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公開日 2018/11/30 17:40
ソニー“秘伝のタレ” も提供、ネトフリと2年かけ共同開発した「Netflix画質モード』。著名映画監督も絶賛
マスターの映像をそのままテレビで
Netflixは、ソニーの4K “BRAVIA” 「MASTER Series」に搭載される、ソニーとの共同開発による「Netflix画質モード」に関する説明会を本日11月30日に開催した。
Netflix画質モードは映像の美しさを引き出すため、ソニービジュアルプロダクツとNetflixが共同開発したもの。クリエイターのビジョンと意図を維持・再現し、各家庭に届けたいというソニーとNetflixの目的が一致したことで開発され、映像制作の現場で画質基準のリファレンスとして用いられるマスターモニターに近い性能を発揮するとアピールされている。
説明会では、Netflix バイス・プレジデント デバイス・パートナーエコシステムのスコット・マイラー氏がNetflix画質モードの取り組みと背景について紹介。まずNetflixの現状として「190カ国で視聴可能、1億3,000万人が有料会員となっている。この皆さんに、映画やドラマを良い画質で、自宅で楽しめるようにしていかなければならない。それを実現するために2つのポイントがある」と語った。
その1つは “利便性” であるとスコット氏。「過去1ヶ月で、Netflixメンバーが使用したデバイスの数は5億を超える。そこにはゲーム機やスマートフォンなども含まれているが、我々は特にテレビでの視聴体験に力を入れている。携帯のサービスではアプリが前回の再生状況などを記憶して次回起動時に続きから視聴することができるが、それをテレビでも提供したい。そのため、それが実現できる高い性能を提供するテレビを、 “推奨テレビ” として毎年発表している」と、簡単にサービスを利用できる必要があるとした。
また「もう1つは “美しい映像” だ。日本でのNetflix視聴環境として、50%がテレビを利用している。これはグローバルで見ても高い数値だ。またNetflixが搭載されたスマートテレビは3台に1台がHDRに対応している。そして、視聴される方は美しい映像を、より大きな画面で見たいと望んでいる。さらに、視聴者にとって美しい画質は重要だが、クリエイターにとっても重要となる。現在、Netflixが提供するHDRコンテンツは200時間以上、4K対応コンテンツは2,000時間以上となっている」とコメント。
そして「使いやすさと美しさ、この2つを重要視することで、視聴者に素晴らしい体験を提供できると考えている。この両方を実現できるのが『Netflix画質モード』だ。クリエイターが意図した画質が、このモードによって提供できるようになる」と、Netflix画質モードがクリエイターの意図した画質をそのまま届けられる機能であると強調した。
開発については「ソニーと2年間を掛けて取り組んできた」という。「ソニーはハートメーカーであるとともに、コンテンツメーカーでもある。視聴者にコンテンツをありのまま届けることが重要であることを理解している」と、ソニーのテクノロジーが大きな役割を担っていることを述べた。
続いて、ソニービジュアルプロダクツ株式会社TV事業部 技術戦略室 主幹技師の小倉敏之氏が、まずテレビの性能進化について「ストリーミング配信ではSDからHDになるのに7年、HDから4Kには6年という短期間で、解像度向上を引き上げている。さらに、SDからHDでは解像度だけが引き上がったが、4Kになることで、階調や色域、フレームレート、ダイナミックレンジなど多くの要素が向上した。これにより、いくつかの要素は映画館を上回ることとなった。これはテレビの新たな性能進化であると言える」と解説。
そして、「制作側のレンズとリビングのテレビをつなげること、つまり制作者の意図を届けることがユーザーに感動を届けることができる」と理念を語り、それがNetflixとの協業につながったと説明する。
「映像の風合いを再現するために、 “秘伝のタレ” といった映像パラメータをNetflixに開示し、2年を掛けて調整を行ってきたのがNetflix画質モード。またそうやって高画質を実現しても、視聴者に届く前に劣化しては意味がない。高品位な伝送技術があってこそ実現できた。画質モードはすべてのNetflixコンテンツに有効で、自動切り替えにより最適な画質でいつでも楽しむことができる」とその特徴を紹介した。
さらに、説明会には『ホーム・アローン』や『ハリー・ポッター』シリーズを監督、Netflixオリジナル映画『クリスマス・クロニクル』ではプロデューサーを務めるアカデミー賞ノミネート監督/脚本家/プロデューサーであるクリス・コロンバス氏が登場。Netflix画質モードについて「ここ25年間で最大のシネマの革命。見せたい画をそのまま見せてくれる技術だ」と語る。
「『ハリー・ポッター』シリーズもテレビで公開されると、輝度が上がっていたりして非常にフラストレーションが溜まっていた。『クリスマス・クロニクル』も、自宅のNetflix画質モード非搭載のテレビで見ると、マスターで見ていたものとまったく違っていた。しかし、Netflix画質モードで確認すると、マスターと同じ映像が得られた。Netflix画質モードができたことで、フラストレーションが解消されて、夜も熟睡できるようになる」と冗談交じりにコメントした。
『クリスマス・クロニクル』においては「できるだけリアルに感じるように制作している。トナカイのシーンは、意図した通りのCGっぽさがない、毛皮に触れるようなトナカイになっている。サンタクロースが集合するシーンでは木目1つ1つが確認できて、撮影現場に戻ったのかと錯覚するほどだった」と見どころを紹介した。
そして「クリエイターが意図したビジュアルを見ていただきたい。Netflix画質モードが、私たちのビジョンを届けるのに最適だと感じている。15ドルを払って映画館に行くよりも、はるかに素晴らしい体験ができるのではないか」とNetflixモードを強くアピールした。
Netflix画質モードは映像の美しさを引き出すため、ソニービジュアルプロダクツとNetflixが共同開発したもの。クリエイターのビジョンと意図を維持・再現し、各家庭に届けたいというソニーとNetflixの目的が一致したことで開発され、映像制作の現場で画質基準のリファレンスとして用いられるマスターモニターに近い性能を発揮するとアピールされている。
説明会では、Netflix バイス・プレジデント デバイス・パートナーエコシステムのスコット・マイラー氏がNetflix画質モードの取り組みと背景について紹介。まずNetflixの現状として「190カ国で視聴可能、1億3,000万人が有料会員となっている。この皆さんに、映画やドラマを良い画質で、自宅で楽しめるようにしていかなければならない。それを実現するために2つのポイントがある」と語った。
その1つは “利便性” であるとスコット氏。「過去1ヶ月で、Netflixメンバーが使用したデバイスの数は5億を超える。そこにはゲーム機やスマートフォンなども含まれているが、我々は特にテレビでの視聴体験に力を入れている。携帯のサービスではアプリが前回の再生状況などを記憶して次回起動時に続きから視聴することができるが、それをテレビでも提供したい。そのため、それが実現できる高い性能を提供するテレビを、 “推奨テレビ” として毎年発表している」と、簡単にサービスを利用できる必要があるとした。
また「もう1つは “美しい映像” だ。日本でのNetflix視聴環境として、50%がテレビを利用している。これはグローバルで見ても高い数値だ。またNetflixが搭載されたスマートテレビは3台に1台がHDRに対応している。そして、視聴される方は美しい映像を、より大きな画面で見たいと望んでいる。さらに、視聴者にとって美しい画質は重要だが、クリエイターにとっても重要となる。現在、Netflixが提供するHDRコンテンツは200時間以上、4K対応コンテンツは2,000時間以上となっている」とコメント。
そして「使いやすさと美しさ、この2つを重要視することで、視聴者に素晴らしい体験を提供できると考えている。この両方を実現できるのが『Netflix画質モード』だ。クリエイターが意図した画質が、このモードによって提供できるようになる」と、Netflix画質モードがクリエイターの意図した画質をそのまま届けられる機能であると強調した。
開発については「ソニーと2年間を掛けて取り組んできた」という。「ソニーはハートメーカーであるとともに、コンテンツメーカーでもある。視聴者にコンテンツをありのまま届けることが重要であることを理解している」と、ソニーのテクノロジーが大きな役割を担っていることを述べた。
続いて、ソニービジュアルプロダクツ株式会社TV事業部 技術戦略室 主幹技師の小倉敏之氏が、まずテレビの性能進化について「ストリーミング配信ではSDからHDになるのに7年、HDから4Kには6年という短期間で、解像度向上を引き上げている。さらに、SDからHDでは解像度だけが引き上がったが、4Kになることで、階調や色域、フレームレート、ダイナミックレンジなど多くの要素が向上した。これにより、いくつかの要素は映画館を上回ることとなった。これはテレビの新たな性能進化であると言える」と解説。
そして、「制作側のレンズとリビングのテレビをつなげること、つまり制作者の意図を届けることがユーザーに感動を届けることができる」と理念を語り、それがNetflixとの協業につながったと説明する。
「映像の風合いを再現するために、 “秘伝のタレ” といった映像パラメータをNetflixに開示し、2年を掛けて調整を行ってきたのがNetflix画質モード。またそうやって高画質を実現しても、視聴者に届く前に劣化しては意味がない。高品位な伝送技術があってこそ実現できた。画質モードはすべてのNetflixコンテンツに有効で、自動切り替えにより最適な画質でいつでも楽しむことができる」とその特徴を紹介した。
さらに、説明会には『ホーム・アローン』や『ハリー・ポッター』シリーズを監督、Netflixオリジナル映画『クリスマス・クロニクル』ではプロデューサーを務めるアカデミー賞ノミネート監督/脚本家/プロデューサーであるクリス・コロンバス氏が登場。Netflix画質モードについて「ここ25年間で最大のシネマの革命。見せたい画をそのまま見せてくれる技術だ」と語る。
「『ハリー・ポッター』シリーズもテレビで公開されると、輝度が上がっていたりして非常にフラストレーションが溜まっていた。『クリスマス・クロニクル』も、自宅のNetflix画質モード非搭載のテレビで見ると、マスターで見ていたものとまったく違っていた。しかし、Netflix画質モードで確認すると、マスターと同じ映像が得られた。Netflix画質モードができたことで、フラストレーションが解消されて、夜も熟睡できるようになる」と冗談交じりにコメントした。
『クリスマス・クロニクル』においては「できるだけリアルに感じるように制作している。トナカイのシーンは、意図した通りのCGっぽさがない、毛皮に触れるようなトナカイになっている。サンタクロースが集合するシーンでは木目1つ1つが確認できて、撮影現場に戻ったのかと錯覚するほどだった」と見どころを紹介した。
そして「クリエイターが意図したビジュアルを見ていただきたい。Netflix画質モードが、私たちのビジョンを届けるのに最適だと感じている。15ドルを払って映画館に行くよりも、はるかに素晴らしい体験ができるのではないか」とNetflixモードを強くアピールした。