第2世代からどう変わった?
物欲刺激、“欲しくなる”進化。小さく速くなった第3世代「Apple TV 4K」レビュー
アップルがストリーミングプレーヤー「Apple TV 4K」の第3世代モデルを発売する。iPhone 14シリーズと同じ「A15 Bionic」チップが搭載されたことで、使い勝手は変わったのだろうか。発売前の実機を試したファーストインプレッションを報告する。
Apple TV 4Kは2017年に第1世代機が登場し、続く第2世代機は2021年5月に発売された。第3世代機は約1年半という、前回よりも短いインターバルでアップデートを迎えた。
プレスリリースの画像だけでは第2世代との外観の違いがわかりにくいかもしれない。新旧世代を並べてみると、実は第3世代のApple TV 4Kがひとまわりほど小さくなっていることがわかる。
第2世代のApple TV 4KはA12 Bionicチップを搭載していた。比べると、A15 BionicチップはCPUが最大50%、GPUは最大30%のパフォーマンス向上を達成している。電力効率も高いチップであることから、内部をファンレス設計にし、パッシブな仕組みによる放熱を実現できた。結果、本体サイズが約20%ほどコンパクトになったというわけだ。
新しいApple TV 4KにはWi-Fi単体モデルと、Wi-Fi+Ethernetモデルの2種類がある。外形寸法は変わらないが、質量はWi-Fiモデルの方が約6gほど軽い。新旧世代のApple TV 4KはHDMIとEthernet端子の左右位置が入れ替わっている。
HDMIはver. 2.1。第2世代機から4K/60fpsとロスレスのドルビーTureHDをベースとしたドルビーアトモス再生に対応している。第3世代となって、新たにHDR10+をサポートした。アップルは今後、Apple TV+の動画配信サービスでも、HDR10+コンテンツを拡充するという。ほかの動画配信サービスにもHDR10+対応コンテンツが増えることを期待したい。
無線通信はWi-Fi 6に対応する。Wi-Fi+Ethernetモデルの方はThreadメッシュネットワークの中でホームハブとしての役割を果たせる。Wi-Fi単体モデルにはこの機能がない。
スマートホームの規格はHomeKitのほか、アップルがグーグルやアマゾンなどの企業と一緒に立ち上げた新規格の「Matter(マター)」をtvOS 16.1からサポートする。秋からMatterの本格始動を受けて、スマートホームIoTアクセサリーの対応機器が続々と登場するのだろうか。Apple TV 4Kで試せる機会が楽しみだ。
Wi-Fi+Ethernetモデルは内蔵ストレージを128GBも搭載している。Wi-Fi専用モデルの64GBの2倍だ。第2世代のApple TV 4KはEthernetを標準搭載しているが、内蔵ストレージは64GBが最大ボリュームだった。Apple TV 4Kでゲームを楽しむ方にはやや心許ないサイズ感だったかもしれない。価格を据え置きながらストレージ容量を倍に拡大した第3世代のApple TV 4K、Wi-Fi+Ethernetモデルはとてもお買い得がある。Threadホームハブの件や、サイズがコンパクトになったことも相まって、第2世代機を使っている筆者はいま、新機種に買い換えたい物欲と格闘している。
新しいApple TV 4Kも、手元にiPhoneがあればオートセットアップによりApple ID、Wi-Fiとその他の設定が素速く自動で行える。本体の高さが4mmほどコンパクトになったので、テレビのパネルとラックの間にできる隙間を活かしてスマートに置きたい。
では、新旧Apple TV 4Kの間で動作速度の体感差は感じられるのだろうか。実機で確認してみたが、Siri Remoteによる画面操作の応答、アプリのダウンロードのスピード感に目立った違いはなさそうだ。
Bluetooth対応のゲームコントローラーを接続してApple Arcadeのゲームをプレイしてみた。A15 Bionicチップを搭載する第3世代機の方が動作が少し安定しているように感じるが、第2世代機も優秀であることが改めて実感された。
一方で、iPhoneで撮影した4K/HDR動画をAirPlay経由でApple TV 4Kに飛ばして再生してみると、第3世代機の方がレスポンスがスムーズになった手応えが感じられた。
■大きさはひとまわりコンパクトになった
Apple TV 4Kは2017年に第1世代機が登場し、続く第2世代機は2021年5月に発売された。第3世代機は約1年半という、前回よりも短いインターバルでアップデートを迎えた。
プレスリリースの画像だけでは第2世代との外観の違いがわかりにくいかもしれない。新旧世代を並べてみると、実は第3世代のApple TV 4Kがひとまわりほど小さくなっていることがわかる。
第2世代のApple TV 4KはA12 Bionicチップを搭載していた。比べると、A15 BionicチップはCPUが最大50%、GPUは最大30%のパフォーマンス向上を達成している。電力効率も高いチップであることから、内部をファンレス設計にし、パッシブな仕組みによる放熱を実現できた。結果、本体サイズが約20%ほどコンパクトになったというわけだ。
■イーサネットモデルはストレージ2倍で価格据え置き。Threadホームハブ機能もある
新しいApple TV 4KにはWi-Fi単体モデルと、Wi-Fi+Ethernetモデルの2種類がある。外形寸法は変わらないが、質量はWi-Fiモデルの方が約6gほど軽い。新旧世代のApple TV 4KはHDMIとEthernet端子の左右位置が入れ替わっている。
HDMIはver. 2.1。第2世代機から4K/60fpsとロスレスのドルビーTureHDをベースとしたドルビーアトモス再生に対応している。第3世代となって、新たにHDR10+をサポートした。アップルは今後、Apple TV+の動画配信サービスでも、HDR10+コンテンツを拡充するという。ほかの動画配信サービスにもHDR10+対応コンテンツが増えることを期待したい。
無線通信はWi-Fi 6に対応する。Wi-Fi+Ethernetモデルの方はThreadメッシュネットワークの中でホームハブとしての役割を果たせる。Wi-Fi単体モデルにはこの機能がない。
スマートホームの規格はHomeKitのほか、アップルがグーグルやアマゾンなどの企業と一緒に立ち上げた新規格の「Matter(マター)」をtvOS 16.1からサポートする。秋からMatterの本格始動を受けて、スマートホームIoTアクセサリーの対応機器が続々と登場するのだろうか。Apple TV 4Kで試せる機会が楽しみだ。
Wi-Fi+Ethernetモデルは内蔵ストレージを128GBも搭載している。Wi-Fi専用モデルの64GBの2倍だ。第2世代のApple TV 4KはEthernetを標準搭載しているが、内蔵ストレージは64GBが最大ボリュームだった。Apple TV 4Kでゲームを楽しむ方にはやや心許ないサイズ感だったかもしれない。価格を据え置きながらストレージ容量を倍に拡大した第3世代のApple TV 4K、Wi-Fi+Ethernetモデルはとてもお買い得がある。Threadホームハブの件や、サイズがコンパクトになったことも相まって、第2世代機を使っている筆者はいま、新機種に買い換えたい物欲と格闘している。
■第3世代の「スピード感」は変わったのか?
新しいApple TV 4Kも、手元にiPhoneがあればオートセットアップによりApple ID、Wi-Fiとその他の設定が素速く自動で行える。本体の高さが4mmほどコンパクトになったので、テレビのパネルとラックの間にできる隙間を活かしてスマートに置きたい。
では、新旧Apple TV 4Kの間で動作速度の体感差は感じられるのだろうか。実機で確認してみたが、Siri Remoteによる画面操作の応答、アプリのダウンロードのスピード感に目立った違いはなさそうだ。
Bluetooth対応のゲームコントローラーを接続してApple Arcadeのゲームをプレイしてみた。A15 Bionicチップを搭載する第3世代機の方が動作が少し安定しているように感じるが、第2世代機も優秀であることが改めて実感された。
一方で、iPhoneで撮影した4K/HDR動画をAirPlay経由でApple TV 4Kに飛ばして再生してみると、第3世代機の方がレスポンスがスムーズになった手応えが感じられた。
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