• ブランド
    特設サイト
公開日 2019/11/20 19:10

Anker “Soundcore” は売上30億円突破で「第2の柱」に。新製品も大量投入へ

「Anker Power Conference -'19 Winter」開催
編集部:平山洸太
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
アンカー・ジャパンは、プレス向けイベント「Anker Power Conference -'19 Winter」を本日20日に都内で開催。新シリーズ“PowerPort Strip”としてUSBポート付き電源タップを発表するなど、今冬から来年春ごろにかけて発売する新製品を披露した。

「Anker Power Conference -'19 Winter」が開催

フォトセッションの様子

充電器などをてがける「Anker」ブランド

Ankerでは、先述したUSBポート付き電源タップ「PowerPort Strip PD3」をはじめ、窒化ガリウム搭載モデル「PowerPort Atom III Slim(Four Ports)」など6モデルが発表された。

「PowerPort Strip PD 3」は、3口のコンセント差込口を備えながらも、USB-Aを2基、USB-Cを1基搭載する電源タップ。6口のコンセントを備える「PowerPort Strip PD6」もバリエーション違いとして用意される。価格はPowerPort Strip PD3が3,999円、PowerPort Strip PD6が4,999円(以下、記載のない場合はすべて税込)で来年春ごろの発売を予定する。

3つのポートを備える

「PowerPort Strip PD6」(左)/「PowerPort Strip PD3」(右)

USB-C端子はUSB PowerDelivery(PD)に対応し、最大30Wの出力に対応する。なおUSB-Aポート度同時に使用した場合は最大18Wになるとのこと。外形寸法は約230×50×30mmで、質量は約450g。

説明を行った猿渡氏は「このような製品は市場にはすでに存在しているが、PD対応は少ない」と説明。さらに「多機能保護機能を搭載しているので安心。これ一台あれば生活に関わる充電をまとめることができる、そういった製品になっている」とアピールした。

執行役員 事業戦略本部統括 猿渡歩氏

またワイヤレス充電器では3モデルを発表。「PowerWave Base」は、最大15W出力が可能なスマートフォンサイズのパッド型モデル。価格は未定だが、来年春ごろの発売を予定する。端子にはUSB-Cを採用しており、USB PDでの入力にも対応。デザインにファブリックを使用することで、高級感とデザイン性を追求したという。外形寸法は約150×74×14mmで、質量は約660g。

USB-Cを採用する

「PowerWave Base」

「PowerWave 10 Stand with 1 USB-A&1 PD Ports」は、最大15Wのスタンド型ワイヤレス充電器に加えて、18W出力とPDに対応したUSB-C端子と、最大5WのUSB-A端子を備えるモデル。3,999円で来年春ごろの発売を予定する。三台のデバイスを同時に充電できるため、「複数のデバイスを使いこなす方にオススメ」と紹介している。外形寸法は約84×74×114mmで、質量は約363g。

「PowerWave 10 Stand with 1 USB-A&1 PD Ports」

背面端子部

「PowerWave+ 3-in-1 Charging Station」は、最大15Wのスタンド型ワイヤレス充電器に加えて、Apple Watchの充電器(5W)とAirPods専用のLightning端子(5W/MFi認証済)を搭載する充電器。外形寸法は約165×90×113mmで、質量は約500g。価格は未定だが、来年春ごろの発売を予定する。

「PowerWave+ 3-in-1 Charging Station」

背面端子部

窒化ガリウムを採用したモデルからは、「PowerPort Atom III Slim(Four Ports)」が発表。PowerIQ3.0を搭載した最大45WのUSB-Cポート1基に加え、3基のUSB-Aポートを搭載する。合計の出力は65Wとなっており、4,299円で来年春ごろの発売を予定する。外形寸法は約90×86×18mmで、質量は約146g。

「PowerPort Atom III Slim(Four Ports)」

4つのポートを備える

オーディオ機器をてがける「Soundcore」ブランド

Soundcoreでは、完全ワイヤレスイヤホンを含めた8モデルが新製品として発表された。

目玉となるのは、 “第2世代” としてアピールされた完全ワイヤレスイヤホン「Liberty 2」と「Liberty Air 2」だ。第2世代ではイコライザー機能「HearID」、USB-C端子、通話時のノイズキャンセリング「cVc 8.0」の3点が特徴としている。

「Liberty 2」

「Liberty Air 2」

詳しくは別記事にて紹介しているが、Liberty 2はSoundcore初となる10mmのダイヤモンドコーティングドライバーで音質を追求したモデル。またLiberty Air 2は第2世代の特徴に加えて、アプリからコントロール可能なタッチコントロールが特徴だ。2機種とも11月27日の発売を予定しており、Liberty 2は9,999円、Liberty Air 2は7,999円で販売する。

加えて完全ワイヤレスイヤホンでは、スポーツ用モデルのSpiritシリーズより、「Spirit Dot 2」「Spirit X2」の2モデルをラインナップ。Spirit X2は2020年春ごろに8,999円での発売を予定するが、Spirit Dot 2は価格発売日ともに未定としている。

Spirit Dot 2は、Soundcore独自のSweatGuardテクノロジーを完全ワイヤレスイヤホンに初採用したモデル。IPX7の防水性に対応する。イヤーウィングは人間工学に基づいてデザインすることで、「オーダーメイドのような装着感を実現」したとのこと。これにより、激しいスポーツ時でも安心して使用できるとしている。

「Spirit Dot 2」

イヤホン部

またドライバーは8mmで、コーデックはAACとSBCに対応。充電端子にはUSB-Cを採用し、イヤホンのみで最大5.5時間、ケース併用で最大10時間の音楽再生に対応する。質量は約62g。

Spirit X2は独自のBassUpテクノロジーを搭載したという、「Spirit X」のアップグレードモデル。従来モデルのフィット感を維持しながらも、防水性能やドライバーをアップグレードすることで、さらに迫力あるサウンドを実現するという。

イヤホン部

「Spirit X2」

防水性能はIP68で、ドライバーは12mm。コーデックはAACとSBCに対応する。充電端子にはUSB-Cを採用し、イヤホンのみで最大9時間、ケース併用で最大36時間の音楽再生に対応する。質量は約103g。

完全ワイヤレスイヤホン以外のオーディオ製品では、ネックバンド式のBluetoothイヤホン「Life U2」が新製品として発表された。10mmのダイナミックドライバーが特徴のモデルで、最大24時間の音楽再生に対応。充電端子にはUSB-Cを採用し、5分間で最大2時間の急速充電にも対応する。

「Life U2」

また防水としてIPX7に対応し、コーデックはAACとSBCに対応する。なお価格・発売日ともに未定となっている。

同じくLifeシリーズから、ワイヤレスヘッドホン「Life Q10」も登場。3,799円で来年春ごろの発売を予定する。40mmのダイナミックドライバーを搭載し、最大60時間の音楽再生に対応する。本体は折りたたみに対応し、持ち運びにも配慮。充電端子にはUSB-Cを採用し、5分間で最大5時間の急速充電にも対応する。

「Life Q10」

折りたたみに対応

そのほか、サウンドバーやBluetoothスピーカーからも新製品が発売予定となっている。サウンドバー「Infini Pro」は、Dolby Atmosに対応する2.1chのサウンドバー。12月末の発売で、20,999円での販売を予定する。2つのミッドレンジドライバー、1インチのトゥイーター、3インチのサブウーファー、2つのバスレフポートを搭載する。

「Infini Pro」

出力は左右チャンネルそれぞれ30Wずつで、サブウーファーは60W。4K HDRやDolby Visionにも対応し、「様々な4Kコンテンツに対応したサウンドを楽しめる」と紹介している。外形寸法は約930×120×61mmで、質量は約3.3kg。

またBluetoothスピーカーでは、パーティー用モデル「Rave Mini」を11月20日に18,999円で発売する。最大80Wの出力に対応し、パッシブラジエーター、トゥイーター、ウーファーを備える。最大18時間の連続再生が可能で、IPX7の防水にも対応する。外形寸法は約180×180×369mmで、質量は約3.5kg。

「Rave Mini」

ロボット掃除機をてがける「eufy」ブランド

eufyはロボット掃除機を主軸に展開してきたブランドだが、「ロボット掃除機を持っているユーザーは6%に過ぎないという結果もある」と猿渡氏。一方で興味のあるユーザーは40%にも上り、「価格が高い」「きちんと掃除できるか不安」といった意見が理由として存在するという。

40%のユーザーがロボット掃除機に興味があるという

そこで同社では、月額980円からロボット掃除機をレンタルできるサービス「Eufyサブスクプラン」を2020年1月中旬より開始する。

「Eufyサブスクプラン」を発表

レンタルの対象機種は、約7.2cmという薄型設計のエントリーモデル「RoboCac 11S」と水拭きにも対応する最上位モデル「RoboVac L70 Hybrid」の2モデルが対象で、価格はRoboCac 11Sが月額980円(税抜)、RoboVac L70 Hybridが月額2,980円(税抜)となっている。

「RoboCac 11S」(左)/「RoboVac L70 Hybrid」(右)

最低6ヶ月から24ヶ月での契約が可能で、24ヶ月以上使用した場合はそのまま貰うことができる。また継続期間が7ヶ月を超えると半年に1回交換用パーツキットを貰えるほか、通常18ヶ月の保証期間を最大24ヶ月まで延長することができる特典も用意される。

さらに猿渡氏は「ロボット掃除機で掃除できなかったところも含めてサポートしていきたい」として、開発中のコードレスクリーナー「HomeVac S11 Go」、ハンディクリーナー「HomeVac H11」を発表。いずれも来年春ごろの発売を予定する。

コードレスクリーナー「HomeVac S11 Go」は、価格は16,999円を予定。サイクロン構造と5層のフィルターにより、最大120AWのパワフルな吸引力を実現したとのこと。また5種類の付け替え可能なノズルによって、あらゆる場面に対応できるとしている。掃除時間は最大40分で、ダスト容量は0.65L。外形寸法は約1,200×240×106mm。

「HomeVac S11 Go」

各種アタッチメントが用意

またハンディタイプのクリーナー「HomeVac H11」は、3,999円での販売を予定する。本体サイズは約φ74×335mm、質量約600とワインボトルほどのサイズ。小型ながらも、最大5,500Paの吸引力によりゴミなどを素早く吸引できるという。掃除時間は最大13分で、ダスト容量は90mLとなっている。

「HomeVac H11」

プロジェクターを手がける「NEBURA」ブランド

NEBURAブランドからは、4K HDRに対応したプロジェクター「Cosmos Max」およびフルHDモデル「Cosmos」を2020年春ごろに発売する。こちらも詳しくは別記事にて紹介しているが、いずれも価格は未定。なおCosmos Maxは、12月18日よりMakuakeにてクラウドファンディングで先行販売する。

「Cosmos」

「Cosmos Max」

Cosmos Maxの解像度は4K(3,840×2,160)で、HDR10に対応。これ加えて明るさを1,500ANSIルーメンとすることで、高精細かつ鮮やかな映像が楽しめるとしている。また一回り小型のサイズで1080p(1,920×1,080)のモデルであるCosmosは、900ANSIルーメンの輝度に対応。いずれもOSにAndroid 9.0を採用する。

ユーザーからのフィードバックを反映した製品

発表会の冒頭では、代表取締役の井戸義経氏が登壇。これまで掲げてきた“Empowering Smarter Lives”(テクノロジーの力で、人々のスマートな生活を後押しする)というテーマで今後も事業展開を行っていくと説明した。

代表取締役 井戸義経氏

Empowering Smarter Livesを推進

また同氏によると、2019年は昨年に対して30%の成長率を維持しているとのこと。また日本単体で100億円の事業規模を突破する見通しとしており、この成長の理由として「パワー半導体 “GaN” を採用した製品」「PowerIQ 3.0を搭載した製品」を挙げた。

オーディオブランドのSoundcoreについては、30億円超の事業規模を達成しており、「Ankerに続く第二の柱と言ってもよい」と強調。また2016年秋に立ち上げたeufyブランドも好調に成長しており、同社の調査によると、ロボット掃除機では12%ほどのシェアを獲得しているという。

Soundcoreは30億円の事業規模を達成した

さらに今後も続けるミッションとして「人の声から、ベストアンサーをつくる。」という方針も改めて紹介した。「より良い製品を発売し、さらにフィードバックを得ていくというサイクルを最短でおこなうことが、唯一無二の存在になると信じて愚直に進めてきた」と井戸氏。また毎日700件の電話、そして2.5万件を超えるユーザーレビューが「成長の原動力であり財産である」と強調した。

同社ではこれを体現するための取り組みとして、サッカーチームの川崎フロンターレ、eスポーツチームのGG BOYZといったチームをサポートしてきた。そして新たに、日本人初として8,000m峰14座の完全盗聴を達成したプロ登山家 竹内洋岳氏とスポンサー契約を締結した。

プロ登山家 竹内洋岳氏

会場には竹内氏も登場し、「1つの頂上に到達して登山家になったわけではない。頂上に立ったら次の目標を見つけて達成してきた。Ankerは1つの頂上から次の頂上を目指す。多くの人が登れるのか?と聞くかもしれない。登れるのかもしれないし、登れないかもしれない、だからこそ努力して頂上に到達していく」と意気込みを語った。

竹内氏は今後、SNSでAnkerブランドや製品の魅力を発信していくとのこと。また製品開発に関してもアドバイスを取り入れていくとのことだ。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 【ミニレビュー】空き電源コンセントに挿入するだけ。オーディオみじんこ「SILVER HARMONIZER AC-ADVANCE」
2 連載:世界のオーディオブランドを知る(3)日本発ブランドの象徴「デノン」の歴史を紐解く
3 ボーズ、ながら聴きTWS「Bose Ultra Open Earbuds」にさらに新色。計7色のカラバリを用意
4 FX-AUDIO-、ヘッドホンアンプ/プリアンプとしても使えるコンパクトDAC「DAC-T3J」。税込7480円
5 【完全ワイヤレスイヤホン特集 PART.1】10000円未満のオススメは?
6 日本発、高コスパイヤホン新本命。final「ZE3000SV」は機能充実、そして何より音が良い!
7 BenQ、ノングレアIPSパネル搭載のプログラミング向け31.5型4Kモニター「RD320U」
8 e☆イヤホン、2025年「福耳袋」を12/20から順次販売開始。スタッフセレクト袋や100万円の「超福耳袋」も
9 装着性が向上してさらに進化! “ハイルドライバー” AMT搭載のオープン型ヘッドホン「HEDDphone TWO」を聴く
10 【インタビュー】エソテリックとティアック、進化し続ける2ブランド。世界にアピールする技術力でオーディオを推進
12/18 9:21 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.195
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX