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公開日 2022/10/06 12:00

バランスケーブルの実力を飛躍させる!革命的なフルテック最上位XLRプラグ遂に登場

【特別企画】NCF採用信号系プラグ第2弾
福田雅光
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電源系や周辺アクセサリーで大好評を得る、特殊素材NCFを用いた初の信号系端子として、抜群の性能で評価を得るフルテックの最上級RCAプラグ「CF-102 NCF(RCA)」。それに続く、待望の最上級XLRプラグ「CF-601MNCF(R)」と「CF-602F NCF(R)」も遂に完成した。

今回、現状のXLRケーブルの製品動向と、内包される課題を明らかにしつつ、この最新XLRプラグがどれだけ価値のある製品化であるのか。また課題をいかに克服し、その成果は音にどう現れているのかを福田雅光氏が探った。プラグは9月22日に先行発売され、完成品ケーブルとしては年内に発売予定だ。ここでは従来端子とNCF端子を装着した同じケーブルで比較試聴レポートをお届けする。


NCFを採用して新開発されたフルテックのハイエンド・グレードXLRプラグ(オス、写真右側)「CF-601M NCF(R)」15,180円、税込(1本)と、同じくXLRプラグ(メス、写真左側)「CF-602F NCF(R)」17,380円、税込(1本)

現状のXLRケーブル製品が課題としてきたのが端子だ


インターコネクトケーブルは、プラグの性能がとても重要である。ケーブル全体の音質に与える重要度は、ケーブルとプラグで50%ずつあると筆者は考える。ケーブルを高性能化しても、最終的にはプラグが作用して性能を決定し合成された結果となる。特に高級オーディオで使われるXLRケーブルはこれまで、あと一歩の性能不足で残念な思いを感じてきた。

その原因は、プラグにあることを経験的に理解してきた。多くのXLRケーブルは、ノイトリック社の金メッキプラグを使うしか選択肢がなかったというのが現状だ。XLRでは、機器との勘合性が重要な条件にもなるためだ。これは装着性のことで、プロの現場では簡単、確実という信頼性が重視されるのは当然のことである。

しかし再生オーディオで高額システムを揃えるマニアが、XLRケーブルに満足できないという現実もありそうだ。高価なケーブルは存在しているが、その実力には本当に納得できているのだろうか。

ネジ留め無ハンダ接続もできる、圧倒的な高音質仕様で設計


そんななか、フルテックがXLRプラグに心血を注いだ革命的なプラグを誕生させた。「CF-601M NCF(R)」と、「CF-602F NCF(R)」である。NCF(ナノ・クリスタル・フォーミュラ)を新規に導入した最高級品であるが、それだけではなかった。これは圧倒的な高品質仕様を新規に投入した、構造も実に見事な設計である。

美しい外観には音質を追求した新しい工夫が盛り込まれている

まず、注目したのは端子の作りだ。オス型は、純銅素材の中空ピンにロジウムメッキのワンピース構造を、そして中空部には耐熱性NCF液晶ポリマー樹脂を注入した制振構造としてある。メス型も同様に、純銅導体にロジウムメッキのワンピース構造を採用する。

「CF-601M NCF(R)」の内部構造図。導体ピンには特殊素材NCFが充填されている

「CF-602F NCF(R)」の内部構造図。NCFによる制振弾性リードが目を惹く

そして驚いたことに、ワイヤー導体はハンダづけ方式に加えて、ネジ留め無ハンダ接続も可能にしていることである。無ハンダであるから、自作も容易だ。

また端子を固定しているボディ部の素材は、ナイロン、グラスファイバー、セラミックパウダー、カーボンパウダーを調合した特殊なNCF素材を採用。剛性、制振、静電気性能を強化している。

金属系の部品は全て超低温処理で物性を改善し、更にリング消磁処理を加え、残留する磁気を完全に排除。これらの処理工程をアルファプロセス処理と呼んでいる。

結線はハンダだけでなく、ネジ留めにも対応している点に注目。独自の工夫を盛り込んだ美しく精密な作りは実に見事で、結線作業の工作性も配慮されており、製作意欲が掻き立てられる。手前は、非磁性ロジウムメッキのワンピース構造の導体ピン

ハウジング(ケース)は、非磁性ステンレスをベースに、3層のマルチマテリアルハイブリッド構造を採用。外観構造もたいへん美しく豪華である。適応最大ケーブル径は10mm。接続導体サイズは撚り線で約2スケア、単線では2.1mm径(3.3スケア)である。

次ページ福田雅光氏が注目すべきそのクオリティをチェック!

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  • ジャンルXLR(バランス)ケーブル
  • ブランドFURUTECH
  • 型番CF-601M NCF(R)
  • 発売日20220922
  • 価格15,180
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