HOME > ニュース > Gadgetニュース
Nothing Technologyは、新たなスマートフォン「Nothing Phone (2)」を発表。日本ではNothing.techにて、7月21日(金)00:00より予約開始、7月25日(火)に一般発売する。
カラーはホワイト、ダークグレーの2色展開。価格は8GB RAM+128GBメモリ搭載で79,800円、12GB RAM+256GBメモリ搭載で99,800円、12GB RAM+512GBメモリ搭載で109,800円となる。
背面のスケルトンデザインと、パネル下に配置した独自のLEDライトシステム「Glyph Interface」の採用が特徴的なNothingのスマートフォンに、新世代モデルが登場。初代と比べて「カメラ、ソフトウェア、OS、スクリーン、パフォーマンスなど全体を改善し、よりプレミアムな体験を提供する」モデルに仕上げたとする。
Phone (2)ではGlyph Interfaceが進化。これまで12個だったLEDの数を、33個と大幅に増やし、ライトの配置デザインは変わらないものの、Phone (1)の時よりも光る箇所が細かく分けられている。
さらに中央上部の右側のライトを16グループ、下部のライトを8グループにセグメント。より細かな表現が可能になっている。なお、搭載するLEDライトの色はPhone (1)から変わっていないという。
機能面では新たに追加された「Essential Glyph Notication」により、優先度の高い通知がよりわかりやすく。具体的には特定の連絡先やアプリなどの通知を設定し、スマートフォンの画面を表示するまで背面の右上のライトが光るようになる。
事前にアナウンスされていた新機能「Glyph Composer」も搭載する。LEDの光と音の組み合わせをカスタムできるというもので、お気に入りのメロディーを録音し、オリジナルの着信音も作成可能。
具体的には8-10秒のマルチトラックオーディオファイルに、最大2秒間の単音クリップを組み合わせる仕組み。Glyph InterfaceのLEDとの同期も可能となる。Nothing標準の着信音のほか、世界各地のミュージシャンの楽曲をキュレートした専用サウンドパックも用意する。
このほか、サードパーティーアプリと連携した機能も。たとえば「Uber」アプリでは、背面中央の右側のライトを活用し、Uberを利用した際に到着までの時間をタイマーのような形で表示。徐々に光の線が伸びていき、到着したら全体が光るといった具合だ。
タイマー機能や充電残量インジケーター、音量チェッカー、撮影時の補助ライトとしても機能。よく使う機能を登録することもできる。
また、アンビエントライトセンサーを新搭載し、輝度の自動調整機能を実現。ライトの明るさ調整はもちろん、カメラ機能の最適化にも寄与するとのこと。ほか、徐々に光の明るさが増していくGlyph Torch機能も備える。
同社曰く、もともと通知音と光を活用することで、スクリーンを確認せずとも内容を把握でき、スマホとのインタラクションを最小限に抑えることを目指して導入したというGlyph Interface。Phone (2)ではそうした側面が強化されたといえる。
そのGlyph Interfaceが備わる背面部には新たに、緩やかなカーブを描いたガラスを採用。側面を覆うミッドフレームは、手が触れる部分を薄く仕上げ、丸みのある背面と合わせ、より持ち心地の良いデザインとした。
また、アイコニックなデザインを引き立てるべく、持ち心地の向上とともに、継ぎ目を感じさせないよう使用するカラーにも統一感を持たせることで、バランスよく洗練されたデザインを実現したとしている。
チップセットにはSnapdragon 8 + Gen 1を搭載。これにより総合的なパフォーマンスがPhone (1)との比較で80%向上、アプリを開くスピードは半分に短縮されたという。
なお、Snapdragon 8 + Gen 1の採用においては、パフォーマンスと価格とのバランス、そしてユーザーへの提供価値を考慮して、多くのテストを経て採用を決定したと説明する。
さらに18bit イメージシグナルプロセッサ(ISP)を搭載し、カメラの操作性・機能面が大きくアップデートしたとアピール。Phone (1)と比較して、4,000倍ものデータを取得できるようになった。
リアカメラはデュアルカメラ構成で、メインカメラは50MPのSony製IMX890センサー(F1.88・1/1.56インチ)、ウルトラワイドカメラに画角114度の50MP Samsung製JN1センサー(F2.2・1/2.76インチ)を搭載する。本体の厚みなども考慮しての選定だとし、最適化を図りソフトウェアとのスムーズな連携を実現したとする。
メインカメラには、AI技術を活用して動く被写体をリアルタイムに正確に捉える「Motion Capture 2.0」を搭載。また、ディテールまで鮮やかな撮影を可能とする、2倍のSuper-Res Zoomを新開発した。ほか、ポートレートモードやAIによるシーン検出、ドキュメントモードなど各種機能も装備する。
2つのカメラはAdvanced HDRに対応。また、Advanced HDRによる写真からのデータインプットを最大化して、Phone (1)では3フレームのキャプチャだったところ、Phone (2)では8フレームに対応、RAWデータを上回る露光量でキャプチャを可能とし、「できる限りクリアに実物に近い形での再現を追求した」としている。
このほか、暗い場所での撮影に適した「Night Mode」にも対応。ウルトラワイドカメラは4cmまでのマクロ撮影も可能となる。
また、メインカメラは最大4K/60fpsのビデオ撮影に対応。動く被写体の撮影に適した「Action Mode」を搭載するなど動画撮影性能を強化しており、内蔵のEIS/OISのデュアル スタビリゼーションにより、手ブレを抑えた動画撮影が行える。
フロントカメラは、32MPのソニー製IMX615センサー(F2.45・1/2.74センサー)を採用。16MPだったPhone (1)からは、センサーサイズも30%大型化し、配置も左上から上部中央へと移動した。こちらは1080p/60fpsのビデオ撮影に対応する。
このほか、デュアルステレオスピーカーを内蔵。3基の高精細マイクも搭載する。SIMカードはデュアルSIMに対応、eSIMは非対応となる。Bluetoothはバージョン5.3、NFC対応となるが、Felicaは本機でも非搭載に。そのためおサイフケータイ機能は使用できない。
画面は6.7インチのフレキシブル OLEDディスプレイで、Phone (1)よりサイズアップし、さらにベゼルの幅を-0.35mmほど狭くしてスクリーン表示範囲も拡大した。LTPOテクノロジーを搭載し、解像度は2412×1080、画素密度は394ppiとなる。
引き続きHDR10+をサポートし、アダティブ(可変)リフレッシュレートは1Hz -120Hzまでをカバー。画面輝度はHDR時に最大1,600nitで、コントラスト比は1,000,000対1。Corning Gorilla ガラスが用いられ、SGSの認証を受けたローブルーライト仕様となっている。ロック解除は顔認証および指紋認証に対応する。
OSはAndroidベースの独自「Nothing OS 2.0」を搭載。カスタマイズ性を重視したとのことで、アプリのラベルやグリッドのデザイン、ウィジェットのサイズやカラースキームまで、すべてカスタマイズできるという。
具体的には、優先度の高いアプリを大きく配置したり、関連アプリをグループ化するなど、ダッシュボードのようなかたちで自由に設定可能。またグループ化する際のフォルダデザインは、Nothingのイメージを踏襲したドットデザインを採用。複数作成可能な上、ホーム画面自体も複数設定できる。
ほか、ウィジェットシステムにも注力しており、オリジナルデザインのライブラリを拡充。クイック設定機能からウィジェットの作成も可能だ。
また「モノクロームモード」を用意。あらゆるアプリのアイコンをモノクロ表示にする機能で、主張を抑えるとともに、優先度や頻度の高いアプリを大きく配置するなど、ユーザーが意図を持って画面デザインできるようにしたとのこと。また、ハード/ソフトの両面で、一体感のあるデザインアイデンティティを体現する意図もあるという。
なお、Phone (2)で投入される新機能においては、OS全体で共有され、初代モデルのPhone (1)では追って利用可能となる予定だ。
バッテリーは容量4,700mAhに。45Wのケーブル充電に対応し、55分でフル充電となる。15WのQi規格ワイヤレス充電にも対応、5Wのリバースチャージ機能も備える。本体はIP54の防水防塵性能を装備。外形寸法は76.4W×162.1H×8.6Dmm、質量は201.2gとなる。
本体を構成する素材には、リサイクル材料や再生可能エネルギーを活用。エコパッケージを採用するなど、サステナビリティーを重視したモノづくりを追求している。
具体的には、ミッドフレームは100%リサイクルアルミニウムを採用。内部の9枚の基板には100%リサイクルのスズはんだペーストと100%リサイクルの銅箔を、28箇所のスチール打ち出し部分には90%以上のリサイクル素材を用いている。プラスチック部分も80%以上がサステナブルな材料を使用する。カーボンフットプリントはPhone (1)より8.6%の削減を実現し、パッケージはプラスチック不使用、すべて紙素材で作られ、そのうちリサイクル素材が60%を占めている。
付属品には、独自のUSB-Cケーブル「Nothing Cable (c-c)」を同梱する。端子部分が一部スケルトンになったNothingらしいオリジナリ仕様となっており、担当者曰く「この部分を実現するのに苦労した」とのこと。こうした細かな部分までこだわることで、Phone (2)がよりプレミアムなモデルであることも表しているという。
Nothing Technologyはメディア向けにプレ・ブリーフィングを開催。マーケティング責任者 兼 共同創立者のアキス・イワンジェリディス氏がオンラインで登壇し、Phone (2)の特徴や、ブランドの現況、日本での展望などについてコメントした。
現在Nothingでは、Phone (1)を含め全体で150万台を販売。「この10年でコンシューマーテックに参入した新ブランドとしては大きな成果だ」と胸を張る。またiPhoneを引き合いに出し、「iPhoneの販売台数は最初150万台、Phone (1)は80万台と半分まで到達している」として、「新ブランドとして需要が大きいことを実証できた」と語る。
また、デザインを強く打ち出していることについても定評があるとし、ベストイノベーション賞の受賞や、全製品がレッド・ドット デザイン賞を受賞したことを挙げた。
こうした実績は、同社にとって「多くの学びがあり、Phone (2)の開発においても生かされている」とのこと。特にPhone (1)ではハード面に軸を置き、限られた時間のなかで開発をしてきたが、Phone (2)ではそれを踏まえて、ソフトウェアの改善や開発に注力できたという。
その上で「より重要なのは、組織として成長できたこと」であるとし、ブランドスタートから約3年、社員数も増えて、現在は世界7ヶ所にオフィスを設けるなど、その規模を拡大している。
また新たに、日本円で約9600万の資金調達を実現しており、「最も競争の激しい業界」とするコンシューマーテック市場の中でブレイクスルーを達成できたことが背景にあると力を込める。今後さらにプロダクトの開発を再強化し、ポートフォリオも拡大していきたいと語った。
日本における展開については、「時間をかけて進めていきたい」とコメント。Nothingグローバルで見ても4番目に大きな市場であり、キャリアとの提携による販売なども検討はしているものの、「急激に規模を拡大することは考えてない」と述べられた。
なお、日本で多く活用されるFelica対応についても質問が上がったものの、現時点ではまだ回答はされていない。Phone (2)でも採用は見送られたようだが、今後に期待したい。
Source: Nothing
カラーはホワイト、ダークグレーの2色展開。価格は8GB RAM+128GBメモリ搭載で79,800円、12GB RAM+256GBメモリ搭載で99,800円、12GB RAM+512GBメモリ搭載で109,800円となる。
背面のスケルトンデザインと、パネル下に配置した独自のLEDライトシステム「Glyph Interface」の採用が特徴的なNothingのスマートフォンに、新世代モデルが登場。初代と比べて「カメラ、ソフトウェア、OS、スクリーン、パフォーマンスなど全体を改善し、よりプレミアムな体験を提供する」モデルに仕上げたとする。
Phone (2)ではGlyph Interfaceが進化。これまで12個だったLEDの数を、33個と大幅に増やし、ライトの配置デザインは変わらないものの、Phone (1)の時よりも光る箇所が細かく分けられている。
さらに中央上部の右側のライトを16グループ、下部のライトを8グループにセグメント。より細かな表現が可能になっている。なお、搭載するLEDライトの色はPhone (1)から変わっていないという。
機能面では新たに追加された「Essential Glyph Notication」により、優先度の高い通知がよりわかりやすく。具体的には特定の連絡先やアプリなどの通知を設定し、スマートフォンの画面を表示するまで背面の右上のライトが光るようになる。
事前にアナウンスされていた新機能「Glyph Composer」も搭載する。LEDの光と音の組み合わせをカスタムできるというもので、お気に入りのメロディーを録音し、オリジナルの着信音も作成可能。
具体的には8-10秒のマルチトラックオーディオファイルに、最大2秒間の単音クリップを組み合わせる仕組み。Glyph InterfaceのLEDとの同期も可能となる。Nothing標準の着信音のほか、世界各地のミュージシャンの楽曲をキュレートした専用サウンドパックも用意する。
このほか、サードパーティーアプリと連携した機能も。たとえば「Uber」アプリでは、背面中央の右側のライトを活用し、Uberを利用した際に到着までの時間をタイマーのような形で表示。徐々に光の線が伸びていき、到着したら全体が光るといった具合だ。
タイマー機能や充電残量インジケーター、音量チェッカー、撮影時の補助ライトとしても機能。よく使う機能を登録することもできる。
また、アンビエントライトセンサーを新搭載し、輝度の自動調整機能を実現。ライトの明るさ調整はもちろん、カメラ機能の最適化にも寄与するとのこと。ほか、徐々に光の明るさが増していくGlyph Torch機能も備える。
同社曰く、もともと通知音と光を活用することで、スクリーンを確認せずとも内容を把握でき、スマホとのインタラクションを最小限に抑えることを目指して導入したというGlyph Interface。Phone (2)ではそうした側面が強化されたといえる。
そのGlyph Interfaceが備わる背面部には新たに、緩やかなカーブを描いたガラスを採用。側面を覆うミッドフレームは、手が触れる部分を薄く仕上げ、丸みのある背面と合わせ、より持ち心地の良いデザインとした。
また、アイコニックなデザインを引き立てるべく、持ち心地の向上とともに、継ぎ目を感じさせないよう使用するカラーにも統一感を持たせることで、バランスよく洗練されたデザインを実現したとしている。
チップセットにはSnapdragon 8 + Gen 1を搭載。これにより総合的なパフォーマンスがPhone (1)との比較で80%向上、アプリを開くスピードは半分に短縮されたという。
なお、Snapdragon 8 + Gen 1の採用においては、パフォーマンスと価格とのバランス、そしてユーザーへの提供価値を考慮して、多くのテストを経て採用を決定したと説明する。
さらに18bit イメージシグナルプロセッサ(ISP)を搭載し、カメラの操作性・機能面が大きくアップデートしたとアピール。Phone (1)と比較して、4,000倍ものデータを取得できるようになった。
リアカメラはデュアルカメラ構成で、メインカメラは50MPのSony製IMX890センサー(F1.88・1/1.56インチ)、ウルトラワイドカメラに画角114度の50MP Samsung製JN1センサー(F2.2・1/2.76インチ)を搭載する。本体の厚みなども考慮しての選定だとし、最適化を図りソフトウェアとのスムーズな連携を実現したとする。
メインカメラには、AI技術を活用して動く被写体をリアルタイムに正確に捉える「Motion Capture 2.0」を搭載。また、ディテールまで鮮やかな撮影を可能とする、2倍のSuper-Res Zoomを新開発した。ほか、ポートレートモードやAIによるシーン検出、ドキュメントモードなど各種機能も装備する。
2つのカメラはAdvanced HDRに対応。また、Advanced HDRによる写真からのデータインプットを最大化して、Phone (1)では3フレームのキャプチャだったところ、Phone (2)では8フレームに対応、RAWデータを上回る露光量でキャプチャを可能とし、「できる限りクリアに実物に近い形での再現を追求した」としている。
このほか、暗い場所での撮影に適した「Night Mode」にも対応。ウルトラワイドカメラは4cmまでのマクロ撮影も可能となる。
また、メインカメラは最大4K/60fpsのビデオ撮影に対応。動く被写体の撮影に適した「Action Mode」を搭載するなど動画撮影性能を強化しており、内蔵のEIS/OISのデュアル スタビリゼーションにより、手ブレを抑えた動画撮影が行える。
フロントカメラは、32MPのソニー製IMX615センサー(F2.45・1/2.74センサー)を採用。16MPだったPhone (1)からは、センサーサイズも30%大型化し、配置も左上から上部中央へと移動した。こちらは1080p/60fpsのビデオ撮影に対応する。
このほか、デュアルステレオスピーカーを内蔵。3基の高精細マイクも搭載する。SIMカードはデュアルSIMに対応、eSIMは非対応となる。Bluetoothはバージョン5.3、NFC対応となるが、Felicaは本機でも非搭載に。そのためおサイフケータイ機能は使用できない。
画面は6.7インチのフレキシブル OLEDディスプレイで、Phone (1)よりサイズアップし、さらにベゼルの幅を-0.35mmほど狭くしてスクリーン表示範囲も拡大した。LTPOテクノロジーを搭載し、解像度は2412×1080、画素密度は394ppiとなる。
引き続きHDR10+をサポートし、アダティブ(可変)リフレッシュレートは1Hz -120Hzまでをカバー。画面輝度はHDR時に最大1,600nitで、コントラスト比は1,000,000対1。Corning Gorilla ガラスが用いられ、SGSの認証を受けたローブルーライト仕様となっている。ロック解除は顔認証および指紋認証に対応する。
OSはAndroidベースの独自「Nothing OS 2.0」を搭載。カスタマイズ性を重視したとのことで、アプリのラベルやグリッドのデザイン、ウィジェットのサイズやカラースキームまで、すべてカスタマイズできるという。
具体的には、優先度の高いアプリを大きく配置したり、関連アプリをグループ化するなど、ダッシュボードのようなかたちで自由に設定可能。またグループ化する際のフォルダデザインは、Nothingのイメージを踏襲したドットデザインを採用。複数作成可能な上、ホーム画面自体も複数設定できる。
ほか、ウィジェットシステムにも注力しており、オリジナルデザインのライブラリを拡充。クイック設定機能からウィジェットの作成も可能だ。
また「モノクロームモード」を用意。あらゆるアプリのアイコンをモノクロ表示にする機能で、主張を抑えるとともに、優先度や頻度の高いアプリを大きく配置するなど、ユーザーが意図を持って画面デザインできるようにしたとのこと。また、ハード/ソフトの両面で、一体感のあるデザインアイデンティティを体現する意図もあるという。
なお、Phone (2)で投入される新機能においては、OS全体で共有され、初代モデルのPhone (1)では追って利用可能となる予定だ。
バッテリーは容量4,700mAhに。45Wのケーブル充電に対応し、55分でフル充電となる。15WのQi規格ワイヤレス充電にも対応、5Wのリバースチャージ機能も備える。本体はIP54の防水防塵性能を装備。外形寸法は76.4W×162.1H×8.6Dmm、質量は201.2gとなる。
本体を構成する素材には、リサイクル材料や再生可能エネルギーを活用。エコパッケージを採用するなど、サステナビリティーを重視したモノづくりを追求している。
具体的には、ミッドフレームは100%リサイクルアルミニウムを採用。内部の9枚の基板には100%リサイクルのスズはんだペーストと100%リサイクルの銅箔を、28箇所のスチール打ち出し部分には90%以上のリサイクル素材を用いている。プラスチック部分も80%以上がサステナブルな材料を使用する。カーボンフットプリントはPhone (1)より8.6%の削減を実現し、パッケージはプラスチック不使用、すべて紙素材で作られ、そのうちリサイクル素材が60%を占めている。
付属品には、独自のUSB-Cケーブル「Nothing Cable (c-c)」を同梱する。端子部分が一部スケルトンになったNothingらしいオリジナリ仕様となっており、担当者曰く「この部分を実現するのに苦労した」とのこと。こうした細かな部分までこだわることで、Phone (2)がよりプレミアムなモデルであることも表しているという。
■全製品で150万台を販売。「激戦市場での新規参入ブランドとして大きな成果を達成」
Nothing Technologyはメディア向けにプレ・ブリーフィングを開催。マーケティング責任者 兼 共同創立者のアキス・イワンジェリディス氏がオンラインで登壇し、Phone (2)の特徴や、ブランドの現況、日本での展望などについてコメントした。
現在Nothingでは、Phone (1)を含め全体で150万台を販売。「この10年でコンシューマーテックに参入した新ブランドとしては大きな成果だ」と胸を張る。またiPhoneを引き合いに出し、「iPhoneの販売台数は最初150万台、Phone (1)は80万台と半分まで到達している」として、「新ブランドとして需要が大きいことを実証できた」と語る。
また、デザインを強く打ち出していることについても定評があるとし、ベストイノベーション賞の受賞や、全製品がレッド・ドット デザイン賞を受賞したことを挙げた。
こうした実績は、同社にとって「多くの学びがあり、Phone (2)の開発においても生かされている」とのこと。特にPhone (1)ではハード面に軸を置き、限られた時間のなかで開発をしてきたが、Phone (2)ではそれを踏まえて、ソフトウェアの改善や開発に注力できたという。
その上で「より重要なのは、組織として成長できたこと」であるとし、ブランドスタートから約3年、社員数も増えて、現在は世界7ヶ所にオフィスを設けるなど、その規模を拡大している。
また新たに、日本円で約9600万の資金調達を実現しており、「最も競争の激しい業界」とするコンシューマーテック市場の中でブレイクスルーを達成できたことが背景にあると力を込める。今後さらにプロダクトの開発を再強化し、ポートフォリオも拡大していきたいと語った。
日本における展開については、「時間をかけて進めていきたい」とコメント。Nothingグローバルで見ても4番目に大きな市場であり、キャリアとの提携による販売なども検討はしているものの、「急激に規模を拡大することは考えてない」と述べられた。
なお、日本で多く活用されるFelica対応についても質問が上がったものの、現時点ではまだ回答はされていない。Phone (2)でも採用は見送られたようだが、今後に期待したい。
Source: Nothing