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公開日 2021/09/10 13:00
アップル、DJミックスの楽曲をShazamで認識。“クリエイター”に対価を支払う仕組みを導入
対象はクラブやフェスの主催者も含む
アップルは、有料音楽配信サービス「Apple Music」に公開されているDJミックスの楽曲コンテンツを音楽検索アプリ「Shazam」により解析して、ミックスに関わる全てのクリエイターに収益を分配するための仕組みを新たに導入する。
Apple Musicでは現在、DJとして活躍する多数のアーティストが制作した数千件を超えるDJミックスをインターネット配信により公開している。コンテンツは定期的に追加・拡充されているが、昨年8月にはロンドンのオンライン音楽プラットフォーム「Boiler Room」が毎週新しいDJミックスをアップデートするチャンネルを開設した。
そして今年もまた「ブラックミュージック月間」「プライドを祝おう」などアップルによる特集が充実したことにより、DJミックスへの注目度は大きくなっている。特に直近の過去1年間ではコンテンツへのアクセスが約3倍にも増えたという。
これまでApple Musicでは、レコードレーベルやデジタルディストリビューターによって管理された楽曲をDJミックスとして配信してきた。今回、Shazamによる音楽データ解析技術を組み込むことにより、DJミックスに使用される楽曲を正確に識別して、制作に関わるすべてのクリエイターに対して適切なロイヤリティを支払うための情報が把握できるようになる。本件における “クリエイター” の中には楽曲を制作したアーティストだけでなく、ミックスを作成したDJ、プロデューサー、クラブやフェスの主催者等も含まれている。
複数の楽曲を切れ目なくつなぎ合わせて構成するDJミックスのトラックなども、Shazamの技術を活用すれば、現在Apple Musicのカタログとして公開されている約7,500万の楽曲の中から使用されているトラックを正確に把握できるようになる。
またDJだけでなく音楽フェスティバル、クラブ、コンサートプロモーター、キュレーターやインディーレーベルなども、今後はApple MusicにDJミックスを直接公開できる機会が拡大する。ただし、DJミックスの作品を配信するためにはApple Musicのコンテンツプロバイダーとして事前に登録する必要がある。一般のApple Musicユーザーが誰でもDJミックスを自由に制作・公開できるわけではない。
エレクトロ系DJミックス「DJ-Kicks」を展開するStudio !K7は、Shazamを使った楽曲解析の仕組みがApple Musicのプラットフォームに加わることにより、DJ-Kicksの作品の中で15年以上もマーケットに出回っていなかった貴重な音源を公開できる運びになることを嬉しく思うと、アップルの発表に対してコメントを寄せている。
イギリスに拠点を置く音楽メディアであるMixmagは1992年に世界初のミックスCDであるMixmag Liveを展開して以来、数々のダンスミュージックのプロデューサーを排出、サポートをしてきた。そのMixmagもまた、今後はApple Musicとのパートナーシップによりオンラインプラットフォームを通じてアーティストへの取り組みを継続する考えを表明している。
リアル開催の音楽フェスやイベントに代わり、オンラインプラットフォームを通じて対価が得られる仕組みをApple Musicが提案したことが、いまも世界で新型コロナウィルスによるパンデミックが続く中、多くのクリエイターによる活動を支えるものになりそうだ。新しいテクノロジーが、日本のクリエイターによる邦楽作品にハイライトしたDJミックスの拡大を促すことにもなるのか引き続き注目したい。
Apple Musicでは現在、DJとして活躍する多数のアーティストが制作した数千件を超えるDJミックスをインターネット配信により公開している。コンテンツは定期的に追加・拡充されているが、昨年8月にはロンドンのオンライン音楽プラットフォーム「Boiler Room」が毎週新しいDJミックスをアップデートするチャンネルを開設した。
そして今年もまた「ブラックミュージック月間」「プライドを祝おう」などアップルによる特集が充実したことにより、DJミックスへの注目度は大きくなっている。特に直近の過去1年間ではコンテンツへのアクセスが約3倍にも増えたという。
これまでApple Musicでは、レコードレーベルやデジタルディストリビューターによって管理された楽曲をDJミックスとして配信してきた。今回、Shazamによる音楽データ解析技術を組み込むことにより、DJミックスに使用される楽曲を正確に識別して、制作に関わるすべてのクリエイターに対して適切なロイヤリティを支払うための情報が把握できるようになる。本件における “クリエイター” の中には楽曲を制作したアーティストだけでなく、ミックスを作成したDJ、プロデューサー、クラブやフェスの主催者等も含まれている。
複数の楽曲を切れ目なくつなぎ合わせて構成するDJミックスのトラックなども、Shazamの技術を活用すれば、現在Apple Musicのカタログとして公開されている約7,500万の楽曲の中から使用されているトラックを正確に把握できるようになる。
またDJだけでなく音楽フェスティバル、クラブ、コンサートプロモーター、キュレーターやインディーレーベルなども、今後はApple MusicにDJミックスを直接公開できる機会が拡大する。ただし、DJミックスの作品を配信するためにはApple Musicのコンテンツプロバイダーとして事前に登録する必要がある。一般のApple Musicユーザーが誰でもDJミックスを自由に制作・公開できるわけではない。
エレクトロ系DJミックス「DJ-Kicks」を展開するStudio !K7は、Shazamを使った楽曲解析の仕組みがApple Musicのプラットフォームに加わることにより、DJ-Kicksの作品の中で15年以上もマーケットに出回っていなかった貴重な音源を公開できる運びになることを嬉しく思うと、アップルの発表に対してコメントを寄せている。
イギリスに拠点を置く音楽メディアであるMixmagは1992年に世界初のミックスCDであるMixmag Liveを展開して以来、数々のダンスミュージックのプロデューサーを排出、サポートをしてきた。そのMixmagもまた、今後はApple Musicとのパートナーシップによりオンラインプラットフォームを通じてアーティストへの取り組みを継続する考えを表明している。
リアル開催の音楽フェスやイベントに代わり、オンラインプラットフォームを通じて対価が得られる仕組みをApple Musicが提案したことが、いまも世界で新型コロナウィルスによるパンデミックが続く中、多くのクリエイターによる活動を支えるものになりそうだ。新しいテクノロジーが、日本のクリエイターによる邦楽作品にハイライトしたDJミックスの拡大を促すことにもなるのか引き続き注目したい。