• ブランド
    特設サイト
公開日 2024/06/17 21:00

“ニコン史上最高”EVF搭載、新ミドルミラーレス一眼「Z6III」。部分積層型CMOSセンサーを初採用

「OUTPERFORM」、上位機譲りの性能搭載
編集部:平山洸太
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ニコンは、FXフォーマットのフルサイズミラーレス一眼カメラ「Z6III」を7月12日に発売する。価格はオープンだが、ニコンダイレクトストアでは、ボディ単体が税込435,600円、レンズキット(Z 24-120mm F4)が税込551,100円で販売される。

「Z6III」

ミドル機である「Z6」ラインの最新モデルとして、上位機である「Z9」「Z8」の機能を凝縮しつつ、より見やすく精細なEVFや進化したAFを搭載したモデル。コンセプトは、並外れた性能を意味する「OUTPERFORM」となっており、優れたパフォーマンスをアピールしている。

撮像素子には、有効2450万画素の部分積層型CMOSを世界初採用。積層部に高速処理回路を多数配置することで、前機種「Z6II」と比較して約3.5倍の高速読み出しを実現したという。また映像処理エンジンには、上位機と同じくEXPEED 7を搭載。これによって静止画画質をZ6IIから高めたとしており、静止画では最高感度ISO 64000、動画では最大ISO 51200に対応する。

部分積層型CMOSを採用

部分積層型CMOSにより、DXフォーマットとFXフォーマットの両方で約60コマ/秒の連続撮影が可能。DXかつ10MPの場合、120コマ/秒の連写が行える。また、シャッターを押す前の写真を記録できるプリキャプチャー機能にも対応。動画ではフルHD/240p(10bit H.265)の記録をサポートし、最大10倍のスロー映像に対応する。

EVF(電子ビューファインダー)は「ニコン史上最高」とアピールしており、上位機の369万ドットを超える576万ドットを実現。輝度についても、これまでで最高の4000カンデラ(従来は3000カンデラ)となっており、逆光の際にも黒つぶれせずに細部まで見られると説明する。なお明るさオートの上限についても、これまで2000カンデラだったところ、2500カンデラまで設定されるようになった。

左がZ6IIのEVFで、右がZ6IIIのEVF。明るさが大きく向上している

また色域はDCI-P3相当の広色域となり、赤い色などの色飽和しやすい鮮やかな色の被写体であっても、色飽和できずに確認できるとのこと。さらに部分積層型CMOSを採用したことで、20コマ/秒の連続撮影を行っている際であっても、60fpsのファインダー表示が行える(Zfは約14fpsに下がる)。また背面モニターについては、チルトではなくバリアングルに変更された。

背面モニターはバリアングルに

AFについては、合焦速度をZ6II比で約20%高速化。さらに低輝度限界-10EV、9種類の被写体認識、飛行機モードの搭載など、Z9やZ8の機能を継承している。一方で鳥特化モードについては対応しない。そのほかリッチトーンポートレート、美肌効果、人物印象調整といった、ポートレート撮影向けの機能も備える。

背面の様子

本体の前面にはマグネシウム合金、背面および天面カバーにはSereebo Pシリーズを採用し、-10度までのカメラ動作に対応する。「Z8同等の堅牢性・信頼性」をアピールしており、高い防塵と防滴機構を追求。センサーシールドは搭載していないが、VRロック機構はZ8同様に搭載している。

操作系についても「上位機に近づけた」と説明。具体的には、背面左上にあった再生ボタンを右下に移動することで、右手だけで操作できるようになった。天面のレリーズ周りでは、RECボタンと露出ボタンが一列になるように配置。またレリーズ面の角度を前傾させる工夫も施し、指の向きに沿うようになり、操作感覚を向上させたという。ほか、5種の電子シャッター音も引き継いで搭載する。

左がZ6II、右がZ6III

左がZ8、右がZ6III

ボディ内手ぶれ補正(VR)の性能はZfと同等となっており、8段の補正効果に対応する。さらに、フォーカスポイント付近のブレを止めるように制御する、フォーカスポイントVRに対応。これによって、画像の端に被写体がある場合にも、被写体のブレを抑えてシャープに撮影できるとする。

動画については、6KのRAW動画(ProRes RAW HQ、N-RAW)のカメラ内収録に対応するため、外部レコーダー不要で収録することが可能。さらに一定の条件のみとしているが、4K UHD 60pにおいて、最大125分の撮影が可能。4K UHD 60p動画については、6Kオーバーサンプリングを行っているため、前機種よりも高精細に撮影できるという。さらに、ISO感度の減感設定としてLo2に対応。ハイレゾズームやタイムラプスといった機能も備える。

天面の様子

記録メディアはデュアルスロットとなり、CFexpress Type B/XQDスロット、およびSDカードスロットを搭載する。側面のマイク入力端子はニコン初のライン入力に対応し、たとえばコンサートの音もそのまま有線で収録できるようになった。またHDMI端子についても、従来はmini HDMIだったところ、新機種ではフルサイズのHDMI端子となっている。

加えて、NX Studioの新機能として、色相別・明暗別の色調整が行えるようになったフレキシブルカラーピクチャーコントロールに対応。さらに、後日リリースの新サービス「Nikon Imaging Cloud」に対応。このサービスでは、ピクチャーコントロールをカメラに送信できるイメージングレシピ(登録はクラウド上で最大100個、本体内9個)、撮影した静止画のクラウド保存(最大30日容量無制限)、自動ファームウェア更新が行える。

「Nikon Imaging Cloud」に対応

イメージングレシピに対応

そのほか別売アクセサリーとして、連続使用時間を伸ばせるパワーバッテリーパック「MB-N14」(オープン/ニコンダイレクトストア販売価格:税込63,000円)を用意。カメラ内蔵のバッテリーパック(EN-EL15c)単体では静止画360枚/動画100分だが、これを約1.9倍に拡張できるという。なお本アクセサリーは、Z7IIとZ6IIでも使用可能としている。

ちなみにニコンダイレクトでは、購入特典としてZ6IIIロゴ入りのバッグインバックと、オリジナルレンズケースをプレゼントする。

ダイレクトストア限定で、Z6IIIロゴ入りのグッズをプレゼント

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 濃すぎるXperia 1 VI レビュー5連発!ソニー愛が爆発、コール徳島店のブログ「店長のつぶやき日記」
2 女子プロゴルフ「資生堂 レディスオープン」6/27から4日間の放送・配信予定
3 トリプルアンプが音楽を朗らかに鳴らす “フラグシップモデルの兄弟機” 。「A&ultima SP3000T」レビュー
4 タンノイ、“伝説的” なスタジオモニターの系譜を継ぐ同軸スピーカー「SGMシリーズ」
5 マランツの新製品アンプ「MODEL M1」に期待の声続々 <販売店の声・売れ筋ランキング5月>
6 3代目 “音の良いサウンドバー” 「DHT-S218」レビュー。デノン・サウンドマスターが到達した「新しい景色」
7 Amazon Music Unlimited、プライム会員限定で月額980円が5ヶ月無料に
8 Campfire Audio、世界888台限定の平面磁界型イヤホン「Moon River」
9 「今、売れているオーディオアクセサリー」 <売れ筋ランキング5月 番外編>
10 AVIOT、オープンイヤー型完全ワイヤレス「TE-H1」。高音質技術を盛り込みながら軽量コンパクト
6/28 12:12 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.193
オーディオアクセサリー大全2024~2025
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2024~2025
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.21 2023 WINTER
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.21
プレミアムヘッドホンガイド Vol.31 2024 SPRING
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.31(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2023受賞製品お買い物ガイド(2023年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2023年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX