公開日 2010/12/21 11:00
東芝RD&CELLレグザが“もっと楽しく”なるアプリ「RZタグラー」 を試す − リモコン/タグリスト機能を徹底検証
開発者・片岡氏に訊く“アプリ使いこなし術”
近頃はインターネット上の“クラウドサーバー”を介したメールアプリケーションやフリーストレージ、とりわけパソコンや携帯電話などモバイル端末のユーザビリティを高める様々なクラウドサービスが登場し、すっかり私たちの生活になじんでしまった。家電AV機器とクラウド型のアプリケーションサービスを統合する動きも活発化しており、米Googleはインテルやソニー、ロジテックと組んでAndroid OSベースのテレビ向けプラットフォーム「Google TV」を北米で立ち上げた。他にも薄型テレビの新しい進化の方向性として、クラウドサービスを取り込んだ“スマートテレビ”のコンセプトを、様々なメーカーが打ち出してきている。
日本国内でもこれまでにインターネットを活用した家電AV機器向けの様々なサービス、対応機器がリリースされてきた。少し過去に遡ってみれば、東芝は2005年の初夏にHDD+DVDレコーダー“RDシリーズ”「RD-XS57」「RD-XS37」を発売し、ユニークなコミュニケーション型の情報共有サービスをスタートさせた。レコーダーをインターネットに接続した状態で、全国のRDシリーズのユーザーが予約している番組を集計し、最新予約ランキングが確認できる「おすすめサービス」や、好みが似ているユーザーグループを分析して、個別のユーザーに録画番組をプッシュする「みんなからのおすすめ」が話題を呼んだ。他のメーカー、サービスプロバイダからも例えばインターネット経由で動画を配信するビデオ・オン・デマンドサービスや、薄型テレビに“ウィジェット”と呼ばれるアプリケーションをインストールして、様々な機能を追加できるサービスなどが、これまでに実現されてきた。
数年前から比べると、いまでは国内のブロードバンド環境が格段に整備されており、ハードに搭載されるデバイスの処理能力もアップしている。環境や機器の進化により、パソコンや携帯電話で四六時中インターネットにつながって、様々なサービスや情報を享受するというライフスタイルそのものが、多くの人たちにとって当たり前で、必要不可欠なものになりつつある。
このような環境の中で家電AV機器も、よりいっそうインターネット周りの機能やサービスを充実させ、クラウドを含む多様なライフスタイルを取り込んでいこうとする流れが生まれるのは必然だろう。先に触れたように、東芝は液晶テレビやデジタルビデオレコーダーをコアにしたユニークなインターネット対応のサービスを、いち早く具現化してきたメーカーのひとつだが、いまやリビングの核として定着した薄型テレビを基点に、また新たなエンターテインメントとライフスタイルを提案してきた。それが「Regza Apps Connect」だ。
■Regza Apps Connectとは何か?
東芝が10月末から提供を開始した「Regza Apps Connect」は、同社のフラグシップテレビ“CELL REGZA”「X2/XE2」シリーズ、ならびに“REGZAブルーレイ”、“RDシリーズ”のラインナップで「ネットdeナビ」に対応する全てのレコーダーで利用でき、スマートフォンやタブレットPC対応の東芝オリジナル「アプリ」を利用して新たな機能や使い勝手を提供するサービスである。そのサービスの一部は、東芝が対応製品のユーザーに向けて開放する独自のクラウドサーバーをベースに提供される点も大きな特徴のひとつだ。(「Regza Apps Connect」対応製品の詳細は>>こちら)
そして、10月下旬に東芝が発表した「Regza Apps Connect」の第一弾・アプリケーションサービスが「RZタグラー」だ(関連ニュース)。iPad/iPhone/iPod touchなどiOS搭載端末で利用でき、タッチパネルデバイスの操作性を活かして、東芝のテレビやレコーダーをリモート操作したり、クラウドサービスを利用した新しい録画番組の視聴スタイルが楽しめる。
アプリケーションはアップル「App Store」から無料でダウンロードができ、これから紹介する機能については、本稿掲載時点では全てユーザーが無料で利用できるサービスとなっている。なお、東芝では最初はiOS搭載端末向けにサービスインしたのち、Android版、Windows7版についても順次開発を進めていることを明らかにしている。今年開催されたCEATEC JAPAN 2010の東芝ブースでは、それぞれの開発中のAndorid/Windows7版のアプリが試験的なデモを行っていたので、恐らくそう遠くない将来にはそれぞれのプラットフォームで利用できるアプリの発表が期待できそうだ。
なお、12月初旬にはタッチリモコン機能と「タグ情報」参照のみが行える入門用アプリ「RZコマンダー」のiOS版もリリースされている。
■「RZタグラー」で何ができるのか?
では第一弾のアプリである「RZタグラー」を導入すれば、具体的にどんなことができるようになるのだろうか?今回は編集部員が実際にiPod touchにアプリをインストールして、東芝のBDレコーダー「RD-BZ800」でその使い勝手を検証してみた。
まずはアプリをインストールしよう。「RZタグラー」アプリの概略、ならびにダウンロードは東芝のRegza Apps Connectオフィシャルサイトから簡単にアクセスして参照できる。アプリのインストールを行うには、パソコンにアプリケーションソフト「iTunes」を入れた後、iPhoneなどに同期してダウンロードしてきたアプリをインストールする方法がある。またはiPhoneなどは「App Store」から直接アプリをダウンロードしてインストールすることも可能だ。なお、iOS端末には「iOS 3.1.3」以降が導入されていることが必要条件だ。「RZタグラー」は無料でダウンロードできるので、はじめは興味がなくても「とりあえず使ってみる」ことができる。
なお、本稿取材時はアプリの最新バージョン「1.2.0」でテストを行っている。
日本国内でもこれまでにインターネットを活用した家電AV機器向けの様々なサービス、対応機器がリリースされてきた。少し過去に遡ってみれば、東芝は2005年の初夏にHDD+DVDレコーダー“RDシリーズ”「RD-XS57」「RD-XS37」を発売し、ユニークなコミュニケーション型の情報共有サービスをスタートさせた。レコーダーをインターネットに接続した状態で、全国のRDシリーズのユーザーが予約している番組を集計し、最新予約ランキングが確認できる「おすすめサービス」や、好みが似ているユーザーグループを分析して、個別のユーザーに録画番組をプッシュする「みんなからのおすすめ」が話題を呼んだ。他のメーカー、サービスプロバイダからも例えばインターネット経由で動画を配信するビデオ・オン・デマンドサービスや、薄型テレビに“ウィジェット”と呼ばれるアプリケーションをインストールして、様々な機能を追加できるサービスなどが、これまでに実現されてきた。
数年前から比べると、いまでは国内のブロードバンド環境が格段に整備されており、ハードに搭載されるデバイスの処理能力もアップしている。環境や機器の進化により、パソコンや携帯電話で四六時中インターネットにつながって、様々なサービスや情報を享受するというライフスタイルそのものが、多くの人たちにとって当たり前で、必要不可欠なものになりつつある。
このような環境の中で家電AV機器も、よりいっそうインターネット周りの機能やサービスを充実させ、クラウドを含む多様なライフスタイルを取り込んでいこうとする流れが生まれるのは必然だろう。先に触れたように、東芝は液晶テレビやデジタルビデオレコーダーをコアにしたユニークなインターネット対応のサービスを、いち早く具現化してきたメーカーのひとつだが、いまやリビングの核として定着した薄型テレビを基点に、また新たなエンターテインメントとライフスタイルを提案してきた。それが「Regza Apps Connect」だ。
■Regza Apps Connectとは何か?
東芝が10月末から提供を開始した「Regza Apps Connect」は、同社のフラグシップテレビ“CELL REGZA”「X2/XE2」シリーズ、ならびに“REGZAブルーレイ”、“RDシリーズ”のラインナップで「ネットdeナビ」に対応する全てのレコーダーで利用でき、スマートフォンやタブレットPC対応の東芝オリジナル「アプリ」を利用して新たな機能や使い勝手を提供するサービスである。そのサービスの一部は、東芝が対応製品のユーザーに向けて開放する独自のクラウドサーバーをベースに提供される点も大きな特徴のひとつだ。(「Regza Apps Connect」対応製品の詳細は>>こちら)
アプリケーションはアップル「App Store」から無料でダウンロードができ、これから紹介する機能については、本稿掲載時点では全てユーザーが無料で利用できるサービスとなっている。なお、東芝では最初はiOS搭載端末向けにサービスインしたのち、Android版、Windows7版についても順次開発を進めていることを明らかにしている。今年開催されたCEATEC JAPAN 2010の東芝ブースでは、それぞれの開発中のAndorid/Windows7版のアプリが試験的なデモを行っていたので、恐らくそう遠くない将来にはそれぞれのプラットフォームで利用できるアプリの発表が期待できそうだ。
なお、12月初旬にはタッチリモコン機能と「タグ情報」参照のみが行える入門用アプリ「RZコマンダー」のiOS版もリリースされている。
■「RZタグラー」で何ができるのか?
では第一弾のアプリである「RZタグラー」を導入すれば、具体的にどんなことができるようになるのだろうか?今回は編集部員が実際にiPod touchにアプリをインストールして、東芝のBDレコーダー「RD-BZ800」でその使い勝手を検証してみた。
まずはアプリをインストールしよう。「RZタグラー」アプリの概略、ならびにダウンロードは東芝のRegza Apps Connectオフィシャルサイトから簡単にアクセスして参照できる。アプリのインストールを行うには、パソコンにアプリケーションソフト「iTunes」を入れた後、iPhoneなどに同期してダウンロードしてきたアプリをインストールする方法がある。またはiPhoneなどは「App Store」から直接アプリをダウンロードしてインストールすることも可能だ。なお、iOS端末には「iOS 3.1.3」以降が導入されていることが必要条件だ。「RZタグラー」は無料でダウンロードできるので、はじめは興味がなくても「とりあえず使ってみる」ことができる。
なお、本稿取材時はアプリの最新バージョン「1.2.0」でテストを行っている。