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公開日 2023/01/24 10:04

ソニー、“スピーカーが耳の前に浮いた”ながら聴きヘッドホン「Float Run」。空気振動で自然な音楽再生

クラウドファンディング製品の一般販売を開始
編集部:杉山康介
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ソニーは、耳の前にスピーカーを浮かせた“オープンイヤースタイル”のスポーツ向けワイヤレスヘッドセット「Float Run」を2月3日より発売する。価格はオープンだが、税込20,000円前後での実売が想定される。

Float Run

2021年11月より米クラウドファンディングサイト「indiegogo」にてクラウドファンディングを行なっていた「オフイヤースタイルヘッドホン」が一般販売されるかたち。クラウドファンディング時は開始5時間で達成目標の300台を突破し、最終的に600台を超える実売を達成したという。

なお、クラウドファンディング時はいわゆる“耳をふさがない”構造のことを「オフイヤー」と表現していたが、一般販売にあたり、言葉としての分かりやすさなどから「オープンイヤー」と呼称。イヤホン/ヘッドホンのオープンイヤー(開放型)とは異なるものの、本項でもそれにならい、耳をふさがない構造のことをオープンイヤーと呼称していく。

最大の特徴は、耳の前にスピーカーが浮いたスタイルのオープンイヤー構造になっていること。現在のワークアウト向けオープンイヤーヘッドセットは骨伝導を採用したものが主流だが、本製品は16mmドライバーを耳の前に設置。

鼓膜で空気振動の音を聴くため、正しいステレオイメージを維持したまま自然な音を楽しめるという。また、ドライバーはさまざまなデータを基に、音を効率的に耳へと届けられる角度に設置されており、その結果として音漏れもしづらくなっていると説明する。

耳の前にスピーカーが浮いたような構造で、空気振動の自然な音を聴けるという

本体は質量約33gと軽量で、耳や頭部の身体データを活用して設計されており、側頭部との接触面の大きさやバンドの柔軟性から圧迫感を感じづらく、また頭の大きさや形状に関わらず柔軟にフィットする快適性を実現。電池や基板などの電気部品を耳の後ろに配置することで重量バランスを最適化し、激しい動きでもイヤホン全体の安定感を維持するとしている。

バンド部が柔軟で、頭のサイズや形状に関わらずフィットする

また装着性の面では、帽子やサングラス、眼鏡といったアイテムとも干渉しないよう考慮されているほか、ランニング時にはパーカータイプのスポーツウェアを着用する方も多いことから、バンド部はパーカーのフードなどと干渉しづらい角度になっているとのこと。

担当者によると、クラウドファンディングで購入したユーザーからは「外の音が聴こえやすい」「装着感が自然」「音漏れしない」「音質が良い」といった感想に加え、「足音や着地時の衝撃が耳に響かない」「(通常のイヤホンでは)聴こえていた心臓の鼓動が気にならなくなった」「耳を塞がないから平衡感覚も保てる」など、特にランニング時の不満点を解消してくれる、という声が多く挙がっていたそうだ。

再生周波数帯域は20Hz以上でコーデックはSBC/AACをサポート。連続再生時間は最大約10時間で、充電時間は約3時間、10分の充電で約1時間の再生が可能な急速充電にも対応。IPX4の防滴性能やマイクも搭載する。

右側の耳掛け部に操作用のボタンを備える

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