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公開日 2022/03/04 18:53
ボーズ、新サウンドバー「Smart Soundbar 900」を体験。薄型コンパクトながら迫力の立体サウンド
Dolby Atmos対応の最上位
ボーズから新たに登場した「Bose Smart Soundbar 900」(価格:119,900円/税込)。同社サウンドバーの新たな最上位モデルとして、Dolby Atmosに新対応した本機をこのたび体験することができた。
昨今、さまざまなコンテンツで採用が増えてきた「Dolby Atmos」。この流れに対応すべく、ボーズのサウンドバーとして初めてアトモス対応を果たしたBose Smart Soundbar 900は、9つのスピーカーシステムで構成されている。
まず、専用設計したアップファイアリング(天井反射)ダイポールスピーカー2基を、天面部の左右に新搭載しており、これらを斜めではなく真上に向けて配置。これにより上方向の音の再現を可能にしている。フロント部分には楕円形のメインスピーカー4基と独自の「PhaseGuideテクノロジー」2基、中央部にトゥイーター1基を搭載する。
一般的なイネーブルドスピーカーでは、天井方向からの音と、メインスピーカーが発する前面方向の音とで競合する部分も出てくるという。ボーズでは独自技術により、音の指向性を制御することで競合を回避、全方向の音をそれぞれクリアに再現して、それらを生かした音響効果をサウンドバー全体で発揮できる点が大きな特徴だとしている。
独自技術の一つがPhaseGuideテクノロジー。これは音をビーム状にしてあらゆる方向に拡散し、スピーカーのない場所からでも音が聞こえるような音場を再現できるというもの。ボーズが長年研究を続けてきた立体音響技術の蓄積が活きている。
本機構は中央にメッシュ状の部分があり、先端に接続したスピーカーユニットからの音を、メッシュの穴一つ一つから放出し、全体的に音を広げることができる。ユニットからの距離や内部機構などによって、それぞれから出てくる音の周波数帯域が異なっているとのことで、映像視聴の際には、強く放出したい音や制御したい音などを、シーンに合わせて瞬時に判断して再生しているという。
この放出される一つ一つの音は、それぞれが1スピーカーのエネルギーを持っており、「1つのスピーカーユニットから、数百個のスピーカーのエネルギーをビーム状にして強力に放出し、それを部屋中に拡散することで、リアリティーのある空間表現を可能にしている」とアピールする。
実際に体験してみると、サウンドバーの正面位置からただ真っ直ぐに音が向かってくるのではなく、音の空間を生み出しながら上下左右にも広がって届いてくれるので、とても臨場感のある映像体験ができた。
また、音が広がるといってもそれによって音のエネルギーが損なわれることはなく、全体的に厚みのあるサウンドで、クリアな中高域やパワーのある低音がしっかりと視聴位置に届く。
Dolby Atmos以外のコンテンツであっても、独自の「TrueSpaceテクノロジー」によって信号をリミックスし、高さ方向の音を補完することで立体的なサウンド空間を実現する。
実際、映画のワンシーンをステレオ再生して視聴してみると、立体的な音場が生まれるだけでなく、違和感のない自然な拡張感が印象的。迫力ある重低音から、エンジン音の高域なども明瞭に再現されており、ナチュラルな空間表現のおかげで、映像により没入することができた。
「Bass Module 700」「Surround Speakers」を組み合わせたサラウンドシステムでは、当たり前ながら空間表現や音の厚みがより強化される。映画やドラマなどの世界により深く入り込んで楽しめそうだ。これらの組み合わせは、専用アプリ「Bose Music」上から設定でき、オン/オフなどの操作も容易に行える。
もう一つ便利な機能として、SimpleSyncがある。ボーズ製の対応ヘッドホンやBluetoothスピーカーのいずれか1台と、Bose Smart Soundbar 900を連携することで、Bluetoothヘッドホンでもテレビの音声を楽しむことができる。
最適な音質を実現するにあたっては、独自の自動音場補正機能「ADAPTiQ」が活躍する。
補正のためにはマイクを備えたカチューシャのようなアイテムを使用して行う。ケーブルで本体と繋いで、カチューシャ部分を頭に装着。より耳に近い位置での環境を把握することで、部屋の大きさや構造に関わらず、音声を自動補正してパフォーマンスを最適化できる。数分程度の時間で自動的に補正してくれるので、細かな設定が苦手な人でも手軽に使いこなすことができるだろう。
また、夜など音量を抑えたい視聴シーンでも、聞き取りやすいバランス良い音質が実現できる点も特徴。「アダプティブイコライザー」により、音量に合わせて自動的にバランスを最適化してくれる。
音が小さいと聴感上、低音が聞こえづらくなり迫力がなくなったり、音声がこもったように聞こえて明瞭さを失いがち。Bose Smart Soundbar 900で音量を下げてみたところ、そうした低音再生は補完され、音声は輪郭のはっきりしたクリアな聴こえで、小さい音量でも十分に聞き取れるとかんじた。
ボーズの強みの一つには、「コンパクトでも高音質を実現できる」点があると説明。たとえば、映画館のようなサウンドを実現しようとすると、複数のスピーカーを組み合わせて再現することになるが、家庭のリビングルームではなかなか難しい。そうした際、サイズは小さくコンパクトに仕上げながらも、表現力のある高音質を実現するところに注力しているのだという。
実際にBose Smart Soundbar 900は、9つのスピーカーを内蔵した最上位モデルながら、薄型のすっきりとしたデザイン性を確保。高さや奥行きは従来モデル「Smart Soundbar 700」とほぼ同じで、アップファイアリングダイポールスピーカーが左右に追加されたことで、横幅は7cmほど大きくなっているが、この迫力のあるサウンドを考えれば、筐体サイズはかなりコンパクトだ。
外形寸法は104.5W×5.81H×10.7Dcm。横幅はおおよそ50インチのテレビと同等サイズとのことで、50インチ以上のテレビとの組み合わせが適しているだろう。天板はガラス製で高級感があるのも嬉しい。エッジ部の処理も滑らかで、細部までこだわられていることが分かる。
在宅時間が増え、いわゆる “おうちエンタメ” 需要が高い昨今では、サウンドバーも人気が高く、ボーズ製品も売れ行きは好調だという。特に同社は3万円台のエントリーモデルから、Bose Smart Soundbar 900のような上位機種まで、幅広くラインナップされており、あらゆるユーザーや利用シーンに合わせて選択しやすい点も魅力といえる。
ほかにも、ボーズならではの迫力ある低音を歪みなく発揮させる「Bose QuietPortテクノロジー」や、高いピックアップ性能を備えたマイクアレイを搭載しており、音声操作や「Voice4Videoテクノロジー」によるAmazon Alexaの機能拡張など、さまざまな機能を搭載。リビングでのエンタメ体験をより向上させたい方は是非注目してほしい。
昨今、さまざまなコンテンツで採用が増えてきた「Dolby Atmos」。この流れに対応すべく、ボーズのサウンドバーとして初めてアトモス対応を果たしたBose Smart Soundbar 900は、9つのスピーカーシステムで構成されている。
まず、専用設計したアップファイアリング(天井反射)ダイポールスピーカー2基を、天面部の左右に新搭載しており、これらを斜めではなく真上に向けて配置。これにより上方向の音の再現を可能にしている。フロント部分には楕円形のメインスピーカー4基と独自の「PhaseGuideテクノロジー」2基、中央部にトゥイーター1基を搭載する。
一般的なイネーブルドスピーカーでは、天井方向からの音と、メインスピーカーが発する前面方向の音とで競合する部分も出てくるという。ボーズでは独自技術により、音の指向性を制御することで競合を回避、全方向の音をそれぞれクリアに再現して、それらを生かした音響効果をサウンドバー全体で発揮できる点が大きな特徴だとしている。
独自技術の一つがPhaseGuideテクノロジー。これは音をビーム状にしてあらゆる方向に拡散し、スピーカーのない場所からでも音が聞こえるような音場を再現できるというもの。ボーズが長年研究を続けてきた立体音響技術の蓄積が活きている。
本機構は中央にメッシュ状の部分があり、先端に接続したスピーカーユニットからの音を、メッシュの穴一つ一つから放出し、全体的に音を広げることができる。ユニットからの距離や内部機構などによって、それぞれから出てくる音の周波数帯域が異なっているとのことで、映像視聴の際には、強く放出したい音や制御したい音などを、シーンに合わせて瞬時に判断して再生しているという。
この放出される一つ一つの音は、それぞれが1スピーカーのエネルギーを持っており、「1つのスピーカーユニットから、数百個のスピーカーのエネルギーをビーム状にして強力に放出し、それを部屋中に拡散することで、リアリティーのある空間表現を可能にしている」とアピールする。
実際に体験してみると、サウンドバーの正面位置からただ真っ直ぐに音が向かってくるのではなく、音の空間を生み出しながら上下左右にも広がって届いてくれるので、とても臨場感のある映像体験ができた。
また、音が広がるといってもそれによって音のエネルギーが損なわれることはなく、全体的に厚みのあるサウンドで、クリアな中高域やパワーのある低音がしっかりと視聴位置に届く。
Dolby Atmos以外のコンテンツであっても、独自の「TrueSpaceテクノロジー」によって信号をリミックスし、高さ方向の音を補完することで立体的なサウンド空間を実現する。
実際、映画のワンシーンをステレオ再生して視聴してみると、立体的な音場が生まれるだけでなく、違和感のない自然な拡張感が印象的。迫力ある重低音から、エンジン音の高域なども明瞭に再現されており、ナチュラルな空間表現のおかげで、映像により没入することができた。
「Bass Module 700」「Surround Speakers」を組み合わせたサラウンドシステムでは、当たり前ながら空間表現や音の厚みがより強化される。映画やドラマなどの世界により深く入り込んで楽しめそうだ。これらの組み合わせは、専用アプリ「Bose Music」上から設定でき、オン/オフなどの操作も容易に行える。
もう一つ便利な機能として、SimpleSyncがある。ボーズ製の対応ヘッドホンやBluetoothスピーカーのいずれか1台と、Bose Smart Soundbar 900を連携することで、Bluetoothヘッドホンでもテレビの音声を楽しむことができる。
最適な音質を実現するにあたっては、独自の自動音場補正機能「ADAPTiQ」が活躍する。
補正のためにはマイクを備えたカチューシャのようなアイテムを使用して行う。ケーブルで本体と繋いで、カチューシャ部分を頭に装着。より耳に近い位置での環境を把握することで、部屋の大きさや構造に関わらず、音声を自動補正してパフォーマンスを最適化できる。数分程度の時間で自動的に補正してくれるので、細かな設定が苦手な人でも手軽に使いこなすことができるだろう。
また、夜など音量を抑えたい視聴シーンでも、聞き取りやすいバランス良い音質が実現できる点も特徴。「アダプティブイコライザー」により、音量に合わせて自動的にバランスを最適化してくれる。
音が小さいと聴感上、低音が聞こえづらくなり迫力がなくなったり、音声がこもったように聞こえて明瞭さを失いがち。Bose Smart Soundbar 900で音量を下げてみたところ、そうした低音再生は補完され、音声は輪郭のはっきりしたクリアな聴こえで、小さい音量でも十分に聞き取れるとかんじた。
ボーズの強みの一つには、「コンパクトでも高音質を実現できる」点があると説明。たとえば、映画館のようなサウンドを実現しようとすると、複数のスピーカーを組み合わせて再現することになるが、家庭のリビングルームではなかなか難しい。そうした際、サイズは小さくコンパクトに仕上げながらも、表現力のある高音質を実現するところに注力しているのだという。
実際にBose Smart Soundbar 900は、9つのスピーカーを内蔵した最上位モデルながら、薄型のすっきりとしたデザイン性を確保。高さや奥行きは従来モデル「Smart Soundbar 700」とほぼ同じで、アップファイアリングダイポールスピーカーが左右に追加されたことで、横幅は7cmほど大きくなっているが、この迫力のあるサウンドを考えれば、筐体サイズはかなりコンパクトだ。
外形寸法は104.5W×5.81H×10.7Dcm。横幅はおおよそ50インチのテレビと同等サイズとのことで、50インチ以上のテレビとの組み合わせが適しているだろう。天板はガラス製で高級感があるのも嬉しい。エッジ部の処理も滑らかで、細部までこだわられていることが分かる。
在宅時間が増え、いわゆる “おうちエンタメ” 需要が高い昨今では、サウンドバーも人気が高く、ボーズ製品も売れ行きは好調だという。特に同社は3万円台のエントリーモデルから、Bose Smart Soundbar 900のような上位機種まで、幅広くラインナップされており、あらゆるユーザーや利用シーンに合わせて選択しやすい点も魅力といえる。
ほかにも、ボーズならではの迫力ある低音を歪みなく発揮させる「Bose QuietPortテクノロジー」や、高いピックアップ性能を備えたマイクアレイを搭載しており、音声操作や「Voice4Videoテクノロジー」によるAmazon Alexaの機能拡張など、さまざまな機能を搭載。リビングでのエンタメ体験をより向上させたい方は是非注目してほしい。