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公開日 2019/04/10 14:23
シャープ、IGZO採用有機ELなど新技術披露。世界最小8KカメラやAI超解像など
フォルダブルOLEDも公開
シャープは本日4月10日、都内で報道陣向けに新技術・新製品を公開。こちらで展示されていた「フォルダブルOLED」(関連ニュース)については別稿で紹介したが、本稿ではその他の展示内容についてレポートを行う。
今回展示されたのは、主に「8K」「AIoT」「ディスプレイ技術」の3つ。特に8Kとディスプレイについて力がおかれており、参考出展を含めた開発中の技術がならんだ。
有機ELでは、別稿で紹介したフォルダブルOLEDのほか、折り曲げ可能なフレキシブルOLED関連の技術が出展。12.3型の車載向けOLEDが展示された。こちらはR=5mm、R=12mmなどの折り曲げに対応しており、車載するにあたっての基準(寿命など)が追求されている。
くわえてIGZO技術を用いることで、外部補償システムによる輝度補正に対応する。内部補償の場合は補償回路が画素内に設けられるが、これを外部に設けることで開口率の拡大などのメリットがある。ただし通常は外部にするとノイズの影響でセンサー回路でのモニタリングが困難になるが、リーク電流の少ないIGZOによりこれが実現できるという。
また車載用としては、円形・超横長などといった液晶ディスプレイ「FFD(フリーフォーム・ディスプレイ)」も展示。こちらもIGZOを採用する。
そのほか70型の4Kタッチディスプレイ、IGZOを採用した反射型液晶、世界最大・シースルーの90型液晶など多くの製品が展示された。
また8KではCESで初公開された、マイクロフォーサーズ規格を採用した世界最小のレンズ交換式8Kカメラの試作機が出展(関連ニュース)。日本で動作されている様子が披露されるのは今回が初めてだ。今年中の発売を目指しているという。
自社製の3,300万画素 4/3サイズCMOSイメージセンサーを搭載した動画用カメラで、HEVC(H.265)圧縮を採用することで、8K 30p映像をSDカードに記録することができる。
画面は5.5型のタッチパネル。またHDMI2.1に対応することで、HDMIケーブル1本で8Kテレビに接続することが可能。会場では実際にHDMIケーブルで接続を行い、8Kテレビにリアルタイムで映像を表示させていた。
8K液晶テレビの視野角を改善する「広視野角Film」のデモも実施。全方位で1.5倍に視野角を拡大することで、色の変化を改善したり、視聴位置に限らず黒が締まるという。またディスプレイを視野角が全方位で拡大されることで、横置きだけではなく縦置きでも使用できるため、使用用途が広がると説明されていた。詳しい時期は未定ではあったが、今後同社の8Kテレビへの採用も検討しているとのこと。さらに視野角を広げるべく研究も重ねているという。
4K相当の帯域で8Kを配信できるシステムでは、AIによるアップスケーリングを使用することでこれを実現。8Kの配信では100Mbps程度の帯域が必要だが、8Kを4Kに圧縮、それをAIで復元することで8K映像を20-30Mbps程度で配信できるという。
またAIで復元するだけでなく、圧縮前の8K映像から得た情報を使うことでさらに精度が向上すると説明されていた。ただしAI処理にはデスクトップPCを超える処理能力が必要とのことで、現状では困難、展示されたデモでは1枚に1秒の処理時間が必要という。
会場には、31.5型の8K/HDRモニタといった小型サイズの8Kディスプレイも置かれていた。8K解像度・ピーク輝度800cd/m2のHDRにくわえ、IGZOを用いることで120Hzでの駆動にも対応する。製品化の予定はないそうだが、傘下に納めたPCブランド「DynaBook」と協力し、8Kディスプレイ搭載一体型PCの開発も進めているなど、小型の8Kディスプレイ製品に関しても可能性を探っているそうだ。
今回展示されたのは、主に「8K」「AIoT」「ディスプレイ技術」の3つ。特に8Kとディスプレイについて力がおかれており、参考出展を含めた開発中の技術がならんだ。
有機ELでは、別稿で紹介したフォルダブルOLEDのほか、折り曲げ可能なフレキシブルOLED関連の技術が出展。12.3型の車載向けOLEDが展示された。こちらはR=5mm、R=12mmなどの折り曲げに対応しており、車載するにあたっての基準(寿命など)が追求されている。
くわえてIGZO技術を用いることで、外部補償システムによる輝度補正に対応する。内部補償の場合は補償回路が画素内に設けられるが、これを外部に設けることで開口率の拡大などのメリットがある。ただし通常は外部にするとノイズの影響でセンサー回路でのモニタリングが困難になるが、リーク電流の少ないIGZOによりこれが実現できるという。
また車載用としては、円形・超横長などといった液晶ディスプレイ「FFD(フリーフォーム・ディスプレイ)」も展示。こちらもIGZOを採用する。
そのほか70型の4Kタッチディスプレイ、IGZOを採用した反射型液晶、世界最大・シースルーの90型液晶など多くの製品が展示された。
また8KではCESで初公開された、マイクロフォーサーズ規格を採用した世界最小のレンズ交換式8Kカメラの試作機が出展(関連ニュース)。日本で動作されている様子が披露されるのは今回が初めてだ。今年中の発売を目指しているという。
自社製の3,300万画素 4/3サイズCMOSイメージセンサーを搭載した動画用カメラで、HEVC(H.265)圧縮を採用することで、8K 30p映像をSDカードに記録することができる。
画面は5.5型のタッチパネル。またHDMI2.1に対応することで、HDMIケーブル1本で8Kテレビに接続することが可能。会場では実際にHDMIケーブルで接続を行い、8Kテレビにリアルタイムで映像を表示させていた。
8K液晶テレビの視野角を改善する「広視野角Film」のデモも実施。全方位で1.5倍に視野角を拡大することで、色の変化を改善したり、視聴位置に限らず黒が締まるという。またディスプレイを視野角が全方位で拡大されることで、横置きだけではなく縦置きでも使用できるため、使用用途が広がると説明されていた。詳しい時期は未定ではあったが、今後同社の8Kテレビへの採用も検討しているとのこと。さらに視野角を広げるべく研究も重ねているという。
4K相当の帯域で8Kを配信できるシステムでは、AIによるアップスケーリングを使用することでこれを実現。8Kの配信では100Mbps程度の帯域が必要だが、8Kを4Kに圧縮、それをAIで復元することで8K映像を20-30Mbps程度で配信できるという。
またAIで復元するだけでなく、圧縮前の8K映像から得た情報を使うことでさらに精度が向上すると説明されていた。ただしAI処理にはデスクトップPCを超える処理能力が必要とのことで、現状では困難、展示されたデモでは1枚に1秒の処理時間が必要という。
会場には、31.5型の8K/HDRモニタといった小型サイズの8Kディスプレイも置かれていた。8K解像度・ピーク輝度800cd/m2のHDRにくわえ、IGZOを用いることで120Hzでの駆動にも対応する。製品化の予定はないそうだが、傘下に納めたPCブランド「DynaBook」と協力し、8Kディスプレイ搭載一体型PCの開発も進めているなど、小型の8Kディスプレイ製品に関しても可能性を探っているそうだ。