• ブランド
    特設サイト
公開日 2017/02/10 10:38

“音の良さ”を追求したスポーツ向けBluetoothイヤホン。デノン「AH-C160W」を聴く

装着性や機能性も向上
山本 敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
デノンからBluetoothスポーツイヤホン「AH-C160W」が発表された。2012年に発売された前機種「AH-W150」から約4年半ぶりのアップデートになる。数多くのBluetoothイヤホンの選択肢がある中、デノンのワイヤレススポーツイヤホンはどういった個性があるのだろう。

デノンのスポーツ用途を意識したBluetoothワイヤレスイヤホン「AH-C160W」

■従来機種から20%の軽量化で装着感をさらに向上させた

装着スタイルは前機種と同じ。イヤホン部は耳にイヤーフックで掛け、ケーブルを首の後ろに回すタイプだ。このイヤーフックは、オーダーメイド補聴器メーカーであるスターキージャパンと共同開発したもので、激しく身体を動かしてもイヤホンが外れたりせず、スポーツと音楽を心地良く楽しめるデザインと説明されている。イヤーピースはカナル型で、遮音性と音質をともに高めている点も前機種と一緒だ。

イヤーハンガーが柔軟にしなるので、耳の周りにやさしく沿うようなかたちでフィットしてくれる

本体の側面にリモコンボタンを搭載している

イヤーフックは柔らかくしなり、耳のカーブに自然とフィットする。前機種に比べて質量が約20%ほど軽くなったので、身につけて歩いたり、走ったりしてもイヤホンの重みを負担に感じることはない。スポーツイヤホンを評価する際に最も気になる装着性は、高いレベルに到達している。

ケーブルは細めの平型。走りながら使ってみてもタッチノイズはほとんどきこえない

■“防水”性能とBluetooth機能がアップ。スポーツ用Complyイヤーピースも同梱

スポーツイヤホンは汗や水濡れにも強くなければならない。その点、前機種よりも性能がアップしており、新機種では1mの水中に30分間浸かっても大丈夫なIPX7と、ウォータージェット対応のIPX5のレベルを確保。充電用のUSB端子もキャップでカバーするだけでなく、端子そのものに防水加工を施して内部基板をがっちりとガードする。

本機は端子も防水対応になった

デノンは規格に準じて“防滴”と表現しているが、実質的には“防水”と考えていいだろう。実際確認してみたが、シャワーを浴びながら使用してもまったく問題なかった。iPhone 7も防水対応になったことなので、AH-C160Wを使って風呂に入りながらのんびり音楽を聴くなんていう使い方も良さそうだ(なお、水洗いや水泳での使用は行わないようにとのことだ)。

イヤーピースは4サイズのシリコン製タイプのほか、本機専用にカスタマイズされたComplyの低反発イヤーピースも1ペアを同梱。こちらはスポーツ用に防汗性能などを高める改良が施されている。

スポーツ用にカスタマイズされたComplyのイヤーピース

充実した付属品。このほかにもComplyの低反発イヤーピースとUSBケーブルが付属する

Complyのイヤーピースを選ぶと装着感が一段と安定するが、遮音性もぐんと高くなるので、スポーツシーンでは屋外でのジョギングなど、移動を伴うものは避けた方がよさそうだ。ヨガや筋力トレーニングなど静かに集中できるエクササイズに音楽のスパイスを加えたい時に向いている。

クイックチャージにも対応。ワイヤレス接続できる距離も向上

内蔵バッテリーは連続4時間の音楽再生に対応する。フル充電までに通常2時間必要だが、20分の充電で約1時間のリスニングができるクイックチャージも可能。うっかりバッテリーが少ないまま出かけてしまったときも、外出先で電源が取れるカフェが見つかれば、休憩している間にチャージしてリカバリーできる。

充電はmicroUSB-BタイプのUSBケーブルで行う

充電やペアリングの際には本体のLEDが点灯する

Bluetoothの送信出力クラスが前機種のClass 2から、新機種ではClass 1にアップし、有効範囲が従来の10mから100m程度に伸びたことにも注目したい。これならスマホを置いて、トレーニングをしながら音楽を聴くという使い方もできるだろう。また、たとえばリビングにスマホを置いて、キッチンで音楽を聴きたい時など、日常生活でも通信範囲が広いことはメリットになる。しかも高い防滴性能を備えるAH-C160Wならば、水仕事の時に安心して使える。

音楽再生だけでなく、ハンズフリー通話にもクリアなサウンドを追求している。本体内蔵のデュアルマイクとcVc(クリアボイス)テクノロジーにより、アウトドアで使う時にも風切り音を抑えてクリアな音声通話ができる。リモコンのボタンは左側の本体に通話操作、右側の本体に音楽操作のボタンを分けて配置している。通話ボタンを長押しすればSiriやAndroidのボイスアシスタント機能が起動する。

次ページ“スポーツイヤホン”の枠にとどまらない音の良さ

1 2 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 ヤマダデンキ、「ブラックフライデー」セールを11/16より開始。ベスト電器、マツヤデンキでも開催
2 iPhone買い換え、手持ちモデルを手放す際に必ずやっておくべきこととは?
3 ケーブル接続の「バランス/アンバランス」ってつまり何?
4 「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ」11月23日・24日開催。出展メーカーや連続試聴イベントの内容はコチラ!
5 <Inter BEE>ゼンハイザー、国内未発売製品を初お披露目/NHK、“自由に変形する”ディスプレイ/コルグ「Live Extreme」試聴デモ
6 THIEAUDIO「Origin」は低音好き垂涎!骨伝導搭載・クアッドハイブリッド構成のイヤホンを聴く
7 B&Wの人気シリーズ、トゥイーター・オン・トップ式ブックシェルフ3機種の魅力を探る
8 ビクター“nearphones”「HA-NP1T」速攻レビュー! イヤーカフ型ながら聴きイヤホンを女性ライターが使ってみた
9 MUSE HiFi、真空管搭載ポータブルDAC/AMP「M5 ULTRA」。ESS社と独自回路を共同開発
10 スピーカーの“原音再生”をデジタルフィルターで解決!テレビや車に搭載広がるEilex PRISMの秘密に迫る
11/15 10:43 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX