• ブランド
    特設サイト
公開日 2022/09/29 17:30

芸団協CPRA、「補償金制度の対象にBDレコーダー追加」案に賛成表明。現行制度は「到底容認しがたい」

「速やかに施行されることを希望する」と表明
編集部:杉山康介
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
公益社団法人日本芸能実演家団体協議会 実演家著作隣接権センター(芸団協CPRA)は、文化庁が公示・パブリックコメントの募集を行なった「著作権法施行令の一部を改正する政令案」について、9月21日付で「賛成する」との意見を提出したことを発表した。

芸団協CPRAは、実演家の著作隣接権処理業務を適正に行うために発足された専門機関。放送局やレンタル事業者が音楽CDを利用する際などの権利処理と使用料等の徴収や、各権利委任団体を通じての委任権利者への分配、その他、実演の円滑な流通と権利の擁護を目的とした幅広い活動を展開している。

今回の政令案は、ブルーレイディスクレコーダーを私的録音録画補償金制度(以下:補償金制度)の対象機器として新たに指定する、というもの。これに伴い、政令第1条の2第2項に基づき、新たな対象機器での録画に用いられるブルーレイディスクも制度の対象とするとしている。

芸団協CPRAによると、1992年に導入された補償金制度は、その後対象とされていないデジタル方式による録音・録画機器が登場したことから、2003年7月以降その見直しが知的財産推進計画に掲げられ様々な議論が繰り返されてきた。しかし今日まで具体的な見直しには至っておらず、制度は形骸化したままの状況が続いているという。

それを解決するべく、関係省庁間では実態調査の実施などを含め検討が重ねられてきたとしており、「今回の改正案は、この関係省庁間での検討結果を踏まえたものであり、空洞化した補償金制度を見直す第一歩として評価し、改正著作権法施行令が速やかに施行されることを希望する」と表明している。

また、「デジタル方式による私的複製が広範かつ大量に行われているにもかかわらず、権利者に対する対価(補償金)の還元が果たされないという極めてアンバランスな状態がこれ以上継続することは到底認容しがたい」とし、「現行の補償金制度が対象として想定している私的複製の蓋然性が高い機器等については速やかに政令指定を行うとともに、それ以外の機器等についても、新しい時代に即した具体的な制度設計について結論を得て、必要な措置を講じるべき」だと述べている。

本案をめぐっては様々な意見が寄せられており、公示日である8月24日には、JEITAが「合理的な理由がない」と反対声明を発表。その一方、9月9日にはJASRACや、民放連、レコード協会など、芸団協を含む19団体が「この改正案を強く支持する」という共同声明を発表している。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 文化庁、BDレコーダーに掛かる私的録音録画補償金額を認可。1台当たり税抜182円が上乗せへ
2 テクニクス、新完全ワイヤレスイヤホン投入を予告。ティザー映像を公開
3 アップル初売りが新年1/2からスタート。対象iPhone購入で最大3万円のギフトカードをプレゼント
4 なぜ? 実は「大きいほど人気」なPolk Audioのスピーカー、全3シリーズの“大型モデル”比較試聴でわかった魅力
5 CD再生は “クロック” でさらに化ける!プロ機譲りの実力機、MUTEC「MC-3+」の音質グレードアップ技
6 評論家イチオシ!LUMIN「P1 mini」レビュー。「驚くほどの音質の良さが体験できた」
7 名盤『交響組曲宇宙戦艦ヤマト』の新たな船出。リミックスという選択に挑んだエンジニアの声を訊く
8 VGP2025・優秀賞獲得モデルから厳選!審査員5名が “絶対推し” のデノン/マランツ/B&W/DALI
9 アキュフェーズのフラグシップアンプ「E-800S」が堂々初登場3位<ハイファイオーディオ売れ筋ランキング11月>
10 Qobuz開始の波及効果大。ネットワークオーディオ関連の需要拡大<販売店の声・売れ筋ランキング11月>
12/27 12:04 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.195
アナログ Vol.86 2024 WINTER
季刊・アナログ
最新号
Vol.86
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX