低音好き集まれ！オーディオテクニカ「ATH-CKS30TW」はコスパ良すぎな完全ワイヤレスだ

家でも外出先でも、音楽を手軽に楽しめるアイテムとして人気なのが完全ワイヤレスイヤホンだ。すでに多くのモデルが登場しているが、なかでもオーディオテクニカの「ATH-CKS50TW」は、 “重低音再生” で人気を集めている。

このモデルは “キレのある重低音再生” を10年以上も追求している『SOLID BASS』シリーズの上位機種で、「装着感がよいため遮音性も高く、重低音サウンドで音楽を熱量たっぷりに体感できる」のが人気の理由だ。

評論家からも一般ユーザーからも評価される、まさに銘機なわけだが、なんとこの秋、ATH-CKS50TWの魅力を引き継ぎながら、よりコンパクトに、よりお手頃価格になった新製品「ATH-CKS30TW」が登場した。それも、ただ安価にしただけではなく、進化までしているという “超お得” なモデルになっている。ここではそのオススメポイントを1つずつ紹介していきたい。

“重低音再生” を実現するSOLID BASSらしい作り込み

まずはなんといってもイヤホンとして最も注目すべきサウンドについて。シリーズ共通の “キレのある重低音再生” 、これを実現するのには専用ドライバーの存在が大きい。ATH-CKS30TWには、小さくなった本体の中に「SOLID BASS専用φ9mmSOLID BASS HD TWSドライバー」が採用されている。

実際に聴いた感想の詳細は後述するが、上位機並みの重低音再生を実現できる上に、中高域もバランスよく明瞭に再生する。おかげで、楽曲をまさに体感するかような、迫力と熱量のある高音質を実現している。

もう1つ、ポイントとなるのが「アコースティックダクト」。ドライバーの背面に、空気の流れをコントロールするための音響スペースと、空気が流れる道（＝ダクト）を配置することで、音楽を鳴らす際のドライバーの動きを最適化する。これによって、豊かで量感のある低音再生を可能にし、重低音の厚みが増すのだ。

ワンタッチで自分好みのサウンドに変身

音楽の体感レベルを上げたければ、専用アプリ「Connect」を使ったイコライザー設定を活用したい。

イコライザーというのは、音質の味付けのようなもの。ATH-CKS30TWでは、SOLID BASSシリーズならではの “重低音” を強化する『Bass Boost』は2種類が用意されている。そのうち1つは「Bass Boost-Deep」だ。とにかく低域を強めた重厚感のあるサウンドで、“思わず身体が動き出す” と紹介されるように、ライブハウスのような迫力ある低音を追求できる。もう1つの「Bass Boost-Beat」は、重低音をよりタイトに表現し、リズムをしっかり刻んでスピード感のあるサウンドを楽しめる。

加えて、低域/高域を強調してメリハリを持たせた「Dynamic」、中音域強調で声やセリフがより聞きやすくなる「Vocal」、キラキラした高域の伸びや響きを強めた「Clear」も揃っている。音質を好みに調整できるイコライザー機能は、いまハマっている音楽や動画、好きなアーティストに合わせたり、ゲーム用に設定したり、気分によって変えたり、とにかく自由に活用できるため、積極的に使っていくべきだ。

アプリでいずれか1つを設定しておけば、イヤホンのタッチ操作からいつでも適用できる。いちいちスマホを取り出さなくてもいいのは、手軽でうれしい。

音楽に没頭したいけど、外の世界とも繋がりたい。両方叶える「外音取り込み機能」

音質以外にも、ATH-CKS30TWの魅力は多い。なぜなら、私たちの現代的なライフスタイルにおける便利機能が、たくさん搭載されているからだ。

たとえば、普段音楽を聴いていて、その世界に没頭したいときもあれば、移動中やスポーツ、リモートワークなどのシーンで、自分の周りの環境音も聞きたい、注意を払いたいなど「音楽は止めたくないけど、この瞬間だけ周囲の音や相手の声が聞きたい」ときもある。そんなときは「ヒアスルー機能」を使いたい。

ヒアスルー機能を使えば、イヤホンをしていても、周囲の音や声を内蔵マイクで取り込むことができる。どの程度のボリュームで周囲の音を聞くかは、アプリから調整可能で、まるでイヤホンをしていないかのような感覚で、周囲の音とともに音楽をBGMとして楽しめる。

一方で、ちょっとした買い物でのレジ対応や、駅での構内アナウンスなど、特に声を集中して聞きたいシーンには、「トークスルー機能」を使おう。タッチ操作で再生中の音楽のボリュームを下げ、人の声にフォーカスするチューニングで、音を取り込んでくれる。

リモートワークにもぴったり！どんな時でもスムーズな接続性で便利

「マルチポイント」への対応もまた、最近のライフスタイルには欠かせない便利機能のひとつ。

これは2台のデバイスと同時にBluetooth接続できる機能だ。たとえばスマホとPC、またはスマホとタブレットといったように、いつも使っている2つの機器を繋いでおけば、PCでの仕事中や、タブレットで動画を見たりゲームをしている時などに、スマホに着信があっても、そのままパッと応答できて便利だ。

オンライン通話も、イヤホンの利用シーンとして今や当たり前といっていいだろう。となれば通話品質も重要だ。ATH-CKS30TWでは、マイクの配置を最適化することで、風切り音などの雑音も抑えて、家の中でも外出先でも、クリアな音声通話ができる。

また、イヤホン装着時には自分の声が聞き取りにくいもの。「サイドトーン機能」によって、耳を塞ぐような感覚を和らげて、イヤホンをしていないかのように自然に会話できる点も、大きなメリットになる。

最近のライフスタイルといえば、在宅時間が長くなったこともあってか、ゲーム人口も増えているらしい。筆者ももっぱらゲームにハマる一人だ。ATH-CKS30TWはそんなゲーマーたちにも優しい。

低遅延モード（Low Latency Mode）を備え、ゲームプレイ時の音と映像のズレを抑えて、違和感なく楽しめる。FPSや音ゲーなどのシビアなプレイには流石に限界はあるが、そうでないジャンルのゲームには音質が良い分だけ世界観に没頭しやすい。また動画視聴時にも使えるので、セリフと画面の動きが合わない…なんてこともなく、とことん作品に入り込めるだろう。

着けやすくて、ピタッとフィットする新デザイン

最初に紹介したように、「よりコンパクト」になったATH-CKS30TW。小型化した筐体は耳への収まりも良く、新規採用した「トラガスホールドデザイン」によって、耳穴の前にあるトラガス（耳珠）を避けるようにして、自然かつしっかりホールド感のある装着を実現する。

耳へのフィット感は、音質にも影響する。ぴったり密着して隙間を無くすことで、不要なノイズを抑えられるし、ドライバーの鳴らす重低音を、余さずしっかりと届けてくれる。

もちろん、フィット感が高ければ外れにくくなり、スポーツなど動きにも強い。IP55の防水防塵性能（イヤホンのみ）も備えているので、汗水への耐性もばっちりだ。

小さくなったのはイヤホンだけじゃない。充電ケースもスリムかつコンパクトになって、ポケットにも入れやすいし、ぼこっと飛び出て目立つことも少ない。このサイズに、バッテリーはイヤホン単体で連続約7.5時間、ケースと併用で最大約20時間使えるので、どこにでも気軽に持ち出せる。

カラバリもおしゃれに進化！ブラック/ホワイト/ブルーグレー/ピンクベージュの4色は、少しくすみ感のある柔らかな印象で、多様な肌の色合いとも相性が良い。耳元を飾るATH-CKS30TWをベースに、その日のコーディネートを考えるのも楽しそうだ。