• ブランド
    特設サイト
公開日 2022/11/02 22:00

物欲刺激、“欲しくなる”進化。小さく速くなった第3世代「Apple TV 4K」レビュー

第2世代からどう変わった?
山本 敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
アップルがストリーミングプレーヤー「Apple TV 4K」の第3世代モデルを発売する。iPhone 14シリーズと同じ「A15 Bionic」チップが搭載されたことで、使い勝手は変わったのだろうか。発売前の実機を試したファーストインプレッションを報告する。

第3世代の「Apple TV 4K」のファーストインプレッションをレポートする

■大きさはひとまわりコンパクトになった



Apple TV 4Kは2017年に第1世代機が登場し、続く第2世代機は2021年5月に発売された。第3世代機は約1年半という、前回よりも短いインターバルでアップデートを迎えた。

プレスリリースの画像だけでは第2世代との外観の違いがわかりにくいかもしれない。新旧世代を並べてみると、実は第3世代のApple TV 4Kがひとまわりほど小さくなっていることがわかる。

左側の第3世代機は本体サイズが小さくなった。天面のロゴもシンプルになっている

ボックスもかなりコンパクトになった

第2世代のApple TV 4KはA12 Bionicチップを搭載していた。比べると、A15 BionicチップはCPUが最大50%、GPUは最大30%のパフォーマンス向上を達成している。電力効率も高いチップであることから、内部をファンレス設計にし、パッシブな仕組みによる放熱を実現できた。結果、本体サイズが約20%ほどコンパクトになったというわけだ。

本体も左側の第3世代機の方がスリムだ

■イーサネットモデルはストレージ2倍で価格据え置き。Threadホームハブ機能もある



新しいApple TV 4KにはWi-Fi単体モデルと、Wi-Fi+Ethernetモデルの2種類がある。外形寸法は変わらないが、質量はWi-Fiモデルの方が約6gほど軽い。新旧世代のApple TV 4KはHDMIとEthernet端子の左右位置が入れ替わっている。

左側はイーサーネット搭載の第3世代Apple TV 4K。HDMI ver.2.1端子を備える

HDMIはver. 2.1。第2世代機から4K/60fpsとロスレスのドルビーTureHDをベースとしたドルビーアトモス再生に対応している。第3世代となって、新たにHDR10+をサポートした。アップルは今後、Apple TV+の動画配信サービスでも、HDR10+コンテンツを拡充するという。ほかの動画配信サービスにもHDR10+対応コンテンツが増えることを期待したい。

無線通信はWi-Fi 6に対応する。Wi-Fi+Ethernetモデルの方はThreadメッシュネットワークの中でホームハブとしての役割を果たせる。Wi-Fi単体モデルにはこの機能がない。

スマートホームの規格はHomeKitのほか、アップルがグーグルやアマゾンなどの企業と一緒に立ち上げた新規格の「Matter(マター)」をtvOS 16.1からサポートする。秋からMatterの本格始動を受けて、スマートホームIoTアクセサリーの対応機器が続々と登場するのだろうか。Apple TV 4Kで試せる機会が楽しみだ。

HomeKit対応のスマート家電のほか、今後はMatterの規格をサポートする機器のコントロールも可能になる

Wi-Fi+Ethernetモデルは内蔵ストレージを128GBも搭載している。Wi-Fi専用モデルの64GBの2倍だ。第2世代のApple TV 4KはEthernetを標準搭載しているが、内蔵ストレージは64GBが最大ボリュームだった。Apple TV 4Kでゲームを楽しむ方にはやや心許ないサイズ感だったかもしれない。価格を据え置きながらストレージ容量を倍に拡大した第3世代のApple TV 4K、Wi-Fi+Ethernetモデルはとてもお買い得がある。Threadホームハブの件や、サイズがコンパクトになったことも相まって、第2世代機を使っている筆者はいま、新機種に買い換えたい物欲と格闘している。

Apple TV 4K専用の「Siri Remote」。右側第3世代機のSiri Remoteは充電用の端子がLightningからUSB-Cに切り替わった

■第3世代の「スピード感」は変わったのか?



新しいApple TV 4Kも、手元にiPhoneがあればオートセットアップによりApple ID、Wi-Fiとその他の設定が素速く自動で行える。本体の高さが4mmほどコンパクトになったので、テレビのパネルとラックの間にできる隙間を活かしてスマートに置きたい。

Apple TV 4Kを電源に接続してiPhoneを近づけるとオートセットアップが始まる

では、新旧Apple TV 4Kの間で動作速度の体感差は感じられるのだろうか。実機で確認してみたが、Siri Remoteによる画面操作の応答、アプリのダウンロードのスピード感に目立った違いはなさそうだ。

Bluetooth対応のゲームコントローラーを接続してApple Arcadeのゲームをプレイしてみた。A15 Bionicチップを搭載する第3世代機の方が動作が少し安定しているように感じるが、第2世代機も優秀であることが改めて実感された。

ソニーのDualSenseゲームコントローラーをApple TV 4Kに接続して、Apple Arcadeのお気に入りのゲームをプレイしてみた。新旧モデルともに操作感はとても安定している

一方で、iPhoneで撮影した4K/HDR動画をAirPlay経由でApple TV 4Kに飛ばして再生してみると、第3世代機の方がレスポンスがスムーズになった手応えが感じられた。

次ページ文句なしにオススメできるユニークなストリーミングプレーヤー

1 2 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 「Amazon プライムデー」本セールが7月16日0時からついにスタート!安くなるものを事前チェック!
2 ヨドバシやビック、Amazonプライムデーより安い超特価セール実施中!見比べないと損をする
3 【レビューあり】Amazonプライムセール、JBLの人気サウンドバー「BAR 1000/800」が激安!
4 Amazonプライムデー先行セールで「半額」「半額以下」で買えちゃうイヤホン・ヘッドホン
5 Amazonプライムデー、FireTV Stick 4K/4K Maxが過去セール超えの大幅割引中
6 Amazonプライムデー、オーディオテクニカのTWS、ヘッドホン、マイクが多数お買い得に!
7 Amazonプライムデー、読み放題・聴き放題などサブスクも無料に! 登録すべきキャンペーンまとめ
8 Prime Videoの有料チャンネル「アニメタイムズ」が60日間無料。7/17まで
9 ノジマとオーディオスクエアのシナジーで“テレビの音の最適解”を案内。存在感を増すネットワーク&HDMI対応アンプ
10 <ポタフェス>FIIOやiFi audioに「本邦初公開」多数/Noble Audio「FoKus TRIUMPH」は今夏発売
7/16 10:43 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.193
オーディオアクセサリー大全2024~2025
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2024~2025
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.21 2023 WINTER
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.21
プレミアムヘッドホンガイド Vol.31 2024 SPRING
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.31(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2023受賞製品お買い物ガイド(2023年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2023年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX