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公開日 2023/12/09 21:25
<ポタフェス>“純金”メッキの旗艦DAP「SP3000 Gold」試聴に列/qdcの15ドライバー「EMPEROR」やULTRASONE新ヘッドホンも
3種の音を1つで楽しめるイヤホン&ケーブルが参考出展
12月9日・10日の二日間にわたって東京・秋葉原で開催されている、e☆イヤホン主催のポータブルオーディオイベント「ポタフェス2023冬 秋葉原」。本稿ではアユートのブースをレポートする。
Astell&Kernでは12月8日に製品発表となったポータブルUSB-DAC「AK HC4」や、先日グローバル発表されたフラグシップDAP「A&ultima SP3000」の限定モデル「A&ultima SP3000 Gold」など新製品を中心に、ブランドの製品ラインナップが勢揃いしている。
AK HC4は3.5mmアンバランス/4.4mmバランスのデュアル出力を装備するUSB-DAC。ユーザーからの多くの要望を受け、新たにUSBケーブル着脱式構造を採用し、より利便性の高いモデルに仕上がっているとアピールされる。
AKM「AK4493S」を搭載し、PCM384kHz/32bit、DSD256のネイティブ再生をサポート。独自のパワーマネージメント技術によって接続機器への消費電流を最小限に抑え、出力とオーディオ性能を向上させたとしている。日本での発売は12月16日、価格は39,980円(税込)となる。
A&ultima SP3000 Goldは通常モデルの筐体素材、ステンレス鋼に24Kの純金メッキを施したリミテッドモデル。現時点では発売日、価格は未定だが、来年2014年1月の登場が見込まれ、直販予想価格は799,980円前後とのこと。ユーザーからの注目度も高く、試聴に列ができるなどブースは盛況となっていた。
qdcからは、「WHITE TIGER」「SUPERIOR」に続く、アユートとの共同企画モデルとして、15ドライバー搭載の「EMPEROR」が披露された。
ドライバー構成は1 DD/10 BA/4 ESTで、ユニバーサル/カスタムIEMと両方で展開予定。コネクターには0.78mm 2pinを採用する。なお、今回出展される試聴機はテストモデルで、外観やケーブルなど製品版とは異なるとのこと。発売時期、価格は未定だが、およそ50万前後で来年には登場の見込みだという。
7月に発売開始されて以降、高い人気を博しているエントリーIEM「SUPERIOR」からは、ゲーミング用のリケーブルが登場。ケーブルは180cmと長さを確保し、またマイクリモコンは左側に配置。これによりゲーム中に、右手でマウスなどの操作をしながら、左手でマイク操作を行えるとしている。
また、新IEM「8Pro」も参考出展された。片側BA8基を搭載し、1つのチューニング変更スイッチで、Hifi/Live/Studioの3種類から音質選択できる点が特徴となる。
ULTRASONEからは、プロフェッショナル向けヘッドホン “Signatureシリーズ” の上位機s「Signature MASTER」の第二世代モデル、また新開発のモニターヘッドホン「Signature FUSION」が参考出展された。
Signature FUSIONは新たに開発されたモデルで、φ45mmチタンプレイテッドマイラードライバーを搭載。発売時期は未定だが、価格はMASTERとPUREの間くらいになる見込みだという。Signature MASTER第二世代モデルは、サウンド面での変更はないものの、フェイスプレートのデザインやヘッドバンド素材などマイナーチェンジが施される。
2モデルのヘッドバンド、イヤーパッド部分はグレーがかった色味のレザーが用いられており、もっちりとした弾力性も見た目からも伝わってくる。ヘッドバンドの内側、頭と接する部分にはメッシュ素材が用いられ、蒸れにくく快適に使えるよう工夫が施される。
今回ULTRASONEの本国担当者が来日。担当者曰く、コンシューマー向けの製品開発においては、より多くの人にとって合うようなモデルを目指し、快適に長く使えることを追求した、サウンドと着け心地にこだわっているという。
日本について印象を伺うと「ドイツのユーザーとよく似ている。知識が豊富で、エンジニアのような方も多い」とコメント。また「着け心地をよくするため、側圧なども様々な要素を考えて開発する。その際、日本人にも合う装着感ということも考慮している」とのことで、日本市場を意識したモノづくりがなされているそう。
多くのユーザーが試聴に訪れる中、他国と違いはあるかを聞いたところ、「ユーザー自身が試聴用機材を持ち、リファレンス曲を持っているというのは珍しい。積極的に製品を楽しんでいる方が多い」と語る。取材時には、ULTRASONEの過去モデルを多数持ち、そのサウンドを楽しんでいる方が最新機の試聴に訪れており、担当者自らユーザーとのコミュニケーションを積極的にとっている姿が印象的だった。
AZLAからは、ドライバーとケーブルを除く全てにシリコンを用いた “寝ホン”「ASE-500」よりバリエーションモデル「ASE-500 ASMR」を参考出展。12月中の発売が予定されている。
ASE-500ではデンマークのOLE WOLFF社と共同開発した5.7mm径ダイナミックドライバーを採用していたが、ASMR向けとなる新モデルではBAドライバーを採用。細部までクリアで高解像度なサウンドを実現するとしている。
同じくASMR向けに特化したという新イヤーピース「SednaEarfit max ASMR」も出展。SednaEarfit MAXをベースに、医療用シリコンによる快適な装着性を持ちつつ、傘や軸部の調整を施すことで通常品と比べてより耳奥に収まり、ASMR音源をより近くに感じられるような仕上がりを目指しているとのこと。
このほか、フォームタイプの「SednaEarfit Foamax」、シリコンタイプの「SednaEarfit ORIGIN」も出展。担当者曰く、SednaEarfit Foamaxはフォームタイプ特有のサウンドとは少し異なる傾向で、低域を強化しつつも全帯域を明瞭に届けてくれるという。SednaEarfit ORIGINは軸が若干長めになっており、耳奥までしっかりフィットさせやすい構造になっている。
Luminox Audioからは、先日発売開始となった、着脱可能な3 in 1マルチプラグを採用した「SARDONIX」「SAPPHIRUS」「RUBEUS」に加え、参考出展としてブランド名の一部を冠した「LUMINOX」が登場。
LUMINOXの最大の特徴は、プラグ部分が回転式になっており、3種類の音質傾向を切り替えて楽しめるという点。「I」「II」「III」と数字が記されており、プラグ側にある丸い点を数字に合わせるとカチッとはまり、該当する音質傾向になるという。
Iは「Tri-light」、IIは「Night for Night」、IIIは「Day for Night」と、それぞれLuminox Audioがこれまで展開してきたケーブルのサウンド傾向と同様の音が楽しめるとのこと。なお日本での発売時期や価格は未定となる。
Maestraudioはアイドルマスター シンデレラガールズ U149と「MA910SR」の限定コラボ全モデルが出展。このうち、雪美&こずえモデルが参考出展となる。また、MA910SR用に調整したPentaconn ear-4.4mmリケーブルも披露。MA910SRに装着した状態で展示されており、従来の付属ケーブルと聴き比べできるようになっている。
Empire Earsは「RAVEN」のゴールド初回限定モデルが参考出展。以前のイベント出展時には鏡面仕上げのフェイスプレートだったが、シェル割れと傷の対策が施されるなど、細部に変更が加えられている。
Astell&Kern:“純金”ボディのフラグシップDAP限定モデル「A&ultima SP3000 Gold」試聴が人気
Astell&Kernでは12月8日に製品発表となったポータブルUSB-DAC「AK HC4」や、先日グローバル発表されたフラグシップDAP「A&ultima SP3000」の限定モデル「A&ultima SP3000 Gold」など新製品を中心に、ブランドの製品ラインナップが勢揃いしている。
AK HC4は3.5mmアンバランス/4.4mmバランスのデュアル出力を装備するUSB-DAC。ユーザーからの多くの要望を受け、新たにUSBケーブル着脱式構造を採用し、より利便性の高いモデルに仕上がっているとアピールされる。
AKM「AK4493S」を搭載し、PCM384kHz/32bit、DSD256のネイティブ再生をサポート。独自のパワーマネージメント技術によって接続機器への消費電流を最小限に抑え、出力とオーディオ性能を向上させたとしている。日本での発売は12月16日、価格は39,980円(税込)となる。
A&ultima SP3000 Goldは通常モデルの筐体素材、ステンレス鋼に24Kの純金メッキを施したリミテッドモデル。現時点では発売日、価格は未定だが、来年2014年1月の登場が見込まれ、直販予想価格は799,980円前後とのこと。ユーザーからの注目度も高く、試聴に列ができるなどブースは盛況となっていた。
qdc:日本共同開発の新IEM「EMPEROR」が参考出展。3種類の音質チューニングができる「8Pro」も
qdcからは、「WHITE TIGER」「SUPERIOR」に続く、アユートとの共同企画モデルとして、15ドライバー搭載の「EMPEROR」が披露された。
ドライバー構成は1 DD/10 BA/4 ESTで、ユニバーサル/カスタムIEMと両方で展開予定。コネクターには0.78mm 2pinを採用する。なお、今回出展される試聴機はテストモデルで、外観やケーブルなど製品版とは異なるとのこと。発売時期、価格は未定だが、およそ50万前後で来年には登場の見込みだという。
7月に発売開始されて以降、高い人気を博しているエントリーIEM「SUPERIOR」からは、ゲーミング用のリケーブルが登場。ケーブルは180cmと長さを確保し、またマイクリモコンは左側に配置。これによりゲーム中に、右手でマウスなどの操作をしながら、左手でマイク操作を行えるとしている。
また、新IEM「8Pro」も参考出展された。片側BA8基を搭載し、1つのチューニング変更スイッチで、Hifi/Live/Studioの3種類から音質選択できる点が特徴となる。
ULTRASONE:新ヘッドホン「FUSION」や第二世代「MASTER MkII」を披露。より快適な装着性を追求
ULTRASONEからは、プロフェッショナル向けヘッドホン “Signatureシリーズ” の上位機s「Signature MASTER」の第二世代モデル、また新開発のモニターヘッドホン「Signature FUSION」が参考出展された。
Signature FUSIONは新たに開発されたモデルで、φ45mmチタンプレイテッドマイラードライバーを搭載。発売時期は未定だが、価格はMASTERとPUREの間くらいになる見込みだという。Signature MASTER第二世代モデルは、サウンド面での変更はないものの、フェイスプレートのデザインやヘッドバンド素材などマイナーチェンジが施される。
2モデルのヘッドバンド、イヤーパッド部分はグレーがかった色味のレザーが用いられており、もっちりとした弾力性も見た目からも伝わってくる。ヘッドバンドの内側、頭と接する部分にはメッシュ素材が用いられ、蒸れにくく快適に使えるよう工夫が施される。
今回ULTRASONEの本国担当者が来日。担当者曰く、コンシューマー向けの製品開発においては、より多くの人にとって合うようなモデルを目指し、快適に長く使えることを追求した、サウンドと着け心地にこだわっているという。
日本について印象を伺うと「ドイツのユーザーとよく似ている。知識が豊富で、エンジニアのような方も多い」とコメント。また「着け心地をよくするため、側圧なども様々な要素を考えて開発する。その際、日本人にも合う装着感ということも考慮している」とのことで、日本市場を意識したモノづくりがなされているそう。
多くのユーザーが試聴に訪れる中、他国と違いはあるかを聞いたところ、「ユーザー自身が試聴用機材を持ち、リファレンス曲を持っているというのは珍しい。積極的に製品を楽しんでいる方が多い」と語る。取材時には、ULTRASONEの過去モデルを多数持ち、そのサウンドを楽しんでいる方が最新機の試聴に訪れており、担当者自らユーザーとのコミュニケーションを積極的にとっている姿が印象的だった。
AZLA/Luminox Audio/Maestraudio/Empire Ears
AZLAからは、ドライバーとケーブルを除く全てにシリコンを用いた “寝ホン”「ASE-500」よりバリエーションモデル「ASE-500 ASMR」を参考出展。12月中の発売が予定されている。
ASE-500ではデンマークのOLE WOLFF社と共同開発した5.7mm径ダイナミックドライバーを採用していたが、ASMR向けとなる新モデルではBAドライバーを採用。細部までクリアで高解像度なサウンドを実現するとしている。
同じくASMR向けに特化したという新イヤーピース「SednaEarfit max ASMR」も出展。SednaEarfit MAXをベースに、医療用シリコンによる快適な装着性を持ちつつ、傘や軸部の調整を施すことで通常品と比べてより耳奥に収まり、ASMR音源をより近くに感じられるような仕上がりを目指しているとのこと。
このほか、フォームタイプの「SednaEarfit Foamax」、シリコンタイプの「SednaEarfit ORIGIN」も出展。担当者曰く、SednaEarfit Foamaxはフォームタイプ特有のサウンドとは少し異なる傾向で、低域を強化しつつも全帯域を明瞭に届けてくれるという。SednaEarfit ORIGINは軸が若干長めになっており、耳奥までしっかりフィットさせやすい構造になっている。
Luminox Audioからは、先日発売開始となった、着脱可能な3 in 1マルチプラグを採用した「SARDONIX」「SAPPHIRUS」「RUBEUS」に加え、参考出展としてブランド名の一部を冠した「LUMINOX」が登場。
LUMINOXの最大の特徴は、プラグ部分が回転式になっており、3種類の音質傾向を切り替えて楽しめるという点。「I」「II」「III」と数字が記されており、プラグ側にある丸い点を数字に合わせるとカチッとはまり、該当する音質傾向になるという。
Iは「Tri-light」、IIは「Night for Night」、IIIは「Day for Night」と、それぞれLuminox Audioがこれまで展開してきたケーブルのサウンド傾向と同様の音が楽しめるとのこと。なお日本での発売時期や価格は未定となる。
Maestraudioはアイドルマスター シンデレラガールズ U149と「MA910SR」の限定コラボ全モデルが出展。このうち、雪美&こずえモデルが参考出展となる。また、MA910SR用に調整したPentaconn ear-4.4mmリケーブルも披露。MA910SRに装着した状態で展示されており、従来の付属ケーブルと聴き比べできるようになっている。
Empire Earsは「RAVEN」のゴールド初回限定モデルが参考出展。以前のイベント出展時には鏡面仕上げのフェイスプレートだったが、シェル割れと傷の対策が施されるなど、細部に変更が加えられている。