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公開日 2018/08/19 16:23

何個あっても損はないベストセラー・アクセサリー 。iFi audio「iPurifier」の最新世代がついに登場!

従来からさらに進化した、静寂がもたらすサウンド
土方久明
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探してみると、実は意外と数が限られるネットオーディオ関連のアクセサリー。DCアダプタへの電源対策や、USBにおける電源の対策など、ネットオーディオに置ける音質阻害要因は多々あるのだが、その解決の定番ともいえる存在がiFiオーディオの“iPurifier”シリーズだ。このたび、このiPurifierシリーズに待望の最新バージョンが登場!アクティブ・ノイズ・キャンセレーションなど、随所に秘められたiFiらしいユニークな技術もさらにブラッシュアップされた本機。そのサウンドに土方久明が迫る。

iPurifier DC2(写真右)/iPurifier 3(写真左) 共に¥16,200(税抜)

超人気アクセサリーがさらなる性能を実現した

ハイレゾを始めとするデジタル楽曲ファイルやストリーミングサービスの登場により、USBやLAN関係の機器、ルーターやネットワークハブなど、パソコン/ネットワーク関連の製品がオーディオ用途として広く使われるようになった。そのような中、急速にファンを増やしているのがイギリスのオーディオメーカーiFiオーディオだ。必然的にいままでのオーディオ分野とは違う技術が必要とされる背景を逆手に取り、先鋭的かつユニークな技術アプローチでさまざまなオーディオアクセサリー群を発表している。筆者も同社のアクセサリーを“ここぞ”というときに使用して音質向上を狙うひとりだ。
 
そんな同社からDCパワーフィルターの「iPurifierDC2」とUSBオーディオフィルター「iPurifier3」が発売された。共にベストセラーアクセサリーの最新世代だ。

iPurifierDC2は、オーディオ機器とアダプターの間に挟むことにより、普通の電源アダプターを“オーディオグレード”にアップグレードする画期的な製品だ。売れに売れた初代機から実に2年ぶりのモデルチェンジとなる。現在のネットオーディオ事情として、電源供給時にスイッチングノイズを発生させるアダプタを使用している機材が多い。iPurifierDC2はこの課題に対応するため、軍事用レーダーテクノロジーを応用してノイズ信号と逆位相の信号を動的に発生させる「アクティブ・ノイズ・キャンセレーション2(ANC2)」や、1Hz〜5GHz以上のノイズまで対応可能な広帯域設計により、ノイズフロアを50dB〜100dB下げることに成功した2世代目モデルだ。さらにパナソニック製のSP‐Capポリマー・アルミニウム・キャパシターや、優れたパルス負荷能力を持つMELF抵抗器など、多くのパーツが刷新されている。

対応ボルテージは5V〜24V、最大3・5アンペアと広く、直径の異なるアダプターに対応する変換コネクタと極性反転アダプタも加わった。つまり1台購入すれば、USB-DAC、USBハブ、ルーター、ネットワークハブ、やろうと思えばスマートスピーカーにさえ使用できるのだ。

一方のiPurifier3は、USBケーブルとDACの間に挿入するノイズフィルター。ANC2を用いて、USBの根本的弱点である電源ラインのノイズを低減する。さらに前モデルで注目された信号を再クロック・再生成して反復するREclock技術や、アンバランス信号を整流するRebalance技術ももちろん搭載する。


ケーブルと本体の間に挿入するだけという、簡単な使い方もiPurifierシリーズの大きな魅力
確実にひとつひとつの音の明瞭度が上がっている

まずはiPurifierDC2を小型NAS「RockDisk for Audio」やネットギアのネットワークハブ「GS105E‐200JPS」のアダプターに使用して、ジャズ・ヴォーカルやクラシックを試聴してみた。非使用時と比べ、背景のノイズフロアがとても良く下がり、ヴォーカルの立体感や明瞭度が確実に向上する。
 
iPurifier3は、MacBookProとデノンのUSB-DACつきプリメインアンプのUSB接続部に利用してみた。こちらもかなり効果が高い。ノイズフロアの減少はiPurifierDC2同様だが、ひとつひとつの音の明瞭度が上がり、抑揚表現が向上することで音楽的な感動値が上がる。
 
両モデルとも価格を考えるとその効果は絶大。コストパフォーマンス抜群の注目アクセサリーとして、何個あっても損はないだろう。

iPurifierシリーズ以外にも、iFiオーディオのアクセサリーは品質の高いものばかり。そのなかでも特に注目すべきものを紹介していこう。

次ページほかにもある! iFiオーディオの注目アクセサリー

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