公開日 2011/04/21 10:07
クイーン「Greatest Hits I/II」の新旧CDと96/24音源を岩井喬が比較試聴!
オンキヨーのネットワーク付きプリメイン「TX-8050」で試聴
結成40周年を迎える伝説のバンド クイーンの音源が、e-onkyo musicにて96/24のハイレゾ音源として配信される。高校生の頃からクイーンの大ファンだという岩井 喬氏が、96/24音源と、CD(95年発売の2枚組バージョン/2011年発売の SHM-CDバージョン)の比較試聴を行い、それぞれの音の違いについてファンならではの視点から細かくレポート。さらにボブ・ラドウィック氏に、リマスタリングの際に気を遣ったポイントや、オススメの曲について聞くメールインタビューも敢行した。
クイーンのメモリアルイヤーである2011年に
96/24のハイレゾ音源が登場
オンキヨーが手がける高品質音源配信サイト『e-onkyo music』は、PCオーディオの世界が普及する以前から96kHz/24bitのHD音源配信をスタートさせ、今やクラシックやジャズだけでなく、ロックやポップス、そしてどこの配信サイトにも負けない、メジャーアーティストたちの音源を取り扱うことでユーザーからも高い評価を得ている。
そしてこの度、デビュー40周年を迎えるクイーンの96kHz/24bit音源が『e-onkyo music』から登場することになった。フレディ・マーキュリー没後20周年でもある2011年は、SHM-CDでも最新リマスター盤がリリースされているが、今回の96kHz/24bit配信は、数あるベスト盤のなかでも傑作の呼び声高い『Greatest Hits』、『Greatest Hits II』の2作品が登場した。配信形式はWMA LosslessでDRM付き。CD書き込みは10回、PD転送は25回とされており、再発行は3回まで可能。バックアップはできない。
『Greatest Hits』、『Greatest Hits II』は本年1月、長年在籍したEMIからユニバーサルに移籍、その第一弾として最新リマスタリングが施されたSHM-CDがリリースされている。今回の96kHz/24bit配信音源もこの時と同じマスタリングエンジニア、ボブ・ラドウィック氏が手がけている。ボブ氏はバーニー・グランドマン氏やテッド・ジェンセン氏らと並ぶ、世界で5本の指に数えられる、知る人ぞ知るマスタリングエンジニアの巨匠だ。先頃『HD Tracks』で配信がはじまり大きな話題となったローリング・ストーンズの176.4及び88.2kHz音源の元となるDSDリマスター素材を手がけたのもボブ氏である。ボブ氏の作り出す音は緻密で厚みがあり、丁寧な空間構築と音像の自然な立体感を作り出しており、理想的なオーディオライクなサウンドを提供してくれる。
『Greatest Hits』、『Greatest Hits II』の96kHz/24bit音源は今年3月に作成されたもので、先行した最新リマスターをアップコンバートしたものではなく、アナログマスターから96kHz/24bit用にボブ・ラドウィック氏がリマスターしたものである。
今回の記事執筆に当たり、急遽、知人を通してボブ氏にメールインタビューを敢行してみたところ、快くこのリマスターにあたってコメントを送ってくださった。以下、その抜粋である。
マスタリングエンジニア・ラドウィック氏特別コメント
「オリジナルのスピリットを尊重」
「今回のリマスターにおいては既に発表されたアナログレコードと二世代前までのCDとを比較してから作業に入っています。特に入念に確認しているのはCDやダウンロードファイルの場合、変換の過程でスピードの変更がないかどうか、又、オリジナルのアナログレコード製作時のスピリットが失われていないか注意深く確認します。
コンプレッション感やイコライジングはマスターテープの状態を尊重しているので、マスタリング作業時に加えるものはほとんどありません。そのため、テープ再生においても優れた再生環境を用意する必要があるのですが、 Tim de Paraviciniカスタムチューンのチューブアンプ、Aria クラスAディスクリートアンプやテープレコーダーも「アンペックスATR102」の特注改良版を使用しました。
私はすべての楽曲を気に入っていますし、素晴らしい仕上がりだと思います。そして出来る限り完全なものにするためにいかなる出費も惜しみませんでした。
あたかもこれが処理が施されるべき最後のマスタリングであるかのように…」
ネットワーク機能付きプリメイン「TX-8050」を使って
クイーンの音源を試聴
iPod/iPhoneとのデジタル接続も可能な高品位オーディオアンプと一体化した、オンキヨーの最新ネットワークレシーバー「TX-8050」にて、今回のクイーン・ハイレゾ音源の試聴を行った。96kHz/24bitのデジタル入力に対応し、独自のワイドレンジ技術WRATや重量パーツをしっかりと支えるオーバルシャーシなどのオーディオの基本技術も数多く投入しており、信号経路の短縮化によってノイズを抑える「ピュアオーディオモード」などの高音質化技術も数多く盛り込まれており、価格では考えられないほど充実したサウンド再生が可能となっている。旧来のリマスター盤との比較試聴のため、CDプレーヤー「C-7000R」も準備。まずはCDを使って「TX-8050」のクオリティを確認してみたが、ふっくらとした低域と腰高で鮮やかな中高域を中心に、ディティール感を細やかにトレースし、音像はすっきりとスマートに描く傾向を持っている。「ピュアオーディオモード」を活用すればSN感も向上し、質感も滑らかで耳馴染みの良いサウンドに変化。価格を考えれば十分健闘したクオリティを持っている。
95年発売盤/2011年SHM-CD盤/96/24音源を比較
さてここから本題であるが、96kHz/24bit音源を試聴する前に何パターンかの『Greatest Hits』、『Greatest Hits II』を含めた旧CD盤を集めてみた。
まずは95年に発売された『Greatest Hits』、『Greatest HitsII』2枚組バージョン(東芝EMI:TOCP-8535〜8536)と、本年登場したばかりの最新リマスターSHM-CD盤『Greatest Hits』(ユニバーサル:UICY-15001)、『Greatest Hits II』(同:UICY-15002)。
そして変化球としてオリジナルアルバムから、『A DAY AT THE RACES(華麗なるレース)』(76年発表・モービルフィディリティ:UDCD 668)、『NEWS OF THE WORLD(世界に捧ぐ)』(77年発表・モービルフィディリティ:UDCD 588)、『INNUENDO』(91年発表・EMI:TOCP-67354、2001年リマスター、2004年リリースの紙ジャケ盤)も用意してみた。
純粋な『Greatest Hits』(「Somebody To Love(愛にすべてを)」)、『Greatest Hits II』(「The Show Must Go On」)のCD盤比較では2011年盤の方が圧倒的にクリアで鮮度も高く音の分離も良い。音圧感はさほど変化はないが質感そのものが全く違う。旧盤ではボーカルやギターの質感も粗く感じられた。ちなみに95年盤との比較で『A DAY AT THE RACES』ではゴールドCDという事もあるが、滑らかでアナログテイスト溢れる厚みがあり、SN感もよく立体的なサウンドになる。『INNUENDO』ではデジタル全盛時ということもあり、シンセサウンドが多用されているがそのリリースの階調が細やかになり、ボーカルのウェットさやドラムの厚みも増している。音の分離感や鮮度感、SN感は2011年盤の方が優れているが、独特な厚み感においては『INNUENDO』も悪くはない。
96/24音源は時代ごとの音づくりの違いも味わえる
ここで96kHz/24bit版の『Greatest Hits』、『Greatest Hits II』を試聴してみたが、まず「Somebody To Love(愛にすべてを)」では、SNの良さや存在感あふれる音場感が圧倒的に違うが、ボーカルやコーラスの厚み、ギターのピッキングの粒立ちも鮮明だ。「The Show Must Go On」では奥行き、広がり共に音場が拡大。細身だったシンセは厚みが出ており、ベースも滑らかで有機的な質感に変化している。ギターワークの細やかさも一つ一つ前後感を持って掴めるほど、解像感高くなっている。しかし、フレディの病状を感じさせるようなソリッドな声質はより鋭く感じられるような状態で、鮮度が増したことでそうした事実背景も窺えるようになる。
どの曲も捨てがたいところであるが、特にアナログ全盛期の『Greatest Hits』の素材は96kHz/24bitのサウンドと相性が良く、リッチな音の厚みと、際立つ鮮度感をダイレクトに味わえる。「Somebody To Love」や「We Are The Champions(伝説のチャンピオン)」でも思ったが、今回の96kHz/24bit版は、質感の変化の傾向においてはモービルフィディリティ盤の『A DAY AT THE RACES』、『NEWS OF THE WORLD』に近いものを持っているようだ。
リマスターを担当したボブ・ラドウィック氏曰く、「Another One Bites The Dust(地獄へ道づれ)」は特に抜群の出来映えであるので、是非リスナーにも注目して聞いて欲しいとのことである。個人的にも今回の96kHz/24bit配信は素晴らしいチャレンジであると思うし、これから様々な場所で聴き続けていくだろうと感じている。ぜひこの流れで、クイーンも含めた様々なアーティスト達の名盤を登場させて欲しいと思う。
【執筆者プロフィール】
岩井 喬 Takashi Iwai
1977年・長野県北佐久郡出身。東放学園音響専門学校卒業後、レコーディングスタジオ(アークギャレットスタジオ、サンライズスタジオ)で勤務。その後大手ゲームメーカーでの勤務を経て音響雑誌での執筆を開始。現在でも自主的な録音作業(主にトランスミュージックのマスタリング)に携わる。プロ・民生オーディオ、録音・SR、ゲーム・アニメ製作現場の取材も多数。小学生の頃から始めた電子工作からオーディオへの興味を抱き、管球アンプの自作も始める。 JOURNEY、TOTO、ASIA、Chicago、ビリー・ジョエルといった80年代ロック・ポップスをこよなく愛している。
クイーンのメモリアルイヤーである2011年に
96/24のハイレゾ音源が登場
オンキヨーが手がける高品質音源配信サイト『e-onkyo music』は、PCオーディオの世界が普及する以前から96kHz/24bitのHD音源配信をスタートさせ、今やクラシックやジャズだけでなく、ロックやポップス、そしてどこの配信サイトにも負けない、メジャーアーティストたちの音源を取り扱うことでユーザーからも高い評価を得ている。
そしてこの度、デビュー40周年を迎えるクイーンの96kHz/24bit音源が『e-onkyo music』から登場することになった。フレディ・マーキュリー没後20周年でもある2011年は、SHM-CDでも最新リマスター盤がリリースされているが、今回の96kHz/24bit配信は、数あるベスト盤のなかでも傑作の呼び声高い『Greatest Hits』、『Greatest Hits II』の2作品が登場した。配信形式はWMA LosslessでDRM付き。CD書き込みは10回、PD転送は25回とされており、再発行は3回まで可能。バックアップはできない。
Greatest Hits アルバム購入…¥3,000 各1曲…¥350 | ||
1.Bohemian Rhapsody | 10.Somebody To Love | |
2.Another One Bites The Dust | 11.Now I'm Here | |
3.Killer Queen | 12.Good Old-Fashioned Lover Boy | |
4.Fat Bottomed Girls | 13.Play The Game | |
5.Bicycle Race | 14.Flash | |
6.You're My Best Friend | 15.Seven Seas Of Rhye | |
7.Don't Stop Me Now | 16.We Will Rock You | |
8.Save Me | 17.We Are The Champions | |
9.Crazy Little Thing Called Love | 18.Teo Torriatte (Let Us Cling Together) |
Greatest Hits II アルバム購入…¥3,000 各1曲…¥350 | ||
1.A Kind Of Magic | 10.Headlong | |
2.Under Pressure | 11.The Miracle | |
3.Radio Ga Ga | 12.I'm Going Slightly Mad | |
4.I Want It All | 13.The Invisible Man | |
5. I Want To Break Free | 14.Hammer To Fall | |
6. Innuendo | 15.Friends Will Be Friends | |
7.It's A Hard Life | 16.The Show Must Go On | |
8.Breakthru | 17.One Vision | |
9.Who Wants To Live Forever | 18.I Was Born To Love You |
『Greatest Hits』、『Greatest Hits II』は本年1月、長年在籍したEMIからユニバーサルに移籍、その第一弾として最新リマスタリングが施されたSHM-CDがリリースされている。今回の96kHz/24bit配信音源もこの時と同じマスタリングエンジニア、ボブ・ラドウィック氏が手がけている。ボブ氏はバーニー・グランドマン氏やテッド・ジェンセン氏らと並ぶ、世界で5本の指に数えられる、知る人ぞ知るマスタリングエンジニアの巨匠だ。先頃『HD Tracks』で配信がはじまり大きな話題となったローリング・ストーンズの176.4及び88.2kHz音源の元となるDSDリマスター素材を手がけたのもボブ氏である。ボブ氏の作り出す音は緻密で厚みがあり、丁寧な空間構築と音像の自然な立体感を作り出しており、理想的なオーディオライクなサウンドを提供してくれる。
『Greatest Hits』、『Greatest Hits II』の96kHz/24bit音源は今年3月に作成されたもので、先行した最新リマスターをアップコンバートしたものではなく、アナログマスターから96kHz/24bit用にボブ・ラドウィック氏がリマスターしたものである。
今回の記事執筆に当たり、急遽、知人を通してボブ氏にメールインタビューを敢行してみたところ、快くこのリマスターにあたってコメントを送ってくださった。以下、その抜粋である。
マスタリングエンジニア・ラドウィック氏特別コメント
「オリジナルのスピリットを尊重」
「今回のリマスターにおいては既に発表されたアナログレコードと二世代前までのCDとを比較してから作業に入っています。特に入念に確認しているのはCDやダウンロードファイルの場合、変換の過程でスピードの変更がないかどうか、又、オリジナルのアナログレコード製作時のスピリットが失われていないか注意深く確認します。
コンプレッション感やイコライジングはマスターテープの状態を尊重しているので、マスタリング作業時に加えるものはほとんどありません。そのため、テープ再生においても優れた再生環境を用意する必要があるのですが、 Tim de Paraviciniカスタムチューンのチューブアンプ、Aria クラスAディスクリートアンプやテープレコーダーも「アンペックスATR102」の特注改良版を使用しました。
私はすべての楽曲を気に入っていますし、素晴らしい仕上がりだと思います。そして出来る限り完全なものにするためにいかなる出費も惜しみませんでした。
あたかもこれが処理が施されるべき最後のマスタリングであるかのように…」
ネットワーク機能付きプリメイン「TX-8050」を使って
クイーンの音源を試聴
iPod/iPhoneとのデジタル接続も可能な高品位オーディオアンプと一体化した、オンキヨーの最新ネットワークレシーバー「TX-8050」にて、今回のクイーン・ハイレゾ音源の試聴を行った。96kHz/24bitのデジタル入力に対応し、独自のワイドレンジ技術WRATや重量パーツをしっかりと支えるオーバルシャーシなどのオーディオの基本技術も数多く投入しており、信号経路の短縮化によってノイズを抑える「ピュアオーディオモード」などの高音質化技術も数多く盛り込まれており、価格では考えられないほど充実したサウンド再生が可能となっている。旧来のリマスター盤との比較試聴のため、CDプレーヤー「C-7000R」も準備。まずはCDを使って「TX-8050」のクオリティを確認してみたが、ふっくらとした低域と腰高で鮮やかな中高域を中心に、ディティール感を細やかにトレースし、音像はすっきりとスマートに描く傾向を持っている。「ピュアオーディオモード」を活用すればSN感も向上し、質感も滑らかで耳馴染みの良いサウンドに変化。価格を考えれば十分健闘したクオリティを持っている。
95年発売盤/2011年SHM-CD盤/96/24音源を比較
さてここから本題であるが、96kHz/24bit音源を試聴する前に何パターンかの『Greatest Hits』、『Greatest Hits II』を含めた旧CD盤を集めてみた。
まずは95年に発売された『Greatest Hits』、『Greatest HitsII』2枚組バージョン(東芝EMI:TOCP-8535〜8536)と、本年登場したばかりの最新リマスターSHM-CD盤『Greatest Hits』(ユニバーサル:UICY-15001)、『Greatest Hits II』(同:UICY-15002)。
そして変化球としてオリジナルアルバムから、『A DAY AT THE RACES(華麗なるレース)』(76年発表・モービルフィディリティ:UDCD 668)、『NEWS OF THE WORLD(世界に捧ぐ)』(77年発表・モービルフィディリティ:UDCD 588)、『INNUENDO』(91年発表・EMI:TOCP-67354、2001年リマスター、2004年リリースの紙ジャケ盤)も用意してみた。
純粋な『Greatest Hits』(「Somebody To Love(愛にすべてを)」)、『Greatest Hits II』(「The Show Must Go On」)のCD盤比較では2011年盤の方が圧倒的にクリアで鮮度も高く音の分離も良い。音圧感はさほど変化はないが質感そのものが全く違う。旧盤ではボーカルやギターの質感も粗く感じられた。ちなみに95年盤との比較で『A DAY AT THE RACES』ではゴールドCDという事もあるが、滑らかでアナログテイスト溢れる厚みがあり、SN感もよく立体的なサウンドになる。『INNUENDO』ではデジタル全盛時ということもあり、シンセサウンドが多用されているがそのリリースの階調が細やかになり、ボーカルのウェットさやドラムの厚みも増している。音の分離感や鮮度感、SN感は2011年盤の方が優れているが、独特な厚み感においては『INNUENDO』も悪くはない。
96/24音源は時代ごとの音づくりの違いも味わえる
ここで96kHz/24bit版の『Greatest Hits』、『Greatest Hits II』を試聴してみたが、まず「Somebody To Love(愛にすべてを)」では、SNの良さや存在感あふれる音場感が圧倒的に違うが、ボーカルやコーラスの厚み、ギターのピッキングの粒立ちも鮮明だ。「The Show Must Go On」では奥行き、広がり共に音場が拡大。細身だったシンセは厚みが出ており、ベースも滑らかで有機的な質感に変化している。ギターワークの細やかさも一つ一つ前後感を持って掴めるほど、解像感高くなっている。しかし、フレディの病状を感じさせるようなソリッドな声質はより鋭く感じられるような状態で、鮮度が増したことでそうした事実背景も窺えるようになる。
どの曲も捨てがたいところであるが、特にアナログ全盛期の『Greatest Hits』の素材は96kHz/24bitのサウンドと相性が良く、リッチな音の厚みと、際立つ鮮度感をダイレクトに味わえる。「Somebody To Love」や「We Are The Champions(伝説のチャンピオン)」でも思ったが、今回の96kHz/24bit版は、質感の変化の傾向においてはモービルフィディリティ盤の『A DAY AT THE RACES』、『NEWS OF THE WORLD』に近いものを持っているようだ。
リマスターを担当したボブ・ラドウィック氏曰く、「Another One Bites The Dust(地獄へ道づれ)」は特に抜群の出来映えであるので、是非リスナーにも注目して聞いて欲しいとのことである。個人的にも今回の96kHz/24bit配信は素晴らしいチャレンジであると思うし、これから様々な場所で聴き続けていくだろうと感じている。ぜひこの流れで、クイーンも含めた様々なアーティスト達の名盤を登場させて欲しいと思う。
【執筆者プロフィール】
岩井 喬 Takashi Iwai
1977年・長野県北佐久郡出身。東放学園音響専門学校卒業後、レコーディングスタジオ(アークギャレットスタジオ、サンライズスタジオ)で勤務。その後大手ゲームメーカーでの勤務を経て音響雑誌での執筆を開始。現在でも自主的な録音作業(主にトランスミュージックのマスタリング)に携わる。プロ・民生オーディオ、録音・SR、ゲーム・アニメ製作現場の取材も多数。小学生の頃から始めた電子工作からオーディオへの興味を抱き、管球アンプの自作も始める。 JOURNEY、TOTO、ASIA、Chicago、ビリー・ジョエルといった80年代ロック・ポップスをこよなく愛している。