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公開日 2024/04/27 15:05
<ヘッドフォン祭>final、「10min.音響講座」や「自分ダミーヘッドサービス」デモ体験実施。最上位機「D7000」も試聴可能
「MAKE series」史上初の金属フィルターを先行展示
イヤホン・ヘッドホンやDAPなどポータブルオーディオ関連ブランドが集まるイベント「春のヘッドフォン祭 2024」が、4月27日にステーションコンファレンス東京で開催された。本稿では、605Aルームで展開されているfinalブースのレポートをお届けする。
音が聴こえる仕組みなど、音の基礎的な研究を行っている同社は、「春のヘッドフォン祭 2024」の来場者向けイベントとして「10min.音響講座」を開催している。イヤホンの試聴でよくある出来事として、ひとつのイヤホンを友人と一緒に試聴した際、同じイヤホンを試聴したのに音の感想が全然異なるケースがあるが、こういった現象がどうして起こるのか、物理的に発生する原因を音響的に解説しているという。
同社の森氏は、「人は、自身の身体からの反射なども含めた音を聴いて、それを脳内で補正して聴こえ方を調整しているが、イヤホンは耳に直接音を届けるため、必要のない脳内補正が掛かってしまう。スピーカーの試聴では発生しない、イヤホン特有の現象として明確にあるもので、脳の働きによって発生する。『10min.音響講座』では、その“脳の働き”の詳細を説明している」と、イベントの内容を紹介してくれた。
また、耳の聴こえ方の解説だけでなく、人の身体や頭の大きさや形状などが異なることで、どのような音の違いが発生しているかをシミュレーションした3タイプの音を比較試聴することができる。
同社は完全ワイヤレスイヤホン「ZE8000」に連動したサービスとして「自分ダミーヘッドサービス」を展開しているが、「自分ダミーヘッドサービス3Dスキャン体験」では3Dスキャンのデモが体験できる。ユーザー個別でダミーヘッドを作成する際に、ユーザーの身体や耳の形をどのように測定しているのかがわかるようになっている。
「自分ダミーヘッドサービス」では、「イヤホンメーカーはダミーヘッドを用いてサウンドチューニングを行っているが、『10min.音響講座』でも解説した通り、個人で音の聴こえ方は大きく異なってしまう。我社の『自分ダミーヘッドサービス』は3Dスキャンでユーザーの身体や耳の形を測定し、finalが独自に開発したヴァーチャル音環境で個人のダミーヘッドから得られたデータを作成し、個別に合わせた音のアライメントを我社のイヤホンに施すことができる」と、森氏がサービスの詳細を明かしてくれた。
finalブランドのアイテムでは、新開発「ピナ アライン ディフューザー」をはじめ、高効率な「AFDS:エアフィルムダンピングシステム」といった同社ならではの高音質技術を細部まで盛り込んだフラグシップ・ヘッドホン「D7000」、進化した「8K SOUND」を楽しむことができるハイエンド・完全ワイヤレスイヤホン「ZE8000 MK2」といった、プレミアムモデルの試聴が可能となっている。
注目なのが先行展示されていた「Electroforming Filter」。ユーザーがカスタマイズすることで「自分だけの音」を楽しむことができる同社の「MAKE series」で使用できるフィルターであり、MAKE series史上初の金属製フィルターを導入したことがトピックとなっている。本フィルターは、「MAKE4(スターターキット)」で使用することができ、簡単に取り外しが可能なネジ式音導管の外側と内側に取り付ける仕組みだ。
ゲーミングに特化したサウンドが特徴なインナーイヤー型イヤホン「VR500 for Gaming」「VR3000 for Faming」「VR2000 for Gaming」、ハイブリッドノイキャン&ゲーミングモードを搭載した密閉型ヘッドホン「UX2000」も展示。その他、フラグシップ・インナーイヤー型イヤホン「8000」や完全ワイヤレスイヤホン「ZE3000」「ZE2000」も試聴できる。
DITAブランドからは、「PROJECTシリーズ」の第3弾モデル、DITA初のアクリル樹脂製IEMイヤホン「PROJECT M」を展示。新開発の9.8mmダイナミック型ドライバー「PM ONE+」とバランスドアーマチュア型ドライバーを組み合わせたハイブリッド構成のIEMイヤホンで、注目度が高いアイテムだ。併せてDAC内蔵ヘッドホンアンプ「NAVIGATOR」も並んでおり、ハイエンドモデルを組み合わせた試聴ができるようになっている。
コンパクトでカジュアルなデザインと、手軽な価格ながら安定した音質を堪能することができるagブランドからは、完全ワイヤレスイヤホン「COTSUBU MK2」をはじめ、「COTSUBU for ASMR MK2/3D」が展示されていた。
■イヤホン特有の音の聴こえ方がわかる「10min.音響講座」
音が聴こえる仕組みなど、音の基礎的な研究を行っている同社は、「春のヘッドフォン祭 2024」の来場者向けイベントとして「10min.音響講座」を開催している。イヤホンの試聴でよくある出来事として、ひとつのイヤホンを友人と一緒に試聴した際、同じイヤホンを試聴したのに音の感想が全然異なるケースがあるが、こういった現象がどうして起こるのか、物理的に発生する原因を音響的に解説しているという。
同社の森氏は、「人は、自身の身体からの反射なども含めた音を聴いて、それを脳内で補正して聴こえ方を調整しているが、イヤホンは耳に直接音を届けるため、必要のない脳内補正が掛かってしまう。スピーカーの試聴では発生しない、イヤホン特有の現象として明確にあるもので、脳の働きによって発生する。『10min.音響講座』では、その“脳の働き”の詳細を説明している」と、イベントの内容を紹介してくれた。
また、耳の聴こえ方の解説だけでなく、人の身体や頭の大きさや形状などが異なることで、どのような音の違いが発生しているかをシミュレーションした3タイプの音を比較試聴することができる。
■「自分ダミーヘッドサービス3Dスキャン体験」も実施
同社は完全ワイヤレスイヤホン「ZE8000」に連動したサービスとして「自分ダミーヘッドサービス」を展開しているが、「自分ダミーヘッドサービス3Dスキャン体験」では3Dスキャンのデモが体験できる。ユーザー個別でダミーヘッドを作成する際に、ユーザーの身体や耳の形をどのように測定しているのかがわかるようになっている。
「自分ダミーヘッドサービス」では、「イヤホンメーカーはダミーヘッドを用いてサウンドチューニングを行っているが、『10min.音響講座』でも解説した通り、個人で音の聴こえ方は大きく異なってしまう。我社の『自分ダミーヘッドサービス』は3Dスキャンでユーザーの身体や耳の形を測定し、finalが独自に開発したヴァーチャル音環境で個人のダミーヘッドから得られたデータを作成し、個別に合わせた音のアライメントを我社のイヤホンに施すことができる」と、森氏がサービスの詳細を明かしてくれた。
■final「MAKE series」史上初の金属フィルターを先行展示
finalブランドのアイテムでは、新開発「ピナ アライン ディフューザー」をはじめ、高効率な「AFDS:エアフィルムダンピングシステム」といった同社ならではの高音質技術を細部まで盛り込んだフラグシップ・ヘッドホン「D7000」、進化した「8K SOUND」を楽しむことができるハイエンド・完全ワイヤレスイヤホン「ZE8000 MK2」といった、プレミアムモデルの試聴が可能となっている。
注目なのが先行展示されていた「Electroforming Filter」。ユーザーがカスタマイズすることで「自分だけの音」を楽しむことができる同社の「MAKE series」で使用できるフィルターであり、MAKE series史上初の金属製フィルターを導入したことがトピックとなっている。本フィルターは、「MAKE4(スターターキット)」で使用することができ、簡単に取り外しが可能なネジ式音導管の外側と内側に取り付ける仕組みだ。
ゲーミングに特化したサウンドが特徴なインナーイヤー型イヤホン「VR500 for Gaming」「VR3000 for Faming」「VR2000 for Gaming」、ハイブリッドノイキャン&ゲーミングモードを搭載した密閉型ヘッドホン「UX2000」も展示。その他、フラグシップ・インナーイヤー型イヤホン「8000」や完全ワイヤレスイヤホン「ZE3000」「ZE2000」も試聴できる。
■DITA初のアクリル樹脂製IEMイヤホン「PROJECT M」を展示
DITAブランドからは、「PROJECTシリーズ」の第3弾モデル、DITA初のアクリル樹脂製IEMイヤホン「PROJECT M」を展示。新開発の9.8mmダイナミック型ドライバー「PM ONE+」とバランスドアーマチュア型ドライバーを組み合わせたハイブリッド構成のIEMイヤホンで、注目度が高いアイテムだ。併せてDAC内蔵ヘッドホンアンプ「NAVIGATOR」も並んでおり、ハイエンドモデルを組み合わせた試聴ができるようになっている。
コンパクトでカジュアルなデザインと、手軽な価格ながら安定した音質を堪能することができるagブランドからは、完全ワイヤレスイヤホン「COTSUBU MK2」をはじめ、「COTSUBU for ASMR MK2/3D」が展示されていた。