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公開日 2024/09/24 10:17
<深セン国際オーディオショウ>水月雨(moondrop)が人気有線イヤホンの新機種「Kadenz」を発表。コンパクトCDプレーヤーもお披露目
新製品発表会もイベントに先立って開催
9月20日より開催されている「深セン国際オーディオショウ」。本稿ではイベントに先立って新製品発表会を開催した水月雨(すいげつあめ/moondrop)の新製品をピックアップして紹介しよう。
水月雨は同社の代表モデルとなる有線イヤホン「KATO」を刷新。新たに「Kadenz」を発表した。水月雨のCEOである鄭氏によると、彼らが「Kシリーズ」と位置づける「Kanas」「KXXS」「KATO」の系譜にあるモデルで、同様のユニットデザインはおそらく最後になるだろうとのこと。
特長は1年半もの間、設計の検証を繰り返して完成させた「ULT-Gen2ドライバー」を搭載したこと。これは10mm径のダイナミック型ドライバーだが、ドーム部には液晶ポリマーをベースにSP3結合の割合を高めたDLC(Diamond-Like Carbon)コーティングが施されているという。よりダイヤモンドに近いDLCを使うことで、高剛性と内部ダンピングのバランスを両立したと説明する。一方でエッジ部には柔軟でダンピング性能が高いポリウレタンを採用したことで、低音のダイナミクスと大きな振幅があった際の損失を低減しているという。
改良されたチャンバー設計や交換式ノズルの採用などフィーチャーは多いが、注目は4.4mmからUSB Type-Cに変換するケーブル「ECHO-B」を同梱したこと。こちらは384kHz/32bitのデコードができるほか、同社の「Moondrop App」アプリを通じてイコライザー機能も使え、さらにそのイコライザーの設定情報をアプリでシェアすることもできるという。標準でLitz線の銀メッキ単結晶銅素材の4.4mmバランスケーブルと3.5mmのアンバランスケーブルも付属する。
生産数が極めて少なく幻となってしまった水月雨のポータブルCDプレーヤー「DISCDREAM」。その後継機種が2モデル発表された。樹脂素材でカジュアルなデザインの「DISCDREAM 2」と、アルミ素材で4.4mmバランスジャックも搭載する上位モデル「DISCDREAM 2 Ultra」だ。
「DISCDREAM 2」は、オーディオ用の光学ドライブユニットを採用したトップローディングタイプのCDプレーヤー。読み取り性能にもこだわる一方で、振動対策も施しているという。
USB DAC機能も搭載する。搭載するDACチップはシーラスロジック社製で、DACチップのアンプ機能は使わず独立した2chヘッドホンアンプを内蔵するという。また6つのリニア電源レギュレーターチップも独立させて搭載するなど、再生品位にこだわっている。
今回の発表会で初お披露目となった完全ワイヤレスイヤホン「MOCA」。フィードフォワード方式とフィードバック方式の両方に対応したハイブリッド・アクティブノイズキャンセリングに対応したエントリークラスだ。10mm径のダイナミック型ドライバーを搭載する。
先日発表され、日本ではまだ未発売の完全ワイヤレスイヤホン「ULTRASONIC」。LDACやLE AUDIOなどのコーデックにもこだわる高品位モデルで、ドライバーはBAとダイナミックのハイブリッド方式を採用する。
USBイヤホン「CONCERTO」も発表された。中国のオーディオメーカー「ddHiFi」とのコラボモデルだが、特長はxMEMSスピーカーと13mmの平面磁界駆動型ドライバーの両方を搭載すること。フロントチャンバーの設計にもこだわり、両ドライバーの位相が揃うように設計されるなどフィーチャーが多い。生産数の都合で中国限定の販売になるそうだ。価格は1999元。
プロフェッショナル用を想定したスピーカー「M4P-MTM」もお披露目された。アルミ・マグネシウム合金のドーム・トゥイーターの上下を4インチのカーボンファイバー編組コーン・ミッド/バスで挟むバーチカルツイン方式を採用するのが特長。トゥイーターには専用のウェーブガイドを採用して広帯域を謳う。外形寸法は155W×380H×185Dmmで、デスクトップに設置できるサイズ感だ。
「M4P-MTM」はパッシブスピーカーなので、水月雨と中国「s.m.s.l」社とでコラボした小型プリメインアンプ「PA160」も発売する。「M4P-MTM」専用にチューニングされたReferenceとDynamicのEQが用意されているといい、使用環境に応じて調整が可能とのこと。サブウーファーアウトもあり、最大2.1chシステムの構築も可能だ。
■人気を集める有線イヤホン「KATO」の後継機種となる「Kadenz」
水月雨は同社の代表モデルとなる有線イヤホン「KATO」を刷新。新たに「Kadenz」を発表した。水月雨のCEOである鄭氏によると、彼らが「Kシリーズ」と位置づける「Kanas」「KXXS」「KATO」の系譜にあるモデルで、同様のユニットデザインはおそらく最後になるだろうとのこと。
特長は1年半もの間、設計の検証を繰り返して完成させた「ULT-Gen2ドライバー」を搭載したこと。これは10mm径のダイナミック型ドライバーだが、ドーム部には液晶ポリマーをベースにSP3結合の割合を高めたDLC(Diamond-Like Carbon)コーティングが施されているという。よりダイヤモンドに近いDLCを使うことで、高剛性と内部ダンピングのバランスを両立したと説明する。一方でエッジ部には柔軟でダンピング性能が高いポリウレタンを採用したことで、低音のダイナミクスと大きな振幅があった際の損失を低減しているという。
改良されたチャンバー設計や交換式ノズルの採用などフィーチャーは多いが、注目は4.4mmからUSB Type-Cに変換するケーブル「ECHO-B」を同梱したこと。こちらは384kHz/32bitのデコードができるほか、同社の「Moondrop App」アプリを通じてイコライザー機能も使え、さらにそのイコライザーの設定情報をアプリでシェアすることもできるという。標準でLitz線の銀メッキ単結晶銅素材の4.4mmバランスケーブルと3.5mmのアンバランスケーブルも付属する。
■CDプレーヤー「DISCDREAM」の後継機種が登場
生産数が極めて少なく幻となってしまった水月雨のポータブルCDプレーヤー「DISCDREAM」。その後継機種が2モデル発表された。樹脂素材でカジュアルなデザインの「DISCDREAM 2」と、アルミ素材で4.4mmバランスジャックも搭載する上位モデル「DISCDREAM 2 Ultra」だ。
「DISCDREAM 2」は、オーディオ用の光学ドライブユニットを採用したトップローディングタイプのCDプレーヤー。読み取り性能にもこだわる一方で、振動対策も施しているという。
USB DAC機能も搭載する。搭載するDACチップはシーラスロジック社製で、DACチップのアンプ機能は使わず独立した2chヘッドホンアンプを内蔵するという。また6つのリニア電源レギュレーターチップも独立させて搭載するなど、再生品位にこだわっている。
■完全ワイヤレスイヤホンの新作や日本未発売のモデルも続々
今回の発表会で初お披露目となった完全ワイヤレスイヤホン「MOCA」。フィードフォワード方式とフィードバック方式の両方に対応したハイブリッド・アクティブノイズキャンセリングに対応したエントリークラスだ。10mm径のダイナミック型ドライバーを搭載する。
先日発表され、日本ではまだ未発売の完全ワイヤレスイヤホン「ULTRASONIC」。LDACやLE AUDIOなどのコーデックにもこだわる高品位モデルで、ドライバーはBAとダイナミックのハイブリッド方式を採用する。
USBイヤホン「CONCERTO」も発表された。中国のオーディオメーカー「ddHiFi」とのコラボモデルだが、特長はxMEMSスピーカーと13mmの平面磁界駆動型ドライバーの両方を搭載すること。フロントチャンバーの設計にもこだわり、両ドライバーの位相が揃うように設計されるなどフィーチャーが多い。生産数の都合で中国限定の販売になるそうだ。価格は1999元。
プロフェッショナル用を想定したスピーカー「M4P-MTM」もお披露目された。アルミ・マグネシウム合金のドーム・トゥイーターの上下を4インチのカーボンファイバー編組コーン・ミッド/バスで挟むバーチカルツイン方式を採用するのが特長。トゥイーターには専用のウェーブガイドを採用して広帯域を謳う。外形寸法は155W×380H×185Dmmで、デスクトップに設置できるサイズ感だ。
「M4P-MTM」はパッシブスピーカーなので、水月雨と中国「s.m.s.l」社とでコラボした小型プリメインアンプ「PA160」も発売する。「M4P-MTM」専用にチューニングされたReferenceとDynamicのEQが用意されているといい、使用環境に応じて調整が可能とのこと。サブウーファーアウトもあり、最大2.1chシステムの構築も可能だ。