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公開日 2019/04/11 16:58
ソフトバンク、AI清掃ロボット「Whiz」発売開始。約1,000万人の労働を肩代わり、「日本をロボット超先進国へ」
Pepperに続く第2弾
■「AIクリーン元年」を宣言
ソフトバンクロボティクスは、昨年11月に開催された「ビルメンヒューマンフェア&クリーンEXPO 2018」で発表して大きな話題を集めた、オフィス・業務フロア向けのバキュームAI清掃ロボット「Whiz(ウィズ)」の発売を5月から開始すると発表した。
市場導入にあたり、Whizの清掃効果を体感できる「AI Clean 元年」キャンペーンを4月10日から大々的にスタート。希望する施設の清掃に無料で最大1ヶ月、Whizを活用できるというもの。第1弾として1,000施設の申し込みを4月30日まで受け付け、5月中旬より順次提供を開始。また、夏以降に第2弾2,000施設の申し込みを受け付け、合計3,000施設に提供する。
先行して、「WeWork GINZA SIX」「浜松町ビルディング」「赤阪インターシティAIR」など全国15施設でテスト利用が行われたが、その性能の高さに利用者からは驚きの声もあがり、すべての企業・施設で導入に至っているという。ソフトバンクロボティクスグループ(株)代表取締役社長 兼CEO・冨沢文秀氏は、「Whizが市場ニーズにマッチしていたということ。新しい元号を迎える今年をAIクリーン元年と位置づけ、Whizで日本をどんどんキレイにしていきたい」と力を込めた。
■人手不足が深刻な清掃業
人型ロボット「Pepper」に続く、ソフトバンクロボティクスが開発・提供する2種目のロボットとなる「Whiz」。その開発背景について、ソフトバンクロボティクス(株)事業推進本部長・吉田健一氏は「労働人口が毎月約5万人減少している。そこへ、どうしたらロボットでサポートできるのか。6,500万人と言われる日本の労働人口のうち、約1,000万人はなんとかできると思う」と語る。
同社ではロボット化の工程を3つのステップで捉える。ステップ1は、「顔」を使って行うホテルの受付などの接客ロボ。ステップ2は、「脚」を使って行う清掃ロボや配達ロボ。そしてステップ3が「手」を使って行う調理ロボや片付けロボだ。すでに数千社の導入実績を誇るPepperはステップ1。そして、ステップ2として最初に手掛けるのがAI清掃ロボットWhiz。「清掃業は特に人出不足が深刻。有効求人倍率は3倍に達し、とにかく人が採れない。さらに、働き手の60%以上を高齢者が占めている」とロボット化に対する必要性の高さを指摘する。
■日本をロボット超先進国へ
これまでの清掃の常識を覆すAI清掃ロボットWhizは、最初に手押しで清掃エリアの地図データを作成、記憶(ティーチング)させると、次からは、スタートボタンを押すだけで、記憶した地図データを基に清掃ルートを自律走行して清掃する。清掃ルート上に人や障害物が出現した場合にも、搭載する複数のセンサーが検知して、回避しながら走行する。全ての清掃データはクラウドにアップされ、データを見える化できる。
清掃エリアはテニスコート約2面分に当たる500m2を1時間で清掃する。「清掃をロボット化できるのは、結局は床清掃のところだけ。トイレ掃除など人の作業が6〜7割は残る。それを人がやっている間に、ロボットに床清掃を終えてもらうスピードが求められる。家庭用ロボットでは1時間でせいぜい100m2。実用には耐えられない」と説明する。
価格は月2.5万円。清掃に要する人件費はケースバイケースだが、Whiz導入により、月54万円から43万円へ削減した例も見られた。冨澤氏は「Pepper以来、非常に気合が入った、グループ代表の孫も非常に気にしている製品。大事なことは、ロボットを導入するとコストが下げられる話が強調されるが、それと同等以上の価値として、Whizであれば人間がするより圧倒的にキレイにできることもポイント。もともとある文化の中にAIやロボットが入っていくことには、期待も戸惑いもあるが、技術は確実に浸透していく。なんとしても日本にロボット超先進国になっていってもらいたい」とWhiz導入へ向けた意気込みを示した。
ソフトバンクロボティクスは、昨年11月に開催された「ビルメンヒューマンフェア&クリーンEXPO 2018」で発表して大きな話題を集めた、オフィス・業務フロア向けのバキュームAI清掃ロボット「Whiz(ウィズ)」の発売を5月から開始すると発表した。
市場導入にあたり、Whizの清掃効果を体感できる「AI Clean 元年」キャンペーンを4月10日から大々的にスタート。希望する施設の清掃に無料で最大1ヶ月、Whizを活用できるというもの。第1弾として1,000施設の申し込みを4月30日まで受け付け、5月中旬より順次提供を開始。また、夏以降に第2弾2,000施設の申し込みを受け付け、合計3,000施設に提供する。
先行して、「WeWork GINZA SIX」「浜松町ビルディング」「赤阪インターシティAIR」など全国15施設でテスト利用が行われたが、その性能の高さに利用者からは驚きの声もあがり、すべての企業・施設で導入に至っているという。ソフトバンクロボティクスグループ(株)代表取締役社長 兼CEO・冨沢文秀氏は、「Whizが市場ニーズにマッチしていたということ。新しい元号を迎える今年をAIクリーン元年と位置づけ、Whizで日本をどんどんキレイにしていきたい」と力を込めた。
■人手不足が深刻な清掃業
人型ロボット「Pepper」に続く、ソフトバンクロボティクスが開発・提供する2種目のロボットとなる「Whiz」。その開発背景について、ソフトバンクロボティクス(株)事業推進本部長・吉田健一氏は「労働人口が毎月約5万人減少している。そこへ、どうしたらロボットでサポートできるのか。6,500万人と言われる日本の労働人口のうち、約1,000万人はなんとかできると思う」と語る。
同社ではロボット化の工程を3つのステップで捉える。ステップ1は、「顔」を使って行うホテルの受付などの接客ロボ。ステップ2は、「脚」を使って行う清掃ロボや配達ロボ。そしてステップ3が「手」を使って行う調理ロボや片付けロボだ。すでに数千社の導入実績を誇るPepperはステップ1。そして、ステップ2として最初に手掛けるのがAI清掃ロボットWhiz。「清掃業は特に人出不足が深刻。有効求人倍率は3倍に達し、とにかく人が採れない。さらに、働き手の60%以上を高齢者が占めている」とロボット化に対する必要性の高さを指摘する。
■日本をロボット超先進国へ
これまでの清掃の常識を覆すAI清掃ロボットWhizは、最初に手押しで清掃エリアの地図データを作成、記憶(ティーチング)させると、次からは、スタートボタンを押すだけで、記憶した地図データを基に清掃ルートを自律走行して清掃する。清掃ルート上に人や障害物が出現した場合にも、搭載する複数のセンサーが検知して、回避しながら走行する。全ての清掃データはクラウドにアップされ、データを見える化できる。
清掃エリアはテニスコート約2面分に当たる500m2を1時間で清掃する。「清掃をロボット化できるのは、結局は床清掃のところだけ。トイレ掃除など人の作業が6〜7割は残る。それを人がやっている間に、ロボットに床清掃を終えてもらうスピードが求められる。家庭用ロボットでは1時間でせいぜい100m2。実用には耐えられない」と説明する。
価格は月2.5万円。清掃に要する人件費はケースバイケースだが、Whiz導入により、月54万円から43万円へ削減した例も見られた。冨澤氏は「Pepper以来、非常に気合が入った、グループ代表の孫も非常に気にしている製品。大事なことは、ロボットを導入するとコストが下げられる話が強調されるが、それと同等以上の価値として、Whizであれば人間がするより圧倒的にキレイにできることもポイント。もともとある文化の中にAIやロボットが入っていくことには、期待も戸惑いもあるが、技術は確実に浸透していく。なんとしても日本にロボット超先進国になっていってもらいたい」とWhiz導入へ向けた意気込みを示した。