に光が反射して黒が浮くというIPSの構造的な問題。今回の新型のIPSパネルではその電極を透明電極にすることにより、コントラストが弱くなる問題を改善させた。この新型IPSパネルとリアルブラックエリアコントロールを組み合わせることにより、液晶においても有機ELに迫るコントラストを目指したという。
■4Kチューナー内蔵。各種高画質化技術も搭載
12月1日から開始されるBS/CSでの4K放送「新4K衛星放送」チューナーも内蔵。購入後にWEB、FAX、電話より申し込むことで後日送られてくる視聴チップを装着することで同放送を視聴可能になる。なお視聴チップは生産状況によっていずれは同梱されるようになる見通しだという。
この4K放送を見据えて、「BS/CS 4KビューティX PRO」を搭載。映像の種類ごとに適切なフレームを参照し超解像技術を駆使することにより、ノイズやチラつきを抑えた映像を実現する。
また、通常の地デジ放送用に独自のアップコンバート技術「地デジビューティーX PRO」を採用。通常1,440×1,080解像度で放送される地上デジタルの映像を、1,440×1,080→1,920×1,080→3,840×1,080→3,840×2,160と段階的に超解像技術を適用し、スケーラーで拡大するのではなく、それぞれの段階でしっかりと超解像技術で処理をすることにより、地上デジタル再生においても高いクオリティでの4K視聴を可能にした。同時にノイズをアクティブに抑制し、MPEG特有のノイズを抑制しつつ、解像度を向上させることも行っている。
美肌リアライザーも搭載。明るいシーンでの肌色の色飽和を高精度に検出し、階調を再現する。顔のハイライト部分の階調をや肌の質感をリアルに表現することができる。
■「重低音バズーカオーディオシステム PRO」で音質にも配慮
スピーカーには、「重低音バズーカオーディオシステム PRO」を採用し、「重低音バズーカウーファー」と、「新2ウェイフロントスピーカー」を搭載。4.1chのマルチアンプ駆動になっており、フルレンジ15W×2、ツイーター8W×2 、ウーファー20Wで計66Wの構成になっている。
このスピーカーユニットはZ920Xと同じものであるが、Z920Xの下向きの配置とは違い、Z720Xでは正面に搭載した。これにより、低音から中高音まで音のつながりが良くなったとのこと。
スピーカーユニットは、フルレンジ×1、ツイーター×1で1つのユニットで、テレビ下部の左右にそれぞれ配置されている。このユニットは音のねじれを抑えるために中央にフルレンジスピーカーが搭載され、サラウンド感を増すために外側にツイーターが付いた設計になっている。
指定したチャンネルと時間帯の番組をすべて自動録画することにより、過去の番組をさかのぼって視聴することが可能になる「タイムシフトマシン録画」機能も搭載。この機能を、「レグザの考える究極のスマート」と本村氏は説明し、スマートフォンでのネットサーフィンならぬ「放送サーフィン」という、インターネット感覚で楽しめる新しい視聴スタイルを実現できるとしている。
なお、タイムシフト機能は最初「そんなに録画しても見るが時間ない」といったネガティブな意見があったという。しかし一度使うと、「どんなに画質が悪くてもタイムシフトマシンが欲しい」という意見もあることを言及。この便利さは、使ってみないとわからないとし、来年はさらにこのタイムシフトマシン録画を強化し、様々なモデルに機能を広げるとのことである。
また、余談として録画時に接続出来るHDDの容量についても説明があった。公式に動作保証はしていないが、ハードウェア的には16TBの外付けHDDまで対応しているという。2ポート搭載しているので合計32TB、USB3.0搭載の外付けHDDであれば、使える場合が多いとのこと。32TBの容量があれば、タイムシフトマシン録画で6チャンネルを録画した場合、640時間(約26日)のタイムシフトが可能になる。
また、通常の録画用の外付HDD接続ポートは1ポートであるが、USBハブを用いた場合に4台まで接続することができ、8TB×4で32TBまで可能。接続するHDDは8台まで登録することができるので、つなぎ替えると8TB×8で64TBまで使うことができる。なお、ソフトウェア的な上限として、HDD1基あたりでは3000番組が上限とのことである。
そのほか、本村氏は、近年、ハイエンドモデルは有機ELという流れがあり、液晶でのハイエンドモデルが出しにくい状況にあると説明。しかしニーズは着実に存在しているとし、今回、液晶にハイエンドモデルを投入。これによりREGZAのラインナップは完成したとのことで、「これからはREGZAの中からベストな一台を選べる」とした。
■「超絶スペック・全部入り」の同社4K液晶テレビ最上位機
Z720Xシリーズは、REGZA液晶モデルの最上位機。同社が“全面直下型”と呼ぶLEDバックライトをさらに改良したほか、全録機能「タイムシフトマシン」、「重低音バズーカオーディオシステムPRO」、BS・110度CS4Kチューナーを内蔵している。レグザの企画開発に長く携わる東芝映像ソリューション 本村氏は「超絶スペック・全部入り」の製品だとし、価格面でもコストパフォーマンスの高さをアピールしている。
映像エンジンには、有機ELモデル「X920シリーズ」で採用した「レグザエンジンEvolution PRO」を液晶用に最適化して搭載。先行して展開中の4K液晶テレビ「BM620X」や「M520X」よりもハイエンドな映像エンジンを採用している。
なお、これまで同社液晶モデルのラインナップは、ハイエンドモデル「Z810X」、その下に「BZ710X」という展開であったが、今回これを統合。前述の本村氏は「キャビネットがZ710XをベースにしているのでZ720Xという型番になった。しかしZ810XとBZ710Xの“いいとこどり”をした機種であり、“820X”の型番にしてもいいくらいのスペックにしている」とアピールした。
バックライトは、BZ710XからLED配置を見直した新開発のもの。「リアルブラックエリアコントロール」によりLEDの点滅を高精度に制御し、黒が引き締まった表現が可能だという。
また、今回は液晶パネルに新型の「高コントラストIPS液晶パネル」を採用。
IPSパネルは視野角の広さと引き換えに、VAパネルに比べコントラストが弱いという弱点がある。これは、RGBのセルにある電極に光が反射して黒が浮くというIPSの構造的な問題。今回の新型のIPSパネルではその電極を透明電極にすることにより、コントラストが弱くなる問題を改善させた。この新型IPSパネルとリアルブラックエリアコントロールを組み合わせることにより、液晶においても有機ELに迫るコントラストを目指したという。
■4Kチューナー内蔵。各種高画質化技術も搭載
12月1日から開始されるBS/CSでの4K放送「新4K衛星放送」チューナーも内蔵。購入後にWEB、FAX、電話より申し込むことで後日送られてくる視聴チップを装着することで同放送を視聴可能になる。なお視聴チップは生産状況によっていずれは同梱されるようになる見通しだという。
この4K放送を見据えて、「BS/CS 4KビューティX PRO」を搭載。映像の種類ごとに適切なフレームを参照し超解像技術を駆使することにより、ノイズやチラつきを抑えた映像を実現する。
また、通常の地デジ放送用に独自のアップコンバート技術「地デジビューティーX PRO」を採用。通常1,440×1,080解像度で放送される地上デジタルの映像を、1,440×1,080→1,920×1,080→3,840×1,080→3,840×2,160と段階的に超解像技術を適用し、スケーラーで拡大するのではなく、それぞれの段階でしっかりと超解像技術で処理をすることにより、地上デジタル再生においても高いクオリティでの4K視聴を可能にした。同時にノイズをアクティブに抑制し、MPEG特有のノイズを抑制しつつ、解像度を向上させることも行っている。
美肌リアライザーも搭載。明るいシーンでの肌色の色飽和を高精度に検出し、階調を再現する。顔のハイライト部分の階調をや肌の質感をリアルに表現することができる。
■「重低音バズーカオーディオシステム PRO」で音質にも配慮
スピーカーには、「重低音バズーカオーディオシステム PRO」を採用し、「重低音バズーカウーファー」と、「新2ウェイフロントスピーカー」を搭載。4.1chのマルチアンプ駆動になっており、フルレンジ15W×2、ツイーター8W×2 、ウーファー20Wで計66Wの構成になっている。
このスピーカーユニットはZ920Xと同じものであるが、Z920Xの下向きの配置とは違い、Z720Xでは正面に搭載した。これにより、低音から中高音まで音のつながりが良くなったとのこと。
スピーカーユニットは、フルレンジ×1、ツイーター×1で1つのユニットで、テレビ下部の左右にそれぞれ配置されている。このユニットは音のねじれを抑えるために中央にフルレンジスピーカーが搭載され、サラウンド感を増すために外側にツイーターが付いた設計になっている。
指定したチャンネルと時間帯の番組をすべて自動録画することにより、過去の番組をさかのぼって視聴することが可能になる「タイムシフトマシン録画」機能も搭載。この機能を、「レグザの考える究極のスマート」と本村氏は説明し、スマートフォンでのネットサーフィンならぬ「放送サーフィン」という、インターネット感覚で楽しめる新しい視聴スタイルを実現できるとしている。
なお、タイムシフト機能は最初「そんなに録画しても見るが時間ない」といったネガティブな意見があったという。しかし一度使うと、「どんなに画質が悪くてもタイムシフトマシンが欲しい」という意見もあることを言及。この便利さは、使ってみないとわからないとし、来年はさらにこのタイムシフトマシン録画を強化し、様々なモデルに機能を広げるとのことである。
また、余談として録画時に接続出来るHDDの容量についても説明があった。公式に動作保証はしていないが、ハードウェア的には16TBの外付けHDDまで対応しているという。2ポート搭載しているので合計32TB、USB3.0搭載の外付けHDDであれば、使える場合が多いとのこと。32TBの容量があれば、タイムシフトマシン録画で6チャンネルを録画した場合、640時間(約26日)のタイムシフトが可能になる。
また、通常の録画用の外付HDD接続ポートは1ポートであるが、USBハブを用いた場合に4台まで接続することができ、8TB×4で32TBまで可能。接続するHDDは8台まで登録することができるので、つなぎ替えると8TB×8で64TBまで使うことができる。なお、ソフトウェア的な上限として、HDD1基あたりでは3000番組が上限とのことである。
そのほか、本村氏は、近年、ハイエンドモデルは有機ELという流れがあり、液晶でのハイエンドモデルが出しにくい状況にあると説明。しかしニーズは着実に存在しているとし、今回、液晶にハイエンドモデルを投入。これによりREGZAのラインナップは完成したとのことで、「これからはREGZAの中からベストな一台を選べる」とした。