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Googleは6日(米現地時間)、自然な言語による質問への回答を返すチャットボット「Bard」を発表した。現在は一部のテストユーザー向けに公開中で、今後数週間のうちに一般公開する予定とのことだ。
この発表では明言されていないが、これは昨年11月に登場したOpenAIのチャットボット「ChatGPT」に対抗する動きだろう。まるで人間と会話するように自然で分かりやすい回答を返すChatGPTは瞬く間に大ブームとなり、Google社内でも自社の検索ビジネスを脅かすものとして、緊急事態が宣言されたとの報道もあった。
Bardは、同社の対話アプリケーション用言語モデルLaMDAを活用した実験的な会話AIサービスとのこと。学習データを特定の年に限らず、ウェブ上の情報を利用し、新鮮で高品質な応答を提供するという。「世界中の幅広い知識と、大規模な言語モデルのパワー、インテリジェンス、創造性を融合させようとしている」と壮大なビジョンが語られている。
まずLaMDAのフルセットではなく、軽量モデル版が使われるという。なぜなら必要なコンピューティングパワーが低く抑えられるため、より多くのユーザーに拡張でき、より多くの応答が出来るからだと説明されている。
公式ブログで公開されたインターフェースは、シンプルなテキスト入力欄があり、ChatBotそのものだ。NASAのジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡からの新しい発見を9歳の子供に説明したり、現在サッカーで最高のストライカーについて学び、そのスキルを身につけるための練習法を知ることなど、様々な用途に役立つという。
こうしたBardの回答に対しては親指を立てる/下げるボタンによりフィードバックでき、リロードボタンもある。さらにGoogleは「Bardは不正確または不適切な情報を与える可能性もある」との警告も付けており、「もっともらしいが、間違った回答をしやすい」というChatBotに対する批判を織り込んでいるようだ。
これまでのGoogle検索は、「ピアノの鍵盤はいくつ?」など、事実に基づいた答を素早く得るのに使いやすかった。が、最近では「ピアノとギターのどちらが習得しやすいか、それぞれどの程度の練習が必要か」といった、ただ1つの正解はない事柄について、より深い洞察や理解を求めてGoogleを使うユーザーが増えているという。
従来型のGoogle検索では、人や場所、物事などの何十億もの事実に関するデータベース「ナレッジグラフ」から取得された情報が表示されることがあった。そこに該当する情報がない場合は、近いキーワードを含む既存のウェブサイトからテキストが引用されていた。
それに対してBardは、質問に対する回答をリアルタイムで生成するという。この新たなAI機能は、まもなくGoogle検索で展開し始めるとのこと。つまりChromeの検索ボックスに複雑な質問文を入力すると、ChatGPT並みの回答が得られる見通しのようだ。
またGoogleは「個人の開発者、クリエイター、企業」向けに「生成言語API」を提供し、まずLaMDAと、それに続く様々なモデルが利用できるようにすると予告している。
IT大手が自らの中核事業を脅かすスタートアップが出現した際に、それと直接競合する技術を投入して排除、あるいは合併することは珍しくない。もっともGoogleは数年前からチャットボット開発に取り組んでおり、時計の針が進むスピードが少し速まっただけかもしれない。
Source: Google
この発表では明言されていないが、これは昨年11月に登場したOpenAIのチャットボット「ChatGPT」に対抗する動きだろう。まるで人間と会話するように自然で分かりやすい回答を返すChatGPTは瞬く間に大ブームとなり、Google社内でも自社の検索ビジネスを脅かすものとして、緊急事態が宣言されたとの報道もあった。
Bardは、同社の対話アプリケーション用言語モデルLaMDAを活用した実験的な会話AIサービスとのこと。学習データを特定の年に限らず、ウェブ上の情報を利用し、新鮮で高品質な応答を提供するという。「世界中の幅広い知識と、大規模な言語モデルのパワー、インテリジェンス、創造性を融合させようとしている」と壮大なビジョンが語られている。
まずLaMDAのフルセットではなく、軽量モデル版が使われるという。なぜなら必要なコンピューティングパワーが低く抑えられるため、より多くのユーザーに拡張でき、より多くの応答が出来るからだと説明されている。
公式ブログで公開されたインターフェースは、シンプルなテキスト入力欄があり、ChatBotそのものだ。NASAのジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡からの新しい発見を9歳の子供に説明したり、現在サッカーで最高のストライカーについて学び、そのスキルを身につけるための練習法を知ることなど、様々な用途に役立つという。
こうしたBardの回答に対しては親指を立てる/下げるボタンによりフィードバックでき、リロードボタンもある。さらにGoogleは「Bardは不正確または不適切な情報を与える可能性もある」との警告も付けており、「もっともらしいが、間違った回答をしやすい」というChatBotに対する批判を織り込んでいるようだ。
これまでのGoogle検索は、「ピアノの鍵盤はいくつ?」など、事実に基づいた答を素早く得るのに使いやすかった。が、最近では「ピアノとギターのどちらが習得しやすいか、それぞれどの程度の練習が必要か」といった、ただ1つの正解はない事柄について、より深い洞察や理解を求めてGoogleを使うユーザーが増えているという。
従来型のGoogle検索では、人や場所、物事などの何十億もの事実に関するデータベース「ナレッジグラフ」から取得された情報が表示されることがあった。そこに該当する情報がない場合は、近いキーワードを含む既存のウェブサイトからテキストが引用されていた。
それに対してBardは、質問に対する回答をリアルタイムで生成するという。この新たなAI機能は、まもなくGoogle検索で展開し始めるとのこと。つまりChromeの検索ボックスに複雑な質問文を入力すると、ChatGPT並みの回答が得られる見通しのようだ。
またGoogleは「個人の開発者、クリエイター、企業」向けに「生成言語API」を提供し、まずLaMDAと、それに続く様々なモデルが利用できるようにすると予告している。
IT大手が自らの中核事業を脅かすスタートアップが出現した際に、それと直接競合する技術を投入して排除、あるいは合併することは珍しくない。もっともGoogleは数年前からチャットボット開発に取り組んでおり、時計の針が進むスピードが少し速まっただけかもしれない。
Source: Google